コハルちゃんとは、えっち本を共有する仲なんです! 作:ペンギン3
「おはよう!」
お掃除した日の翌日、私達はアズサちゃんのクソデカおはようでおめめがぱっちりと覚めた。まるでニワトリさんみたい、もしかしたらアズサちゃんは妊娠すると卵で出産する系女子かもしれなかった。だって、立派な翼まで生えちゃってるし*1。
「おはようアズサちゃん! えっとね、朝ご飯に卵……食べちゃう?」
「別に、食べられるものなら何でも良いけど」
「そっか、じゃあ私がご飯作るから待っててね?」
「調理師の人が、食堂で作ってくれてると思うけど?」
「でも、卵あるかもしれないし」
「食べれるけど、卵」
「食べたの!?」
もう手遅れだった、なんてことだろう。アズサちゃん、共食いはダメなんだよ! あ、でも、アズサちゃんが酷いことすることないはずだから……アズサちゃんは鳥類じゃない?
じゃあ何だろ……天使様か何かなのかな? 確かに天使っぽいし、超美少女だし、だったらアズサちゃんは両性具有系女子だったんだね! 明日はアズサちゃんより早起きして、朝勃ちしてるのを見ないとだよ!*2
「メブキ、また変なこと考えてる?」
「ううん、明日はアズサちゃんより早起きしようって思っただけだよ!」
「そう、それは良いこと。一番に起きて浴びる陽射しは気持ち良い」
やっぱりアズサちゃんは光属性で、おにんにんとおまんまんを併せ持つ究極の生物みたいだった。ところで専門家じゃないから分かんないんだけど、両性具有とふたなりってどう違うのかな、イマジナリーお姉ちゃん?*3
「むにゃむにゃ……もぅ朝?」
「アズサちゃん、あと10分、……いえ、5分で、いいので……」
私たちの会話で、コハルちゃんもおっき(勃起じゃないよ!)する。意外なのは、ヒフミちゃんの寝起きが思ってたより悪いこと。夢でペロロ様のえっちを、ステーキを食べながら鑑賞してるからとかかな?
「ヒフミちゃんは昨日遅くまで、夜更かししてましたからね」
「補習授業部に対して、責任を感じてるのかもしれない。もう少しだけ休ませておこう」
そっか、そう言えばヒフミちゃんは部長さんだった。一瞬でも、えっちなことして寝るの遅くなっちゃったのかなって思っちゃった自分が恥ずかしい。ヒフミちゃんは真面目で人前でえっちな隙を見せないから、きっとお家でしかそういうことしないのに。PTA?*4 を弁えてる清楚な女の子だもんね。
「おはよう、コハル。朝の支度をしよう、まずはシャワーから」
「……え?」
アズサちゃんに手を掴まれて、コハルちゃんはシャワー室へ連れていかれちゃった。……あれ? アズサちゃんのおにんにん、コハルちゃんが目撃しちゃったら……凄いことにならないかな?
「な、なんで脱がされてるの? ちょっ、やめて! ひゃんっ!」
「2人仲良く洗いっこですか?」
「ど、どうしよう、ハナコさん。コハルちゃんがえっち過ぎる……い、行かなきゃ!」
「あら、それなら私はメブキちゃんを洗ってあげますね♡」
「ふぇ!? ハナコさんにそんなことされたら嬉しくて、清楚な私でもえっちになっちゃうかもしれないよ!」
「開放的になっちゃいましょう。ほら、メブキちゃん、耳をすませてください」
ハナコさんに促されて、目を閉じて音に集中する。すると、大きめのコハルちゃんの声がしっかりと聞こえる。なんか色っぽくて、おとな気を感じる声。
「冷たい! シャンプーが目に! あっ、タオル越しでも、お尻触っちゃダメ、エッチ!」
「ジッとしてコハル、直ぐに終わるから」
「天井のシミを数えてなさいってこと!? アズサだけは、そんなやつだなんて思わなかったのに!!」
「今のコハルは、メブキと同じくらい意味が分からない。目を閉じて、頭を流すから」
「は? アホのメブキと一緒にしないで! 分かった、そこまで言うならやってみなさいよ! 変なことしたら許さないんだから!」
「ちゃんと綺麗にする、わしゃわしゃ」
「あ、あれ、思ってたのと違う? アズサに犬扱いされてる?」
あれ、言うほどそうでもなかったね? でも、とっても楽しそう。……良いなぁ。なんか、お胸がもやーってしてる。2人にほったらかされちゃったからかな?*5
……で、でも、コハルちゃんと最初にお風呂に入った友達は私なんだもん。アズサちゃんとも、その内一緒に入っちゃうんだから! 何なら、今からハナコさんから私もお誘いを受けちゃってるんだからね! にゃーん!!
