「提案! 君達は担当の子達と暫く、家に泊めて欲しい!」
理事長室で帽子を被った少女が高らかに言う。
それを聞いた、トレーナー達はどよめく。
年頃の女の子と一つ屋根のしたに異性は抵抗があるのだろう。
「僕の家汚いからそれ・・・」
「ああ、あの子に管理される!」
「ああ・・・・・ゆっくり出来る空間が・・・・・」
「いつも、グルーヴがやってくれているし、いいか。」
あんまり、そんなことはないようだ。
中には女性のトレーナーも困惑しているようだった。
黒いパーカの男性が手を上げる。
「あの理事長よろしいでしょうか?」
トレーナー達は一斉に黙り、男性の方に視線を向ける。
「なんだね?五十嵐君」
「これについて、学生は賛同しているのですか?」
「勿論皆快く同意してくれた。」
「あと、万が一。担当バと情事が発生した場合は?」
「君は考えているのか?」
「いえ、万が一といった通りです。過去にそれで引退してしまったトレーナーやウマ娘がいるという話を聞きますので」
「勿論厳粛に処罰はする。ここからは独り言だ。」
少女は扇子を広げると秘密と書いてあった。
「それは黙っていれば、問題はないだろう。だが、担当バに手を出したら大人なら責任は取るべきだろう?五十嵐くん」
少女は真剣な表情で扇子をたたむと五十嵐に向ける。
「全く、その通りです。例え、相手に非があっても」
彼も真剣な表情で応える。
「それを聞けて、安心したよ。」
少女は扇子を再び広げて扇ぐ。
「最後に、これは強制でしょうか?」
トレーナー達は一斉に少女の方に視線を向ける。
「う、勿論強制ではない・・・・だが、考えて欲しい。トレセン学園は今危機的状況なのだ。あの法案が可決されたことで、急遽大きな出費をした。
このままだと、君たちの給料を何パーセントかカットか、生徒にも負担を強いらないといけなくなるのだよ。」
少女はたじろいだが、臆せずに説明をした。
「成程、俺も困るし、クラウン達も・・・・わかりました。彼女が同意をしているなら、引き受けます。」
「感謝!五十嵐くん」
五十嵐が同意したことで多くのトレーナー達がこの提案を引き受けることになった。
かくして、トレーナーと担当バ達の同棲生活が始まったのである。
理事長の提案により、専属のトレーナー達は担当バと一つ屋根の下で暮らすことになった。
彼は家が汚いという理由で最後まで反対をしていた。
担当バのトウカイテイオーが賛同していると秘書の駿川に言われて、渋々同意した。
「くそ、あの緑の悪魔め。至近距離で睨むから・・・・・」
いや、無言の圧力に彼が屈指したようだった。
彼はトウカイテイオーが来る前に食べかけのカップ麵や紙ごみをまとめる。
散らかしている読みかけの参考書や資料などを一カ所にまとめた。
彼がそんなことをしていると控えめのノックが3回される。
「ああ、テイオー来たか。今開けるよ。」
彼は急いで、玄関まで行く。
扉を開けると耳を左右違う方向に動かしている少女がいた。
「トレーナー・・・早かったかな?」
少女は不安そうな表情である。
「早くないよ。ちょうど終わった所だから、ああ、荷物持つよ。」
彼は荷物を持とうと手を出す。
「え、だ、大丈夫だよ・・・」
「そうか、じゃあ入って」
彼は扉を開けて、症状を中に招き入れる。
「う、うん、入るね。」
少女が中に入り、リビングに来ると、鼻を抑える。
「すまない。テイオー、今窓開けるぞ。」
ウマ娘は人より、鼻が利く。
彼はそのことを忘れていた。
彼は見て、急いで窓を開けようと手を伸ばそうとしたら、少女が腕を抑える。
「え?」
「あの大丈夫だよ。今日は寒いから・・・・・」
少女-テイオーは顔を赤くしながら言う。
「すまない。」
「うんうん、トレーナーありがとう。片づけてくれたんだよね。」
