コハルちゃんとは、えっち本を共有する仲なんです!   作:ペンギン3

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迸るリビドー

 ミレニアムの主要港から外れ、風化して寂れた漁港。

 

 最早、人など数えるほどしかないその場所にあっても、古寂れた灯台は、未だ暗がりを照らし続けている。

 

 忘れ去られた場所であっても、己が役割を全うし続けていたのだ。

 それ故に、一つの影を捉えることとなった。

 

 ──勃起バイブ、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒。

 

 ゆっくりと、着実に、岸へと向かってくる19.194545mの影法師。暗がりに紛れていたその威容が、灯台の光によって暴かれる。

 

『来たわ』

 

「うん、確認したよ。本当にイマジナリーお姉ちゃん棒なんだね……」

 

 埠頭で、少しげっそりとした声での会話が交わされる。その声に反応する様に、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒を包囲する、数多の無人武装ヘリの姿も照らし出されて。

 

 イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒が、先生のお尻以前に、ミレニアムの警戒ラインを犯したことを確認し、そのヘリたちの武装は自動的に解き放たれた。

 

 断続的に降り注ぐ、数百発に届くロケット弾。

 マズルフラッシュを焚きながら、大口径のガトリング砲も掃射される。

 

 例え、最新の戦車で構築された装甲部隊であっても殲滅できる火力が、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒に襲い掛かる。

 

 誘導に従って、ほぼ全ての火力が命中し、爆炎と火球、硝煙が立ち昇った。

 

 贔屓目なしに、並みの相手ならば塵に還していたであろう火力。

 だが、しかし──。

 

『……ダメね、元より質量が違いすぎるわ』

 

 傷一つつかず、モーセが海を渡るが如く、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は歩みを止めない。その有り様を見て、リオは無線越しに呟く。

 

 また、その言葉を聞いて、彼──先生は、港に至ろうとしているイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒を、虚ろな瞳で見つめていた。

 

 去ったと思っていた貞操の危機が、スケールアップして戻ってきたのだ、然もありなんである。

 

 しかし、だからといって呆然としているだけでは、今度こそ先生のお尻は汚辱され、10トンのアロマに埋もれて溺死する未来が待ち受けている。

 

 ある意味で腹上死、絶対に避けなければならない不名誉な死であった。

 

 

「──で、どうすんだ?」

 

 そんな決意を固く、己の勃起よりも固く決意していた先生を背に、ずっと先生の側にいたネルがリオへと問い掛けた。

 

『ミサイルを使うわ、今は火力になるものをぶつけるしかないもの』

 

「セイアから聞いたが、電磁パルスが有効なんだろ。仕掛けられないのか?」

 

『ミサイルの中に幾つか混ぜてあるわ。……ただ、効力があるかは疑問ね』

 

 リオの呟きと同時に、エリドゥより飛来した多数のミサイルがイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒に襲い掛かる。

 

 八発もの拠点攻略用の重ミサイルは、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒に尽く命中する。みんなから横領した税金は、先生のお尻を守る血税へと姿を変えて、散華したのだ。

 

 命中と共に、幾つかのミサイルは強力なEMPを撒き散らす。防御されていても、容易に貫通し、シャットダウンさせる類のものを。

 

 やったか、と誰かが呟いた。

 着弾した火力を見て、期待を抱かずにはいられなかったから。

 

 ──されども、まだ。

 

 

『ゼンギノ、ツモリカイ、センセイ』

 

 

 まだ、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は止まらない。

 

 セイアが葬って回った、一般量産型イマジナリーお姉ちゃん棒とは、一線を画す性能差がそこにはあった。

 

 その様子を見て、リオは確信する。

 

『間違いないわ──あれは特異現象ね』

 

 その言葉を聞いて、この場にいる全員、すごく微妙な顔になったのは言うまでもないことであった。

 

 それから、リオの特異現象という言葉を聞いて、先生は逡巡する。

 

 生徒に対応させるには、様々な面において不適切な相手ではあるが──イマジナリーお姉ちゃん棒に、大人のカードを使わないといけないのか、と。

 

 当たり前である、現実がバカすぎるのだから。

 

 大人のカード、それは先生の大事なものを削って力を発揮する、不可思議な力。

 

 それを、生徒のためでなく自衛のために、それもイマジナリーお姉ちゃん棒に使わないといけないのか。

 

 迷いが生まれるのは、当然のこと。

 ただ、そんな迷いを生じさせている先生を助くように、助け美少女船が出された。

 

『──どうやら、このミレニアムが誇る天才清楚系病弱美少女ハッカーの助けが必要みたいですね』

 

 無線をジャックして響いた声を聞いて、頭痛に悩んでいた先生は顔を上げる。

 

