一般儀式おじさんypが懐かしみながらアカデミアを過ごす 作:火壁
異世界転生ってテンプレを自分が体験したら余程の事が無いと驚かないよなって思うようになった。
二次創作異世界転生SSってあると思うんだけど、今丁度それに直面しているのだ。生カキに当たって食中毒で意識が落ちた後、目の前にビル、
それだけだとまだ初代の可能性もあるって?他にも自分の服装やポケットに入っていた手紙に転生させた神様からお手紙も入ってたから確定なんだよ文句あっか?(豹変)
後は鞄と俺が生前使ってたデッキ(ゴリゴリ12期)とそれをネタ用に改造するパーツ類が全セット入ってた。コレクション用のカードは何も……
神様からの手紙を読み上げよう
『これを読んでいる時、あなたはもう遊戯王GXは海馬ランドで行われるデュエルアカデミア実技試験の会場にいることでしょう。何故そこにいるのかというのも疑問に思っているはずです。
まあそこまで深い理由は無いのですが
死んだ人を思いつきで異世界にぶち込む快感を忘れられない神がまだいるということで、それに巻き込まれてしまいました。巻き込んだの私なんですけどねw
まあハーレムを形成するもよし。他の作品のキャラと瓜二つな人物もいるんでクロスオーバー気味な事するもよし。転生者同士で企むもよし。
楽しみ方はあなた次第。我々は空の上から楽しませていただきます。あでゅー
ぶち殺しに行ってやろうかと思ったよね。
舞台装置のように扱われるこの世界の人間たちが不憫すぎる。まあ死んでからも弄ばれる俺ふくめた転生者たちも大概だが。
それにカードゲームはどれだけ頑張ってもカードパワーが開いていれば逆転不可能な場面なんて至る所にある。5期と12期なんて火を見るよりも明らかだし、それで俺tueeeeeeee!!ってやっても虚しさしかない。かといって縛りプレイで満足できるかと聞かれれば、それはそれで飽きる自信がある。そこで考えた。
推しを限界まで強化しきるデッキなら楽しめるんじゃないかと。
そんなわけで俺のデッキを思いっきり改造。勿論シンクロとかエクシーズ、リンクは除外し、それに関するカードも全部抜く。ドラグマもエクストラ関連多いから当然抜く。空いた枠は推しとそれを馬鹿にするカードを積んで……
「へへへ……デッキた!!」
階段でデッキ組んでニヤついてる俺を変質者を見るような目で見てくる受験生を悪くは言わない。あれ?雨かな……?きっと雨だよ(泣)
『受験番号39番。デュエルフィールド2番まで進んでください』
アナウンスで呼ばれ、指定のフィールドへ。試験官はクロノス先生ではなくモブとして扱われていたであろう教師。名は烏山というらしい。
「これより実技試験を行います。原則として先攻は受験生となります。デュエルのタクティクス、デュエルへの姿勢も試験での判断材料となるので、たとえ勝利してもデュエル中の態度が不適切ならば失格になる場合があります。質問はなにかありますか?」
「ないです」
「分かりました。それでは開始します」
「「デュエル!!」」
「では先攻行きます!俺のターンドロー!!」
この時代の先攻はドロー可!!なっつい!!
「俺はマンジュ・ゴッドを召喚!召喚成功時効果!デッキから儀式魔法か儀式モンスターを手札に加える。加えるのは高等儀式術!カードを1枚伏せてターン終了!!」
推しを活躍させるには演出が必要だ。儀式テーマと分かってからか、馬鹿にする声が聞こえる(幻聴)。いいぞぉ……もっと盛り上げろオオオ!!
「私のターン。創造の代行者ヴィーナスを召喚。その効果でライフ500を支払い、デッキから
立体映像で大迫力に登場するフィールドの半分を埋め尽くすドラゴン。鱗の一枚一枚がリアルに表現されていて鳥肌ものですよ……
烏山LP4000→3500
「バトル!タイラント・ドラゴンでマンジュ・ゴッドを攻撃!タイラントバースト!!」
俺のフィールドがタイラント・ドラゴンのブレスで蹂躙される。蹂躙する程モンスターいないけど。
天道LP4000→2500
「カードを1枚伏せてターンエンド。さあどうする?」
流石にリアルダメージも無いし、衝撃も無いけど、これだけでもデュエルする価値があると実感できる。さあ、
「俺のターン!儀式魔法!高等儀式術発動!デッキから通常モンスターを儀式の触媒として、儀式召喚を行う!!」
「デッキから儀式素材を!?」
「デッキのモリンフェンと屋根裏の物の怪を生贄とし、儀式召喚!いでよ!ローガーディアン!!」
天井部分から光のベールが現れ、そこから守護騎士が降りてくる。ああ……推しモンスターが立体映像で参戦するのは気持ちがいい。
「ローガーディアン……しかしその攻撃力はタイラント・ドラゴンに遠く及ばない!どうやって凌ぐというんだい?」
「凌ぐ?馬鹿言っちゃいけないですよ先生」
「何?」
「推し活に……逃げ道無し!立ちふさがるならぶちのめすオンリー!!センジュ・ゴッドを召喚して効果発動。デッキから2体目のローガーディアンを手札に加える。魔法カード『フォース』を発動。タイラント・ドラゴンの攻撃力を半分下げ、ローガーディアンの攻撃力をタイラント・ドラゴンの攻撃力の半分1450だけアップ!」
タイラント・ドラゴン
ATK2900→1450
ローガーディアン
ATK2050→3500
「タイラント・ドラゴンを上回ってきたか……」
「更に儀式魔法ローの祈りを発動!手札の疾風の暗黒騎士ガイアを儀式の触媒とし、儀式召喚!!ローガーディアン!!」
「2体目だと!?」
「バトル!!後に出したローガーディアンでタイラント・ドラゴンを攻撃!」
「成程と言いたいが、甘い!罠カード聖なるバリア-ミラーフォース-発動!これで君のモンスターは全滅だ!」
「カウンター罠神の宣告!ライフ半分をコストに相手の魔法・罠の発動を無効にして破壊する!!」
天道LP2500→1250
「!?」
ミラーフォースは神の雷で破壊され、タイラント・ドラゴンへの道が開ける。ローガーディアンの双剣は竜の巨体を切り裂いた。
烏山LP3500→2900
「ローガーディアンでダイレクトアタック!!」
「……成程」
烏山LP2900→0
試験官のライフがゼロとなり、俺の勝利が決定する。試験官は俺に近づき勝利への称賛を送ってくれた。
「試験は君の勝利だ。だが、一つ聞いていいだろうか」
「はい、なんでしょう」
「神の宣告、タイラント・ドラゴンの召喚へ発動できたと思う。なぜあそこで発動しなかったんだ?」
まあ突っ込まれる点ではあるか。でもまあ
「タイラント・ドラゴンへの対処はあの時点で揃ってたんで打つタイミングでも無かったかなと。それよりもカウンターを警戒して伏せてくるだろうカードへの返し手として抱えとくのが正解かなって思いました」
裏目になる可能性もあったけど、ローガーディアンで殴った方が映えるし。
「成程。結果は審議が完了次第伝える。今日はこれでお終いだ」
「ありがとうございました」
俺はすたこらと帰路に着く。
数日後には合格の通知書がこの世界での実家に届き、俺はローガーディアンデッキのチューニングに精を出す事になった。
ローガーディアン昔から好きだったけどいまいち使い方が分からなくて持て余していた作者。え?もう23年前?うせやろ?