今度は強敵!ゲンタイ班!
「うーん…なんだろう…コレ…」
此処はランドソル。自然豊かな都市だ。
其処で暮らす少年の名前はユウキ。あるギルドに所属している冒険者。
今日も今日とてアルバイトに性を出していると、不思議な物を見つけた。
それは四角い形をしている薄い板で、何処か機械的だ。
「あっ…ひかった…」
不思議そうにその四角い板を観察していると、いきなり画面が着き始める。それに少し驚くユウキだが、中を見る。
其処には…
「…ゲンタイ……なんてよむんだろう……みんなならしってるかな?」
アプリが表示されているが、ユウキはある理由から文字が上手く読めない。
なので掲示板という漢字も読み取れなかった。
しかし好奇心は人一倍。気になったら触るのが彼だ。そして丸いアイコンに触れる。
するとアプリは起動し、掲示板に繋がるのだった。
1:赤ちゃん騎士
おーもじがいっぱいー
2:普通の名無し
お、また新しい世界に通じたか
3:普通の名無し
久しぶりやね
4:普通の名無し
今度の来訪者は……赤ちゃん騎士、か
5:普通の名無し
あの…凄い心当たりがあるんですが…
6:普通の名無し
俺もそうだが、一応彼に聞いてみよう
7:普通の名無し
…予想取りとしたら、そもそも話せるんか…?
8:普通の名無し
赤ちゃんですからね…
9:赤ちゃん騎士
うわー!いっぱいもじがある!
10:普通の名無し
…難しそうだな
11:普通の名無し
…気長に行くしかないわね…
スレ民達の予想通り、彼とコンタクトを取るのは難しかった。そもそも会話が成り立たない。
このケースは初めてだ。スレ民達が悩んでると、ある人物が立ち上がる。彼は現実でベビーシッターをしている人物だ。
ユウキにも赤ちゃんに接するように話し掛けると、彼も応じてくれた。
勿論、このときは通話状態だ。なのでベビーシッターの彼に頼み、色々と説明をすると…
202:赤ちゃん騎士
べつのばしょにいる。ゲンタイのみんな?
203:普通の名無し
まあそれで良いかな…
204:普通の名無し
お疲れ様…ベビーシッターニキ…
205:普通の名無し
慣れてますから…
206:赤ちゃん騎士
あっ!コッコロ!
207:普通の名無し
あー…長い時間話してたから、保護者が来たのか
208:普通の名無し
保護者(小学◯年生)だけどね…
209:普通の名無し
闇の深い話はやめるんだ皆!
210:赤ちゃん騎士
いま、このなかのひとたちと─
211:普通の名無し
あ…マズイか…?
212:普通の名無し
…どうだ?
213:赤ちゃん騎士
いや、ほんとうに─
214:普通の名無し
…どうやらコッコロさんには認識出来ないようですね
215:普通の名無し
へー意外やな
216:普通の名無し
まあこのアプリ、人を選んでる所あるよね
217:普通の名無し
確かに、ブルアカ世界でも、先生以外には認識出来なかったしね
218:普通の名無し
お、動画モードになった
「…あんたまた変なの拾ってきたの?」
「へんなのじゃなくて、スマホ?っていうらしいよキャル」
「変なのには変わりないでしょ…」
ユウキが変な物を拾ってくるのは日常茶飯事なのか、キャルは呆れたようにユウキに問いかける。
別に変な物ではないと主張するユウキだが、それを知らないキャルからしたら同じようなものだ。
「まあまあキャルちゃん、そんなに怒らないで下さいよ……もしかしてお腹空いてます?」
「あんたと一緒にすんじゃないわよ!ペコリーヌ!」
そんな2人の様子を見かねてか、美食殿のリーダーであるペコリーヌが、仲裁に入った。
何時ものように2人が戯れているのを横目に、コッコロはこの、変な物に対しての疑問を提示した。
「しかし…この、スマホ?とやらは何でございましょうか…」
「ほかのひとと、いろんなばしょではなせるって、いってたよ!」
「…誰から聞いたのですか?主様」
元気よく説明するユウキだが、その情報源が気になり、コッコロは尋ねる。しかし…
「ゲンタイのみんな!」
『うーん…』
スマホを指差し、ユウキはそう言った。
先程から何度もこうして聞いているが、この調子だ。彼の行動に頭を傾げる3人。
ユウキの奇行や難しい会話は、今に始まった事ではないので慣れているが、今回の事はさっぱり分からない。
無理もない。今回はユウキにしか認識出来ない事柄なのだから。
何時もならば誰かしらが事情を知り、仲介役をしてくれるのだがそれもない。所謂行き詰まり状態だ。やがて…
「まあ…取り敢えず、危険ではないんでしょ?ユウキ」
「うん!みんないいひとだったよ!」
危害を加えなければ構わない。そう判断したキャルは、ユウキにこのスマホ?が危険かどうか質問する。
…どうやらユウキの様子を見るに、危険物では無さそうだ。ならば別にどうでもいいのではないか、そうキャルは思った。
「…そういう事だからコロ助。これで良いんじゃない?」
スマホをユウキに渡すと、後は好きにするようユウキに言ったキャル。