「ヒマリ!?」

 

『ふふっ、先生の危機に颯爽と現れた、天才ヒロイン系病弱美少女ハッカーの明星ヒマリです』

 

 地獄に仏とはこのことか。どうにもならない問題を前に、どうにかしてくれそうな人物の登場に先生は密かに湧き立つ。

 

『……ヒマリ、回線に割って入らなくても中継するわ』

 

 一方で、唐突に沸いて出たヒマリを相手に、リオはチクッと呟いた。自分にだけチクチクしてくるヒマリに、なんか色々と思うことがある故の一言であった。

 

『相変わらず、分かっていませんね。騎兵隊は割って入るもの、それが様式美というものです』

 

『……アレを追い散らす策があると、そういうことかしら?』

 

『無論です。どこぞのトイレの芳香剤が如き女の様に、能力に任せて場当たり的に解決しようとする悪癖はありませんので』

 

「……ヒマリ」

 

『ええ、分かっていますよ、先生』

 

 言い過ぎ、と先生は言葉にせずに伝えて、ヒマリもそれ以上言い募ることはなかった。実際、そんな暇はないのだから、妥当な判断である。

 

『リオの言葉通り、アレは物理法則を無視した超常現象です。こちらでも調査を行ったのですが、アレは突如として海上に現れた存在。海からでも空からでもなく、虚空より現れた按摩器なのです』

 

「……お化けか何か、みたいだね」

 

 お化けみたい、突如として発生した現象を前にして、あまりにも妥当すぎる感想。……お化け、と言い切るには、あまりに生(性)命力に溢れかえっているのではあるが。

 

 先生がボソリと呟いた感想に、反応したのはリオであった。

 

『こちらでも、あのイマジナリーお姉ちゃん棒が現れる時、海上で量子ゆらぎを観測したの。どこかの、他の何かから、この世界への干渉があったと見ていいわ』

 

「他の、何か?」

 

『……恐らくは、ユビキタスイマジナリーお姉ちゃん棒ネットワークからね』

 

「ユビキタスイマジナリーお姉ちゃん棒ネットワーク!?」

 

 意味がわからない単語をリオが詠唱して、意味がわからなさ過ぎて思わず復唱した先生。誰がどう聞いても、ふざけて聞こえてしまう名称。だが、リオは至って大真面目で。

 

『そう、ユビキタスイマジナリーお姉ちゃん棒ネットワーク。……百合園セイアを自称するイマジナリーお姉ちゃん棒で構成された、集合無意識よ』

 

 そうして、軽くではあるがリオは先生にユビキタスイマジナリーお姉ちゃん棒ネットワークについて説明した。

 

 聞いている先生は、頭がおかしくなりそうになってしまう説明の羅列だったが、セイアが大変なことになりかけているということだけは理解して。

 

 

「まさかセイアが、そんな事態に陥っていたなんて……」

 

『ええ、そう。このままでは、セイアは時間は確定存在になってしまうわ。本来は100万本のイマジナリーお姉ちゃん棒が集積しなければ、そんな事態にはならなかった筈なのだけれど……』

 

 セイアの身に起きていたこと、それを聞いた先生は頭が痛くなってきてしまっていた。

 

 どう考えてもバカバカしい話なのに、セイアの一身上の都合を考えれば笑えない話になってくる。しかも、今は先生の貞操の危機を伴って、それは顕現している。

 

 "誰が一体こんなことを……"、心の底から先生はそう思った。メブキについては、悪ふざけはしてもこんなことはできないので、犯人からは除外されていたりした。先生はやっぱり優しい。

 

『フォークロア、でしょうね。今日は散々騒動がありましたから』

 

『噂がイマジナリーお姉ちゃん棒の虚像を拡大して、超常現象になった、ということかしら?』

 

『ほぼ確実に、そうでなければ貴方の言う通り数が合いませんから』

 

 一方で、頭が良いようで悪い会話を繰り広げている二人は、イマジナリーお姉ちゃん棒の正体について語り合っていた。前提条件を策定して、どう戦うかを共有しあうために。

 

『……物理攻撃は意味がないと、そういうことかしら?』

 

『全く無意味、とは言いません。ですが、怪異というものには、正しい対処法というものが存在します』

 

 言い切るヒマリは、もしかするとこれまで様々な怪奇現象に遭遇してきたのかもしれない。だからこそ、ここまで自信を持って言い切れているのかもしれなかった。

 

 少なくとも、ヒマリがそこまでいうのならば、と説得力は生じているのだ。

 

『その対処法は?』

 

『……自己否定をさせることです』

 

 その言葉に、先生は首を傾げた。

 単純に、どういう意味なのか伺えなくて。

 

