天然の天才、作られた天才、そして努力の天才 作:古明地こいしさん
動かないからと言って行動力がないわけではない、むしろ彼女は動かずとも思考の中で動き回っている
「1人でチェスして楽しいか?」
有栖は俺が取り出したチェス盤にて1人チェスをしていた
彼女がチェスをしているかは対戦してる時以外、分からない
「えぇ、これから動かず駒、そして動かした結果なる相手の行動、それを予測しているのですよ」
よくそんな考えで動けるなと呟きながらも綾小路と連絡を取る。綾小路の方もCクラスでいい感じの駒は見つけたらしい
これからどうするかはまだ決めてないようだが
「そう言えば昔した質問の応えを聞いていませんでしたね。チェスの駒を持っている私の姿を見た感想を」
「ムカつくほど可愛くて見知らぬ間柄だったら告白してた」
「はい、よく正直に言えました。何かご褒美をあげなければ...」
「いやこんな事でご褒美とかいらんわ。これで褒美貰ってたら常日頃貰うことになるだろ...」
いつも有栖の手足となってるのだから
そんなこと考えながらも昼ご飯、サンドウィッチを作り有栖の前に出す。ボードゲームを楽しみながら食べれるものだ
「本当に気が利きます。婚姻届の用意もしておきますので安心してください」
「なんも安心できんわ」
冗談なのか本気なのか、いや有栖が冗談を言うようなタマじゃないな。
ということは本気で俺と結婚する気か
正気かと問いたいが問うたら恐らく拗ねる
拗ねた有栖を見るのもいいがめんどくさいのもあるからやめておく
「それでチェス盤弄ってて、動かすまで決まってるんだろ?何をどう動かすか俺には教えてくれないのか?」
「まずはその頭で考えてみてはいかがですか?」
「....一之瀬はまずぶつけないんだろ」
「そうたどり着いた根拠は?」
「一之瀬との関係を崩すのは早すぎる。長い目で見ると一之瀬は有用だ。Bクラスをまとめあげてるようだし、一之瀬のコントロールはBクラスのコントロールと言っても過言ではない」
「いい目の付け所です。他には?」
「...Aクラスから誰かをピックアップして葛城勢力を落とす。少なからず葛城に全員ついていってるってわけじゃないだろうし」
「はい。ですが探すのは難しいでしょうね...普通の人ならば」
出たよ有栖の自分天才ですからムーブ、そして天才ですから簡単に〜ってやつ
はいはい天才ですよ
「それにしても」
「どうしました?」
「休日なのに出かけられないのはやっぱり悲しいよな。体調がいい時、今度どこか行くか?」
「おや、デートのお誘いですか?構いませんよ。大歓迎です」
デート....傍から見ればそうなるのか。楽しめるよう努力しよう
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