コハルちゃんとは、えっち本を共有する仲なんです! 作:ペンギン3
「先生って、車とか運転できちゃうのかな?」
「できるけど……どうしたの?」
今日はシャーレで当番さんだけど、珍しくお仕事が少ない日だったの。なんかね、偶にミカさんとかゲヘナの風紀委員長さんがやって来て、お仕事を手伝ったりしてくれてるから少ないんだって!
二人とも先生のことが好きだって噂があるし、ゲヘナとトリニティが仲直り3Pえっちをするために、お仕事をお手伝いしてるのかな?
おせっせのこと、仲良しっていう隠語(淫語だよ!)もあるし、仲が悪い学校同士を先生が
ミカさんが妊娠して、先生の赤ちゃんが宿っちゃったら、今度こそ私がお姉ちゃんになれるチャンスだね*2。
ひんにゅーのセイアお姉ちゃんからはお乳なんて出ないし*3、だったら、こっそりとミカさんのおっぱいを吸おうって思ったの。赤ちゃんと一緒にちゅーってしたら、流石にバレないはずだし!*4
って計画は、今は置いておいて。もうすぐお父さんになっちゃうかもしれない先生は、もしかすると今以上に忙しくなって、構ってくれなくなっちゃうかもしれない。
そうなっちゃう前に、ずっとやってみたかったことを先生に聞いてみたの。つまりね……私とドライブデートしてくれないかなってこと!*5
「一緒にね、水仙のお花畑に連れていって欲しいの」
「それは良いけど……車で?」
「車で!」
今回の目的は、車で百鬼夜行にある水仙のお花畑を見にいくことだから。電車じゃダメだし、バイクでもダメなんだよ?
「今から?」
「うん、今がいいよ!」
だって、もしかすると、先生が一撃でミカさんと風紀委員長さんを妊娠させちゃってるかもしれないから*6。そうなったら、私はミカさんのおっぱいを吸うし、先生のお嫁さんじゃなくて娘さんになる準備も始めなきゃいけない*7。
要するに、忙しくない内に叶えたいことがあるってことなの!
「他のみんなはどうするの?」
「今日は私と先生の二人っきりが良いな」
先生は、私がみんなでワイワイするのが楽しいって知ってくれてるけど、今日は大丈夫なの。みんなが居たら、私と先生のデートじゃなくて、私のハーレムデートになっちゃうし。幸せだけど、それも困っちゃうから。
「分かった、じゃあレンタカーを借りて行こうか」
「うん、予算は8000円までなんだからね」
「それだと車は借りれないかな」
「じゃあ、車を借りた後!」
「はいはい」
今のはいはい、なんかお兄ちゃんポイントが高かったよ! だからね、私の好感度が100上昇しちゃうの。
……先生、私の好感度を上げすぎると、ハーレムルートじゃなくて妹エンドに入って、私かお姉ちゃんとしか結婚できなくなるから、気をつけなきゃいけないんだよ?*8
レンタカー屋さんで車を借りた私たちは、そのままお花畑に向かって走り始めたの。私のお財布には、ちゃんと8000円が入ってる。何もなかったら、今日の遠足のおやつ代に出来ちゃうね!
「初めて乗る車って、なんか変わった匂いがするね。前に借りてた人が、ドラゴンカーえっちでもしてたのかな?*9」
「メブキ、キヴォトスでもドラゴンはまだ見たことないよ」
「この車のにおい、ドラゴンさんのせーえきじゃないってこと?」
「女の子がそんな言葉、口にしちゃダメだよ」
「先生、幾ら私でも、ドラゴンさんの精液なんて口にしたことないよ!」
先生にえっちな疑いをかけられて、ちょっとビックリしちゃう*10。私、先生から見て、そんなにえっちが得意そうな女の子に見えちゃってたんだね*11。
でも、そもそもドラゴンさんのおにんにんなんて、絶対大きすぎてペロペロできっこないし、私は明らかに無罪なんだよ。先生、掛けるのはせーえきだけで、無実の罪なんて掛けちゃダメなんだからね!
「言ってない!」
「……にゃ?」
でも、先生は必死なお顔で違うよって言ってきたの。まるで、私が先生に、無実のせーえきを掛けちゃったみたいに。無実ってことは、実が無いってこと。つまり、私のせーえきは種無しなの……?
