イチカイベや本編でも存在が示唆されていたがとうとう本格参戦!?
もうなにがなんだが‥‥
それにPVのロゴに色はないし、入学式のスチルがアマゾンズフィルターばりに彩度低いしでもう不穏しかない。
はてさてどうなることやら…
風紀委員会の行政官、アコと名乗る人物はことの次第を打ち明けた。
曰はくゲヘナ所属でも有数の警戒組織便利屋69の目撃情報と犯行が確認された為、確保しにきたという。
『――というわけですので風紀委員会の活動にご協力をお願いしたいのですが』
行政官からの提案にアビドス一同は難色を示している。
それもそうだ。いくら犯罪組織を確保しに来たとは言えアポイントメントもなしに来た挙句、迫撃砲までぶっ放したのだから当然納得できるわけがない。
交渉役のアヤネちゃんは提案を断固として拒否。他のメンバーも同様だ。
『なるほど…これだけの戦力を前に毅然とした態度でいられるのは、
そこにいらっしゃる大人のおかげでしょうか。ねぇ、先生?』
「”便利屋は困った子だけど悪人じゃないから”」
「いやいや、思いっきり悪人でしょ!紫関ラーメンを爆破したのよ!?」
「多分、言い出せなかっただけだと思う。
私たちが居ないタイミング爆破させるなんて何のメリットもなってない。」
さすがシロコちゃん、気づいてたみたい。まぁ、態度があからさまだったし爆破の経緯もほぼ事故みたいなものだからね。
「けど紫関ラーメンを爆破したのは事実。身柄を引き渡すわけにはいかない」
「そうですね。まずはお話をさせていただかないと。色々聞きたいことがありますし」
『ということなので交渉は決裂です。私たちはゲヘナの風紀委員会に退去を要求します!』
アビドスの反応にアコは少し面食らった。しかしすぐに対応を変える。
『うーん…困りましたね…。仕方ありませんが、ヤるしかありませんね!』
アコが交戦を指示しようとしたその時、どこからか発砲音が響く。
一同が音のする方向を見ると、先程まで気絶していたハルカが風紀委員にショットガンを乱射していた。
(いつの間に‥‥)
「許せない!許せない!許せない!許せない!許せない!許せない!許せない!許せない!!」
「‥‥嘘をつかないで天雨アコ。この状況、最初からそうするつもりだったんでしょ?」
すると先程まで半壊していた便利屋たちが再度集合していた。
カヨコはアコに告げる。
「わざわざ他の自治区にまで捕まえに来るにしては兵力が明らかに多すぎる。
非効率過ぎる運用、風紀委員長のやり方でないとしたらあんたの独断行動に違いないって思った」
「あんたの狙いはシャーレ。先生が目的でここまでやってきた。そうでしょう?」
「”私?」
‥‥なるほど。話はだいたいわかった。
最近キヴォトスで連邦生徒会によって設立されたシャーレという組織。そして外の世界から来た”大人”という存在。他所から見たら、怪しさの塊でしかない。シャーレの権限の強さを考えてみれば、とっ捕まえて手元に置いておくと考えるのは当然のことなのかもしれない。
だからこそ、アコは独断行動してまでアビドスにまで来たのだろう。‥‥組織の実質№2が独断で軍隊を運用するのはいかがなものかと思うが。
カヨコの推理にアビドスの子たちも動揺を隠せない。
『‥‥そういえば便利屋にカヨコさんが居たのを忘れていました。まぁ、構いません』
アコの合図により後方から風紀委員会の委員が隊列を成して迫ってくる。
『少々やりすぎかと思いましたが、シャーレにかの黒狐まで相手にするのですから、
これくらいあっても良いでしょう」
「包囲網は二重だったか‥‥」
『その通りですカヨコさん。それと先程の推理ですが少し訂正があります。
先生の身柄を確保するのはそうですが、何でもトリニティ総合学園の生徒会
ティーパーティーがシャーレに関する報告書を手にしているとの話がありました』
