大丈夫です。必ず書きますから!
スランプ気味を解消すべく書きました。
それではどうぞ
先に言え
見たことも無いやつか?そう思っていたが、何処かで見たような気がする。研究室に同じ様な奴が居た気が……
誰だったか。いや、すっかり忘れている。
「誰だあんた。迷子か?」
「朧蒼ですか?」
「えっ……とだな。今は妖神人だ。」
反応に困る。いきなり名前言われるとは思ってなかった。
まぁもう違うんだが、そうだといえばヤバいのだ。
こいつが腰に持ってる銃。今撃たれたら俺も豊魅も死んじまう。
「今は……ということは昔はどうだったのですか?」
「そんな事より他人の名を聞くなら自分から名乗るのが礼儀じゃろう?」
さっきまで黙って居た豊魅が急に口を開いた。少女をそれだけで殺せるんじゃ無いかと思う程睨んでいる。
人間どんだけ嫌いなんだよお前は。まぁ家族殺されたらそうなるだろうな。
「私はノア。人造人間。今はスキアー様の命により、朧蒼を抹殺しようと思っています。」
「……はい?」
マヌケな声が思わず出てしまった。いや、自分の目的までペラペラ喋るとは思ってなかった。後、ノアの事を思い出した。自分を人造人間と思っているクローン。そういや俺が作ったんだ。都に居た時に。
あちゃーと言う様に神人は左手を額に当てる。
豊魅が小さい声で耳打ちしてきた。
「奴を知っておるのか?」
神人は小さく頷く。豊魅がやれやれという様に肩をすくめた。多分今の今まで忘れていた事に呆れているのだろう。
「何をやっているのですか?」
「気にしなくていい、俺が朧蒼だ。ノア、覚えてるか?」
「いいえ。再起動時に記憶を消去された履歴があります。」
「お前な……マシーンじゃあるまいし……あ。」
しまった。最悪な事を思いだした。ロケットに乗る前に記憶消去するための機械に入れたままだった。
つまり、スキアーは影崎神の記憶を使って機械をいじったんだろう。
「朧蒼、及び妖神人。貴方を抹殺します!」
「豊魅!やるぞ!」
「おう!久々の戦闘じゃ。張り切らせてもらう!」
とはいえ、豊魅の妖力はまだ回復しきっていない。あまり張り切らせるのはまずいだろう。
神人は神威を抜き、豊魅はファイティングポーズをとった。対するノアは真っ黒なカードを掲げた。すると辺りに闇が広がった。
「影符『幻想蝶ー闇の舞ー』」
ノアの隣に闇が集まる。形が出来ていき、人型になると闇が崩れもう一人ノアが現れた。
しかし、目には輝きがない。まるで死んでいる様だ。
闇ノアは能力を使い、巨大な蝶の様になった。多分能力の鱗片を受け継いでいるのだろう。
ノアの能力は全ての生物の特徴を操る程度の能力。
自分に生き物の特徴を付け足す事ができ、さらにその生き物に対してのイメージが強い程、その力が増す。
代わりにその生き物が弱いと思った場合、一気に弱くなるのが弱点だ。
「……殺す!」
「本体はわしに任せろ!そっちを頼んだ!」
「何気に面倒そうなの押し付けやがった⁉︎」
やれやれだ。やるしかないな。神人は神威を構え、じっと闇ノアが攻撃して来るのを待っていた。しかし、その攻撃は物凄く速かった。神威で防ぐのがやっとだ。
どうにかして動きを止めるのが先。だとしたら!
「
空から降ってくる大量の柱が闇ノアの翅に突き刺さり、動きが止まる。思ったより上手く行った。
闇ノアは勝てないと思ったか、姿を変えた。
その姿はチーターのようだ。
「はっ!」
「ぐわっ⁉︎」
イメージが相当強いのか、最早目視出来ないスピードだった。そのまま吹っ飛ばされた神人は強かに木に叩き付けられ、息が苦しくなる。ゆっくり近づいてくる闇ノアに神人は妖力弾を放とうとした。
しかし、何故か妖力が纏まらない。別の力が邪魔をしている。弾は出来てもすぐに霧散するのだ。
頭の中にクリエイターが急に話かけてきた。
(あ、君は今僕達と同じ次元の神、つまり次元神だから上手く僕らの力を使わないと他より強い次元神の力が邪魔して纏まらないよ。)
「……あのな。そうゆう大事な事は」
神人は右手に次元神の力を込めて思い切り引き絞って叫んだ。
「先に言いやがれぇぇぇ!」
まぁ予想はつくだろう。闇ノアは一撃で沈んだ。
すると、闇ノアは砂の様にさらさらと消滅して行った。
向こうで戦っている本体まで何故か弱っている。
「さて、これで終いじゃ!三歩無双!」
「きゃぁぁぁぁ!」
「安心せい。殺しはしとらん。」
倒れたノアにそう言って酒を一口飲む。やはり母子鬼神の妹。相当な強さだ、感心する。
こっちに気がつき豊魅が話しかけてきた。
「そっちも終わりじゃな。」
「ああ。とりあえずこいつは手当しよう。後あの影符とかいうカード。あれも調べたいしな。」
そう言って俺と豊魅は手当を始めたのだった。
影符はスペルカードじゃありません。
また別物です。