テイオーは首を横に振って応える。
「それに、トレーナーの匂いに包まれている感じで・・・・僕・・・・」
テイオーは彼に聞こえない声で呟く。
「え、何か言った?」
「うんうん。」
「ああ、そうそう。テイオーの部屋なんだけど。・・・・ここ使ってよ。」
彼は正面の襖を開ける。
「机使っていいからな。」
「え、良いの?」
「ああ、俺は、ここ使うから大丈夫。ここのほうが落ち着くからな。」
彼はリビングのちゃぶ台を指して応える。
「ありがとう。」
「良いって、それにしても、荷物これしかないのか?」
テイオーの荷物は大きめのリュックサックとボストンバッグだけだった。
女子だからもっと多いと彼は考えていたようだ。
そのため、家で一番広い部屋を用意したのである。
「うん。後実家に置いてきたから」
「そうか。改めて今日からよろしくな。」
「こちらこそよろしくね。トレーナー。」
二人の生活が始まった。
テイオーの可愛らしいパジャマを見て、「可愛い」と彼が呟いてしまい、それを聞いた少女が顔を真っ赤にして「バカ!」と言われたり、貯めている洗濯物を彼女が見かねて、洗濯をかってでた。
彼はテイオーのために慣れない料理するようになった。
栄養バランスを考えて作る料理をテイオーは美味しそうな表情で食べる姿を見て、彼は笑顔で見る。
そして、もっと良い物を作ろうと彼は頑張るのだった。
二人はお互いが知らなかった一面を生活を通して知っていった。
※
「はぁ~、好き、トレーナー・・・」
テイオーは耳をピンとしている。
彼女の手に彼の使い終わったワイシャツを持って、匂いを嗅いでいる。
「我慢しないと・・・嫌わちゃう・・・好き・・・・」
テイオーはうっとりとした表情で呟く。
彼女はトレーナーのことが好きなのである。
トレセンに入る前に怪我をした経験がある。
その怪我のせいで自信を持てないでいた。
選抜レースでは、かなりの大差をつけてゴールした。
それを見ていた彼の強い押しに彼女が根負けしてスカウトを受けたのである。
そして、彼のおかげで三冠馬達成して、七冠も夢ではないと周りから言われるようになった。
そこから、彼女は彼を意識するようになった。
「・・・どうしよう・・・僕・・・駄目かも・・・」
「お、いつもありがとうな。テイオー」
「ぴぇ!」
テイオーは尻尾をピンとする。
彼がお風呂に入ろうと来てしまった。
彼女は慌てて、もっていたワイシャツを洗濯機に急いで入れる。
「お、おいしいご飯作ってくれるから・・・」
テイオーは彼に顔を見せないように後ろを向く。
「どうした?」
「な、何でもないよ・・・」
「・・・そうか。あまり無理をするなよ。」
彼は顎をさする。
「終わったよ。じゃあ、ゆっくり入ってね。」
テイオーはそそくさと、脱衣所から出て行き、自身の部屋に入る。
「聞かれたかな?」
彼女は深呼吸して落ち着かせる。
「まだ・・・」
ポケットから彼の下着を取り出す。
「ごめんね。・・・今日も・・・」
テイオーは好きな彼の匂いを吸って落ち着かせるのだった。
トレセン学園の学生の朝は早い。
少女は携帯を見る。
「5時か・・・起きないと・・・」
立ち上がり、音をあまり立てないように歩き、洗面台に向かう。
歯を磨き、顔を洗う。
シンプルなヘアゴムで長い髪をまとめる。
ジャージを着ると朝練をするために、外に出る。
そして、彼女はいつもの場所でストレッチをする。
「おはようございます。テイオー」
テイオーと呼ばれた彼女はストレッチを止めて、声のした方に向く。
ジャージ姿の少女が芦毛の尻尾を左右に振っている。
「おはよう。マックイーン」
テイオーのライバルであり、友人のメジロマックイーンである。
「よろしければ、ご一緒に朝練しても良いでしょうか?」
マックイーンは頬を赤くする。
