一般儀式おじさんypが懐かしみながらアカデミアを過ごす 作:火壁
あれからなんやかんやあって、月一テストが終わった。十代と万丈目のデュエルは原作通りだし、俺は俺で特筆すべき内容は無かった。ローガーディアンで勝った。以上。
そして、暫くの休養をという所に、俺の生徒手帳にコールが鳴る。
「十代?こんな夜更けにどうしたんだよ」
『なあなあ!大徳寺先生に聞いたんだけど、この島に特待生用の廃寮があるらしいぜ!見に行かないか?』
「廃寮……か……」
特待生寮、十代が初めて闇のデュエルをする場所であり(本人は気づいていなかったが)、天上院明日香の兄天上院吹雪がダークネスに取り込まれた場所である。大徳寺が何を考えてあそこを教えたのか、考えられる要素は幾つかあるが、ひとまず
「何かあった時の為にカメラは用意しとけ。万が一にも不審者がいた時に一応の言い訳がきく」
『そうは言っても、ここは島だぜ?不審者とか来れる場所じゃないだろ』
「万が一はどこにでもある。それに、そこの話は良い物を聞かない。証拠を残せる状態を維持しておくべきだろ」
それを聞いた十代は翔にいくらか話して待ち合わせ場所を伝えると、さっさと切ってしまった。主人公……
「まったく……カメラカメラ……」
休みや様々なイベントを知っている為に、色々な用途に使えるデジカメを持って来ていた。断っておくが、すけべ用途には使わないと断言しておく。
「あ、来た来た!」
「もう遅いッスよ戦真くん。さっき明日香さんに詰め寄られて大変だったんスから」
「悪かったな。こっちは樺山先生の目盗んでくるの大変なんだよ。この時間帯だと寝ぼけてるのは確かなんだが、物音をたてるとすぐにこっち来るんだよな。そう言えば、君は」
「俺は前田隼人って言うんだなぁ。噂になってるぞ、儀式召喚でオベリスクブルーに勝ったって」
「噂じゃなくて事実だが、改めて天道戦真だ」
少し遅れてきた俺に多少文句を言う翔がいたが、俺達は特待生寮の中を入っていく。
閉鎖されてからも手入れはされているのか、妙に埃は落ちていない。壁には特待生の写真が額縁に飾られ、少し進めばデュエルの歴史なのだろう、千年パズルや古代エジプトの闇のゲームにまつわる石版が複数枚壁に飾られていた。
「結構広いなー。俺らこっちに引っ越さね?」
「何言ってんスか!ボク絶対嫌ッスよ!」
十代と翔がコントをしていると、俺が持っていたライトが床に落ちていた物を照らす。それは
「っ!明日香のサイバー・ブレイダー!!」
「てことは……本当にオバケ!?」
「そんな訳あるか!きっと戦真の言う通り不審者だ!」
「カメラの容量は十分か?犯人の顔や特徴、アカデミアには間違いなくいない存在であるという証拠が取れれば、犯罪者がいたから追いかけたという大義名分を作れる。多少小言は言われるだろうが、退学レベルとはならないはずだ」
俺自身もカメラの容量を確認する。うん、まだ1時間はいける。入学祝いに良いカメラ頼んでよかった。最初は各イベントを写真に収めたいっていう欲望からだったけど、こういう使い方もアリだな。
俺達が奥へ進むと、そこはデュエルフィールドだった。それも何かを呼び出すかのような、物々しい石像が周囲を囲うように並べられている。俺達の反対側には、気を失っている明日香が、棺桶に入れられている。
「明日香!」
「この女の知り合いか?こいつは貴様を呼び寄せる人質として利用させてもらった。自己紹介と行こう。私は闇のデュエリストタイタン。故あって遊城十代、貴様は私とデュエルをしてもらう」
「なんだと?デュエルがしたいなら普通に言えばいいだろ!俺はどんな時でも、挑まれたデュエルは受けて立つぜ!」
「ククク……まあそう言うな。これでも私はその世界では『闇のデュエリスト』と呼ばれていてね。君が敗北すれば、その体は闇に葬られる」
「闇に……」
「こ、怖いんだなあ!」
「闇のデュエルなんて、俺は信じないね!」
「まあ、信じるも信じないも自由だがね。早速だが始めるとしよう」
「「デュエル!!」」
遊城十代VSタイタン
十代とタイタンのデュエルが始まる。最初は十代の言う通りインチキだが、途中ダークネスの介入があり闇のデュエルに変わる……んだったか。兎に角翔や隼人、俺自身注意しないといけない。原作通りに進むんだろうが、転生者がいる時点で既にイレギュラーだ。何が起きても不思議は「おいおいなんだ~?もうおっぱじまってんじゃねえか」は?
