コハルちゃんとは、えっち本を共有する仲なんです! 作:ペンギン3
なんかね、夢の中でイマジナリーお姉ちゃんに慰められた気がするの。頑張ったし、落ち込み過ぎちゃダメだよって。自分を慰めるのは得意だろう、みたいなことも言われた気がする。私、イマジナリーお姉ちゃんにオナニー大好きメブキって思われてたんだね……*1。まだ一回も、したことないんだけど!
でも、確かにそうだよね。ずっとメソメソしてるより、1人えっちしてる方が多分気持ち良いもんね? そっちの方が建設的だって分かるし、1人えっちしないけど明るくいかなきゃだよ。ヒフミちゃんとアズサちゃんに、試験落ちちゃってごめんねってモモトークすると、2人とも次頑張ろうねって送ってくれたから。しなしなメブキの時間は終わって、IQが100万の私が帰ってきたの!
そんな訳で、私たち補習授業部は合宿所に来たよ! 朝ご飯だって、夕飯のカレーの残りをいっぱい食べてきたし、今日の私は元気いっぱいなんだよ!
「わぁ、すごい! 広いね、おっきいね!」
合宿所は一つの校舎に寮がついてるみたいな感じで、これを私達だけで使えるなんてとってもブルジョアジー。エロゲーだったら、竿役の用務員さんとかが潜んでるところだね?
「これほどの設備が合宿で使えるなんて……トリニティは贅沢過ぎる」
「あはは、確かに身に余る待遇ですけど、だからこそしっかり勉強して結果を出さないとですね」
ヒフミちゃんの言葉にみんなで頷いて、荷物をお部屋に置きに行く。お部屋にはベッドが5つあって、みんなで一緒に寝れるみたい。噂に聞く修学旅行みたいで、すっごく素敵だね! ……って、あれ?
「ベッド、一個足りないよ?」
「? 5つですから、間違ってませんよ」
「でも、私達6人だよね?」
私、ヒフミちゃん、アズサちゃん、コハルちゃん、ハナコさん、先生。やっぱり数えても6人で、1人追放刑を食らっちゃってる人がいる。なろう系合宿なのかな?
「メブキちゃん、先生は別の部屋で寝るんです」
「そうなんだね、ハナコさん……どして? 先生寂しいよ?」
「それはですね、先生と一緒のお部屋にいると、いつの間にか同衾しちゃってるからですよ♡」
「しないよ!」
「そっか、寝ぼけて先生のお布団入っちゃうかもしれないもんね」
「はい、すると同衾してしまったコハルちゃんはどうなってしまうでしょう?」
「は? ちょっと!」
ハナコさんの問いかけに、私の灰色の頭脳に閃きが走る。私にムラムラしていると言ってた先生、常にムラムラしてると言っても過言ではないコハルちゃん。この2人が一緒のベッドに入るとどうなるか?
………………赤ちゃん!!*2
「妊娠おめでとう、コハルちゃん!」
「産むわけないし、産まれるわけもないでしょ、ドヘンタイメブキ!!」
コハルちゃんのあまりに力強い宣言に、私は固唾を飲んじゃった。だって、それって……!
「――先生とは、か、身体だけの関係ってこと? 大好きなのは、お互いの身体だけなの? こ、コハルちゃんも先生も、そんなのダメだよ! 赤ちゃん可哀想!!」
せめて産んでくれたら、イマジナリーお姉ちゃんがお世話してくれるし、私だって一緒に子育てするよ!*3 でも、そうなったらイマジナリーお姉ちゃんはイマジナリーお母さんになって*4、私もメブキ叔母さんって呼ばれるようになっちゃうんだね……悪くないかも! ただ、イマジナリーお姉ちゃんの母乳は、栄養価が低そうなことだけが気掛かりだね*5。
「メブキ、コハルとエッチなことなんてしないし、そもそも部屋が違うから間違いようがないよ」
「本当?」
「うん、だからさ」
先生が、そっと指を指す。振り向けば、完全にバイブが入ってしまったみたいに震えているコハルちゃんの姿。対抗してウイ先輩棒のスイッチを押して震えさせると、コハルちゃんは顔を上げた。……なんでゴミを見る目をしてるのかな?
