青く透き通ったソラに、導きの星を 作:新人しくじり先生
「要塞都市襲撃」
荒野の真っ只中に聳え立つ要塞都市「エリドゥ」、そして要塞都市の名に恥じぬ幾つもの兵装ビルを備えそこから吐き出された幾つのもの対空砲火により彩られたソラを翔ける閃光がふたつ──
ひとつは紺色の重装甲をしたヒトガタ。その両の腕に
《流石……ランク9、独立傭兵「
《……》
圧倒的な弾幕により抉り取られ崩れ落ちる摩天楼。しかし
《しかしここは私たちの
再びあらゆる砲門を目の前の白いヒトガタへと向けるトキ、如何に技量に勝る目の前の独立傭兵とはいえ要塞都市の全力バックアップ──銃弾が到達前に撃墜するアクティブ防護システムと、死角の攻撃をも回避する未来予知に近い回避支援システム──を受けた
《──レイヴン》
しかし、そんな月光と硝煙に塗れた戦場に届いた声はこれまで「不可能」を「可能」としてきた
《やはり独立傭兵を動員したのは先生ですか、ですが今更何を?いくらランク9が「最優」の傭兵なのだとしても状況は詰み、会長の下には通すつもりはありません》
《そうかも知れない。
《でも私は先生なんだ。確かに「AL-1S」は本来
《だから──》
幾つもの爆発、多方面からの爆音と共に要塞都市から火の手が上がる。
《ネルたちも成功したみたいだね》
《っ⁈コレは……一体っ⁉︎先生、貴方たち何をっ‼︎》
兵装ビルから吐き出される花火だけでなく、次々と文明の光を失ってゆく要塞都市。と同時にトキの付けたヘッドギアに幾つも表示されるエラー表示と明らかに低下してゆくHCの性能に、彼女はこれまで一切見せなかった明確な焦りを見せる。
《たった今エリドゥへの送電施設、そして自家発電設備の正副予備のその全てを破壊した》
確かにアバンギャルドやアビ・エシェフは強力だ。だがそれも要塞都市の全力バックアップがあってこそ、ミレニアム製の代物がいくら規格外の機能や性能を有するものであっても既存の常識──その稼働には莫大な電力を必要とするなら、それらを止めてしまえばいい。
《そんな無茶苦茶っ⁉︎いくら先輩方が特記戦力なのだとして、わざわざ無差別に通信を繋いだのも時間稼ぎだったと⁈》
先生の答え合わせにエリドゥの性能と構造、腐っても要塞都市であり生命線である電力設備の防衛システムの強靭さを理解しているトキはあり得ないと断じる。断じるが、実際に都市全体の灯りが失われ機体の性能が落ち続けている現状にトキは現実として受け入れざるを得なかった。
《仕切り直しには十分だ、レイヴン──トキの方は、頼む》
●X-AG/HC
トキ専用の背負式の強化外骨格。
ミレニアム生徒会長かつ天才アーキテクトでもある調月リオが組み上げた機体であり、新型軍用強化外骨格たるACの雛形となったキヴォトスでも他の追随を許さぬ超性能*4を有する機体。
要塞都市とともに極秘裏に開発、建造されたが都市建設の資金不足解消のためにリオが設計を一部外部企業に売却し意図的に流出させたため現在は便宜上HCの型式番号を使用している。
またミレニアム技術の粋を凝らした最新兵器であると同時に、「名もなき神」や「無名の司祭」由来の技術を一部反映した発掘兵器としての一面もある。
Weapon
R-ARM:AW-GT01-GAN三連装回転式多銃身機関砲
L-ARM:AW-GT01-GAN三連装回転式多銃身機関砲
R-BACK:EC-O300収束レーザー砲
L-BACK:EC-O300収束レーザー砲
Flame
HEAD:AE-1HE
CORE:AE-1CR
ARMS:AE-1AR
LEGS:AE-1LG
Inner Parts
BOOSTER:BST-AE-1
FCS:FCS-AE
GENERATOR:GN-AE-1
Expansion parts
EXPANSION:PULSE ARMOR