頭文字D×R   作:masterk

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BlackLilyの挑戦を受けることになった拓海と智也は
各々の対戦日時に備えていた
そして、1週間おきの2連戦が始まった



第3話 VS黒百合

拓海SIDE

バイト中に果たし状を渡された池谷先輩の代わりに秋名山のヒルクライム対決をすることになった拓海は2日間、朝の豆腐の配達も兼ねてヒルクライムで走る秋名山の下見をした

そして、対戦当日

拓海はヒルクライムのスタートライン付近の駐車場で対戦相手であるエボⅨの女を待っていた

もちろん、この対決を見るために多くのギャラリーが集っていた

「お、おい、あのダウンヒル最速の秋名のハチロクが今回はヒルクライムで勝負を受けるんだとよ、しかも相手はあのBlacklilyだしなー」

「しかも相手はエボⅨだそうだ、車のスペックからしてハチロクが不利なんじゃねえのか?」

周囲は今回の対決はエボⅨが勝つと予想していた

そして、拓海とは10分遅れでエボⅨに乗った女性が到着した

そして、車から降りると拓海に接近した

「貴方が、池谷さんの代わりの代走の藤原さんね?」

エボⅨのドライバーである女性は拓海に話しかけてくる

「そ、そうだけど、貴方は?」

拓海が誰かと聞き返す

「ごめんなさいね、私は百合目一、貴方も知っていると思うけどBlacklilyのリーダーをやっているわ」

自己紹介をする百合

「お、俺、藤原拓海って言います」

拓海も自己紹介を返す

それから百合はアップで秋名を一往復してきた

それから、勝負を開始するためにAE86とCT9Aはスタートラインに並んだ

「カウント!5、4、3、2、1、GO!」

観客の男性がカウントを取りGOサインを出すと百合のエボⅨがスタートダッシュを成功させ、いきなりリードを付けた

第1セクション、第2セクションと百合は50mの差をつけてリードしていたが第3セクションから拓海が追い上げてきた

「す、すげえ…なんだよあの女、大差をつけてくると思ったらこっちを煽ってやがる、でも、、ブレーキングとコーナリングで抜けない相手じゃないみたいだし、チャンスがあったら仕掛けて追い抜く!」

拓海は50mもあった距離を40m、30m、15m、そして3mにまで縮める

「だんだん追いついてきているのね。それほどまでに勝ちたいのかしら」

百合も少しでも距離をつけようとスピードを上げていく

そしてゴール前の最後のコーナーで拓海は勝負に出た!

「この私を抜くつもりなのね、いいでしょう、抜いてご覧なさい」

先にコーナーに入ったのは百合で拓海はそれのすぐ後にコーナーに突入していった

「この勝負、どうやら私の勝…ま、まさかアウトから抜いてくるなんて」

「曲がってくれ!俺のハチロク!」

インをとっていた百合は慢心していたせいか少しスピードを落としてしまう

その隙を見て拓海はアウトから一気に抜き去って行った

ヒルクライムの対決は藤原拓海の勝利となった

その様子をブロンドヘアーの女子と白髪でポニーテールの女子が見ていた

「どうやらあのハチロクが勝ちましたわね、真夜さん。」

「そうだなぁ英、だがこの真夜様のシルエイティの敵ではなさそうだな」

「そうですわね、いま眠っている真昼さんが昼の最速とするなら真夜さんは夜の最速ですものね」

「そうだな、アタシたちも帰ろうか、もう寝みぃし」

「そうですわね」

真夜と名乗る女性はパープリッシュグレーのシルエイティに

英という女性はウイニングシルバーのFC3Sに乗って帰っていった

 

