葬送の吸血鬼   作:mituha

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オリ主の設定は前々からハリポタの二次創作で出そうと考えていた物ですが、フリーレン見たらコッチでこの設定使いたい衝動が抑えられず……。
前半にオリ主の過去回想シーンを入れて
誰が見ても読みやすいストーリーを心がけます。
だから、石投げないでください(土下座


プロローグ

 

呪いたい人生だった。

呪い受け生まれ、苦しみ、踠き、足掻き、誰にも相談することも、打ち明けることさえできず、私は何のために生まれたんだろうと悩まされた。

他人に興味を湧かなければ苦しみは和らいだ。誰かに心を許せばその分だけ自分の醜さを自覚する。

彼を助けたのは、ただ原作に必要だと思ったからだ。必要な歯車を開始まで取りこぼしてはいけないと思ったから。あいつが特別なわけじゃない。

他の誰かが同じ状況でも私は動いた例え敵キャラであっても。だから、再会するまでそんな事すっかり忘れていた。

 

   ◇ ◆ ◇

 

「いや、どこよ。此処」

 

気がついたら変な場所に立ってた。

石と漆喰で出来た建築物。

前に旅行で訪れた時に見た古代ギリシャを思わせる街並み。

簡易的なテントの並ぶ市場のような大通りとその間を流れる人間の群れ。

行き交う人間の服装も随分古臭い。

と、いうより文明が後退してないか?

なんだアレ?日時計?

この中では私のローブ姿は随分浮くな。

場違い感半端ない。

すれ違う人間も私のことを気味悪そうにジロジロ見てくる。

仕方ない。取り敢えず目眩し術かけておくか。

懐から杖を出して一振りする。

 

私からは分からないけど、これで背景と溶け込んだ筈だ。

大通りから傍に寄り、人の行き交う往来を観察する。みんな布一枚のペラペラの服装……キトンとかペプロスって言うんだっけ?

 

「エネバスシャラーシャ」

「ベテベティ」

 

うん。言語も分からん。

会話に聞き耳立ててみたが当然ながら言語が全く理解できない。

イタリア語でもなさそうだ。

英語の発音に似てなく……ない、か?

誰にも聞こえないようにそっと溜息を吐く。

これは苦労しそうだ。

 

そもそもなんでこんなことになったんだっけ?

 

ホグワーツ卒業して、暫く放浪して、マグルの世界で職を転々として……あいつにプロポーズされて、結婚して、子供育てて、孫が産まれて、あいつを看取って……。

 

あ、そうだ。

ルーマニアに行ったんだ。

私の両親が死んだことになってる場所に。

それでそこに何故か吸魂鬼*1が現れて、対処してたら崖から落ちて……。

 

………死んだか?

いや、吸血鬼は心臓を銀杭で打ち込まれない限り完全には死なない。

先祖が残した日記にもそう書いてあった。

私もそこまでされたら再生できないって思う。

それに、服装や杖がある理由も説明できない。

 

もう一度周りを見渡す。

魔法界じゃないな、当然。

マグル界でもないな、当然。

向こうはインターネットが普及し出した筈だ。二十一世紀にこんな古めかしい場所なんてない。

 

まさか、次元を超えた転移?

……あり得ない話じゃない。でも、原因にこれっぽっちも心当たりがない。確かに魔法界には古代の魔法使いたちが残した未知数の魔法が眠ってるが、それがたまたま私のいた場所に眠ってたとかどんな確率よ。

 

不味いな。

私が得意な魔法は変身術であって、こんなの専門外だ。完全に神秘部*2案件だぞ、これは。

どうやったら帰れるんだ?

ダメ元でポートキー*3を作ってみる?

いや、もしバラけたら大惨事だ。手元にハナハッカ*4がないしやめておくべきだ。

同様の理由で姿くらましも*5除外だな。

逆転時計*6

いや、あれは時間だけを移動するもので場所移動は無理だ。

そもそも手元にない。

 

詰んでるな………。

どうしよ。

途方に暮れて頭上を見上げる。

 

ぐ〜きゅるきゅる。

 

「お腹すいた………」

 

どんな状況でも等しく生きている限り食欲は通常運転する。せめて、私のトランクがあれば、色々揃ってたのに。

魔法生物に調合道具。簡易小屋に食料、水。

あれ一つでどこでも住める。

生憎、ルーマニア滞在中のホテルに置いてきた。しもべのサンも一緒に入ってるし、動物の世話は何とかしてくれるだろう。

それより自分の心配をしよう。

 

見たところ人々は今は物々交換で交流してるみたいだし、私も何か食べ物の代わりになるもの拾ってこよう。

人にぶつからないように、人の流れに沿いながら私は街の外に出るため歩き出した。

 

 

 

 

 

誰も彼女を認識できない。

彼女の魔法は強力だから。

努力で成し遂げた魔法の技量、そして元々の吸血鬼としての隠密素質(スキル)

しかし、たった一人。

群衆の中で彼女が見えていた者がいた。

 

「・・・・ワァムガ?レレム( なんだ?あいつ)

 

*1
人の幸福の感情が糧。絶望と憂鬱を与える魂を吸い取り廃人にする闇の生物

*2
イギリス魔法省の部門の1つで、魔法について様々な研究を行っている機関

*3
次元式の瞬間移動装置

*4
治癒能力を持つ薬の原料

*5
瞬間移動の魔法。失敗すると体がバラけることがある

*6
過去に行ける魔法道具




エミリア・パヴィエル
魔法族、純血の家に生まれた転生者の魔女。
何世代か前にかけられた吸血鬼の呪いにより、先天的に吸血鬼化している。
吸血鬼の特徴や弱点は当てはまるモノと当てはまらないモノがある。
太陽、にんにく、十字架は平気。
流水、銀はダメ。
絶賛世界を超えて迷子中。 

血の呪い(ハリポタ設定)
世代を超えて受け継がれる強力な呪い。呪いの強弱や世代感覚は呪いによって異なる。

オリジナル
吸血鬼の呪い。
パヴィエル家が過去に吸血鬼から受けた呪い。
何十年かに一度、先天的に吸血鬼化した子供が生まれる。
しかし、呪った吸血鬼が弱かったせいか完全な吸血鬼が生まれた症例はない。
人間と吸血鬼の特徴をランダムで受けて生まれるため、吸血鬼というよりハーフヴァンパイヤという言葉のほうが近い。



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