私、男の子じゃないから間違ってないね!*12
「先生、私おにんにん生えてないよ!」
「知ってるよ」
「っ、私のおまんまん見たってこと!?」
「見てない!」
「本当かな!!」
「本当だよ!!」
一瞬、私がスヤスヤしてる間に、先生とお姉ちゃんがラブラブ種植ええっちをしたかと思って*13、焦っちゃった。寝てる間に処女膜が木っ端微塵なんて、そんなの酷すぎるからね。
お姉ちゃんは、先生のことが好き過ぎるのにロリ過ぎるから、えっちするために私の身体を使ったのかと疑っちゃった*14。
でも、先生は酷い嘘なんて吐かないし、私の処女膜はイマジナリー処女膜になってないのは間違いないみたい。良かったよ!
「先生が私で子作りえっちして、私をお母さんにしたって疑ってごめんなさい。私のおまんまんが気持ち良すぎて、1Lくらいドクドクしたって疑って、本当にごめんね?*15」
「想像してた内容より、ずっと酷すぎる……」
確かに、先生は陵辱なんてしないし、頑張ってもほのぼのレイプしか出来ない先生なのに、実は先生は最強の竿役で、先生のおにんにんは入れるだけで和姦になっちゃうマジカルおにんにんの持ち主だってことにしちゃってた*16。
こんなの、純愛系主人公の先生からすると、ビックリ射精しちゃうくらいの珍説だよね。本当にごめんね?
「だからメブキ、付き合ってない人同士が、急にそんな会話しちゃダメなんだよ。分かった?」
「にゃーん……」
「はいって返事しないとダメだよ」
「はい……」
あれから、私は先生にお説教されちゃってた。純愛大好きな先生は、急に抜きゲーみたいな設定を持ち込まれると困っちゃうみたいで。だから、メッていっぱいされちゃった*17。
しょうがないし、ごめんなさいって反省する。先生とデートでテンション上がっちゃったからって、急に話のギアを上げすぎちゃってた。愛撫しないで挿入なんて、絶対痛いだけだもんね。
今度からは、いきなり中田氏の話なんてしないし、先生のお口にちゅーしてコウノトリさんと契約したってところからお話しするから、なんとか許してね*18。
「それでさ、メブキはどうして水仙を見に行きたいの?」
お説教がひと段落して、もう怒ってないよーって言うように先生は話題を変えてくれたの。先生ってば、デキる(赤ちゃんのことじゃないよ!)*19お兄ちゃん系彼氏さんだね?
「これだよ!」
だから、そんな先生のために、私はコハルちゃんにハナコちゃん、それにお姉ちゃんにしか見せたことのないノートを取り出したの。ジャプニカ暗殺帳じゃなくてごめんね。
「死んじゃうまでに、やること全部……?」
「うん、死んじゃうまでにやること全部ノートだよ!」
それは、私がせっせと書いてるノート。箇条書きで、やりたいことをバーって書いてるの。リストを消化しても、やりたいことは沢山増えていっちゃうから、無限にやりたいこと塗れになる魔法のノートなんだよ?
「それに、水仙を見に行くって書いてたんだね」
「うん。でも、車で水仙のお花畑を見に行く、が正しいよ!」
車、重要な要素。
電車やバスじゃダメで、車じゃなきゃダメなの。
「なんで車?」
「『眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと』、だからだよ!」
先生は、小首を傾げて一言。
「よく分からないけど……まだ冬には早い、よね?」
見事なまでにド正論な一言。これが巡礼の旅とかだったら、きっと困っちゃってた。でも、大丈夫なの。多分冬なら、なんだか悲しくなっちゃってたと思うから。つまり今なら、悲しくなんてないってこと!*20
「ギリギリ見れる時期だから、良いんだよ」
「そういうもの?」
「そういうことだよ!」
本当は、おっきな橋の前で写真撮影とかしたかったけど、今回は逃避行じゃないから良いの。思い出はこれから沢山、たっくさん作れちゃうし!
ずっと先生は頭にハテナが浮かんだままだったけど、ちゃんと運転を続けてくれたの。お陰で、やってみたかったことが出来ちゃうんだ。先生、本当にありがとうだよ!