ほう‥‥ティーパーティーがねぇ‥‥。どっからそんな情報持ってきたんだか。
心当たりがあるとしたら‥‥ヒフミちゃんか?でもあの子がティーパーティーと関係持ってそうには思えないんだかな‥‥
『連邦生徒会が残した超法的組織に、大人の先生‥‥どう考えても怪しい匂いがします。
トリニティと締結する条約に万が一にもことが無いよう
我々風紀委員会の庇護下にお迎えさせていただきたいのです』
簡単に言えば怪しい奴を監視が届くとこに置いておきたいってだけじゃないか…けどそれやったら独占行為とみなされて大変なことになると思うが‥‥
『ついでに不良生徒も処理した上で…ということです』
「先生を連れていくって言われて、はい、そうですかなんて納得できるわけないでしょ!」
「やっぱりこうなりますよね。
ですが我々風紀委員会は必要な際戦力を行使することに一切の遠慮をしません』
「「「‥‥!!」」」
向こうは戦う気満々の様だ。
一方、後ろでなにやら会話していた便利屋の社長が笑い出す。
「ふふふ…こんな状況下で背中を向けて逃げるですって?それはとってもアウトローではないわ」
「あの生意気な風紀委員会に目にもの見せてこそ便利屋68でしょう!!
わーお…やるねぇ‥‥アルって子。
「よし、便利屋挟み撃ちするわよ!あの風紀委員会に痛い目見させてあげるんだから!!」
「先生の盾になってもらう」
「先生をみんなで守ります。いいですね?」
「話が早いな‥‥」
みんなノリノリだな。でもそれでこそアビドスってもんよ。
あたしの隣にアルが立つ。
「あはは!この私を誰だと思っているの?心配は無用よ!
それと黒狐。貴女にも協力してもらうわ。いいわね?」
「もちろん。手を借りさせてもらうよ社長さん」
『うっ、想定していた状況ではありましたが…いいでしょう。
風紀委員会、これより攻撃を開始します。対策委員会と便利屋を制圧して、
先生を安全に確保してください。私たちとは違って頑丈ではありませんので』
『それと総員、黒狐には注意を。彼女は厄災の狐と互角の力を有しています
最大限無力化を試みてください』
「黒狐だか、何だか知らないけど。風紀委員会に喧嘩を売ったんだ。覚悟しろ!!」
アコの合図とともに風紀委員会の一団が迫る
『先生、指示をお願いします!!』
こうして風紀委員会VSアビドス&便利屋withあたしという戦いの幕が切って落とされた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
便利屋やアビドス生を先生に任せ、あたしは前線で暴れていると褐色銀髪の少女が現れる。
「お前だな黒狐ってのは!」
「貴女は?」
「私はイオリ。ゲヘナの風紀委員会で切り込み隊長だ!」
少々大人げないかもしれないが、今の風紀委員会がどんな実力なのか気になっていた。切り込み隊長というなら俄然やる気が出る。
「イオリ、気をつけてください。行政官のおっしゃる通り、
その方はかなりの強敵です」
「わかってるよ。でも私は負けない!!」
切り込み隊長と言うだけあり、俊敏な脚力であたしの周囲を縦横無尽に駆け回る。
手に持った獲物はスナイパーライフルだろうか。ハスミちゃんの物とはまた違ったタイプだが、スコープ無しとはようやるね。
元来の俊敏さに跳躍も合わさって、かなり素早さだ。並大抵の相手なら付いてこれないだろう。
けど、一言言うなら動きがストレートすぎるのが欠点か。射撃の軌道が読みやすいからそんなに動かずに避けられる。それに加え、イオリって子は搦め手は苦手だと考えられる。
「どうした黒狐?あんたの実力はそんなもんか!」
銃撃を避けつつ徐々に後退するサバキ。
イオリは勢いのままサバキを追い詰めていくが、壁際に追い詰めた途端サバキの様子が変わる。
速さが長所なのは良いことだが、そこに驕っていてはいけない。例えばこんな風にね!
