目次の注意書きに記載してはおりますが、改めてお話をします。
物語の後半で、実在する楽曲の話題が出てきます。
楽曲の歌詞を書くのですが、洋楽の歌詞を和訳したものを書きたいと考えていました。
私の事前調査が足りていなかったのですが、ハーメルン様は
歌詞使用の際のガイドラインを定めており、指定の手順を踏めば、
小説内での歌詞使用を認めています。
それに従えば問題は無いのですが、洋楽の歌詞を書く、となると当然英語になります。
ただし、読者様に英語の辞書を引きながら読んでいただくわけには参りませんので、
これを和訳した文を書きたいと思っています。
しかしここで、翻訳権、翻案権という問題が出てきます。
洋楽の歌詞を勝手に翻訳するのは、著作権の侵害に当たります。
つまりこの場合、権利を侵害せずに私が取れる方法は
①ガイドラインに従い、英語のままの歌詞を記載する
②歌詞の内容を大幅に変更し、自作の歌詞という設定で記載する
の2択となります。公式の和訳が存在すればよかったのですが、
ちょっと探し切れませんでした。
あまり大きい声では言えないのですが、②番を一度投稿し、変更が足りずに権利侵害で削除された場合は、①番を投稿する流れにしようと思います。
私はこの作品で収入等がびた一文発生していないので、
権利侵害に当たってもこの作品の削除のみで済むだろう
という判断のもとです。
私自身、モチーフとなる楽曲がとても好きです。だから書きました。
声を上げて皆様にご紹介をしたいのですが、②を遂行するとなると、立場上自作の歌詞ですと
言い張らなければいけないので、それが出来ません。
大変申し訳ありませんが、そういった流れにさせていただきます。
わざわざ言わなくても と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、
楽曲にも、五等分の花嫁という作品にも、大変リスペクトをしているつもりです。
この事前説明が、その作品達に対しての、私なりの誠意になります。
そもそも原作である五等分の花嫁の作者様や関係者の皆様に許可も取らずに二次小説を書いていいのか という話は、重々承知しております。
先に書いたとおりになりますが、この作品による私の収入等は一切ありませんので、
そこを理解していただけますと幸いです。
以上の事を踏まえたうえで、この作品をご覧ください。
0+1 ※注意書き※
「焼肉定食、焼肉抜きで」
「月見そばで」
「毎度毎度よーやるねぇ。理屈はわかるけどさ。」
「ほっといてくれ。これが一番お得なんだ。・・・・あとで蕎麦ツユくれ。」
「味噌汁とおしんこがついてるだろう?塩分だけ取るのは良くない。」
半ば恒例となったやり取りを終えて、また恒例となった席に着く。
これで何回目だったか。まあ、俺の頼むメニューはちょくちょく変わるのだけれど。
「今回はどうだったんだ。テストの出来は」
「特別良いわけじゃないね。風『完璧だ』・・・・・・だよな。」
キミ、この返しを待ってただろ。自分からテストの話したし。
そんなんだから友達出来ないんだぞ。
相変わらず100点まみれか。うらやましいねぇ。努力の賜物なんだけど。
たまには勉強より協調性というものを多少優先してくれると、ナギお兄さん嬉しいんだけどな。
「今回も不敗伝説は継続かぁ。見事なもんだね。」
「テストというのは他人との勝ち負けじゃないだろ。
問題が全員一緒な以上、自分との闘いだ。」
「そういうカッコいい台詞は蕎麦ツユをすすりながら言うもんじゃない・・・・・
それに、2位3位の生徒はそう思ってないだろうさ。」
「愚かだな」
「そこまで言うかね」
「「ごちそうさまでした」」
文字を読みながら食事する割には変なところで行儀が良い。
それとも俺に右へ習えしているだけかな。
彼の名前は上杉 風太郎。勉強に関してこいつの右に出るものは居ない・・・・と思う。
少なくとも、俺は知らない。
「またな。風太郎」
「じゃあな。凪」
そして俺は有坂 凪。 彼の親友・・・だと思う。
自信はあるんだが、人の心は覗けないからね。
ただの友人ではなく親友と認識してくれていれば・・・・光栄だ。
~~~~~~~~~~~~
翌日。
「焼肉定食、焼肉抜きで。」
「今日は・・・・かき揚げそばで。」
いつものやり取り。また今日も食堂で風太郎と飯を食う。
そろそろ顔とメニュー覚えられてると思う。
一度いつものって言って200円出してほしい。中々かっこいいぞ。
トレイの中身さえ見られなければ。
俺は風太郎とはクラスが異なる。一緒に色々やれるのは、食堂のこの時間くらいだ。