「ハナコさん、私達も洗い合いっこしよ!」
「うふふ、しましょうか、メブキちゃん」
私達は、コハルちゃんのえっちさに対抗するために、文字通りに一肌脱いじゃっていた。……って、しまった!? 私、勢いでこんなことしちゃったけど、そう言えばハナコさんはメガハナコさんなんだから、ハナコさんと一緒にお風呂に入るなんて、私の体が勝手に勘違いして妊娠しちゃうのに!!*6
うー、でも逆らえないよぉ。凄い、ハナコさんの裸、綺麗過ぎる…………。ぽわーと眺めちゃうくらい、ハナコさんはとんでもない美少女だった。特に、おっぱいから目が離せない。知恵の実だって言われても信じちゃう、ユグドラシルハナコさんだよ*7。
「ごめんね、ハナコさん。私、多分いまハナコさんの子供がお腹にいると思うの」
「まあ、では名前はマリアちゃんにしましょうか」
「うん、出産したら……認知してくれる?」
「えぇ、勿論です。メブキちゃんの子ですからね」
「えへへ、ありがと!」
「どういたしまして♡」
私達は、ゴシゴシと頭を洗い合いっこして、お背中もタオルでコスコスした。前は……私が鼻血出しちゃったから、無しになっちゃったけど。でも、なんかとっても幸せだよ!
「って、どんな会話してるのよ! 妊娠なんてするわけないでしょ、2人とも死刑!!」
「コハルちゃん……。でもね、ほら、お腹に耳を当ててみて? ちゃんと音が聞こえるでしょ?」
「は? え、ほんと? ……バカ、これお腹の鳴ってる音。ちっさい癖に腹ペコメブキ」
「赤ちゃんもお腹空いてるんだね」
「空っぽなのはあんたの頭よ」
「コハルちゃん、私達の会話を聞いていただなんて……気になっていたんですか?」
「ち、違うわよ! ヘンタイ同士、変なことしないか見張ってただけだもん!」
「私も、コハルちゃんとアズサちゃんが気になって、聞き耳立ててたよ。お揃いだね!」
「嬉しそうに言うなぁ!」
コハルちゃんのおててを握ると、即座に振り払われてしまったので、代わりにハナコさんのおててを握った。シャワーであったかくなってて、でもしっとりしてるハナコさんの手。握ってると、何だかイケナイ気分になってきちゃうね!
にぎにぎ、にぎにぎ。――うん、最高!
「メブキちゃん、お触り上手ですねー」
「え、エッチな手つきでハナコの手を触っちゃダメ、禁止!」
「やだ、コハルちゃんがおてて繋いでくれなかったんだもん」
「……お子ちゃまメブキ」
「いいよ、拗ねちゃう私はちびロリメブキだから」
一瞬だけ、コハルちゃんより気持ち良いと言おっかなと思ったけど、口にするとコハルちゃんがガチギレした挙句、2度と手を繋いでくれなさそうだったからやめといたよ! ふふん、何度も同じ過ちを繰り返さない、
「……ほんと、子供なんだから」
「ほえ?」
ハナコさんとは反対側の手を、コハルちゃんは力強く握ってきた。……コハルちゃんの半分は、優しさでできてるのかな? 女性への気遣いとして付けられるコンドームさんみたいな存在だね、コハルちゃんは。いつもエロゲーで、中に出すの選択しかしなくてごめんね。
「ところでコハルちゃん、アズサちゃんは
「死刑!! ……
「そっか、生えてないタイプの天使様なんだ。因みに、ハナコさんも生えてなかったよ」
「え、ハナコが……?」
信じ難い目で、コハルちゃんはハナコさんを見てた。確かに、ハナコさんレベルになると、どっちも存在してて不思議じゃないからね。コハルちゃんの驚きも分かるよ、でも生えてないハナコさんもすっごく素敵だったから、全然問題なかったんだけどね!*8
「そ、剃ってるの?」
「え、剃る!?」
なんて恐ろしいこと。コハルちゃんはおにんにんを剃っちゃっても、また生えてくるって思ってるの? ……私をえっちだってよく言うけど、コハルちゃんこそえっち本の読み過ぎだよ!