「うん。一緒にやろう。」
「ありがとうございます!」
マックイーンは嬉しそうに、彼女の近くでお互いにストレッチをする。
「そういえば、どうですか?」
「え、何が?」
「トレーナーさんとどこまで行きましたの?」
「え、ええ!?」
テイオーは動きが止まり、顔を段々赤くなってくる。
「どうやら、まだのようですね。」
「え、いや・・・でもまだ1か月しか経ってないから・・・」
「いいんですよ。テイオー。私がいるんですから・・・」
「マックイーン・・・僕は・・・」
マックイーンはいつの間にかストレッチを止めて、彼女の後ろ周り、抱き着く。
「もし、あなたのことをトレーナーさんが断るのでしたら、私がいるんですよ。」
マックイーンは彼女の耳の近くで息がかかるくらいの距離で囁く。
「私は諦めていませんから・・・待ってますから・・・いつまでも・・・」
マックイーンは甘い声で囁く。
「僕はトレーナーが・・・」
「あなたを応援してますわ。だって、私の愛しい人ですから・・・」
「う、うん・・・ありがとう・・・」
「でも・・・あなたがその気がないと、私・・・我慢出来なくなりますわ。」
マックイーンは彼女の身体を優しく撫でる。
「ううん・・・ねぇ、マックイーン止めて・・・」
「本当にいいのですか?」
「・・・だって・・・・人が・・・きちゃう・・・」
「確かにそうですわね。私としたことが・・・」
マックイーンは少し残念そうな表情で彼女から離れると、走る準備をする。
テイオーが好きなのだ。
だが、トレーナーが好きだから応えられないと言われた。
仕方なく、マックイーンは彼女を応援をすることにした。
だけど、毎日朝練で、彼女に甘い声で囁いたり、ボディタッチなどをするようになった。
最初はテイオーは怒ったり、抵抗したりしていた。
しかし、段々マックイーンの誠実さ、本当に彼女の恋が叶うように応援していることがわかり、少しづつであるが、彼女の行為を許していった。
テイオーの相談を親身になって聞いてくれたり、アイデアを出したりなどしてくれるのである。
そのため、彼女も無下に出来ないでいた。
「マックイーン、今日は大胆だった・・・」
解放されたテイオーは息を整える。
「私は必ず、あなたを振り向かせますわ。」
マックイーンは聞こえない声で呟いた。
※
「ただいま・・・」
「お、お帰り、テイオー」
彼はお椀と茶碗を持った状態で言う。
「トレーナーいつもご飯ありがとう。」
「なあに、朝練頑張ってるテイオーのためだ。手洗ったら、ご飯食べよ。」
テイオーは手を洗い終わると、彼の正面に座る。
「では」
「「頂きます」」
二人で決めたルール。
ご飯は一緒に食べることにした。
それは、その方がおいしいからであるとのことだ。
食べ終わると、テイオーはシャワーを浴びに脱衣所に向かい、彼は食器を洗う。
そして、二人で一緒に自宅を出て、学校に向かう。
「あら、荒木さんとテイオーちゃん。おはようございます。」
笑顔でお隣のおばさんが挨拶をする。
彼の苗字が荒木である。
「「おはようございます。」」
二人同時に挨拶をしてしまったので気まずそうになる。
「あら、うふふ。まるで、新婚さんみたいでおばさん妬けちゃうわ。」
おばさんは口元を抑える。
「そんなこと・・・・」
テイオーは顔を真っ赤にする。
「まだ学生ですから・・・」
「え?」
テイオーは彼の顔を見る。
「あら、じゃあ卒業したら・・・」
おばさんが食い気味に彼に近づく。
彼の年齢はテイオーとそんなに変わらない。
「あ、そろそろ時間だ。それでは。」
荒木は足早に行ってしまう。
「テイオーちゃん!」
「あ、はい」
「テイオーちゃんはどうなのかわからないけど、好きなら伝えないと駄目よ!」
「え、は、はい」