SIDEチェンジ

智也SIDE

拓海の勝利から1週間が経ち、走り鳰との対決を明日に控えた今日、智也はある人と会う約束をしており赤城山近くの豪邸みたいな家の近くまで来ていた

智也がチャイムを鳴らすと啓介が出てきた

「なんだ、智也か…兄貴から話は聞いている、ここで待たせるのはアレだから上がれよ」

「は、はい」

智也は啓介に連れられてリビングに向かった

「じゃっ、兄貴呼んでくるからゆっくりしていてくれ」

啓介は兄を呼びに行った

「兄貴、智也が来たから、さっさと降りて来い」

「ん…もう来たのか、早いものだな」

涼介は起きると二階から一階のリビングに向かった

「よく来てくれたな智也」

「は、はい。早速ですが、赤のインテグラに乗っている走り鳰の情報を教えてもらえないでしょうか?」

「鳰の情報か、アイツは百合の弟子だからな手ごわいな、それに、あのキレの鋭いドリフトは俺でも対応できるか分からないからな。それにしても藤原はすごいやつだな、俺が勝つのに手間取った百合をたった一日で負かしてしまうのだからな」

「そ、そうですか。それで本題の走り鳰のこれまでの峠の走行タイムなどの情報ですが」

なんとか情報を得ろうとする智也

「俺もいろいろ調べているのだが中々手に入りにくくてな、確か智也、お前の学校の同級生に剣持っているだろ?」

「は、はい。いますけど」

「アイツは俺のチームで情報の収集や記録を行っている。あいつなら走り鳰の詳細なデータを得ることができる。剣持には俺から連絡しておくから明日にでも学校で受け取るといい」

剣持が情報を持っていることを伝える涼介

「わ、分かりました、じゃあこの辺で」

「あぁ、明日のバトル、頑張れよ」

智也を激励する涼介

「は、はい!」

智也は高橋家を出るとインプレッサを飛ばして急いで帰っていった

「俺だ、涼介だ」

智也が帰るのを確認するとすぐに剣持に連絡を取る涼介

「あっ、涼介さん…どうしたんですか?」

「実は、少し頼みがあってな、Black lilyの走り鳰のこれまでのコースレコードと弱点を少し手荒な手段を使っていいから集めて明日の学校で智也に渡しておいてくれないか?」

「わ、分かりましたーやってみます」

「助かるよ、お前にはいつも期待しているからな、今回も頼んだ」

涼介は剣持が収集を始めたのを電話越しに確認すると通話を終了した

「敵チームのメンバーの情報ならこのしえなにお任せ♡」

剣持はお得意のハッキングを駆使して黒百合のデータを集め始めた

翌日 校舎屋上にて

智也は剣持に指定された通りの場所で情報を入手しようと剣持を待っていた

待っていること10分、剣持は屋上にやってきた

「智也君、涼介さんに頼まれた通り走り鳰のデータを持ってきたよ。それにしても手間取ったものだよ、情報を集めている途中に黒百合の方から逆にハッキングされそうになったからねぇ」

データが入っているUSBメモリを智也に渡す剣持

「そ、そうか。ありがとな剣持、放課後なのにここまで来てもらって」

「それと涼介さんから伝言があるの、走り鳰とやるときは先行を相手に取らせろって」

涼介からの伝言を伝える剣持

「そ、そうか、じゃあ俺は車のセットアップとかしなきゃいけないからもう帰るから」

「頑張ってね、智也君。群馬総なめにしようとしているあいつら、ぶっ倒してよね」

変な期待をかけられる智也

「あぁ、分かった」

そう言うと智也は急いで家に帰っていった

家に帰った智也は車の状態を確認するため車庫で車をじーっと見つめていた

車のメンテナンスを軽く行なっている時、犬飼と寒河江が車庫に入ってきた

「おーやってるやってる。智也、今日が確か決戦の日だったよな?」

寒河江が気さくに話しかけてくる

「お、おうそうだが、って犬飼、その手に持ってるものはなんだ?」

「お、お弁当よ、たまには3人で一緒に食べるのも悪くないと思って」

犬飼は自分のお手製のお弁当を持っていたようだ

「おっ伊介様のお手製か~なぁ智也、さっさとメンテナンス切り上げて食っちまおうか」

「そ、そうだな」

早い夕飯として3人は弁当を食べた

 

