諏訪の国。この国に今、大和の軍が信仰を奪いに来ている。しかしながらそれは神対神の一騎打ち。連れてきた部下は全て見ているだけという約束になっている。
「来たか、八坂神奈子」
「信仰を明け渡す覚悟はあるかい?」
「私が勝つ!」
「いいや、私だね!」
一騎打ちが始まる。周りの部下はそれを見ているだけのはずだった。急に全ての部下が諏訪子に攻撃を始めたのだ。部下達の目には光が無く、まるでノアの影化状態のようだった。
「ノア、撃ち落とせ!」
「了解!」
ババババ!と、霊力銃を連射する。全ての武器は撃ち落とされた。ノアの銃の精度は相当な強さだ。
「クカカカカ!貴様らの相手はこの俺だぁ!」
「ぐぁぁぁ!怯むな、やれ!」
「おいおい……俺の分残しとけよ!」
二人は大量にいる兵士をどんどん気絶させてゆく。このコンビはある意味最強である。ちなみにスキアーは今、神人の作った複製神威を持っている。
「おい、神人。これ性能悪くねぇか?」
「ケチ付けんな。武器欲しかったんだろ?」
「ふん。ならこっち使うか。改造にゃ時間がかかったがな!」
そう言って、ガトリングを4つ取り出し体に装着した。実際相当な重さだが、スキアーは闇で支えているため重さを感じでいない。
「改造四連ガトリング!食らいやがれ!」
ダダダダダダ!回転する銃身から大量の実弾……ではなく黒い闇の塊を打ち出している。それらは地面に当たると炸裂し、爆発する。かなり厄介な弾である。
「ひゃーははは!風穴開けやがれぇ!」
「スキアーてめぇキャラ変わってんぞ。」
「構わんだろ?それと、奴がお出ましだ。行ってこい。お前しか勝てる可能性が無いんだからな。」
奴とはパラドクシス。やはり狙ってきた。神人は力を探知してそっちへ向かった。すると黒いフードの男が立っていた。
「来たな、朧蒼。いや妖神人」
「てめぇは何の恨みがあって俺の大事なダチを傷付けやがんだよ。」
「恨み……そうか。君記憶の部分無かったんだな。」
「は?」
「いや忘れろ。君は僕に勝てない。勝てない奴が知る必要無いんだ。」
「だったら試して見るか⁈」
神威を抜いて、神人はパラドクシスに突っ込んでいった。
一方小裁は、神社にいた。戦闘に加担しないのには訳がある。昔を思い出してしまうからだ。妖怪達の悲鳴、助けを請う妖怪達、飛び散る鮮血。今でも鮮明に覚えている。だがひとたび戦いになれば現れるあの人格。あれだけは自己嫌悪してしまいたくなる。
小裁は羽々斬を手に、ただただ戦いの終わりを待っているのだった。