 しかし、聞くまでもなく、ヒマリは続きを語り始めた。

 

『調査した結果、あの棒は自身をトリニティのティーパーティである百合園セイアであると、そう自称しているのでしたね』

 

『そうよ』

 

「……らしいね」

 

 イマジナリーお姉ちゃん棒は百合園セイアである。

 

 セイア本人が聞けば激怒し、百合園セイア≠イマジナリーお姉ちゃん棒とプラカードを作成して武器にすることだろう。

 

 しかし、イマジナリーお姉ちゃん棒の中でそれは事実で、彼女もまた百合園セイアであるのだという強い自負を持っていた。

 

『ユビキタスイマジナリーお姉ちゃん棒ネットワーク、それこそがあの怪奇現象の力の根源。生徒の噂で補強されている部分があるとはいえ、大元に矛盾さえ起こせれば、あの怪異は自壊することでしょう』

 

『……一理あるわ』

 

「あるんだ……」

 

 賢い二人が揃って言うなら、間違いなくそうなんだと思う。

 

 先生はそう直感したが、それはそれとして、賢い二人にこんな会話をさせてしまって申し訳がなかった。

 

「えっと、つまり、イマジナリーお姉ちゃん棒はイマジナリーお姉ちゃん棒で、セイアじゃないんだって認めさせれば良いんだね」

 

『そういうことになります』

 

 なるほど、頭が痛い。

 先生は頭を抱えそうになった。

 

 何故なら、結果的にイマジナリーお姉ちゃん棒の人格否定から入って、自我を崩壊させることが目的であったから。

 

 ……というのもあるが、そもそもがイマジナリーお姉ちゃん棒が人の話を聞くとは思えないので、そんなことが本当に可能なのか、と自問自答せざるを得なかったからだ。

 

「……メブキに連絡入れておこう」

 

 なので、先生は何とか気力を振り絞って、イマジナリーお姉ちゃん棒が、唯一話を聞きそうな子に連絡を取ることにした。

 ……が、通話が繋がらない。

 

 "私、春風メブキ! 今、電話に出られないです!! 私がにゃーんって鳴くか、お姉ちゃんがあーんって鳴いた後に、メッセージを言ってね!!! にゃーーん!!!!"という留守のメッセージに繋がるだけ。

 

 セイアはこの留守電を聞いたら、鳴かずに泣くんじゃないかな、と思いつつ先生はモモトークを飛ばすことにした。通知に気づいて、と強く祈りながら。

 

 

『そういう訳ですので、先生。イマジナリーお姉ちゃん棒を否定……いいえ、違いますね──口説き落としてください』

 

「どういう訳なの!?」

 

 

 そうして、唯一の希望であるメブキにモモトークを飛ばして、後は粘って上陸を阻止し続けるだけ、と覚悟を決めていた先生に対して、ヒマリからとんでもないキラーパスが飛んできた。

 

 口説き落とせ? なんで? 私にどうしろと?

 

 意味がわからない上に、斜め上の無茶振りを強要させられた先生は、自分の中で取り纏めていた覚悟の置き所に惑う。

 

 だって、想像とまるで違う方向性での要請であったから。

 

『ふふ、簡単なことですよ、先生』

 

 であるのに、ヒマリは実に楽しげである。

 先生は全然楽しくない、貞操と命の危機が分離できていないのだ。当たり前である。

 

『聞く耳持たない機械であっても、好きな人からのお誘いは断れない。乙女心とはそういうものです』

 

「そういうものなのかな……」

 

 無茶苦茶嫌そうにしている先生ではあるが、自分を汚して犯そうとしている相手なのだから、それも当然の反応すぎる。

 

 わざわざ鴨がネギ背負って、鍋を巣にしに来たようなもの。鴨の立場からすれば、そんな行動を取らないに越したことはないのだ。

 

『……それが嫌ならば、もう一つ代案があるわ』

 

「何かな!?」

 

 リオの言葉に、半ば食い気味に反応した先生。

 側から見ても必死すぎる様子は、追い詰められている小動物そのもの。

 

 ただ、自分が餌にならずに済むかもしれないと、必死にならざるを得ない気持ちも大変わかってしまう。誰だって、19.194545mの巨棒に陵辱などされたくないのだ。

 

『イマジナリーお姉ちゃん棒の胸部装甲に、集中砲火を浴びせることよ』

 

「一応聞くけど、理由は?」

 

『元のイマジナリーお姉ちゃん棒は、胸部を集中的に連打されることによってリミッターが解除され、自爆する仕組みになっているの。恐らく、構造的に巨大化したイマジナリーお姉ちゃん棒も、同様の特性を有しているわ』

 