「謝った方がいいんじゃないかな?」
先生に言われて、心当たりを探す。さっきの会話の流れから考えると、コハルちゃんはもしかするとちゃんと赤ちゃん産もうとしてたのかな? ただ、先生に迷惑をかけないために、隠しちゃってだけなのかもしれない。だったら、私すっごく失礼なこと言っちゃってたかも*6。
「ごめんねコハルちゃん、先生との赤ちゃん産まれたら言ってね? 絶対に私もお世話手伝うから」
親友のお手てを固く握り、永遠のズッ友であることを確かに伝える。私は、いつだってコハルちゃんの味方だもんね!
「違うって言ってるでしょ、最悪メブキ! クソバカメブキ!! エッチなメブキは投獄、死刑!!」
「にゃ?」
飛びかかってきたコハルちゃんに、そのまま私は押し倒されちゃった。え? ムラムラ我慢できなくて、今この場所でってことなの!?
「待ってコハルちゃん、避妊して! 私に赤ちゃんは早いと思うの、産んであげられない!」
「バカバカバカ! 頭梅毒! 最っ低!」
「あうあうあう」
馬乗り(馬並みじゃないよ!)になったコハルちゃんに、私は肩を掴まれちゃって超高速で揺さぶられまくる。うー、せ、世界がフラフラに見えるよー。うっ、なんか気持ち悪くなってきたかも?*7
「こ、コハルちゃん、げーしていい?」
「ダメに決まってるでしょ! クソバカアホの階乗メブキ!」
「コハルちゃん、産まれる! 産まれちゃう!!」
「産まれないって言ってるでしょ、3秒で忘れないで!」
「うー。ご、ごめんねコハルちゃん。ぎゅー」
「なんで抱きついてくるのって、キャーーーーーッ!?」
「悲しい事件だったね……」
「……本当にバカ、信じらんない」
身も心も汚れてしまった私達は、シャワーを浴びて、ジャージに着替えることになっちゃった。コハルちゃんからは、まだちょっとカレーのにおいがする気がするね? 私のにおいだね?*8
「メブキ、ちゃんともう一回謝ろっか」
「うん、先生。……ごめんね、コハルちゃん。意地悪したかったんじゃなくて、コハルちゃんのお手伝いがしたかっただけなの」
「……もういい、メブキが頭悪いのはずっと知ってたし、しょうがないもん」
「ありがとう、本当にごめんね?」
深々と頭を下げて、コハルちゃんに謝って。いいから、もぅ、と私のほっぺを引っ張りながら言うコハルちゃんは、実はまだ私のことを許しきれてなかった*9。
「ハナコも、メブキを焚き付けちゃダメだよ。メブキ、ハナコのこと好き過ぎるみたいだから、張り切り倒しちゃうみたいだし」
「想像以上の反応で、ビックリしてしまいました。メブキちゃんとコハルちゃん、2人揃うとビックリ箱になるんですね」
私のほっぺを伸ばし切ったコハルちゃんが手を離すと、ぺちんと結構いい音がした。ヒリヒリ具合は過去一で、熱くて痛みもちょっとする。そんな私のほっぺを、ハナコさんはナデナデしてくれていた。やっぱり女神様の生まれ変わりだって思うな、ハナコさんは!*10
「来て早々にすごいことになっちゃいましたが、ちょうど良い機会かもしれません。埃っぽいですし、掃除しちゃいましょう!」
私のげーした後を掃除してくれてたヒフミちゃんは、着替えたジャージ姿でそう宣言した。アズサちゃんとハナコさんもお手伝いしてくれてて、先生以外はみんなジャージに着替えてる。
ジャージは汚れても大丈夫な服だし、確かに掃除にはうってつけ。勉強する前に、身も心も綺麗にしておかないとだしね! みんなに迷惑かけちゃった分、一生懸命お掃除頑張るよ!
