元人間な覇竜の滅竜魔導師がオラリオに出戻るのは間違っているだろうか?   作:匿名さん

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【ヘスティア・ファミリア】加入と初ダンジョン

 

 

「一一一というワケで!アカム君が新たらしくファミリアの仲間になったよ!ベル君!」

 

「えっと、何がというわけかは分かりませんけど……とりあえず嬉しいです!これからよろしくお願いしますアカムさん!」

 

「おう。よろしくなベル」

 

 

あの後ヘスティアにいくつか頼みを了承してもらった上で【ヘスティア・ファミリア】に加入した。

 

 

1.俺の過去についてベルや今後増える団員には俺が話していいと思ったら伝える。

 

ベルにはいずれ話す予定ではあるものの、今は余計なことに気を取られることなく自分の研鑽に集中して欲しいからな。

今後増えるかもしれない団員にはベルやヘスティアくらい信頼出来ると思わない限り話すつもりはない。

 

 

2.ファミリアの一員だが扱いはフリーの冒険者

 

俺ありきな戦闘スタイルに慣れすぎるのはベルの為にならないのもあるが、俺個人のここでの目的を果たす為にも自由に動けないと困るからだ。

 

 

3.恩恵を刻んだことにしてもらう。

 

必要ないってのもあるが多分刻めない。

 

 

「あ、そうそうアカム君。さっきベル君にはステイタスの更新した時に伝えたんだけど、今夜から2.3日留守にするから宜しくね!」

 

「ん?2.3日も何するんだ?」

 

「今夜は【神の宴】っていう、まあ名前の通り下界に降りてきてる神達が集まる宴があるのさ。そこに来るはずの知り合いにちょっとした用事があって、それが終わるのに2.3日くらいかかるかもしれないんだ」

 

 

他の神達との宴か。

昨日の【ロキ・ファミリア】と一悶着あったけどその時はまだ無所属だったし問題ないな!

 

 

「成程な。まあこんな教会だし盗られる物なんてないだろうが留守は任せとけ」

 

「くっ!本当のことだから何も言い返せない!」

 

「神様……」

 

「はははは!……あ、そうだベル。ギルドに冒険者登録しに行く前にちょっと寄りたい所があるんだけどいいか?」

 

 

 

 

 

「昨日は色々迷惑をかけてしまってすまなかった」

 

「僕も急にお店を飛び出して行ってしまって申し訳ありませんでした!」

 

 

昨日騒ぎを起こした『豊饒の女主人』の店主の『ミア』に改めて昨日のことについて謝罪する。

ベルは別に謝らなくてもいいとは思うんだが、まあ本人が謝りたいのなら別にいっか。

 

 

「アンタが壊したもんや迷惑料なら昨日ちゃんと受け取ったってのに改めて謝罪しにくるなんて律儀じゃないか。そっちの白いのも代金ならアンタのツレがしっかり払ってるから別に気にすることないよ」

 

「ミア母さんの言う通り謝らないで下さいベルさん。またベルさんに会えて私は嬉しいです。今日もダンジョンに行かれるんでしょ?これ、お弁当です」

 

「え、いや、そんなぁ」

 

「お前の為に準備してくれてたんだろ?厚意を素直に受け取るのもモテる男の秘訣だぞ」

 

 

最後のはテキトーだけどそれっぽいこと言ってればいいか。

話を聞くにベルもハーレム目指してるらしいしな。

 

 

「そ、そうですね。すみません、いただきますシルさん」

 

「うふふふふ 」

 

「まったく、ゲンキンだねぇ……さぁ行った行った!用が済んだんなら店の邪魔になるよ!」

 

「はい!行ってきます!」

 

「おう!また食べに来るな!」

 

 

 

 

 

 

「おはようございますエイナさん!」

 

「おはようベル君。あら、そちらの方は?」

 

「ベルと同じファミリアに入ったアカムだ。今日は冒険者登録をしに来た」

 

 

見た感じエルフか?……いや、胸があるからハーフかもしれないな。

 

 

「初めましてアカムさん。ベル君の担当アドバイザーを務めている『エイナ・チュール』です。冒険者登録とのことですが担当アドバイザーはどうなさいますか?アカムさんはベル君と同じファミリアというのもありますし、もしよければ同じく私が担当させていただきますが?」

 

「うーん……いや、大丈夫だ」

 

 

見た目的に説明とかガッツリやる系ぽいから断っておく。

分からないことがあればベルに聞けばいいしな。

 

 

「了解しました。では、こちらの書類に必要事項の記入をよろしくお願いします」

 

「分かった。……これでいいか?」

 

「確認しますね。……はい。問題ありませんのでこれで登録完了です。ベル君ともどもこれから頑張って下さい」

 

「それじゃあアカムさん。早速ダンジョンに行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

「---フッ!……やぁッ!」

 

(昨日より動きがいい?)

 

 

明らかに昨日のベルと動きが全然違う。

昨日限界までモンスターと戦っていたからそれでステイタスが上昇したんだろうけどここまで変わるものなのか?