それから時が経ち夜9時

「よし、犬飼、寒河江、秋名山いくか」

「そうだな」

「えぇ」

3人はダウンヒルのスタート地点に向かった

秋名 ダウンヒルスタート地点にて

「やっぱりきたっすね、ビビって勝負を放棄したかと思ったっす」

いきなり挑発をする走り鳰

「そういうお前こそ4WDとFFのパワーの違いに怖気づいて逃げたかと思ったのだが」

挑発を挑発で返す智也

レース開始前から火花が散っていた

その後、走り鳰は1本アップを済ませるとすぐさまスタートラインに並んだ

「カウントは俺が取る」

啓介がカウントを取るためにインプレッサとインテグラの間に立つ

「カウント5秒前!、4、3、2、1、GOォ!」

走り鳰がスタートダッシュを成功させて先行状態になる

「様子見と行くか」

涼介の支持通りに故意に先行を取らせる

この時、走り鳰は知らなかった、先行であることがどれだけ不利であるかを

第1セクション、第2セクションと大差はついていないが走り鳰がリードしていた

「やっぱりだ、剣持の解析通りコーナリングが甘いところが多々ある、勝負を仕掛けるなら…第3セクションの連続コーナー、そこしかない!」

後追いで走り鳰の弱点を見抜く智也

そして勝負を仕掛ける連続コーナーに突入する

「う、うちの弱点を見抜かれてるっす…こ、このままじゃ抜かれる、ウチが負ける…百合先輩とウチの夢が…」

焦りが出始めている走り鳰

「赤のインテグラとインプレッサがほぼ同時にコーナーに突入した!」

「すげーハイレベルな戦いだ!」

「このバトルは伝説になる!」

ギャラリーたちは騒ぎ立てている

そのギャラリーの中に一ノ瀬もいた

「智也君!いっけええええええ!」

一ノ瀬は智也を鼓舞した

「イチかバチか、いっけー俺のインプレッサ!」

その鼓舞に応えるかのように連続コーナーを抜けてフルアクセルで走り鳰の赤いインテグラを追い抜く

「う、ウチだってま、負けるわけには…」

走り鳰は追いつこうとするが追いつこうとするたびに距離が離される

最終的に最後の最後で智也が追い抜き逃げ切ったことにより勝利となる

ダウンヒルゴール地点にて

「百合先輩…負けちゃいました…」

悔しながらに敗北を報告する走り鳰

「鳰、あなたはよくやったわ、いづれまたリベンジすればいいのよ。だから今日はかえりましょ」

いつも厳格な百合だが今回ばかりは鳰に優しいところを見せた

「は、はい…先輩ぃ…」

涙を流しそうになるもこらえてインテグラに乗る鳰

百合は帰る前に鳰の対戦相手であった智也に話をしに行った

「貴方が、智也君?」

「そ、そうだけど…」

「今回はいい勝負を見させてもらったわ、それに鳰も今回のレースで大きい成長をしたと思う、鳰を成長させてくれて、ありがと。」

智也と話を済ませると百合率いるBlack lilyは帰っていった

各してBlack lilyと秋名スピードスターズ・METEOR連合のレースは

全勝という輝かしい結果に終わった

 




今回は英純恋子と番場真昼(真夜)と剣持しえなのオリジナル設定について紹介します

英純恋子
愛車 マツダ SAVANNARX-7∞Ⅲ(FC3S)
チーム DarkMoon
英コンシェルツンのご令嬢
愛車であるFC3Sは父親が経営する会社のデモカーであり戦闘力はそれなりに高くセッティングされている
番場真昼(真夜)とは親友で一緒に秋名山近くの豪邸に住んでいる
走り屋を始めたきっかけは番場に誘われたから

番場真昼(真夜)
愛車 日産 シルエイティ
チーム DarkMoon
英純恋子の親友であり英を走りの世界に誘った張本人
昼の時は真昼が運転し、夜の時は真夜が運転する
真昼の時はシャープな運転だが真夜の時はインパクトの強い力任せな走りをする

剣持しえな
愛車 ホンダ S2000(AP1)
チーム 赤城レッドサンズ
智也たちと同じ高校にいるメガネをかけた女子
赤城レッドサンズの情報収集や記録を行っている
1軍にいるが記録のためあまり走ることができないためトレーニング終了後にチームメンバーが帰ったあとで練習している
啓介曰く、涼介の他にパソコンをいじっているだけで速くなる奴らしい
ジュニアだがサーキットの経験があり車のタイヤの状態とブレーキの状態を完璧に把握した走りをすることから『ゴッドブレイン』と呼ばれている
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