メシ食ったらさっさと自分の教室に戻って勉強しに行ってしまうしな。
もう少しかまえよ。お前の唯一の友達だろ。俺は寂しいわ。まあ俺は別の友達がいるけど。
「お待ち!」
「あざっす。」
おばちゃんからトレイを受け取って所定の席に向かう。
注文の内容上、風太郎がいつも先になる。
席を取っていてくれているはずだ。
風太郎は有名人だからな。良い意味でも悪い意味でも。
不動の成績トップ。主席。しかし他者と関わろうとしない。俺を除いて。
そのため、周囲からは敬遠されている。
また大体いっつも勉強してることが仇となり、良い印象は持たれていない。
スポーツ系だったらね。孤高の戦士って感じでかっこいいけど。
勉強だとね。がり勉になっちゃうよね。
そんなくだらない事を考えながら席に向かっていたが・・・・
いつもの席で、言い争いが起こっていた。
「・・・私の方が先でした。隣の席が空いているので、移ってください。」
・・・・女生徒と言い争いをしている。
風太郎と言い争っているのは赤い髪をロングに伸ばしている生徒だ。
髪には少しウェーブがかかっている。・・・・綺麗な子だな。
今まで見たことはない。こんな生徒はいたかな。
「ここは、毎日俺達が座っている席だ。あんたが移れ。」
「関係ありません。早い者勝ちです。」
ああ。口論になってきた。周りから見られてんぞ。
それにしてもこの人、俺達って言いましたよ。やだ、ちょっと嬉しいんだけど。
そういうとこ気づいちゃうわぁ。
「じゃあ、俺の方が早く座りました!はい!俺の席ー!」
「ちょっ・・・・」
なにしてんねん。フルーツバスケットでもする気か。
もうそんな年じゃないだろ。やる相手いないくせに。
「・・・・」
「待て、そこは凪の」
「待った待った。別に俺は構わないから。・・・隣に失礼するよ。」
「・・・・そうか、勝手にすればいい。」
「・・・・いただきます。」
問題の女生徒は何と風太郎の対面に座った。
マジか。このまま一緒に食うのか。なんというメンタリティ。
1対1のタイマンに持ち込む気だ。
邪魔する気はないので隣の席に座った。
テーブルはくっついておらず、少しだけ離れている。
「・・・上杉くんが女子とごはん食べてるー!・・・・」
「・・・・マジ!?・・・・」
「チッ・・・あいつら。」
簡単に予想できたことだが、こうなった。
いっつも俺と食ってるか一人だもん。そらこーなるよ。
羞恥心はあるんだろう。少し風太郎の顔は赤かった。
「・・・・・・・・・・・」
そんなことはなかった。風太郎はまだマシな方だった。
目の前の女生徒の方が赤かった。なんでこんな事したんだ。
誰も得してないぞ。
「「・・・・」」
二人は黙々と食事をとっていた。
中々ないぞこの光景は。有坂調べでは非常に貴重な映像をお送りしています。
500円は出せるね。
女生徒は・・・・よく見たら、服装がおかしい。
この黒を基調とし、ラインを白でまとめている制服は、うちの制服ではない。
他校の生徒だ。所属はわからない。
風太郎を知らなかったようだし、間違いないだろう。
あと得られる情報は・・・・トレイの上が凄いことになってるくらい。
うどんの上に天ぷらが5つ。プリンまでつけている。頼む人初めて見たぞ。
これいくらすんの。風太郎に聞けばすぐそろばん弾いてくれると思うけど。
ちょっと今は聞けない。
「・・・行儀が悪いですよ。」
「・・・テストの復習をしてるんだ。ほっといてくれ。」
風太郎は自作の問題集をペラペラめくりながら食事をしている。
またやってるよこの人。ほーら注意された。
テスト開けいっつもこうなんだこの人。
大体復習をやる意味はあるのか?全部100点なのに。
まあ、天才の頭の中は凡人の俺には理解できない。永遠なるトップシークレット。
「食事中に勉強なんて・・・・余程追い込まれているんですね。
・・・そのテスト、何点だったんですか?」
「あ、おい!見るな!」
赤い子がテストの答案をひったくった。
気になったようだ。あーあ。見ちゃったよ。
「えーと、上杉風太郎くん。得点は・・・・100点!?」
「あー!めっちゃ恥ずかしい!」
トラップカード発動。100点。
女生徒の思惑は全て墓地送り。何を考えていたかは知らないが。
「わ、わざと見せましたね!」
「何の事だか。お前が勝手に見たんだろ。」
「うう・・・・悔しいですが、勉強は得意ではないので、うらやましいです。」
そうなんだ。頭良さそうに見えるけど。礼儀正しいし。
さっきちゃんといただきますって言ってたもん。
「そうです!良い事思いつきました!