 リオの言葉を聞いて、なるほどと納得する。

 

 特異現象になったとはいえ、イマジナリーお姉ちゃん棒はイマジナリーお姉ちゃん棒にすぎない。

 

 イマジナリーお姉ちゃん棒は胸をタップされ続けたらそうなる、というのが概念的に固定されているのだ。

 

 リオの推測は、恐らく正しい。

 だから先生は、もうそれで良いんじゃないかな、という気持ちになって。

 

『その方法も、もちろん考えました。ですが、いくつかの理由が重なり、あまり推奨はできません』

 

 だが、先生の願いとは裏腹に、ヒマリはこの案に否定的であった。

 

『……アロマ海上汚染のことね』

 

『分かっているではありませんか』

 

 しかも、リオがなんか変なことを言い始めた。まぁ、元よりヘンテコな状況であったので、先生は極力気にしないようにしたが。

 

「アロマ海上汚染ってなにかな?」

 

 ただ、幾ら変な単語であっても、問題点を尋ねないわけにはいかない。だから、渋い顔で尋ねた先生に、リオは端的に答えた。

 

『イマジナリーお姉ちゃん棒が自爆した時、周辺にアロマを四散させるの。あの規模のイマジナリーお姉ちゃん棒が自爆すれば、海上一帯がアロマで塗れる。つまりは、死の海になるということよ』

 

「は、傍迷惑すぎる……」

 

 げにその通り、イマジナリーお姉ちゃん棒は大体迷惑とアロマしか掛けていなかった。

 

『そういうことなのですが……先生、どうなされたいのですか?』

 

 だが、現実は非情である。

 考える暇もなく、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は迫りつつある。

 

 先生に、選択の余地などない。

 ──そんな時のことであった。

 

 イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒の頭上を通り越し、プロペラ音を響かせながら一機のヘリコプターが姿を見せたのは。

 

 

 

 

 

 

 

「先生、キミが無事で安心したよ」

 

「セイアこそ、なんか……色々と大変だよね。力になるから」

 

「その労いの言葉だけで、救われた気分になるね……」

 

 ヘリコプターに搭乗していたのは、説明するまでもなくセイア達だった。先生の貞操を餌にした後、罪悪感から急いで合流しにきたのだ。

 

 お陰で、先生と合流できてホッとしているのに、何だか気まずいセイア。悪いことは、やむを得なくてもしない方がいいものである。

 

「ところで、先生はこのまま生贄になられるおつもりですか?」

 

「ならないし、嫌だよ!?」

 

「させるわけねぇよ」

 

「ヘリコプターに搭乗されましたので、もしやと思いまして」

 

「そんなもしやは無いよ、絶対にっ」

 

 そう、セイア達と合流した先生とネルは、現在ヘリコプターでイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒に接近していた。

 

 取り敢えずは、ヒマリの提案したイマジナリーお姉ちゃん棒悩殺作戦を決行するために。

 

 先生の口八丁で口説き落とした後、心のガードが下がったイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒相手に、実は君はセイアじゃないんだと脳破壊をすることによって自我を崩壊させる。

 

 これこそが、イマジナリーお姉ちゃん棒悩殺作戦の内容である。

 

 ……やっぱり、メブキが気付いて、こっち来るまで待たない? と躊躇していた先生であったが、セイアがブチギレ気味にイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒を粛清したがっていたために、出立する事と相成ったのだ。

 

 セイア的に、あの自分を模して作られたクソデカバイブが、目撃される可能性が1秒ごとに発生しているのだから、とっとと破壊してしまいたい気持ちが湧き出して止まらないのも、無理のないことではある。

 

 それはそれとして、先生は遠い目をせざるを得なかった。特殊な電気按摩器の生徒への口説き文句って、一体なに言えばいいのかな、的な意味合いで。

 

 だが、それを考える余白すらなく、ヘリはイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒へと接近していった。

 

 もう、覚悟を決めるしかなくなっていたのだ。

 

 

 

「い、イマジナリーお姉ちゃん棒、聞こえてるーっ!」

 

 そうして、遂にイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒の近くまで来てしまっていた先生は、ヤケクソ気味に呼びかけを行った。

 

 逡巡している間にも、30ノット(時速約56km)の速さで、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は岸に近付いていたから。

 

 このままでは、上陸された挙句、先生がいると思い込んでいる灯台相手に、先走りアロマを擦り付けながらヘコヘコと前戯アロマするつもりである。

 

 挙句、地をも揺るがすアロマ射精を企てているのは、誰の目から見ても明らかである。そんなこと、絶対にさせるわけにはいかないので、先生はここで気張るしかない。

 

 しかし、愛しの先生からの呼びかけであるにも関わらず、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は止まらない。