「さっきはみんな、本当にごめんね。いっぱい頑張ってキレイキレイするから!」
「メブキ、一緒に雑巾掛けしよう」
「アズサちゃん、こっちでも競争だね! アズサちゃんはつよつよエージェントだから負けちゃうかもだけど、負けないくらいに私も頑張るからね!」
「うん、失敗を取り返そうと努力するのは正しい。全ては虚しいけど、それだけじゃない」
「確かに、おにゃにーした後は、みんな虚しくなっちゃうって聞くしねー」
「そう言う意味じゃない」
アズサちゃんと、廊下をいっぱい雑巾掛けして。
「ヒフミちゃん、代わるよ? 背、届かないよね?」
「メブキちゃんもあそこの棚、届きませんよね?」
「大丈夫、せんせー」
「どうしたの、メブキ」
「えっとね、あそこの棚を拭きたいから肩車して!」
「はい、どうぞ」
先生に跨って、棚の上をフキフキする。……えっちな漫画とかだと、肩車中に大切なお豆さんが擦れちゃって、ビクンビクンしちゃう描写とかがあるけど、全然そんなことないね? ブルマじゃないと、やっぱりビクンビクンできないのかな? ブルマ穿いてる学校の子に、先生が肩車してるのをいつか見たいね*11。
「先生、ありがと!」
「どういたしまして」
先生にお礼を言うと、えっちな素ぶりを欠片も見せずにお返事してくれた。……私でムラムラしてたんだよね、先生。なのに今はえっちな気持ちにならなかったの、おかしいね?*12
「先生、メブキちゃんを肩車するより、先生が拭いた方が早かったのでは?」
「メブキがやりたいって言ってたから。やる気があるのは、良いことだしね」
こしょこしょと、先生とヒフミちゃんがお話ししてる。もしかすると、今は私のお色気よりもヒフミちゃんのASMRの方が聞きたかったのかも。
そんな感じで、ヒフミちゃんのお手伝いを先生として。
「コハルちゃん、ハナコさん、何か手伝えることあるかな!」
「別に、いらない」
「そうですねー。では、はたいて落ちてきた埃を掃いていってくれますか?」
「任せて欲しいな!」
コハルちゃんに追い出されそうになるけど、ハナコさんが私に役目を与えてくれた。コハルちゃんが上から落とした埃を、そのままチリトリで回収していく作業。鴨の赤ちゃんみたいに、コハルちゃんの後ろについていく。気分的には、雛鳥メブキだね?
「コハルちゃん」
「……何?」
「えっちな本、ここに持ってきてくれたかな?」
「ば、バカ、ハナコに聞かれたらどうするのよ!」
「コハルちゃん、えっちな本持ってきてくれたかな?」
「持ってきたから、後で! 騒いじゃうと、ヘンタイのハナコにバレちゃうでしょ!」
「コハルちゃん、私を呼びましたか?」
「呼んでない!」
「本当ですか、メブキちゃん?」
「うん、ハナコさんはえっちだってお話ししてただけだから」
「そんな話してないっ!」
「ふにゃ」
また、コハルちゃんにほっぺを伸ばされちゃった。そうだった、コハルちゃんは自分がえっちだって、周りの人達にバレたくなかったんだよね。……こんなこと言うと怒っちゃいそうだけど、もう手遅れじゃないかな? あれだけ巧妙に隠してた私だって、ちょっとボロが出ちゃってるんだもん*13。
「まあ、メブキちゃんだけじゃなくて、コハルちゃんもですか」
「うん、ハナコさん、体操服も可愛いね!」
「してないから、メブキとあんたで勝手にエッチなことしてなさいよ! ……って、違う! しちゃダメ! エッチなのは禁止、絶対!!」
コハルちゃんに言われて、ハナコさんと見つめ合いっこする。うーん、好き!
「ハナコさん、二の腕ふにふにして良いかな?」
「直接おっぱいでも良いんですよ♡」
「ハナコさんが好きすぎて、私が処女受胎しちゃいそうだからダメなの」
「まあ、それならば仕方ないですね。はい、二の腕をどうぞ」
ハナコさんの差し出してくれた二の腕を、モミモミする。なんで二の腕を揉んでるかと言うと、実質的におっぱいの柔らかさと同等らしいから。
つまり私は、実質的にハナコさんのおっぱいを揉んでるのと同じなんだよね。脱法おっぱい揉み、ヴァルキューレ警察学校の人たちが来ても、私達を逮捕できない行為なんだよ、これは*14!
