一般儀式おじさんypが懐かしみながらアカデミアを過ごす 作:火壁
テキストミスがあったのでデュエルを修正しました。バーンには変わりません。
とある日の戦真
「う~~~~~~ん……ん?」
「これ……新規?」
寝て起きたら新規が増えてるタイプの特典
前田隼人
彼は遊戯王GXにおいて十代や翔の友人役として登場。学園生活の厳しさを現すために出されたようなキャラだが、1年後にインダストリアル・イリュージョン社からカードデザイナーとしてヘッドハンティングされるというシンデレラストーリーが待っている。その為か分からないが
「頼む戦真!俺も翔と同じく強くしてくれ!!」
……まだプランも構築できてないのに門下生が増えました。
まあ原作からの話も踏まえて事情は理解できる。
「……翔の方はまだ時間もあるし、こっちを優先する。とはいえ翔も必要になるから大人しく聞け」
「は、はいッス!」
「分かったんだな!」
俺はグワグワと揺れる頭を押さえながら、レッド寮で作戦会議とする……そういえば、転生してから眠りが浅いような気がする。
レッド寮について俺が最初に放った一言は
「いやきったねえ!!!」
そう叫ばざるをえない程に汚い、正確にはボロボロなのだ。築40年とかのアパートをイメージしてもらえると分かるだろうか。アニメの描写ってかなりマイルドだったのね……
「これどう考えても教育機関として駄目だろ……倫理委員会仕事出来ない無能か?」
「でも、レッドだから仕方ないんだなぁ」
「仕方ないもへったくれもあるかよ。同じ学費払って待遇に差別ありってならそれはまずあってはならない事だ。同じ料金払ってもこっちはメザシ定食で他はビフテキとかだったら納得できるか?」
「それは……無理ッスね」
翔の言葉に隼人も頷く。食い物はイメージしやすいよな。やっぱり意見書くらい出してもいいんじゃねえかな。
「まあ今はどうでもいい。重要なのは隼人の退学を賭けたデュエル。その対策……と言いたいがその前に」
「その前に、何なんだなぁ?」
「隼人……お前ダブっておいて学校辞めたくないは虫が良すぎなんじゃねえか?」
そう、この前田隼人は留年。しかもデュエルを捨てる為にオーストラリア旅行まで工面してもらった上で未だ捨てずにいるというドラ息子っぷり。正直無理やり連れて帰られても文句言う資格は無い。
「戦真!そこまで言う必要ないだろ!隼人だって」
「誰誰だって頑張っているんだから。そういう一般論はいらないし、留年するって事は追試すら駄目だった。シンプルに学力やら技術も足りなかった。退学ってのはそいつの戦力外通告以外にも『お前の道はこっちじゃないから早い所違う道を探しな時間は有限なんだから』って教えるためでもあるんだ多分」
「「多分!?」」
仕方ないだろ退学も留年もなった事ないんだから。てか退学になる程とか高校時代の同級生がやらかしてとか噂くらいにしか知らんよ。
「今のお前は世間から見ても底辺だ。努力もしない、環境を変えようとも思わない。アカデミアに残るのも環境を変えたくないと言う我儘なんじゃないか?お前がここに残る理由はなんだ?格差社会にコンプレックスを刺激され、自己の確立すら儘ならない場所に残る未練は?」
「そ、それは……」
隼人が言い淀む。元々緊張した空間やシチュエーションが苦手なんだろう。父親の大声とか萎縮するタイプだろうし、そこは問題ない。いやデュエルは強気に動く場面もあるからそこ萎縮されると困るが。
「俺はお前に退学しろと言いたいんじゃない。お前がここに残る理由を見つけたいんだ。でなければお前を強くすることはできないし、その意志がお前を強くするモチベーションだ。それをまず俺に示せ」
隼人に必要なのはここに居たいという意志。父親のある種の優しさを押しのけてでもやりたい事があるという自称アーティストみたいな事を伝えた上で自分にはその実力があると示さなければならない。こいつが難しいんだ。何せ向こうも正しいと思ってるし、こちらは親の脛齧ってる自覚有りだから余計に難易度が高い。