そうして、私たちは辿り着いたの。
辺り一面に水仙のお花が咲いていて、少し甘い匂いが漂ってるお花畑に。水仙って、外側は白い花で中央は黄色いお花をしてて、まるで可愛い幼女がおめかししてるみたい。
そんな私達しかいないお花畑に駆け寄って、私はクルクル、クルクルってしたの。踊ったって言うには適当な、そんなふわってした感じのやつ。私に当たって、花びらがひらひらって舞い落ちる。
なんか、秘密の園に来れたみたい*21。
「ここ、凄いね」
「うん!」
今だけ妖精さんみたいな気分になって、少しだけはしゃいじゃう。先生は、そんな私をジッと見守ってくれてたよ。
「あのね、先生」
そうして、私はお花畑にバタンって寝っ転がりながら、先生に話しかけたの。
「何かな」
先生は、そんな私の近くまで来て、座ってくれた。
えへへ、なんか素敵だね?
「──先生はさ、どんな風に死んじゃいたいとかって、考えたことある?*22」
「……メブキ?」
そうして、素敵な気分のまま、私はお話を始めたの。内容は、自分で選べる最後の方法、かな?
「先生は私が一度死んじゃったの、知ってるよね?」
「……」
一度目の死、それは前世のこと。春風メブキが、春風芽吹だった頃のお話。病室で、ずっとベッドの上でお外を見てるかエロゲーをしてるしかなかった頃のお話。
「病気で、何も出来なくて、痛くて、苦しくて、泣いちゃって、切ない。そんなだから、何も出来ない自分だったから、私にはね、死んじゃう方法だって選ぶ余地はなかったんだよ*23」
「……」
あの頃のことを思い出すと、胸がソワソワする。ずっとずっと、世界が四角い病室だけみたいな頃のこと。憧れだけは、沢山芽生えて爆乳みたいだった時のこと。
全部、懐かしい。
「だからね、転生したら選ぼうって思ってたの」
まだまだずっと、生きていたい。
まだまだずっと、みんなと居たい。
それは本当のことだけど、それだけが本当のことじゃない。……今度はちゃんと、自分で選びたいって気持ちがあるの。最後はどうするって、そういうことを*24。
「それが……水仙のお花畑?」
「ううん。これはね、憧れで、お別れなんだ」
「憧れで、お別れ?」
「そうだよ」
お姉ちゃんは、Narcissuってゲーム知ってる? これね、実はフリーゲームで、誰でもDLできるノベルゲーなんだよ。そのゲームはね……淡路島にある水仙のお花畑に、末期症状の女の子と男の子が死にに行くお話しなの*25。
きっと、お姉ちゃんは悲しんでくれてるよね。ごめんね?*26
……でも、先生と二人っきりなのに、そんな私を覗いちゃってるえちえちお姉ちゃんに対する罰だよ。お姉ちゃんのこと大好きだから、おしっこもお風呂も覗いていいけど、デートまで覗くのはえっちすぎることなんだよ!*27
でも、ここまで聞いたんだから、ちゃんと最後まで聞いてね?*28
「私には選択肢がなかったから、選べた人は素敵だなって思っちゃうの」
「……死んじゃうことに、素敵も何もないよ」
今まで黙って聞いててくれた先生が、お口の処女膜を破って話してくれた。それは、少し悲しい目をした、寂しい口調の言葉だった。私がそんなこと言って、胸がギュッてしてくれてるんだ。
先生ってば、やっぱり優しいね。
「うん、だから憧れなだけだよ」
なので先生と、あとお姉ちゃんを安心させるために*29、私はふへへと笑ったの。心配してくれて嬉しいけど、苦しくなって欲しいなんてこと、微塵も思ってないから。
「これはね、前世で病室から出られなかった私の憧れなの。みんなや先生と一緒できて、素敵がたくさん増えた私のじゃないんだよ」
正直に、簡潔に。これは前世の憧れなんだって、今はもう大丈夫なんだよってことを伝える。先生は少し目を細めて、私の頭をナデナデしてくれたの。えへへ、気持ちいいね……。
「コハル達じゃなかったのは、心配掛けたくなかったから?」
「そうなの」
先生は、やっぱり察しがとっても良いの。私が言ってないことまで、すぐに分かってくれちゃう。生徒のことなら、心の機微から性感帯まで全部わかっちゃうんだね。先生のえっち!*30
「コハルちゃんなら、ずっと不安に思ってくれちゃう。ハナコちゃんなら、ずっと気を遣ってくれちゃう。ヒフミちゃんやアズサちゃんなら、ずっと一緒に居ようとしてくれちゃう」
私のお友達は、とっても素敵で優しくて、私のことを大好きでいてくれてるの。寄り添ってくれて、大好き! ってしてくれる。だから、ね。
「だから、お話できないの」
自分でも、胸をギュッてさせちゃうことをお話ししてる自覚、あるから。こんな話しちゃったら、もう大丈夫だよって言っても、ずっと可哀想って思ってくれちゃう。
そんなの、私は嫌だったの。病気の頃は、それが嬉しくて支えだったけど、今はもう大丈夫だし!