柔らかい、ふにふに気持ちいい……。柔らかさに埋もれて、バブみへの道を切り拓いちゃいそう。ハナコさんは、私のママなのかな?
「ママ、頭撫でて?」
「ふふ、メブキちゃんは可愛いですね♡」
「お姉様〜っ」
「1秒前と言ってること変わってるし……」
「コハルちゃん、ハナコさんはママとお姉様の属性を併せ持つから、どちらでも正解なんだよ」
ハナコさんにナデナデされてた私は、ついこの前ヒフミちゃんの愛猫になろうとしていた過去を裏切り、ハナコさんの妹になっていた。ごめんね、ヒフミちゃん。身体と心を寝取られただけだから、許して欲しいな?*15
「それより掃除! 遊んでたら、いつまでも終わらないんだから」
「そうだった! おやすみ終了だね、ハナコさんのお陰でまだまだ頑張れそう。ありがとう!」
ハナコさんに元気を分けてもらった私は、いつも以上にテキパキと埃を掃いて行って、ロビーをピカピカに出来たんだ!
「あ、コハルちゃん、コハルちゃんも頑張っててえらいね、よしよし」
「きゅ、急になに?」
「コハルちゃんも頑張ってるのに、私だけナデナデされちゃったから」
「め、メブキなんかにされても嬉しくないし」
「頑張ってたコハルちゃんに、私がナデナデしてあげたいの。だからじっとしててね?」
「……あっそ」
「あらあら、まあまあ」
「これで、大体の場所はできたでしょうか? お疲れ様でした!」
建物の中をピカピカにしていって、私達は手応えいっぱいに再集結していた。これで、今日からここに暮らすんだーって、そういう気持ちもあって満足感あったりするの。
「いいえ。まだ一箇所、残っていますよ」
「そなの?」
「こっちです」
ハナコさんが掃除できてないところがまだあるよって言うから付いていくと、そこは……苔まみれで荒れ果てちゃったプールだった。誰にも見向きされなくなっちゃった場所みたいで、なんだか寂しいね。
「確かに汚れてる、でも補習の内容に水泳は含まれてなかったはずだけど?」
「試験に関係ないなら、掃除する意味ある?」
アズサちゃんとコハルちゃんの問い掛けに、如何にもとハナコさんは頷いて、ですがと続けた。
「想像してみてください。キラキラと輝く水で満たされたプール、楽しい合宿、はしゃぎ回る生徒たち、みんなの水着姿……楽しくなってきませんか?」
……わぁ、わあ! それ良い、とっても良い!! 胸がキュンキュンする、想像しただけで、楽しくて仕方がなくなっちゃう! 夏だもん、青春だもん!
流石はハナコさん、素敵な女の子でママでお姉様でおっぱいだよ!!
「みんな、プールさんを助けてあげないとだよ! 昔はみんなが使ってくれてたのに、今は1人ぼっちの寂しんぼさんになっちゃってるもん!」
「これだけのサイズだ、昔は賑やかだったんだと思う。でも、月日の移ろいで、こんなに見向きもされなくなる…… vanitas vanitatum、それが世界の真実、か」
「ばに……バニー? えっちな言葉?」
「古代の言葉で、全ては虚しいものである、ですね。――確かに、そうなのかもしれません」
アズサちゃんもハナコさんも、何だか難しいお話をしてた。全ては虚しい……女の子でも、ビクンビクンしたら賢者タイムになるってこと? 2人とも、世界の真理を察しちゃった淑女だから、そんなに寂しそうなお顔をしてるの?
……ちょっとだけ、気持ちは分かるかも。私も、前世で余命宣告された時とか、そんな感じだったし。でもね、それでも傍に居てくれる人がいたら、頑張れるんだって昔はお兄ちゃんが、今はイマジナリーお姉ちゃんが教えてくれたから!*16
「大丈夫、アズサちゃんにハナコさん! 私、2人のこと大好きだし、ずっと一緒にいるし寂しくなんてないんだよ!」
「メブキちゃん……」
「ずっと一緒は無理だと思うけど、でも、メブキらしい」
一生懸命気持ちを伝えると、ちゃんとお話を聞いてくれる人には伝わるの。私が自信を持って言える、数少ないこと。2人とも、ちょっと笑ってくれてる。うん、良かった!