「俺は……デュエルが好きだ」
「そう、好きか。それで?」
「俺はデュエルが好きだ……だから、それをもっと学びたい!もっと十代や翔とデュエルしていたいんだなあ!!」
それは、隼人の慟哭なのかもしれない。或いは十代のデュエルに何かを見出したのかもしれない。俺?俺はラーイエローだし隼人としても差別主義者のレッテルは拭えないだろう。
「それがお前の答えか。ならいい。それがモチベーションだ」
俺は拳を隼人に突き出す。隼人も察したのか拳を出して軽く小突いた。
「よろしく頼むぞ!」
「さて、まず必要なのは何か。いくつかあるが、ひとつ当ててもらおう。隼人、どうぞ」
「えっと……デッキとかかなぁ?」
「成程な。では次、翔」
「う~ん、前に『パトロイド』の効果を忘れてたし、カードの効果を見るべきとか?」
「成程成程。確かに大事だな。二人揃って27点!」
「「落第!?」」
「隼人は回答が煩雑だし翔に至っては前俺が指摘して思い当たった事言ってるだけだろ。ちゃんと的を射ている部分は評価できるが、それだけだ。デッキ構築で何が足りないか、プレイングで注意すべきは何か。相手がどう動くか、最適解こそこちらの思うツボだと言えるほど、相手のプレイを予測できるようになれ。それをやってようやくプロへのスタートラインだ」
プロ、というより
「予測ったって、そんなの分かりっこないじゃないッスか」
「ほう、それはまたどうして?」
「だって、相手のデッキなんてどう予測するって言うんスか」
成程な。それは確かに必要だ。予測できる方法、それが出来たら苦労は無いな。
「ならそれを踏まえて教えて行こうか。まずはレッスンワン!!デッキタイプだ」
「「デッキタイプ?」」
「そう難しいものじゃない。簡単に言えば『どんな勝ち方をするか』だ。ライフを削るだって色々あるだろ?」
俺は分かりやすく話し、同意を求めた。しかし返ってきたのは
「削る方法?」
「攻撃して……効果ダメージとかかなあ?」
「……間違ってはいないが間違ってる」
「……ねえそれ難癖じゃないッスか?」
なんと酷い言いぐさか。仕方ない。俺が証明してやろう。
「そういうなら翔よ、俺と戦ってもらおう。先攻は俺、ただし俺のターンは1ターンで終わってやる。お前のターンが過ぎて生きてたらお前の勝ちだ」
「え?それで何ができるんスか?」
「まあまあ、デッキはあるしいくよ」
「デュエル」
「でゅ、デュエル」
天道戦真
VS
丸藤翔
「じゃ俺のターンね。永続魔法『悪夢の拷問部屋』。それと『イービル・ソーン』を召喚。効果発動。こいつをリリースして300のダメージ。それから同名をデッキから2体まで特殊召喚。」
「うわっ!」
LP4000→3700
「更に悪夢の拷問部屋の効果。相手が効果ダメージを受ける度に300ダメージ追加」
LP3700→3400
「な、なんて意地の悪い……」
「カードを4枚伏せてターンエンド」
はいこれでバーン無効とか無きゃ勝ち。さああるかな?
「僕のターン、僕は「スタンバイ良いすか?」え?」
「リバースカード『停戦協定』。これで互いのフィールドに存在するモンスター1体につき500のダメージ。イービル・ソーンが2体だから?」
「1000ポイントもダメージッスか!?」
「ピンポーン!でもまだチェーン、『ご隠居の猛毒薬』、相手に800ダメージ。チェーンで『
「む、無理に決まってるじゃないスか~~~~~~!!!」
丸藤翔
LP3400→2200→1900→1100→800→0
「さて、これが勝ち方だ。本当はライフ8000まで削り切るのに色々手を焼くんだが4000ライフの
「よ、よろしく頼むんだな!」
「……僕って、やられ損じゃないッスか?」
「何言ってんだよ。ちゃんと名脇役の吹っ飛び方だったぜ?低身長男優は貴重だからな。ショタ役でデビューしてみたらどうだ?」
「話し……変わってるじゃん……」
最近デッド〇ール観たから仕方ないんだ。あの喋り方いいよな。
ここからの勉強会はカットだカット。