ユウキはその言葉を聞くと、嬉しそうにするのだった。しかし…
「…主様の近くに、そのような得体の知れない物を置いておくのは…」
「…じゃあどうするのよ、コロ助?」
コッコロは、楽しそうにはしゃぐユウキを見ながら、何処か不満気だ。
コッコロの言いたい事は理解出来るが、じゃあ具体的にどうすれば良いのか、キャルは苛立ち交じりにコッコロに問いかけた。
「まあまあ落ち着いて二人共!はい!ギュー…!」
「…止めなさい…よ…!…ペコリーヌ…!」
「…く、苦しいです…ペコリーヌ様…!」
2人の険悪な雰囲気を察してか、またペコリーヌは仲裁に入る。…彼女はこういった雰囲気が苦手だ。
なので2人を抱き寄せ、有耶無耶にしようとした。
離れようと藻掻く2人だが、ペコリーヌの怪力には敵わず、そのまま抱き締められ続ける。
そして2人を抱き締めると満足したのか、ペコリーヌがある提案を言った。
「…明日、このスマホを調べましょうコッコロちゃん、キャルちゃん、それとユウキ君も。それで危ない物なら捨てる。…これならどうです?」
その提案はシンプルだった。だがそれ故に理解しやすく、2人も納得したようだ。
「まあ、それなら…私も良いけど…」
「…
2人はその提案に同意する。これでこの件は一旦解決だ。
「やったー!2人共大好きです!!」
「苦しいわよ…てか、いい加減離しなさいよ…!」
「…私も苦しいです。ペコリーヌ様…」
結論は出た。そのお陰か、ギルドハウスに和やかな雰囲気が流れ始める。
それを感じ取ったペコリーヌは、嬉しそうに2人を抱き締める。
2人は苦しそうだが、何処か満更でもなさそうだ。
そんな3人の様子を、何時もの風景として、ユウキは楽しそうに見つめるのだった。
252:普通の名無し
眩しい…
253:普通の名無し
荒んだ心が癒やされていくな…
254:普通の仲良し
やっぱ仲良いよなこの4人
255:普通の名無し
せやね。青春やな~
256:普通の名無し
何か悲しくなってきた…
257:普通の名無し
…それはそうだが、今は状況整理だ。纏めるぞ。
1 恐らく今の時間軸は原作前で何処かのループの最中。先程のユウキ君との会話から推測。
2 なのでまだ
こんな所か
258:普通の名無し
サンキューまとめニキ
259:普通の名無し
もはや様式美やね
260:普通の名無し
ふむ、これを見る限り。私達のすることは、覇瞳皇帝つまりは
261:普通の名無し
…無理じゃね?
262:普通の名無し
流石にキツイわ…
263:普通の名無し
武力、知力、そして権力。力持ちすぎだろアイツ…
264:普通の名無し
後一応、魅力もか?ゲーム内の中では愛されてるっぽいし…
265:普通の名無し
うーん…やっぱ無理そうだわ…
266:普通の名無し
じゃあ一旦、それは置いておき別の議題を話すか
267:普通の名無し
別の?何かあったけ?
268:普通の名無し
ユウキ君の状態
269:普通の名無し
あー記憶喪失って言われてるけど、厳密には違うんだよな。アレ
270:普通の名無し
一回◯んで、その後再構築されたもんな
271:普通の名無し
でもその再構築の方法が問題だよなー
272:普通の名無し
ゲーム内のデータ。つまりは現実の彼のデータは参考にされてないからな
273:普通の名無し
それって大丈夫なの?
274:普通の名無し
大丈夫かどうかは判断しにくいが…作中では、完全には再構築出来なかったみたいだな
275:普通の名無し
99.9%だっけ…それもあくまでゲーム内の彼を参考にしたデータだし…
276:普通の名無し
スワンプマン現象が近いか?
277:普通の名無し
難しい問題だね…
278:普通の名無し
とは言ってもどうする?100%戻すなんて神様みたいな事、俺達には出来ないぜ?
279:普通の名無し
そうだな、俺達は所詮一般人だしな
280:普通の名無し
…一つ可能性が有ります。仮説では有りますが…
281:普通の名無し
なになに?
282:普通の名無し
何かあるの?
283:普通の名無し
集合的無意識。つまりは心の海を利用する方法です
284:普通の名無し
集合的無意識っていうと…
285:普通の名無し
フィレモンとかが居るアレか
286:普通の名無し
そうです。彼処は謂わばあらゆる情報が集まるデータバンクのような場所です。ペルソナ作品でもその場所に行き、自我を失くした女性を助けるイベントが有りました
287:普通の名無し
ペルソナ2の詩織さんか
288:普通の名無し
ええ、彼女は悪魔に体と精神を乗っ取られましたが、主人公達のお陰で元に戻りました
289:普通の名無し
成程、アストルムは精神だけが集まる世界。集合的無意識にも近いんじゃないかって事か
290:普通の名無し
でもそもそもな話、あっちの世界に心の海ってあるの?
291:普通の名無し
あると思うぞ
292:普通の名無し
その心は?