「……みんな、いまから遊びましょう! プールに水を入れて、みんなで飛び込んだりして。明日からはお勉強を頑張らないといけませんし、今のうちに遊んでおかないと! さあさあ、濡れてもいい格好に着替えましょう!」
「……うん、たとえ全てが虚しいことでも、それは今日最善を尽くさない理由にはならない。水着に着替えてくる、待ってて」
「あ、待ってアズサちゃん、一緒に行こ!」
「あ、待ってください、2人とも!」
「ヒフミちゃんもコハルちゃんも、水着……濡れてもいい格好に!」
ハナコさんに押される形で、みんなでお着替えして、プールサイドに戻ってくる。みんなでスク水! ……って、あれ? ハナコさんだけ制服?
「では、みんなでお掃除始めましょうか♡」
「待て待て、待って!
なんで制服なの? バカなの? 濡れてもいい格好って言ってたのに!」
「これは濡れてもいい格好ですよ?」
「流石だよ、ハナコさん!」
「頭おかしいのはメブキでお腹いっぱいなのに、なんで増えるのよ!!」
「みんながメブキちゃんになれたら、世界は幸せになれると思いませんか?」
「滅びるわ、その世界」
「滅びてしまったら、世界がメブキちゃんの大きさに合わなかったのでしょうね♡」
「! 私、おっきいのかな?」
「メブキちゃん、先生の前ですから、そんなにお胸をモミモミしちゃダメです」
「揉むほどないから、ペタペタしてるんだよ!」
ヒフミちゃんが、私のおててをそっと握ったから、お胸をペタペタ出来なくなっちゃった。でも、ハナコさんが言ってくれてたし、いつかこのお胸もおっきくなるよね!
「ヒフミちゃんも、お風呂あがったら一緒に豊胸体操しようね。目指せハナコさんだよ!」
「先生の前だって、言ってるじゃないですか!」
ヒフミちゃんのお胸は立派に人並みだから、確かにそんなことする必要ないのかもしれない。でも、夢とおっぱいはでっかい方が良いって聞くし。勿論、ちっぱいも愛すべきおっぱいだけどね!
取り敢えず、お風呂からあがったら、私のペロロ様人形に豊胸マッサージしてあげよう。もしかしたら、ヒフミちゃんもそれで興味を持ってくれて、一緒に豊胸体操してくれるかもだし!
そうして、私達は一生懸命プールを掃除した。お水を掛け合いっこしたり、カルキがない近くの湖のお水だから、ゴクゴク飲んでみたり。あと、ハナコさんは制服の下に可愛いビキニを着てたよ、えっちだね!!
キラキラ、うん、キラキラしてる。水も、空気も、みんなも、とっても素敵! 青い波濤、夏なのに春を感じちゃう。
「ほら、メブキちゃん、えいっ!」
「わわっ、ハナコさん?」
「メブキちゃん、見てるだけじゃなくて一緒に遊びましょう!」
「っ、うん!」
そっか、今は見てるだけじゃなくて、私も参加して良いんだ。だっておんなじ部活動で、友達で、お掃除しながら遊んでるんだから。
……えへへ、嬉しいなぁ。
掃除を終えて、さあ本格的にプールで遊ぼうとなった時には、もう夕暮れはその残滓を残すのみとなっていた。それでも、メブキは遊ぼうよ! と主張したが、足元が見えなくて怪我をするかもしれないと嗜められて、渋々と引き下がっていた。
その後、脳に回っていたアドレナリンが切れるのと同時に、夢の世界へコハル共々メブキは旅立っていった。そんな2人に、その場の全員は暖かな視線を送っていた。
「あら、メブキちゃんのヘイロー……」
「メブキちゃん、起きてるんですか?」
ただ、僅かな違和感を残して。