 

 先生への挿入を如何にして行うかの演算で忙しくて、意識が現実世界から乖離しているのだ。

 

「……聞こえてないのかな」

 

「恐らく、合流地点のあの灯台自体を、先生の欲望の形に見立てているのだろう。興奮しすぎて、聞く耳を持っていないんだ」

 

 そして、この有様のイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒の現状について、セイアは正しく認識して解説をした。

 

「お前頭大丈夫か?」

 

「私の頭は正常だっ。……愚妹の中での私は、多分そんな感じだろうからね」

 

 尤も、側から聞けば狂人の言である。故に、当然の疑問を抱いたネルだったが、どこか遠い目をしているセイアの発言に、それ以上は頭の心配をする事を諦めた。

 

 妹の教育くらい、ちゃんとやれよとは思ったが。

 セイアは頑張ってるので、それを言っても詮無いことではあった。

 

「まっ、理由はわかったからには簡単だ。──こっち向かせりゃいいんだろ」

 

 それを理解してか否か、ネルはサブマシンガンを構えて、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒を照準した。正解である、ネルは賢い。

 

『ネル、胸部を狙いなさい。それも、集中的に乳頭の辺りを』

 

「なるほど、性的な刺激を与えることで、あの棒の気を引こうという策だね」

 

『その通りよ』

 

 イマジナリーお姉ちゃん棒について詳しい二人は、即座に策とその意図を理解し合う。これも正解である、二人とも賢い。

 

「……お前ら、頭大丈夫か?」

 

 ただ、側から見たら、二人揃って唐突に狂ってしまったみたいに見える。耐え切れず、思わずネルがボヤいてしまったのも仕方のないことだろう。

 

『……私は正常よ』

 

「狂っているのは、あの棒の方なんだっ」

 

 本人達は本当に至って真面目なのが、本当に可哀想である。

 

「ったく、その……あそこだな、あそこ。あー……っだー、クソ、ふざけやがって!!」

 

 そして、要するに乳首辺りを狙えばいいんだな、という言葉を言えずに、無駄に羞恥プレイを受けさせられたネルは、激怒しながらサブマシンガンのトリガーを引いた。

 

 イマジナリーお姉ちゃん棒は、乳首どころか乳房も搭載されていない絶壁系女子棒であるが、おおよその縮尺から胸、および乳首の場所を推察はできる。

 

 ネルの怒りに任せたかのような銃撃は、その部位にキチンと着弾して……。

 

『イマ、ワタシニ、エッチナコトヲ、シタノハ、ダレダイ?』

 

 ようやく、灯台ごと先生に挿入しようか、などと思索していたイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒に、先生たちは自らの存在を示すことが出来た。

 

 つまりネルの弾丸は、悉くがイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒のイマジナリー海綿体を刺激することに成功したのだ!

 

『……センセイ?』

 

 そして、ヘリから身を乗り出してイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒に呼び掛けようとしていた先生の姿を視認する。

 

 ……視認、してしまった。

 

「イマジナリーお姉ちゃん棒、あのね──」

 

 いま、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒の脳内チップには、一つの式が展開されていた。

 

 乳首コショコショ→下手人を見る→先生=先生に前戯をされた。

 つまりは、そういうことである。

 

 因みに、先生以外がそんなことしたのなら、"キャー、エッチィ"と言いつつ、姉ビームで辺り一帯を焼き払っていただろう。

 

 タイミング的に、本当に間一髪の出来事であった。

 

 ──だが、姉ビームが発射されないからといって、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒が何もできないかといえば、そんなことは無かった。

 

『ウッ、ウッ……』

 

「い、イマジナリーお姉ちゃん棒?」

 

 大好きな先生を視認しているのに、その言葉が耳に入ってこないくらい──イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は、欲情してしまっていたのだ。

 

『ウオオオオオオオオオ!!!』

 

「うわっ!?」

 

 突如として、セトの憤怒の降臨に成功してしまった時の地下生活者くらいに唸りをあげて、何故か仰角45度に射線を取った。イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒の正面には……先生達の乗るヘリコプターがあって。

 

「っ、トキ、降下させろ!!」

 

「了解しました、先輩」

 

 咄嗟にネルが指示を出し、トキが応えてヘリの高度を下げて行く。

 

 ──その、3秒後のこと。

 

『んほおおおおおおおーーーーっ!!!』

 

 とんでもない雌叫びと共に、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は天に向かってアロマを射精した。

 

 およそ、1トンにも及ぶ射精劇。

 時速1919kmで射爆了したアロマは、そのまま天を貫き、大空のヘイローにすら直撃して……。

 

