視える人   作:mk

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どうして公式でレジェンド達が学生服を着てゲームセンターに襲来してるんですか?


case5.アタシ再生産

レース場の歓声が酷く遠く聞こえる。

 

どれだけの時間が経ったのだろう。一人置き去りにされ、呆然と立ち尽くしていたゴ-ルドシチーに声がかけられた。

 

「探したわよ」

「……マネジ」

「急に行方を暗ませて……本ッ当に心配したんだから」

 

現れたのはゴ-ルドシチーのマネージャーだ。方々を探し回ったのだろう。その様相からは疲労と焦燥が見て取れた。

 

ゴ-ルドシチーはぞんざいな所作でパーカーのフードを上げる。軽く頭を振ると金糸が流れ落ちウマ耳が露わになった。尻尾は身体のラインを見せないコクーンスカートに隠されたままだ。サングラスとマスクを外すと疲れと諦観の入り混ざった嘆息を一つ。

 

「アタシってこんな恰好してても病院行けって言われる程酷そうに見えるんだってさ」

 

それはもう酷い顔してるんでしょうね。

 

「分かってるわ。早く戻って休みましょう……シチー?」

 

――『言葉は不要』か。

 

ウマ娘は走る姿が全て。

 

ああ、もう……ダッサ……結局は自分が弱いから、走りで認めさせられなかったのが悪いんじゃない。

 

「シチー、貴女はもう十分傷ついた……傷つき過ぎた。だから、もう走らなくていいの」

「でも、アタシの魂はターフの上に、レースに囚われたままだった」

 

こんなアタシにもまだ燃える物が残ってたみたい。

 

「お願い、もう一度、わがままを言わせて」

 

だから、もう一度火をつけるんだ。勝負の世界に立つために。

 

「走るよ、ウマ娘だもの」

 

 

 

 

「シ"チ"ーさ"ぁ"あ"あ"ん!! 心配したべぇえええ!!!」

「ゴメン、ユキノ。心配かけた。もう大丈夫だから……」

 

後日、トレセンへ登校したゴールドシチーを出迎えたのはユキノビジンだ。

ゴールドシチーの姿に安堵の表情を見せるも、しかしその顔は陰りを隠せていない。

 

「アタシが居ない間、他に何かあった?」

「カフェさんも急におがしくなっちまってぇ……」

「同室の?」

 

噂をすればだ。ぬらりとマンハッタンカフェが現れた。

 

「ここも違う……ここでもない……」

 

スマホに向かってぶつぶつと呟く姿は、普段の異質さとはまた別物の異様な雰囲気を醸し出している。

 

見ているのは何処かの学校のwebページ?

 

「他所の学校を調べてるなんて、まさかトレセン辞める気?」

 

先日までの自分を重ねてしまい、つい声が出た。

画面から顔を上げたマンハッタンカフェが振り返る。眼の下には酷い隈が浮いていた。

 

「そのようなことは……人を、探していまして……会えば大事な……ずっと、追い求めて来たことが分かるかもしれないんです……」

 

危惧した返答ではなかったが、その語気は真剣で切迫したものだった。

 

「その人は学生で……制服だけはわかっているのですが……都内を虱潰しに調べているのに該当する学校が見つからなくて……」

「そっか……もしかしたらレースみたいに何かの試合で遠征に来てたのかもね」

「盲点でした……その観点からも調べてみます……」

 

ハッとした表情で謝意を述べるとマンハッタンカフェは再び調査に戻った。

背中を見送るゴールドシチーはそっと呟く。

 

「見つかると良いね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

【悲報】修学旅行生さん、パドックで性癖を叫んで追放されてしまう

 

1:名無しのウマ娘ファン ID:+lWX6ZVPH

学生「小娘に興味はない! 俺は年増のデカ乳が学生服や体操服を着て限界感を醸し出してる姿に興奮を覚えるんだ!!」

ttps//uploader/link/image.jpg(目の部分が黒塗りされた教師に引きずられている画像)

 

2:名無しのウマ娘ファン ID:leP3xMAPs

 

3:名無しのウマ娘ファン ID:k8BlagKsv

大人に憧れて精一杯着飾ってるであろう年頃の少女に聞かせていい言葉ではない

 

4:名無しのウマ娘ファン ID:J+jAOOiqS

将来有望すぎる

 

5:名無しのウマ娘ファン ID:JKA5G4MB2

世も末だろ

 

 


 

 

「会長、お茶が入りました」

「ありがとうエアグルーヴ、頂かせてもらうよ」

 

生徒会室の執務机にティーセットが配膳される。

モニターの掲示板が視界に映ったエアグルーヴが顔をしかめた。

 

「会長は何故このような低俗なインターネットの掃き溜めを見ておられるのですか?」

「立場上、清濁を問わず世情というものを把握しておかねばならないからね。無責任な悪意と誇張が蔓延るような場所だからこそ大衆の本質が見れるものさ」

「人間の本質が知りたい悪役に接客業を勧めるみたいなことおっしゃいますね」

 

