五等分の花嫁 ~家庭教師の助手~   作:I-Ris

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林間学校編
20


 

 

全てのテストが終了。社会のテスト作った先生は誰だ。難しすぎる。

金曜にテスト結果が出る見込みだ。俺の方はいつも通り。風太郎はどうせ完璧だろう。

あの5人がどうか。やはりこれに尽きる。

 

 

 

 

 

 

「テスト用紙を返却しますー。出席番号順に取りに来てくださーい」

 

 

国語の授業から始まった。84点。あれ。いつもより10点ほどいい。

わからない人に教えることで家庭教師がプラスに働いているようだ。

隣の席の一花さんをチラ見した。19って書いてあるのが見えた。

 

 

はい。お疲れさまでした。1回表でコールドです。

5人の結果を知るまでもなかった。1人を除いてちょっと期待したのに。

 

 

「どうだったんだい、一花さん」

「今の実力じゃこんなもんかな~。これでもいつもより良いんだよ?」

「そう。それは良かった。やった甲斐はあったね。」

 

 

19点でいつもよりも良いのか。今まで1桁を連発していたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後。

全てのテストは帰ってきた。これから図書室で結果発表の予定だ。

 

「ナギ君も図書室、来るでしょ?」

「ごめん。今日は別のバイトがあるんだ。流石に今日は勉強おやすみでしょ。」

「そう・・・・じゃあ、また明日、ね?」

「うん。またね。上杉先生に宜しく言っといて。今日は別バイトって言ってなかったんだ。」

 

明日は週末なので訪問家庭教師の日だった。

過去形である。だからまた明日、とは言わなかった。

 

 

一人とぼとぼと下校し、バイト先へ向かう。

今日の仕事なんだったっけ。スマホが鳴った。

 

『センパイのおかげで楽々赤点回避です!

今日から部活再開です!一緒に陸上部に行きましょう!』

 

 

茜からだった。結果を見ると全て50点を超えていた。

やるじゃん。教えていた時にうすうす感づいていたが、茜は勉強が出来ないわけではない。

中の下というところだ。

俺が教えたことにより中の中くらいまでは上がっただろう。

 

『上出来。我、本日業務也』

そう返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「有坂くん・・・・意外と不器用なんだね。」

「ぐぬぬ、もうちょっと・・・・慣れるまで時間ください」

「俺はもう終わっちまうぞー」

 

バイト先で小道具の準備をしていた。明日の着ぐるみショーで使うらしい。

北条さんと佐野さんに空っぽの着ぐるみに囲まれていた。

 

 

 

「そういえば祭りの日、お前の彼女見たぞ!」

「彼女じゃないです。友達です。」

「あの会話は友達の会話だったね。」

 

 

「何言ってんだ!お前が手を掴んで抱き寄せてたのを見たんだぞ!」

「五月ちゃんにそんなことしてませんよ?」

「うん。そんな仲には見えなかった。」

 

焼きそばを買いに来たところを佐野さんには見られてる。

五月ちゃんにそんなことをした覚えはない。

 

 

「とぼける気か?クソ。写真撮っとけばよかった。でも確かに見たぞ。

青い浴衣を着た茶髪の女の子がお前に抱かれているのを!」

 

 

「青い浴衣を着た・・・・茶髪?私が見たのは赤い髪の礼儀正しい子。

有坂くん、どういうこと?本当に・・・彼女がいたの?」

 

「えー?ちょっと待ってください。あの日の事を思い出しますから。」

 

 

青い浴衣を着た、茶髪。浴衣の色まで覚えていないが、茶髪なら三玖だ。

対して、赤い髪の礼儀正しい子。五月ちゃんだ。

なるほど。二人が見たのはそれぞれ別人だ。

しかし三玖を抱いた?俺が?

 

 

 

「北条さん。」

「なんだ?」

「その時って誰かと言い争いしてませんでしたか?俺。」

「誰かに向かって強めに喋っているように見えたな。

お前の顔が見えてたから、対面にいるその人の顔は見てない。」

 

 

あの時だ。人さらいと勘違いして社長から三玖をぶん捕ったとき。

 

 

「あー。そういうことですか。」

「認めるのか!」

「確かにそんなこともしましたね。けどあれ彼女じゃないです。

友達が知らないおっさんに連れてかれるの見て誘拐犯だと思ったんですよ。

両者の勘違いでしたけど。」

 

「現実味のない話だな!ちょっと厳しいんじゃないかそれは!」

「でも誰かに強めに喋ってたんでしょう?」

「まあ、確かにそうだが。」

 

「有坂くんってそんなことするんだ。ちょっと意外。」

「あの時は頭に血が上ってたので。」

 

 

「彼女じゃないなら俺に紹介しろ!綺麗な子だった!」

「有坂くん?ダメだよ?」

佐野さんがちょっと怖い。でもまだあなた方付き合ってるわけじゃないんでしょう。

噂なだけで。仲いいけど。

 

 

 

「北条さんは歴史得意ですか。」

「一番苦手かもしれん。昔のことを覚えて何になるっていうんだ。」

「じゃあダメですね。あの子を理解するには戦国時代博士にならないとついていけません。」

 

 

小道具を全部作り終えたところでスマホの通知が鳴った。

風太郎からだ。

 

『事の成り行きで家庭教師は継続になった。

明日もやるぞ。お前も来い。』

 

 

 

 

写真が1枚添付されていた。5姉妹が仲良くパフェを食べている写真だった。あらかわいい。

継続?中野父に嘘でもついたのか?明日詳しい話を聞かなければ。

 

 

「二人が見たの、この子でしょ?」

写真を北条さんと佐野さんに見せる。

 

「そう。私はこの子を見たの。良い子だった。」

「俺が見たのはこっちの子だ。しかし何というか・・・よく似てるな?」

「彼女たちは五つ子の5姉妹です。」

「「五つ子!?」」

 

 

まあ、驚くよね。

 

 






バイト先の関係者はこの二人しか出てきません。
覚えなくても大丈夫です。
北条家武将の名前で統一しましたが、二人しか出さずに済みました。
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