「さぁ、どうでしょうね♡」
ハナコさんの答えは、とっても七色で肯定も否定もしない。ただ、その言葉を聞いたコハルちゃんは、まじまじとハナコさんのお股を見つめていた。えっちなのを隠したがってるコハルちゃんをこんな風にしちゃうなんて、ハナコさんはお口がお上手だった。そんなに見つめても、おにんにんは自生してこないけどね。
でも、こうして手を繋いでると、仲良しだぁって感じがとっても出てて最高だね! 2人とも女の子だから、両手に花だよ! ……もし2人が男の子だったら、両手にナニなのかな? えっち過ぎるね、その絵面。もしそうだったら、死ぬまでに乙女ゲーもやらないとだよ。でも、片方は男の娘だと嬉しいかな?
「それでは、そろそろ始めましょうか」
ヒフミちゃんの号令に、私達はそれぞれにお返事をして。コハルちゃんだけは、アズサちゃんとハナコさんを交互に見ては難しそうなお顔をしていた。今日の夜、コハルちゃんは私が洗ってあげるからね?
「みなさん、今日は補習授業部の合宿、その大切な初日です。とても大変な状況で、慌ててしまう気持ちもあります。ですが、難しく考える必要はありません。一週間後の第2次試験に合格する、それだけなんです!」
「一週間後……間に合うかなぁ?」
「メブキちゃん、安心してください。それを今から確かめますから」
そう言うと、ヒフミちゃんはカバンから何枚かのプリントを取り出した。数は5枚、それを私達に裏側で配りながら、ヒフミちゃんは宣言した。
「今から、模擬試験を行います!」
「ふぇ?」
まるでこれから催淫ガスを流し始めるみたいな、力強い宣言だった。ヒフミちゃんは清楚だけど、結構パワー系なところが見え隠れするよね。
「なるほど」
「そうきましたか」
「い、いきなり過ぎない?」
「闇雲に勉強しても、効率的とは言えません。着実に目標達成をするには、何ができて何ができないかを把握する必要があります。なので、昨日先生に手伝ってもらってこちらを用意してきました」
「うん、過去の試験問題や模範解答を集めただけだけどね」
「おー、すっごく本格的だね!」
ヒフミちゃんと先生の趣旨は、なんとなく分かってきた。要するに、えっち前の前戯をしておこうってことだよね。いきなり本番をすると、痛くて泣いちゃうかもだし。お股をヌルヌルにしておけば、気持ちよくビクンビクンできるって寸法。流石はヒフミちゃんと先生、えっちの才能がありすぎるよ!*9
「試験時間は60分、100点満点で60点以上を取れれば合格です。では、早速解いていきましょう。先生、よろしくお願いします」
「うん、みんな筆記用具以外は片付けて……準備はいいね? はい、それじゃあ試験開始!」
突如として始まってしまった模擬試験。いきなりでビックリだけど、私をヤリ捨てた勉強さんを見返すために問題へと向かい合った。
…………前より難しくないかな?
アレだけお勉強さんに弄ばれていたのに、肝心の私の頭はキツキツ脳みそのままで、ガバガバに知識を詰め込めてなんていなかった。せめてもの救いは、頭がビクンビクンしてなくて、前の知識がまだ残ってくれてたこと。勉強って頭に残ることもあるんだね、ビックリだよ。
第1次補習授業部模試、結果――
阿慈谷ヒフミ:68点
結果――合格
白洲アズサ:62点
結果――合格
春風メブキ:28点
結果――不合格
下江コハル:22点
結果――不合格
浦和ハナコ:19点
結果――不合格
「これが今の現実です。このままだと、私達に明るい未来はありません……」
ヒフミちゃんの言葉に、ガックリと項垂れちゃう。うん、相当難しいもんね、ここから60点に到達するの。このままだと、ヒフミちゃんの言う通り、アカルイミライじゃなくて陵辱オンリーのクライミライシリーズの結末になっちゃう。そんな事になったら、流石の私も心がポッキリ折れちゃいそう。勉強さんだけに飽き足らず、身も心も汚されちゃう結末なんて嫌だもん*10。
「ごめんね、みんな……」
もしかすると、私が足を引っ張っちゃって合格出来ないかもしれない。だって、コハルちゃんもハナコさんも、私より点数の上がり幅が大きいし。頑張ってるけど、結果を考えると胸がギュゥっと締め付けられる。大好きなみんなの足手纏いになんて、絶対になりたくないのに。どうしよう……あぅ。
「メブキちゃん、大丈夫ですよ。このテストのお陰で、今の課題がハッキリしましたから。これで、効率よく勉強できるようになりました。この一週間で合格しちゃいましょう、メブキちゃんなら大丈夫ですから」