「テイオーちゃんは良い子だから、頑張ってね。おばちゃん応援してるから。」
「ありがとう。」
「今日も頑張ってね」
テイオーも急いで彼に追いつこうと走り出す。
「若いっていいわね。」
おばさんはにこやかな表情で呟いた。
※
二人は昼食後、いつものようにハチミーを買いに行く途中だった。
「テイオー。あれを見て下さいまし!」
マックイーンは彼女を呼ぶ。
「え、どうしたの・・・!?」
彼女は目を疑った。
そこに、褐色の肌のウマ娘-ヒシアマゾンとテイオーのトレーナーがいたからである。
楽し気に話していた。
「テイオー?」
マックイーンが声をかけても返事をしない。
彼女は二人をじっと見ていた。
「うそ・・・」
「え、?」
「うそ!」
テイオーは二人のいる反対を走り出す。
「待ってください!」
マックイーンも遅れて走り出す。
三女神の泉の所でテイオーは止まる。
「はぁはぁ・・・何で・・・」
女神像の前で中腰になる。
「ここでしたか」
マックイーンも遅れてやってくきた。
「何で・・・」
マックイーンはテイオーに近づき、同じように中腰になり、背中を摩る。
「まだ、わかりませんわ。」
優しく、子供に語りかけるように言う。
「だって、あんなに親し気に・・・」
「聞いてみないとわかりませんわ。」
「僕・・・聞けるかな?」
テイオーはマックイーンの顔を見る。
涙をためていた。
「大丈夫ですわ。私もいますから。」
マックイーンは少し考えてから、笑顔で言う。
「マックイーン!」
テイオーはマックイーンに抱き着く。
彼女は泣いた。
彼女は1か月間、同じ屋根の下で好きな彼に思いを伝えられない状態だった。
それは、この関係が崩れることを恐れたのだ。
無理やり物にしようとも考えたこともあった。
だが、嫌われるかもと考えると襲えなかった。
我慢出来ないときは、彼の着ていた下着などの匂いを嗅いで抑えた。
その話を友人であるマックイーンは相談されていたので聞いていた。
「私はわかっていますわ。あなたが我慢していること」
マックイーンは背中を再び摩る。
「きっと、届いていますわ。彼にも・・・」
マックイーンはテイオーを宥めながら、女神像を見る。
「どうか、お願いです。」
少女は友人の願いが叶うように祈ったのだった。
※
授業終わって、多くの生徒がトレーナーがいる部屋に向かう。
作戦を練ったり、トレーニングメニューを一緒に考えるのだ。
そして、彼女-テイオーも担当のトレーナーの元に向かう。
一旦扉の元に止まり、深呼吸してから、ノックを三回する。
「おう。テイオーか、開いてるよ。」
テイオーは扉を開ける。
いつもと同じ光景。
彼は資料を読んでいる。
「トレーナー。少し時間貰っていい?」
テイオーは扉を閉める。
「良いぞ、どうした?」
資料から目を離して、彼女の方に向く。
同時に彼女は鍵を掛ける。
「何で鍵を掛ける?」
「誰か来ると面倒くさいから・・・」
彼は資料を置き椅子から立ち上がる。
「テイオー?」
彼女はゆっくりと彼との距離を縮める。
「トレーナー」
「どうした?」
彼も応えるようにテイオーに近づく。
「ねえ、何で他の女を見ていたの?・・・僕じゃあ駄目なの?」
「もしかして、ヒシアマ姉さんと話していたことか?」
「そうだよ。」
「あれは、料理を教えて持っていたんだよ。」
「嘘・・・」
テイオーの目からハイライトが無くなる。
「嘘じゃあないよ。最近味が良くなったろう?」
「あ?」
テイオーには心当たりがあった。
最初の作ってくれたものは肉じゃが砂糖と塩を間違えて、とんでもない味だった。
だが、ここ最近、美味しくなってきたのだ。さらに、料理のバリエーションも増えてきた。
「だろう?」
「でも・・・あの人と・・・」
「あれは、ヒシアマ姉さんにお礼に菓子折りを持ってたんだよ。」