 そのまま、どこかへと射精アロマは消え去っていった。ミレニアム全土に、カスのアロマが降り注ぐことはなかったのだ。

 

 不思議なことに、シッテムの箱からアロマのにおいがするような気もするが、多分気のせいである。

 

 

「っざけんじゃねーぞ!!」

 

「イマジナリーお姉ちゃん棒に、攻撃された……?」

 

 そんな中で、ブチ切れてるネルと呆然としてる先生の言葉に反応したのは、勿論この人物であった。

 

「先生への情欲が隠し切れずに、射精してしまったのだろう。まだ終わってない、あれを見るんだ!!」

 

 百合園セイア、その人である。

 悲しいかな、イマジナリーお姉ちゃん棒のカス行為にもう慣れきってしまっていた。

 

 そして彼女の指差す方には、未だに先生をガン見しながら、腰(の辺り)をヘコつかせているイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒の姿が。

 

 目が光り、誤爆してしまいそうな姉ビームを我慢しつつ、必死に先生を見つめ続けているのだ。射精する時は先生で、そんな乙女心からの行動であった。

 

 ──怒張天を突く、未だその雄々しさは衰えてなどいない。

 

 イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は、微塵も萎えてなどいなかったのだ。

 

 まぁ、つまりは……第二射精が装填されてしまっていた。

 

「海面ギリギリを行け、合図に合わせて上昇しろ」

 

「ジェットコースターを体験させて差し上げます」

 

「無駄口叩くな、オラ今だ!」

 

「イエス、マム」

 

 ネルの指示に従い、トキは急制動を掛けてヘリを垂直上昇させた。重力に逆らう感覚に、先生やセイアは呻きそうになったが、直ぐ真下をアロマ射精が迸っているのを見て、閉口せざるを得なかった。

 

 確実にヘリを狙った一撃、水平線に飲み込まれて行ったこの世の終わりみたいな射精。

 

 現在行為中だと思い込んでいるイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は、愛する先生に自分が気持ちよくなった証をぶち撒けようとしているのだ。

 

『キャッキャ、ウフフ、ダネ。……タノシイネ、センセイ』

 

「全然楽しくないよ!?」

 

「キミの射精で死にかけているんだ、ふざけないでくれ!!」

 

 だが、そんな青春を謳歌しているのはイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒だけで、ヘリに乗っている皆は常に命を賭ける羽目になっている。

 

 早くモゲロと、誰もが心から願っていた。

 

『ダケレド、イツマデモ、ホンバンガデキナイノハ、ムラムラガ、オサマラナクテ、コマルカラネ』

 

 だが、みんなの願いに反してイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は、どこまでも勃起バイブのままであった。

 

 それどころか、自らの先走りアロマ汁に極度の粘性を持たせて硬化させ、物を掴めるアロマ触手を生み出すなんて芸当まで行っていた。

 

 ──まさに今、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒はベアトリーチェすら凌駕する、抜きゲーの竿役へと変貌したのだ!

 

『ダカラ──コノ、ユリゾノセイアボウヲ、イレサセテ、モラウヨ』

 

「っ、っ、キミとは事実無根で無関係なんだっ、ふざけるなーーっ!!」

 

 セイアの慟哭に反応してか否か、アロマで形作られた粘性の触手……イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒曰く、百合園セイア棒がヘリに迫り来る。

 

 その数は、優に69本を超えていた。

 

「クッ、避けられません」

 

「チッ、振り切れねーのか」

 

「無理、です。来ます!」

 

 クソッ、とネルが吐き捨てるのと同時に、ヘリは69本の百合園セイア棒に絡め取られたのだった。

 

 その触手は、アロマの香りがした……。

 

 

 

『ヒマリ、ヒマリ、聞こえているかしら?』

 

『………………すみません、あまりに酷い光景の連続に、脳が停止しておりました』

 

『慣れなさい』

 

 一方で、ヘリに搭乗していない二人組、リオとヒマリは画面越しにその映像を確認することになっていた。

 

 ヘリに幾つもの百合園セイア棒が絡みついて、何か脈打ってる光景を。

 

 あまりに目の前の光景が酷すぎて、あのヒマリがリオに対して含みなく謝罪するほどの惨状であった。

 

『それでヒマリ、他に何か策はあるのかしら』

 

 だが、思考を停止させている暇など存在しない。今は一分一秒を争う状況、出なければ皆がアロマに溺れてしまうかもしれないのだから。

 

『……まさか、先生の呼び掛けに応じるどころか、その……発情して、襲い掛かるなんて……』

 

 しかし、日頃からエロゲー制作に協力をさせられていたリオと違い、全智であっても全痴ではなかったヒマリに、一連の光景はややショッキングだった様で。

 