293:普通の名無し
あの世界には恐らく、MAGがあるからだ
294:普通の名無し
MAGがあると、どうして心の海があるって事になるの?
295:普通の名無し
MAGとは精神から生み出されるエネルギー。その出処が心の海だと言いたいんでしょう
296:普通の名無し
あーペルソナって心の力だもんね。MAGを基にして動いていても不思議じゃないか…
297:普通の名無し
でも、何であの世界にMAGがあると思ったの?
298:普通の名無し
吸血鬼。異能者。現実世界にも彼女達は存在し、その力を使っているからだ
299:普通の名無し
そもそもアストルムの開発の時に、異能者も関わってるしな
300:普通の名無し
ノウェムちゃんだっけ?
301:普通の名無し
うん。その子
302:普通の名無し
はえー確かに異能者とか吸血鬼が居るなら、MAGがあってもおかしくないか
303:普通の名無し
仮説では有りますがね
304:普通の名無し
まあ、集合的無意識があちらの世界にあるとしよう。だが、どうやって行くんだ?
305:普通の名無し
そうそう。アストルムが心の海に近かったとしても、行き方が分からない事には…
306:普通の名無し
それに集合的無意識があったとしたら、アイツが居るんじゃないか?
307:普通の名無し
あーあのフィレモンと対のヤツ*1ね
308:普通の名無し
アイツに会ったら最悪だぞ…
309:普通の名無し
それに関してなら心配ない
310:普通の名無し
え?何で?
311:普通の名無し
ヤツが居たら、こんな事件放っとかないだろ
312:普通の名無し
あー……納得したわ…
313:普通の名無し
負の信頼やね…
314:普通の名無し
嬉々とした表情が目に浮かぶな
315:普通の名無し
という事で恐らく心配は無いだろう
316:普通の名無し
となると結局は行き方が問題になるかぁ…
317:普通の名無し
この仮説が正しいとしても、そこが問題点なんですよね…
318:普通の名無し
良いところまではいったんだがな
319:普通の名無し
集合的無意識への行き方とか分かんね…
320:普通の名無し
…少しいいか?
321:普通の名無し
お?なんか思いついたの?
322:普通の名無し
うん。認知訶学*2って使えないか?
323:普通の名無し
その漢字ってことはペルソナのか
324:普通の名無し
認知訶学…何故その単語が出てきたのか、聞いても?
325:普通の名無し
ああ…前々から考えてたんだけどさ。あの技術って最終的には、人の手で集合的無意識にアクセスする方法を研究したもの何じゃないかなって…
326:普通の名無し
集合的無意識へのアクセス方法……それが認知訶学の最終点…
327:普通の名無し
何でそう思ったの?
328:普通の名無し
丸喜拓人*3って知ってるか?
329:普通の名無し
ペルソナ5Rに出て来た人だよね?
330:普通の名無し
…調べました
331:普通の名無し
良し、じゃあ続きを話すぞ。丸喜先生ってさ、終盤で集合的無意識に干渉して世界を塗り替えたんだよね
332:普通の名無し
マジ!?そんな事出来るの!?
333:普通の名無し
確かに、彼は現実を改変したな。…しかも死んだ人まで蘇らせて…
334:普通の名無し
でさ、丸喜先生って終盤までは完全にペルソナに覚醒してないんだよな。…なのに異世界だとかに詳しくてさ…
335:普通の名無し
…成程、つまりは丸喜拓人でなくとも、認知訶学を利用すれば集合的無意識に行けるのではないか。それが貴方の見解ですね?
336:普通の名無し
上手く言えないけど、そんな感じだな
337:普通の名無し
ふーむ。認知訶学……集合的無意識………もしかしたら、行けるかもしれません
338:普通の名無し
ホント!?
339:普通の名無し
言った俺が言うのも何だけど…本当に?
340 :普通の名無し
ええ。しかしこの方法を試すには、ある人物の協力が必要不可欠です
341:普通の名無し
ある人物?ヴィクトルさんとか?
342:普通の名無し
誰だろう?
343:普通の名無し
覇瞳皇帝。即ち千里真那の協力です
344:普通の名無し
え
345:普通の名無し
は?
346:普通の名無し
…うそーん
プリンセスコネクト!
今の時間軸はアニメとも違う、滅茶苦茶な時系列。出会うべき人に会ったリしてるし、会わなきゃいけない人には会っていない。
スマホ
別に害は無さそうなので捨てはしなかった。眼鏡を掛けてるお姉さんは興味深そうに見ている。
補足という名の妄想語り。苦手な方は飛ばして下さい。
集合的無意識→人間→MAG。こういった順番でMAGは生まれてるのではないかと思い、書きました。
認知訶学
集合的無意識が在ると認知すれば、誰でもあの領域に行けるのではと、終盤の丸喜拓人の行動から推測した。
丸喜拓人は最終場面でメメントス。つまりは集合的無意識が現れたの目撃した。そのお陰で集合的無意識は本当にあるのだと理解し、アクセス出来るようになった。との妄想。
此処まで妄想語りを見てくれて、有難う御座いました。