 

 

「ふぅー」

 

「……昨日見た時よりもいい動きだなベル。そんなにステイタスが上がったのか?」

 

「あ、はい!神様がいうには成長期らしくて、才能があるとも言ってくれました!」

 

 

成長期?だとしても昨日の今日でこれは……

 

 

「それは良かったなベル。だからってあまりステイタス頼りになるなよ?あまり過信しすぎるとその内足元をすくわれるからな。……っとちょうどいい。俺の知ってる技を教えよう」

 

 

壁から現れたウェアウルフっぽいモンスターに向かいながら右手にナイフを持ち構える。

前世で働いていた自衛官での技術はこの世界に転生してからも役立ったんだよな。

 

 

「ナイフに限らず相手の攻撃を受け続ければ当然その分武器の耐久も落ちる。かといって武器で受けず避け続けても体力の消耗が激しい。そこで……」

 

 

振り押されたウェアウルフの手首にタイミングを合わせてナイフを持たない左手の側面を添わせる。

同時に肘を支点に回し振り下ろされた爪を腕ごと身体の外側に逸らし、首をナイフで切り裂く。

無事致命傷だったらしくウェアウルフはそのままチリになり魔石が地面に転がった。

 

 

「とまあこんな風に人型のモンスター相手なら必要最小限の動きと力で相手の攻撃を無力化出来たりもする。もちろんそれなりの練度が必要だが身につければ戦闘においてかなり有利になる」

 

「おー」

 

「ステイタスやレベルが上がればその分スタミナ増えるだろうが、消費を抑えられるならそれに越したことはない。ダンジョン攻略みたいな長期戦なら尚更だな」

 

 

前世の自衛官の頃は小銃を持って弾倉とか色々装備が着いた重い防弾チョッキを着た状態でいかに長時間戦えるかに重点を置いた訓練をしたりした。

いや〜あれはキツかったな〜。

 

 

「た、確かに」

 

「つまりはだ。何でもかんでも避けるんじゃなくて相手次第で対処法を変えましょう!ってことだ。というわけで今日はそれを意識して頑張ってみよう!」

 

「はい!頑張ります!」

 

 

 

 

 

 

「最後ら辺はいい感じだったぞベル。ヘスティアが言った通り才能があるかもな」

 

「ありがとうございます!……あっ」

 

「ん?……ああ」

 

 

ベルの視線の先を見ると傍から見ても立派な装備をした冒険者達が歩いていた。

いつかああいった立派な装備を夢見てるんだろう。

 

 

「あー今年もあの時期か」

 

「〝怪物祭〟か。1年なんてあっという間だな〜」

 

「〝怪物祭〟?」

 

「エイナさんから教えてもらったんですけど、毎年【ガネーシャ・ファミリア】が主催しているお祭りらしくてダンジョンのモンスターを調教しているところを見せるショーをやるらしいですよ」

 

「ダンジョンのモンスターを?大丈夫なのかそれ?」

 

「モンスターといっても浅い階層のモンスターらしいので大丈夫みたいです。これまでにも回かやってるみたいなんですけど1度も事故は起きてないらしいです」

 

 

今まで大丈夫だったから今回も大丈夫だろうって考えが1番怖いんだけど本当に大丈夫なのかね?

 

 

「ふーん。ベルもその日はダンジョンには潜らないんだろ?ヘスティアを誘ってみたらどうだ?きっと大喜びするぞ」

 

「そうします!……あれ?アカムさんは僕達と一緒に行かないんですか?」

 

「ああ。ちょっとその日は少しやることがあってな」

 

 

嘘だ。何もやることなんてない。

ヘスティアとベルのデートを邪魔しちゃ悪いからな。

 

 

「そうなんですね。ファミリアの皆でまわりたかったんですけどそれなら仕方ないですよね」

 

「悪いな。まあ毎年恒例みたいだし来年もあるだろうからその時一緒にまわろうな」

 

 

 

 

 

 

「ベルではないか」

 

「ミアハ様!」

 

 

ミアハと呼ばれた買い物袋を抱えた優男に呼び止められる。

ベルが「様」づけしてるからこの男も多分神なんだろう。

 

 

「変わらず元気そうでなによりだ。隣の青年はベルのパーティーのメンバーかな?」

 

「初めまして神・ミアハ。最近【ヘスティア・ファミリア】に入ったアカムだ」

 

「初めましてだなアカム。しがいない零細ファミリアで主神をしているミアハという。ポーション等のダンジョンで役立つアイテムの販売しているから時間がある時にでも見に来てくれ」

 

「ミアハ様は神様の宴に行かれなかったんですか?」

 

「うん。私も声をかけてはもらってはいたのだが弱小ファミリア故、商品の調合に明け暮れていてな。ベル、アカム。これをやろう」

 

 

そう言ってミアハが取り出したのは水色の液体の入ったガラス管だった。

多分、自分で調合したポーションなんだろうけどさっき商品って言ってなかったか?

 

 

「え?頂けませんよそんな!?」

 

「なに。よき隣人へのゴマすりだ。今後も我がファミリアをご贔屓にな」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「そういうことならありがたく頂こう」

 

「フッ。ではな」

 

「……ヘスティアとはまた違ったお人好しな神だったな」

 

「はい。神様とは長い付き合い仲らしくとても仲がいいらしいです。今みたいに色んな人にポーションを配ってもいるみたいで団員の方からよく怒られてしまうって言ってました」

 

「……ファミリアの主神としてそれは大丈夫なのか?」

 

「あ、あははははは」

 

 

そんな他わいもない世間話をしながらベルとふたりファミリアのホームである廃教会へと向かって足を進めた。

 

 

 

 

 





オリ主の目的ってなんだろね〜(すっとぼけ
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