一般儀式おじさんypが懐かしみながらアカデミアを過ごす 作:火壁
「「デュエル!!」」
天道戦真VS香苗美乃
「先攻は俺か。ドローして……これかぁ……」
今回俺が用意したデッキに、ローガーディアンは入っていない。推しを活躍させる事や懐かしいカードを使う事が今の俺のやるべき事だが、今回はその中でも今のままだと使いづらいカード群だ。
「儀式魔法発動。高等儀式術!」
「早速来ますか……!」
「俺はレベルが7になるようにデッキの通常モンスターカード、3体のワイトと2体のバビロンを儀式の触媒とする。儀式召喚!三剣の誓いに応えいでよガルマソード!!」
俺が呼び出したのは三対の腕すべてに剣を持つ異形の剣士。イラスト設定とかは見れてなかったからどういう経緯でこうなったのか公式見解見たい……見たくない?
「ガルマソード?ローガーディアンじゃない……?」
「儀式格好いいから色々使いたいんだよね。それに通常モンスターはサポートも豊富!低レベルでまとめればそれのサポートも視野に入るからそれをまとめてのロマン砲が気持ちが良い!カードを2枚伏せてターンエンド」
この時代の儀式デッキ、センジュマンジュはほぼ入る上に儀式の準備……はまだ先のカードか。でもこっちで出てたカードが数年後にカード化されるケースもあるし、その可能性は考慮しなかったなぁ。
「私のターンですね、ドローします。まず私は、マンジュゴッドを召喚します。そして効果発動。デッキから儀式モンスターの天界王シナトを手札に加えます」
天界王シナト!?バトルシティ編の繋ぎとして唐突にバーチャル世界に飛ばされ、デッキマスター能力とかいう余所で碌な回収要素が無かったノア編でのラスボスである海馬乃亜がエースとして使ったあの天界王シナトなのか(ダイナミックカード解説)!!?
「儀式魔法奇跡の箱舟を発動します!手札・フィールドからレベルが8以上になるように、モンスターを生贄に捧げます。手札の静寂の聖者とフィールドのマンジュゴッドを生贄に天界王シナトを儀式召喚します!」
フィールドに機械仕掛けの王が降臨する。菩薩のような表情は、その実何も映していないかのように瞳に生気が無い。まるで眼前の全てが塵に等しいと言わんばかりだ。
「バトルに入ります。シナトでガルマソードに攻撃!」
「永続トラップ発動!アストラルバリア!相手モンスターの攻撃を俺へのダイレクトアタックに変える!」
「こ、攻撃力3300を自分から受けるんスか!?」
戦真4000→700
「更にトラップ発動!ダメージ・コンデンサー!手札1枚をコストに、受けた攻撃力以下のモンスター1体をデッキから攻撃表示で特殊召喚する。呼び出すのは儀式の供物!」
「えー!!攻撃力300!?」
受けたダメージは大きいが、それへのリターンはある。このダメージ分は俺のターンで返せばいい。
「私はこれでターンを終了します。これは、勝っちゃいますか!」
「美乃さーん!ラーイエローなんて軽く捻っちゃってくださいましー!!」
「戦真くーん!ここからッスよー!!」
ももえは大ダメージを与えた事に勢いを付け、反対に翔は俺がピンチに陥ったと声援を送る。
「心配せずとも逆転してやるよ。俺のターン!」
俺がカードを引くと同時に、横から大声が聞こえる。
「ウォーター・ドラゴンでダイレクトアタック!アクアパニッシャー!!」
「そんなあああああああああああああ!!!」
ジュンコLP2400→0
「三沢、勝ったんだな!」
「俺も負けてらんないか。強欲な壺!デッキから……2枚ドロー!!!」
「い、勢いが強いですね……」
そりゃそうだ!ノーコスト2ドローという遊戯王で禁じられたムーブ。脳汁出るのも当然だ。もし、あの環境で制限付きでも禁止から解き放たれたら、中々に地獄だろう。ダメ押しには丁度いいさクソッタレ。
「手札からトライワイトゾーン発動。墓地のレベル2以下のモンスター3体と対象に特殊召喚する。墓地のワイトと2体のバビロンを特殊召喚だ」
「わ、ワイトとバビロン!?」
翔が敗北を確信したような表情を隠す事もなく表に出している。
「手札から奈落との契約発動!手札・フィールドから儀式モンスターと同じレベルになるようにモンスターを生贄に捧げ、闇属性儀式モンスターを降臨させる。儀式の触媒とするのはこの儀式の供物!」
「え?でも儀式の供物はレベル2」
「呼び出す事のできる儀式モンスター……まさかサクリファイスですの!!」
「悪いが今回はそれじゃない。儀式の供物は闇属性儀式モンスターの素材とする時、そのレベル全てをこれ1枚で補えるのだ」
「「ぎ、儀式代用モンスター!!」」
「儀式召喚!!闇に堕ち、悪意により甦れチャクラ!!」
深淵に描かれた魔法陣から、徐々に異形の怪物が現れる。これでガルマソードよりステータス低いってバグか?
「装備魔法最強の盾をガルマソードに装備する」
「最強の盾……?どんな効果なんでしょう」
「最強の盾は、装備モンスターの守備力分、攻撃力を上げるカードだ」
「守備力分……て!?」
ガルマソード
ATK2550→4700
「こ、攻撃力4700!?」
ガルマソードの腕のひとつに盾が装着される。ある意味パッとしない盾は、ガルマソードをこの場で何よりも強い者とした。
「バトル!ガルマソードで天界王シナトを攻撃!地剣斬華!!」
「きゃあああああ!!」
美乃LP4000→2600
「チャクラでダイレクトアタック!闇霊呪術!」
LP2600→150
「バビロンでダイレクトアタック!単眼ビーム!!」
「ば、バビロンにいいいいーーーー!!」
LP150→0
「まさかバビロンにやられるなんて……せめてチャクラだったらなぁ」
「いやーまさかシナトが出てくるとは思わなかったわ。やっぱ火力は大事よなーこのデッキだと打点届かせるのが装備ありきだし、そこら辺調整しないとな……」
俺と美乃の反省フェイズ。その間に十代と明日香のデュエルも終わった。原作同様十代の勝利だった。
「オベリスクブルーが全敗とはね」
「あーもう少しだったのにー!!」
「でも、次に繋がるデュエルでした!」
「そうですわ。次勝てばいいんですもの」
三者三様に敗北を受け入れる。それに同調するようにももえが励ましているが、戦ってないんだよなぁ……
「それじゃ、翔は連れて帰るぜ」
「ええ。翔くん、明日のスイーツ、楽しみにしてるわね」
「うぅ……とんだ厄日だぁ……」
それに関しては同情するが、やはり日常から離れた物事は相談するに限る。何かあってからでは遅いという教訓だな。
「そうだ、あのラブレター俺が預かっていいか?」
「いいけど、どうして?」
「まあ気になる事があるとだけ……んじゃ、また明日な」
「あ、あの!……た、楽しかったです!!」
美乃の言葉に軽く手を振って応える。それにしても今日も疲れた。そんなに難しい内容の授業もデュエルもしてないんだけどな。
次に来る儀式強化としてはやっぱチャクラが一番予想。次点でガルマソード。