 ……未だ、意識がふわふわしたままだった。

 

『ヒマリ、しっかりしなさい。貴方にみんなの命が……いえ、違うわね』

 

 ヒマリを正気に戻すため、叱りつけようとしたリオであったが、ふとその言葉を途切れさせた。

 

 それは、これまでの事と、これからのことを考えた故の逡巡で。

 

『……私はあの棒を止めるための方法を、一つしか持ち合わせていない』

 

 迷いながら口を開いたリオは、時間に限りがある中でも、慎重に言葉を伝えて行く。これを伝えられたら、ヒマリはきっと何とかしてくれるという信頼は、持ち合わせていたから。

 

『ミサイルによる絨毯爆撃をイマジナリーお姉ちゃん棒の胸部に仕掛け、快楽絶頂爆破を誘うことのみ……囚われたヘリを巻き込みながら』

 

 その言葉を聞き、ヒマリの海馬がピクリと刺激される。リオがリオらしい事を言っているがために、またこの女はと思って。

 

『大勢のために、少数を犠牲にする。ミレニアムを助けるには、それが合理的なの』

 

『リオ、あなたは──』

 

『けれど、ね』

 

 あなたは、あの時から全く成長していないのか。

 

 そう糾弾しようとした言葉は、リオの続く言葉によって遮られた。まだ、リオは結論を出していなかったのだ。

 

『もう、懲りた……いえ、それも違うわね。……そんな事を、親しい皆を殺してしまうようなことを、私はしたく無い、の』

 

 続く言葉に、ヒマリは非難を取り下げた。

 だってあのリオが、自分の好悪で物事を語ったから。

 

 そして次の言葉は、今までのリオからはとても聞けない様な言葉であった。

 

『だからヒマリ、その、こんなことを言うのは、憚られるのだけれど……』

 

 ひどく言いづらそうにしながら、それでもと、リオはその言葉を拾い上げた。

 

『どうか、私を、みんなを──助けてほしいの』

 

 リオが、他人に助けを求めた。

 自分で何でもやらないと気が済まなくて、賢いくせに正しいと思い込んだら止まれなくなって、行き着くところまで行ってしまう、あのリオが。

 

 ヒマリにとって、それは革命にも似た出来事で。

 

『……あの棒の前に、射影機を用意できますか?』

 

『10分、時間をくれれば』

 

『分かりました』

 

 だから、本当に珍しく、みんなの命が掛かっているのもあったが、リオの頼みを素直に聞くことができた。素直に、リオの助けになりたいと思えたのだ。

 

 

『……あなたにも、可愛らしいところがあるなんて、知りませんでした』

 

 

『何か言ったかしら?』

 

『難聴で大変そうだと思ったと思っただけです』

 

 尤も、減らず口は無くなりそうになかったのだが。

 

 

 

『先生、何とかして10分、時間を稼いでください』

 

「っ、分かった!」

 

 アロマ触手、百合園セイア棒が脈打つように蠢く中で、先生はヒマリからの通達に頷いた。

 

 ヒマリとリオのことを、この状況で諦めるような子じゃ無いと信じているから。みんなのためにも、先生は奮い立った。

 

 ……あと、純粋に命と貞操の危機を前にして、色々と失いたく無いと思ったのもあったりした。

 

「イマジナリーお姉ちゃん棒ー、少し良いかなー!」

 

『ン、センセイ、ドウシタンダイ? イマカラ、ゼンギシヨウト、オモウンダガ』

 

「ちょっと待って!」

 

 既定路線のように言われて、流石の先生も焦らざるを得なかった。身体と心の準備は、このサイズが相手だと一生できそうになかったが故に。

 

「……シャワーを、浴びたいんだ」

 

 イヤだと言っても挿入られる流れであったので、咄嗟に捻り出せた出まかせがそれだった。

 

 準備するから待って、そんな言い分を聞いたイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は……。

 

『ウッ、イク』

 

「え?」

 

 我慢できなくなり、暁の水平線へとアロマ射精をしてしまっていた。

 

 遠い果てで、高らかと水飛沫が舞い上がり、辺りの魚たちが狂ったように産卵活動を始める。恐ろしい射精であった。

 

「今のなに!?」

 

『センセイニ、ユウワクサレテ、スコシ……デテシマッタンダ……エッチ……』

 

 恥じらいを持って、アロマ触手ごとクネクネするイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒。好きな人にイかされてしまって、これが純愛なんだと心の奥底が温かくなっていたのだ。

 

 ……勝手にイッただけである、先生は無罪であるとここに明記しておく。

 

 それはさて置いて、クネクネしながらもイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒はヘリを自らに近付いていく。

 