おめめが熱くなってるところを、ヒフミちゃんが頭をナデナデしてくれる。私は、ヒフミちゃんに抱きついちゃってた。
「ありがとぅ、ヒフミ、ちゃんっ。私、ウマシカ属の生き物でごめん、ね?」
「いいえ、メブキちゃんはいっぱい努力が出来る頑張りやさんですから。ハナコちゃん、メブキちゃんとコハルちゃんを教えてあげてくれますか? 1年生の時は、ずっと試験で高得点だったんですよね?」
「えっと、そうですね。……二人のためなら、私も努力します」
「はい、ありがとうございます。それでハナコちゃん自身は、どうして今の状態になってしまったのか原因を探って、しっかりと把握した上で私や先生と一緒に解決策を探しましょう!」
「私は?」
「アズサちゃんは現状でも合格ラインですが、当落線上でもあります。出来なかったところの復習を中心にしつつ、メブキちゃんやコハルちゃんに教えてあげられますか?」
「了解した、教えることも復習になる。無駄がない良い案だ」
着々とみんなが纏まっていく。私もヒフミちゃんに励まされて、まだ頑張りたいなって思えた。そうだよね、友達のためだもん。私だって、まだまだ頑張れる筈。諦めるのは、もう手遅れになってからだよ!*11
「ヒフミちゃん、昨晩だけでこれだけの準備を?」
「先生も手伝ってくれてのものですから……」
「ヒフミが、部長として出来ることを頑張りたいって言ってたから。私はそれを、ちょっとお手伝いしただけ」
「準備といえば、こういうのもあります。何とご褒美も用意しちゃいました!」
ヒフミちゃんは、カバンから幾つかの縫いぐるみを取り出す。……も、モモフレのお人形だ!
「こちらです、良い成績を出せた方には、この”モモフレンズ”グッズをプレゼントしちゃいます!」
「わぁ!」
う、嬉しい。ペロロ様、ちょうど繁殖用にもう一匹欲しかったところだもん!*12 ヒフミちゃんは、とっても気遣い上手の部長さんだね。将来、バリバリのキャリアウーマンになること間違いなしだよ!
「モモフレンズ……?」
「……メブキが持ってる、エッチな鳥のこと?」
「か、かわ……っ」
「あれ、もしかしてメブキちゃん以外、モモフレンズを知らないのですか!? あと、コハルちゃん。メブキちゃんが持っていても、ペロロ様はエッチじゃありません。テスト並みに重要なことです、覚えてください」
「な、なんかヒフミが変になってる……。もしかして、この部活って私以外は全員変人なの?」
コハルちゃんは、何時だって自分が常識人の側だと信じて疑わないよね? 常識人はね、えっち過ぎないし補習も受けないんだよ?*13
「第一、ペロロなんて名前がそもそも卑猥。メブキだって大好きだし、やっぱりエッチだもん。……目だって、明らかにクスリ使っちゃってるし」
「そ、そんな! ペロロ様をクンニ鳥呼ばわりするなんて、幾らコハルちゃんでも許されないんだよ! 番組のプロデューサーとはちゃんと純愛で、身体だけの関係じゃないんだから!」
「メブキちゃんも間違ってます! 主役になったのは実力で、ペロロ様は枕営業なんて一度もしたことありません!」
「ペロロ様……確かに可愛い顔をしていますね。よだれを垂らしながら、今にも屈服させられそうな女の子の顔です」
「ハナコちゃんまで!?」
「わ、私いらないから」
「コハルちゃん……」
あんまりな反応の多さに、ヒフミちゃんは泣いちゃいそうになっちゃってた。優しい女の子のヒフミちゃんを泣かせるなんて、友達でも許されない所業なんだよ? ハナコさんでも、来世で罪を贖うことになっちゃうんだからね!
「あれ、アズサちゃん?」
そんな中でアズサちゃんだけが、モモフレ人形達へと吸い寄せられていく。おめめは、素敵な感じでキラキラしてて。
「かっ」
「か?」
「可愛い……!!!」
吸い寄せられる様にモモフレに抱きついたアズサちゃんに、ヒフミちゃんは即座にモモフレの良さを語りだしていた。私も混ざって、三人でモモフレについてちょっと語って。語り終えた頃には、アズサちゃんは完全にモモフレの魔に飲まれていた。
今日、新たにモモフレ仲間が出来て、ヒフミちゃんはとっても幸せそうなお顔になってた。分かるよ、自分が好きなものを好きって言われると、すっごく嬉しくなっちゃうもんね!
こうして、私達の新たなお勉強漬けの日々が幕を開けた。私も、ペロロ様とペロロ様で子供を作って、ペロペロ様を作って公式サイドに送り付けちゃうんだからね!*14 お勉強、一生懸命に頑張らないとだよ!
次回は多分、またこぼれ話集になるかもしれません。