生徒会室の扉が勢いよく音を立てて開く。

 

「カイチョー、遊びに来たよー!」

 

部屋に飛び込んできたのはトウカイテイオーだ。シンボリルドルフの横にくっつく様に近づくと、思わずといった様子でモニターを指差し声をあげる。

 

「あっ、これあの時の奴だ」

「知っているのかいテイオー?」

「ゲーセンで煽られたんだ。入れ替わりのプレーで全曲全譜面被せられた(音ゲーマー特有の世界観)」

「煽りプレイ……そういうものなのか……?」

「ソウダヨ。『でも私の方が音ゲー上手いですよ』って心の声が聞こえた(音ゲーマー特有の被害妄想)

そんなことより聞いてよカイチョー! 商店街の方に行ったら『ナイスネイチャ=シンボリルドルフ理論』とか『皇帝の後継者ナイスネイチャ』って噂になっててイミワカンナイヨー。カイチョーはネイチャに何かしたの?」

「まったく心当たりがないな。ナイスネイチャとは指導はおろか最近では言葉を交わす機会もなかったはずだ」

「ネイチャとはって他の娘とはしたの? ズルイ! ボクとも併走してよ~」

「まあまあ、丁度エアグルーヴがお茶を入れてくれたところだ。お茶請けの茶菓子もある。テイオーも一服してからにしないか?」

「ヤッター」

 

 

 


 

 

87:名無しのウマ娘ファン ID:wNncHnzsr

ワイ現地に居たんやがこいつサラッとレース展開全的中させてたんや

脚質も立ち回りも最後まで全部言った通りに進行してレース終わった時鳥肌立ったわ

 

88:名無しのウマ娘ファン ID:FbVOcYrFR

えっもしかして凄い奴なのでは

 

89:名無しのウマ娘ファン ID:u4dbkZSBU

有能なのに電波飛ばして退場とかどこぞの色物記者の同類かな

 

90:名無しのウマ娘ファン ID:wNncHnzsr

そいつ曰くマヤノトップガンの本命は芝の中長距離でダートの短距離は適正外らしい

しかも足に爆弾抱えてるかもしれんって疑っとった

 

91:名無しのウマ娘ファン ID:iN5Rwg27Q

あの走りでそれはないやろ

 

92:名無しのウマ娘ファン ID:fcHvZ39Mo

だったらわざわざトレーナーがレースに出すわけがねーよ

 

93:名無しのウマ娘ファン ID:gUTUeneLz

閉廷

 

 


 

「……ふむ」

 


 

【次回予告】

 

トウカイテイオーがシンボリルドルフに連れられて向かったターフに待ち受けていたのは桐生院トレーナーとハッピーミークだった。

 

「私の前にこの娘と走って貰おうか」

 

シンボリルドルフの提案にトウカイテイオーは強い意志の込められた必勝の宣言をする。

 

「負けないモンニ」

 

対する名門桐生院家出身期待の新星、桐生院葵の返答は、「病院送りにします」であった。

 

トウカイテイオーとハッピーミーク、二人の併走が始まる。

先行策を取ったトウカイテイオーへ追従するハッピーミークは牽制を放つ。

その立ち回りに皇帝の面影を感じたトウカイテイオーは動揺を隠せない。

万能の適性を持つ純白のキャンバスには全てを描くことが出来る。それは皇帝の似姿もだ。

『ゆっくりしたものが好き』、そう語るハッピーミークの真意とは、対戦相手が術中に嵌まる姿への愉悦なのかもしれない。

 

「トウカイテイオー、貴方が高度な柔軟性と臨機応変な対応を兼ね備えた優駿であることは認めましょう。ですが、勝つことと勝ち続けることは違います」

 

桐生院トレーナーの意味深な呟きの意味とは、トウカイテイオーの抱える致命的な問題とは何なのか。

 

「皇帝を継ぐのは、帝王たるこのボクだ!」

 

貫け、奴よりも速く。

 

 

 

次回、ターフに舞い降りた天才 第二話

 

『予防接種』

 

ターフの歴史がまた1ページ。

 

 

ハッピーミークの対抗意識のヒントLvが上がった

ポジションセンスのヒントLvが上がった

臨機応変のヒントLvが上がった




ゴールドシチー:ゴールドシチーは次のレースへ。ACの話をしたら(してない)何故か勝手に立ち直った。そのうちマギーみたいなことを言い出す。なんでだよ。コジマ汚染はDNAに素早く届くしコーラルはまだガンには効かないがそのうち効くようになる。

またしても何も知らないナイスネイチャ:何それ知らない……怖……

トウカイテイオー:音ゲーマー。

Q.アニメ2期のトウカイテイオーは何故プリクラと証明写真の区別が付かなかったのか。
A.音ゲーマーは常識が無い。

多分これが一番正しいと思います。
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