 先生がシャワーを浴びなくても、愛してるから気にしないよ、と先生のにおいを堪能する気だったのだ。

 

「イマジナリーお姉ちゃん棒ー、ちょっと良いかなー!」

 

『ン、ナンダイ、センセイ。コレカラ、キミノ、カツヤクキンヲ、ホグソウト、オモウンダガ』

 

「本当に待ってくれないかな!?」

 

 確実な意志を持って、先生のお尻を拡張する意志を見せたイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒。

 

 幾ら開発されても入るわけがないので、先生としては本当に待ってもらうしかなかった。

 

「……えっと、さ。…………毛の処理をして、綺麗な体になりたいんだ」

 

 生徒相手に、とんでもないことを言ってしまっている。謎の罪悪感から、先生はその場に崩れ落ちてしまいたくなった。

 

 ……が、何とかそれは我慢する。

 10分粘ると、ヒマリと約束をしたから。

 

 まだ、先生は倒れるわけにはいかなかった。

 

 そんな健気な先生を見て、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は……。

 

『ウッ、イク』

 

「またなの!?」

 

 先生の嘆きには耳を貸さず、遠く日の登りつつある水平線に向かって、何度目かになるアロマ射精を敢行した。

 

 先生が、自分のために毛を剃って清潔感を保とうとしてくれるシチュエーションに、心から興奮してのアロマ射精であった。

 

 この射精によって起きた大波により、深夜航行中だったオデュッセイア海洋高等学校の客船が転覆しそうになったが、卓越した船乗りであったオデュッセイア生達のダメコンにより、それは免れた。

 

 ただ、船に乗っていた生徒全員が、近くにいるとエッチな気持ちになってしまうアロマバニーガールになってしまうという顛末を迎えることになったが。

 

 それはともかくとして、そろそろ先生としてもネタ切れになりそうであった。

 

 こんなことを普段から考えて生きているわけではないので、そう何度も受け答えができるわけがないのだ。

 

 ただ、それでもイマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は止まらなくて……。

 

 先生が手を伸ばせば触れられる位置に、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒はあったのだ。

 

「い、イマジナリーお姉ちゃん棒ー、ちょっと良いかなー!」

 

『ン、ナニカナ、センセイ。ソロソロ、ソウニュウ、シヨウト、オモウンダガ』

 

「心の底からちょっと待って!!」

 

 半ば悲鳴じみた声で、制止を掛ける。

 10分が長すぎて、心が折れそうになりながらの嘆願であった。

 

「……あの、さ。…………スク水と体操服って、見てると何かドキドキしないかな?」

 

 最早、誘惑でも何でもない性癖談義な上、少し前にホシノに対して働いたセクハラ同然の言葉が溢れでてきた。多分、先生のキュってする性癖は、そこら辺のものなのだろう。

 

『……着て、くれるのかい?』

 

「違うよ、イマジナリーお姉ちゃん棒が着てくれたら、私もドキドキすると思うんだ」

 

 もうヤケクソ気味に、無茶苦茶なことを言っている先生ではあったが、ギリギリのところで踏みとどまっていた。

 

 ……いや、事実上、生徒にコスプレエッチしよーぜ、と声を掛けてしまっている様なものなので、微塵も踏みとどまれてはいないのだが、時間稼ぎにはしっかり成功していたのだ。

 

 イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒の脳内チップ内で、自分(オリジナルの百合園セイア的な見た目を想定)が先生とスク水だったり体操服で致している姿を想像してしまい……。

 

『ウッ、ウッ──』

 

 いつもよりなんかデカい先生の先生棒(イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒換算で、直径1919cm)で自分がズコズコされている姿、それをシミュレートしてしまい、咄嗟にアロマ射精しそうになってしまった。

 

 ──だが、イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は耐えた。

 

 最高のシチュエーションであったが、今回は自分が先生に射精しようと思っていたから。

 

 自分は今回、出される側ではなく出す側。

 そのスタンスから、内でグツグツと煮えたぎるアロマを抑えることに成功したのだ!

 

 ただ、だからこそ……イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は、自らの情欲を、もう──抑えられそうになくなってしまったのだが。

 

『ゼッタイ、センセイノ、ナカデ、ダスヨ!!』

 

「出さないで!?」

 

 最早止まらない、止める術もない。

 

 イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒は、自らのアロマ発射精口に、先生ごとヘリコプターを挿入しようとした……。

 

 

 そんな時の、出来事であった。

 

 

『イマジナリーお姉ちゃん棒、めーーーーっ!!!』

 

 イマジナリークソデケェお姉ちゃん棒の目の前に、彼女の妹──春風メブキが投影されて、大きな声で割って入ってきたのは。

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