折角相席になったんです。・・・・勉強、教えてくださいよ!」
え。マジか。凄いなこの子。
さっきあんなやり取りをしてそんな切り替えが出来るのか。
グイグイ行くね。
「ごちそうさまでした。」
「え!?食べるのはや・・・・」
しかしながら無慈悲。
相手は鉄の男、上杉 風太郎である。教えてくれるはずもない。
お前に教えたところで俺にメリットはない
絶対そう答えが返ってくる。
「お昼ご飯、それっぽっちで良いのですか?
私の分を少し分けましょうか?」
え。何この子。優しすぎんだけど。
初対面だぞこの二人。
「余計なお世話だ。むしろあんたが頼みすぎなんだよ。・・・・太るぞ。」
流石は我らの誇るハイパーノンデリカシー、上杉 風太郎。
太るぞ。間違いなく高校生の女子には禁句である。
・・・・まあ太ると思うけど。あの量。というか天ぷら片付けてる間に麺伸びない?
「貴方みたいな無神経な人は初めてです!
もう何もあげません!」
「結構だ。凪、先に行くぞ。」
「あいよ。」
風太郎は帰ってしまった。
あーあ。折角友達出来そうだったのに。勿体ない。
絶対良い人だぞ。この赤い子。フォローしておこうかな。
「・・・悪いね。うちの連れが。」
「あなた、あの人と友達なんですか?よく一緒に付き合えますね・・・・」
「まあ・・・悪人という訳ではないからね。話せば・・・
いや、何でもないです。」
話せば良い奴だよって言おうと思ったが
たった今話をしたばかりじゃないか。言葉をもう少し選んだほうがいい。
「・・・あなたも、勉強が出来るんですか?」
「いや、俺はあれほど出来るわけじゃないね。さっき見たのは数学かい?
俺は数学苦手だからね。良くて70点。」
「それでも、私よりよっぽどいいです・・・・」
そーなんだ。これより下となるとあまり聞きたくないな。
だが、勉強を教えてくれというのだから、やる気はあると思うんだが。
勉強法が悪いとか、そういうタイプかな。
「他校の生徒のようだね。・・・あいつは、上杉 風太郎。2年の学年主席。
高校では100点満点以外を取ったことがない。天才だ。」
「ひゃ、100点以外を取ったことがない?」
「間違いじゃないよ。食事中でも勉強をし、ああやって血のにじむような努力をしてる。
・・・・そのせいか、他の人に対して随分余裕がなくなってしまったけれど。」
風太郎があんな感じになったのは、中学校からだった。
成績の成長とともに、ああなっていった。最初はあいつも勉強できなかった。
・・・正確には、出来なかったのではなく、やる気がなかったんだが。
「・・・では、あなたで良いです。私に勉強を教えてくれませんか?」
「え?俺が?いや・・・・・ちょっと、厳しい・・・かな。」
「えぇ!?な、なんでですかぁ!?」
「キミが何者なのか、よく知らないから。・・・まだ、お互いの名前も知らない。
何故他校の制服を着ているのかもわからない。」
「あ・・・・・・・・」
グイグイ来られたので、一旦心の距離を取る。
あまり詰めてこないでくれ。処理が追い付かない。頭いたくなる。
「・・・すいません。私はーーー」
「待った。呼ばれているようだよ。」
「え?」
食堂の奥から、同じ制服を着た4人の女生徒がこちらに向かって手を振っている。
この子を呼んでいるのだろう。
「ごちそうさま。俺はこれで失礼するよ。また、会えると良いね。」
女生徒を残して、俺も帰ることにした。
面倒なことになりそうだしな。他校の生徒なら、もう関わることはないだろう。
良い子に見えたから、少し寂しくはあるが。
原作と少し異なり、食堂の一件から、話は始まります。
風太郎の結婚式は省略しています。
プロローグを分けたかったのですが、本文が1000文字以下だと投稿できなかったため、1話をプラスしました。
不慣れなもので前半は文字数が安定しません。
申しわけありませんがご了承願います。