「それで、色々と料理を教えてくれてたんだよ。」
彼は優しく諭すように話す。
「で、でも、僕のこと・・・」
彼はテイオーの両肩に手を置く。
「テイオー」
「え?!」
彼女は顔を真っ赤にする。
「俺は知ってるぞ。お前が俺の下着の匂い嗅いでるの。」
「え!」
テイオーは目が泳ぐ。
「それに、寝ていると『トレーナー好き』って声が壁越しで聞こえることがあるぞ。」
「ぇ!」
段々声が小さくなり、顔がもっと赤くなる。
「我慢させてしまって、ごめんな。テイオー」
彼はテイオーに抱き着く。
「ぴぇ!?」
彼女は耳と尻尾がピンと垂直になる。
「卒業してからにしようと思ったが、来週の土曜日お前の両親に挨拶をしたい。」
「え!」
「やはり、すじは通さないとな。付き合う以上は」
テイオーは何を言っているのかわからない表情をする。
彼は彼女を顔を見る。
「なんだよ。わからないって顔をして、一回しか言わないぞ。」
「トウカイテイオー。俺は好きだ。結婚前提で付き合ってください。」
彼は一呼吸してから言う。
「トレーナーのバカ! 僕がバカみたいじゃあないか!」」
テイオーは彼に抱き着く。
「悪かった。」
彼はテイオーの背中を摩る。
「どうやら、私の出番はないようですわね。」
マックイーンはイヤホンをポケットにしまうと廊下を歩きだす。
「テイオーお幸せに。」
彼女は涙をこぼしながら言った。
※
約束通り、テイオーの両親に会いに行った。
勿論彼はスーツを着て、挨拶をする。
彼は反対されるかもと考えていた。
「娘をよろしく頼む」
あっさりと承諾してくれた。
どうやら、両親もテイオーが結婚出来るか心配だったようだ。
怪我で自信を失った彼女は今まで違っていたからだ。
彼と出会って、少しづつかつての彼女に戻ってくれた。
それが、結婚相手なら、問題ないという事だった。
両親は卒業後結婚してほしいと言っていた。
だが、彼は大学卒業してからと譲らなかった。
それは、今でも日本は学歴がないと厳しいだと説明した。
両親とテイオーはそれに同意した。
暫くはプラトニックな関係を二人で楽しむことにした。
新しいルールが追加された。
「ねぇ、トレーナー。早く寝よう、」
テイオーが甘い声で彼を誘う。
「ああ、寝ようか。」
それは、一緒に布団で寝ることだ。
そして、彼女は彼に抱き着くと、匂いを嗅いで落ち着いて眠りにつくのだ。
彼は耳を優しく触りながら、眠る。
終わり
おまけ
「思ったんだけど、僕のどこが好きなの?」
テイオーは彼に聞いてみた。
「うん、それはなあ。走る時がカッコいいのと・・・」
「ぴぇ!」
彼は彼女の耳を触る。
「テイオーは可愛い。あと、耳が気持ちいい。」
「ちょ、トレーナー!」
「テイオーどうなんだよ。俺のどこにが好きなんだよ。」
「う・・・うぅ・・・耳・・・さわらないで・・・・」
テイオーの顔が赤くなる。
「色っぽい声あげてもヤダよ。答えるまでは」
「う・・うぅん・・・それは・・・僕の・・・ことを見てくれるし・・・優しいから・・・」
「へぇ~そうなんだ。」
「言ったから・・・・止めて~・・・」
彼は耳を弄るのを止める。
「ウマ娘の耳はデリケートなんだからね!トレーナーだけだよ。こんなこと許すの!」
「ああ、大学卒業したら、もっと弄るからな」
彼は悪戯する子供のような表情で言う。
彼女が大学卒業したら、彼と同じトレーナーになるようだ。
一緒に他の子を見たいとのことだ。
そして、二人には夢が出来た。
それは、子供がウマ娘なら、トレセン学園で入学してもらって、三人で天辺を見るという夢が出来た。
まだ、遠い未来であるが二人は楽しみにしながら、今の生活を楽しんでいるのだった。
pixivのノットアイ様のイラストを参考にさせて頂きました。