「でも、先生なら、分かってくれるって思ったから」
「……メブキが成長、してるってことを?」
「えへへ、そうだよ!*31」
でも、やっぱり先生は分かってくれてた。私が言いたいこと、ちゃんと一歩引いて見てくれてる。私のこと、好きでいてくれてるけど、先生として見守ってもくれてるから。
……嬉しいのに、ちょっとだけ残念だね?*32
「今日ここに来たのは、昔の私の心残りにバイバイしにきたの」
「もう、大丈夫だよって?」
「うん!」
一面の水仙、それを素直に素敵って思える。可愛く咲いてるねって、嫌なことを考えずに。
「私、決めたの。今世では、精一杯幸せになり散らかして、最後はヨボヨボのおばあちゃんになって、お布団の上でねむねむの中で旅立つんだって」
今日は、前世で果たせなかった私のために来たの。もう大丈夫だからねって、バイバイするために。
メブキと芽吹はおんなじだけど、ちょっとだけ違う。転生前と転生後の自分、身体が違う分だけ別の人って思ったから。
「先生、お姉ちゃん、私はいっぱい幸せになるよ*33」
「うん」
「だからね……まずは頭撫でてくれると、私の幸福度が上がっちゃうの*34」
「分かった」
「にゃーーんっ!」
先生は優しいお顔で、私の頭をナデナデしてくれた。にゃーんって今日一番気持ちいい声出たのも、仕方ないことだよね? 先生ってば、ナデポ上手なんだから!
……バイバイ、私の心残り。
鏡を見て、ナルキッソスになれないって諦めちゃった私。
もう大丈夫だから、安心してね。
きっと今は、違う花として咲けてるって思うから。
「メブキ、そろそろ帰ろっか」
「先生、まだだよ!」
そうして、先生にいっぱいゴロゴロナデナデしてもらった後、帰ろうっていう先生に待ったをかけたの。──まだ、行くべき場所が残ってるから。
「メブキの行きたい場所なら、どこにでも付き合うよ」
「ありがとう、先生大好き!」
お花が引っ付いてる先生に、おしべの如くスリスリしてから、私たちはあてもなく歩き始めたの。きっと、どこかにあの場所があるはずだから。
「……メブキ、どこに向かってるの?」
そんな私に、何かを察したのか先生は怪訝な声をかけてきたの。でも、隠すことなんてないし、私は堂々と答えたよ!
「秘宝館だよ!」
「……秘宝館?」
「またの名を、チンチン音頭発祥地とも言うよ!*35」
「チンチン音頭!?」
そう、実は私が憧れを抱いた要因のノベルゲーム、Narcissuは淡路島の水仙畑へと向かう物語なの。そんな淡路島の水仙畑は、立川水仙郷って場所にあるんだけどね、そこには淡路島ナゾのパラダイスっていうえっちな物をたくさん集めた資料館もあるんだよ!*36
人生で一回は行ってみたいなって思ってた場所は、水仙のお花畑だけじゃなかったの。こっちの秘宝館にも、人生で一度は行きたかったの!
きっとここも水仙畑があるし、百鬼夜行ナゾのパラダイスだって、どこかにあるはずだよね!
「待ってメブキ! そんな場所、18歳以下は立ち入り禁止な筈だよ」
「校外学習だから、問題ないんだよ!!*37」
「
「……えっちな気分になって、ちゅーを我慢できなくなっちゃうってこと?」
「しないよ!」
先生は、私でえっちな気持ちにならないなんて嘘をついて、お家に帰りたがっていた。私、先生になら、ちゅーだって出来ちゃうから問題ないのにね?
そうして、ふらふらと私達は秘密のパラダイスを探したんだけど──夕方になるまで探しても、パラダイスはどこにも無かったの。
まさか、閉館しちゃったってこと!?
淡路島ナゾのパラダイス、人生で一回は行ってみたい場所だったのに!
そんなの酷すぎるよ!!
うわーーーーーーん!!!*38
多分、絆ランク15くらいの絆ストーリーです。