「折角の仕事だってのに先越されちまったぜ。ったく、まあ誰でもいいか。おい、お前等誰でも良いから俺様とデュエルしろ!」
「え、誰ッスか?あの人」
「……なんでいるんだ?」
「戦真、どうした?」
「……奴の名は」
「おっと!自己紹介もしてないんじゃ、俺様の恐怖を語るに語れねえな。俺様はバンデッド・キース!!かつては全米チャンプまで上り詰めた男よ!」
俺が説明する前に自分からご丁寧に語ってくれる……だが、そんな事はどうでもいい。
「なんであんたがここにいる?十代と狙うだけなら一人で良いはずだ」
「ジューダイ?ああ、そこでデュエルしてるガキか。確かにそいつも目的だが、お前等を叩きのめすようにも言われてんだよ。てことで、まずは誰から相手になる?」
「なんか……イヤな感じッス」
「あ?んだとこのガキ!!」
「ヒィ!」
品定めをするように俺達を見る。それに苦言を呈する翔を人睨みで黙らせた。ビビるくらいなら言わなきゃいいのに。
「それと、さっきの質問の答えだな。なぁに、ただのビジネスよ。俺に倒してほしい奴がいるってな」
「そうか、ならもう一つにも答えてもらおう。どうやって来た?」
「え?そりゃ船で……」
「ここに船が来るのは定期船と購買での商品や備品搬入くらいだ。そこに紛れ込んでいたと考えれば分からなくもないが、もう一つ疑問がある」
俺は一呼吸置いて、目当ての言葉を告げる。
「バンデッド・キース、お前はインダストリアル・イリュージョン社主催の大規模大会『
入学してから図書室に籠り、初代で活躍したデュエリストの情報は調べていた。その中でバンデッド・キースの情報も確認できたが、彼のニュースは新聞の1コーナーで精神病院へ入院した事を最後に新しい動きは無かった。羽蛾や竜崎でさえ大会入賞したらニュースの隅っこに書かれていた事から、キースがデュエルに関わらなかった、或いは関われなかった事が伺える。
キースは苦虫を噛み潰したような、それでいて自分のゲームを攻略しにかかるプレイヤーを見るような目をしている。TRPGでKPしていた友人が同じ目をしていたな。
「ククク……成程な。昔の話なんて誰も見ないと思っていたが、お前は案外面白れぇ。俺様に勝ったら、教えてやってもいいぜ」
「なら決まりだ。ここは俺が相手する」
「ケッ!守る相手もそんなチビガキとコアラじゃ乗り気にもなれねえだろうよな」
「あいつ……!」
「言っていい事と悪い事があるんだな!」
「隼人、カメラ頼む。御託はいい。デュエルの時間だ」
「ああ、俺様の力を見せてやるぜ!!」
「「デュエル!!」」
天道戦真VSバンデッド・キース
「先攻はもらうぜ!俺はスクラップ・リサイクラーを召喚!」
「なっ!?」
スクラップ!?機械族汎用だが、あいつのデッキに墓地へ送ってアドのあるカードって……でもこれでキースの使っていたカードで予測を立てる事が出来なくなった……面倒くさくなってきたぜ……
「スクラップ・リサイクラーの効果だ!こいつが召喚・特殊召喚に成功した時に発動。デッキから機械族モンスターを墓地へ送る。俺が墓地へ送るのはオルフェゴール・ディベル!」
「ざっけんな!」
「え!ど、どうしたんんスか?」
オルフェゴールって言った!あいつ今オルフェゴールって言った!リンクの無い
「まだまだ行くぜ。オルフェゴール・ディベルの効果発動!こいつを墓地から除外して、デッキから同名以外の『オルフェゴール』を特殊召喚する。
「な、長いんだなぁ」
「アイアンドロー……僕のデッキにも良いなぁ。でも、あんなカード見たことない……?」
誘発を全抜きしているとはいえ回るな。手札が減らず、先攻ドローも相まって威力が高すぎる。しかもクラッキング・ドラゴンって……確かブレインズのカードだよな。レベルを参照して、その分火力を下げつつダメージを与える。この時代なら制限に行っても不思議じゃないよな。
「魔法カード
クラッキング・ドラゴン ☆8
ATK3000/DEF0
「カードを3枚伏せてターンエンドだ。もうテメェが何をしてもこの布陣を突破できやしねえ!!」
確かに、この時代のカード二重召喚しか見えてないし、バック3枚は内容を見るに機械族サポートかオルフェゴール関連、後は汎用罠で無限抱影みたいな無効系だろうか。だが
「俺のターン!」
これで勝てないは甘えなんだ。このデッキ。
「まずは強欲で金満な壺を発動。EXデッキからランダムに3または6枚を裏側表示で除外する!」
「え、えくすとら?」
えるしってるか?この時代のエクストラデッキは15枚以上を余裕でぶち込める。これを利用して大会で配布されたスリーブ目当てに100枚以上エクストラをぶち込んだデュエリストへ
「そして除外したカード3枚につき1枚デッキからドローする。6枚除外したことで2枚ドローだ。デメリットとしてこのターンはこれ以降ドローができないが、まあどうでもいいな。
さあ、
コメントしてくれたニキの所にも書いたんですがこれは転生者複数の作品です。一応……ね?