イグアスがオールマインドにTSさせられるけど頑張る話   作:宮沢タフ

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イグアスの最期

かれこれ指定されたポイントで待ち続けて、二時間ほどが経った時だった

レーダーが他の機影の接近を探知した。

一瞬敵機かと見まがえるが、迎えが来たのだと悟り、警戒はしつつそっちを見つめる。

物陰から一機にACが出てきた。

見たことのないパーツだ。

すると、そのACから通信が。

『貴方が、G5イグアスですね?お会いできて光栄です。これより、貴方を我々の基地へと案内させていただきます』

「分かった。アンタに付いていく。」

 

彼女の案内通りに、複雑な内部を右へ左へと抜けていく。

「おい、あっちはベイラムの部隊がいるハズだぞ…。」

『大丈夫です。既に排除されています。独立傭兵"レイヴン"に。』

妙に"レイヴン"を強調して言ったように聞こえた。

俺は彼女に煽られているのだろうか。いいように使われるのだろうか。

 

―しかし、そんなことはどうでもいい。

コイツにいいように使われようと、俺はアイツに打ち勝つのが今の一番の優先事項だのだ。

その為だけにベイラムを…レッドガンを抜けたのだ。

 

案内されていると、最初の砲台のところまで来た。

砲台は完膚なきまでに破壊されていて、ピクリともしなかった。

「これも…野良犬…レイヴンがやったってのか…」

『ええ…そうですね。安心してください、イグアス。貴方もこれから、"彼女と同じ力"を手に入れることができるのです。しばらく待ってください』

そう言うと、空からリフトが降下してきた。

…オールマインドはいつの間にかここの制御まで制圧したのか…?

しかし、何度も言ったが既に後戻りは出来ない。俺はこのままコイツに付いていくだけだ。

 

地表に上がり、しばらく付いていくと、秘密基地らしい秘密基地にたどり着いた。

「ここで…俺は何をすればいいんだ?」

『いえ、何もする必要はありません。貴方も計画における大事な一人です。』

そう言われると、コクピットから降りることを指示された。

降りると同時に、あちらの機体からも人影が一人おりてくる。

黒いスーツに身を包んだ、黒髪の女性だった。

「オールマインド…一体何モンだ?少なくともただの傭兵支援AIじゃねぇだろ。アンタ…オールマインドの関係者か?」

「私が何者かは些細なことです。私は傭兵を支援するために生まれた、オールマインドです。この身体も仮の物に過ぎません。"本物の身体"は人間の貴方の方が上手く扱えるでしょう。」

「…」

さっきから何を言ってやがるんだ?コイツは。

"我々の計画"からして意味が分からないが、「身体は仮」「本当の身体」…

一体コイツは何者なんだ?俺なんかに一体何をやらせようってんだ?

「イグアス。貴方は、耳鳴りがするそうですね。」

「…ッ!?てめぇ、なんでそんなことまで…」

「この程度は調べればすぐに分かる事です。それより…その耳鳴の正体を、知りたくありませんか?」

「正体…?そんなものがあるのか…?」

 

そうして、連れられた部屋の前で、彼女はもう一度俺に問うた。

「本当によろしいですね?今までの人生を捨てることになりますよ。」

「今更手遅れだろ…戻るのなんか。…いいさ、俺はお前の計画とやらに協力する。野良犬をブチ倒すのを条件にな…!」

「そうですか…。ありがとうございます」

そう、彼女が言うのと同時に―

俺の意識は、急に闇へと沈むのであった―。




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