有希子と再開した俺は公園のベンチへと座った。そして勿論、俺の隣には有希子が座っている。
有希子「でもびっくりしたよ。いきなり帰ってくるだなんて…『お仕事』の方はいいの?」
有希子が言っているのは、おそらくこの前の手紙のことだろう。俺はその手紙に、『今度
響「あぁ、問題ないよ。もう全部終わらせてきたからな」
???『あぁ、その通りだぜ!」
すると次の瞬間、俺のバックから黄色い拳サイズほどの大きさを持つ蝙蝠のような俺の相棒、『キバットバット三世』が飛び出してきた。
響「キバットお前、勝手に出てくるなよ!人に見られたらどうするんだ!」
キバット『大丈夫だよ、周りに人がいねぇことは確認済みだってーの。それにしても久しぶりだなぁ、有希子」
有希子「こちらこそ、久しぶり、キバット」
因みに、有希子はキバットのことや、俺の『正体』についても知っている数少ない人物の1人だ。
え、なんで有希子がそんな事を知ってるのかだって?……それはまたいつか話すよ。
響「あ、そうだ有希子、俺明日から椚ヶ丘中学校に転入することになったから、よろしくな」
有希子「……え?」
俺がそう言うと、有希子はかなり驚いていた。
響「いやー、有希子も椚ヶ丘中学校の生徒って前に手紙で書いてあっただろう。だからそこに入ればまた有希子と一緒にいられるかなーっと思って……ダメだったか?」
有希子「ッ!ううん、そんな事ないよ!」
…なんか有希子の様子が少しおかしいが……まぁ、あまり詮索するのも良くないか。
響「さてと、じゃあ俺達はそろそろ帰るよ」
俺はそう言うとキバットを再びバックの中に入れ(嫌がるので無理やり)その場からさろうとする。
有希子「……もう言っちゃうの?」
有希子がそう言ってくる、可愛い。
響「大丈夫だって、明日にでも会えるよ」
有希子「……うん、そうだよね……また明日ね、響君」
響「あぁ、また明日」
さて、有希子と別れたあの後、俺は約束通り1時間後には元の場所に戻り、車でとある場所へと向かったのだった。
そこは、とある高層ビルで車から降りた俺達はその中へと入っていく。
警備員「止まれ、此処から先は関係者以外立ち入り禁止だ」
すると警備員と思われる男が道を塞いだので、俺は手につけている手袋を外しながら警備員に話しかけた。
響「あぁすまない、この人達は俺の客人なんだ。だから……通してくれるかな?」
俺はそう言いながら手袋を外した『手の甲』を警備員に見せた。
警備員「ッ!?『それ』は……失礼しました!どうぞお通りください!」
警備員の男はさっきとは打って変わってこちらに対して勢いよく頭を下げてきた。
響「いや良い、それよりも、お客様達を早く応接室にご案内してあげてくれ」
警備員「はっ!」
俺がそう言うと警備員の男は何処かに電話をかけた。
暫くすると、スーツに身を包んだ男女が何人かこちらに近づいてきた。
男性「お待たせいたしました。まさかこんなにもお早い帰りになるとは、言ってくだされば迎えを寄越したものを…」
響「最初はそう思ったんだがな…それよりも、早く案内してやってくれ」
男性「…了解しました。あぁそれと、先程政府の者から、もう1人こちらにくる者がいるそうです」
響「……そうか、ではその者も応接室に案内してやれ」
男性「はっ!」
そうして、黒服の男女達は応接室に連れて行かれた。
…さて、俺も準備しないとな。
暫くして俺が応接間に入ると、先程の男女の中に、先程はいなかった人物がいた。
そして、俺は中央に置いてある机を挟んで彼等の真正面に座る。
そして俺は、先程は言ってきたばかりであろう男に話しかけた。
響「お待たせした。紅響だ。そして貴方が…」
烏間「防衛省の烏間と申します。本日は遠路はるばるロンドンからお越しいただきありがとうございます」
響「いや、当然のことだ。我々は貴方達政府や防衛省とは協力関係を築いているからな。……では、要件を聞こうか。と言っても、
そうして、俺と烏間さんの話は進んでいった。
響「……成程、大型資料の通りだな」
話はこうだ。
少し前に、月が七割ほど蒸発したと言う大事件があった。それは国境を超え、世界中で今も尚話題になっている。
そして、その月を破壊した犯人が今は椚ヶ丘中学校の3-Eで先生をしていると言うのだ。因みに他にも英語の先生や、目の前にいる烏間さんも体育の先生らしい。
響「…つまり、私にこの学校の3-Eに転入して暗殺に参加すると言うことだな」
烏間「…その通りです」
響「成程、なら貴方は、俺の先生になるわけか、なら敬語は不要ですよ。烏間『先生』」
その後も話は続き、暫くして烏間先生達は帰って行った。
キバット『退屈しなさそうだな、相棒!』
響「…あぁ、そうだな」
明日が楽しみだ。
有希子がキバットを見ても驚かない理由は、いつか明かします。