するとサバキは拳を勢いよく地面に叩きつける。
勢いよく叩きつけられた振動で半径数メートル範囲で軽い揺れが起きる
「わっ!?」
突然の揺れに思わず足が止まるイオリ。その隙をついてサバキは近くのお店にあったのぼり旗の布を取る。
そして布をイオリの前でひらひらと揺らす。
「来なよお嬢ちゃん」
「挑発のつもりか?そんな挑発に私が乗るわけ」
「もしかして、怖いのか?」
「はぁ!?」
「天下の風紀委員会が小娘一人にビビってる?」
「‥‥言ってくれたなぁ。もう謝ったって許さないぞ!!」
あたしの挑発に引っかかったイオリは再び走り出した
冷静に佇みスナイパーライフルを構えた瞬間を待ち構える。
「やああっ!」
「おおっと!」
何度も繰り出される弾丸を闘牛士の如く躱す。
「チィ、ちょこまかと‥‥!!」
「ハハッ!当たらないよ!」
ひらりひらりと躱すサバキに、イオリは苛立ちを隠せずにいた
「くっ…このぉ!!」
何度も強襲を仕掛けるも余裕で避けられてしまうため、だんだんと焦りを見せてしまう。
「やあ、お嬢ちゃん。もうおしまいかい?」
「ゲヘナ風紀委員会のスナイパーをなめるな!!!」
とうとう堪忍袋の緒が切れたイオリは無策にもサバキへ突っ込む。その姿はまさに獣が如し。
けれどサバキはこの時を待っていた。イオリの短所たるがむしゃらが顕著に出る時を
「そこぉッ!!」
イオリが跳躍したところを狙い布をマントのように被せる。
「うわっ!?」
急に視界を覆われたことで、急に着地したイオリの足はもたついてしまった。
そこへ追い打ちで足払いを掛ける。まだスピードが残っている状態かつ、前後不覚の状態で足を引っかけられたため派手にすっころんでしまった。
‥‥少しやり過ぎたか?
なんて思いながらもなんとか立ち上がったイオリに向かう。
「クソッ!私を馬鹿にして‥‥があああああっ!?」
すかさず腕を絡めアームロックを仕掛ける。
「イオリちゃん、だっけ?確かに貴女の速さは強みよ。けど、
猪突猛進すぎるのも考えもの。さっきの足払いもそうだけど
周りを見ないと簡単に足元を掬われるわ。伸びしろはある。
だからもっと成長できるはずよ」
「な、なんだと…誰がお前の言うことなんか‥‥」
「アドバイスは大人しく聞いておくものよ」
「うがああああッ!?」
「く、黒狐さん。それ以上いけません!イオリの腕が折れてしまいます!!」
さすがに腕を折るつもりはないため、言われるままに素直に解放してあげた。
解放された途端、イオリちゃんが全身ピクピクトしていたような気がしたがさしたる問題ではない。チナツちゃんが速やかに回収してくれた。とても助かります。
――――――――――――――――――――――――――――
あたしがイオリちゃんと交戦を終えた頃、アビドス・便利屋同盟は無事風紀委員会の軍隊を返り討ちにしていた。されどゲヘナはキヴォトス三大校の一角でありマンモス校でもある。そのため、兵力の数ならトップクラスである。
一同の様子からも疲弊が窺える。
『‥‥予想をはるかに上回っていますね。
イオリもやられましたが、大体の弱点は把握できました
第八中隊、待機を止め直ちに突入してください』
「まだ来るっていうの!」
「ちょっと数が多い…」
「‥‥社長、もしかしたら」
「風紀委員長来てるんじゃない?」
「えっ、ヒナが来るの!?無理無理!?早く逃げるわよ!!」
「そのヒナって子、そんなにヤバいの?」
「貴女知らないのッ!?風紀委員長はヤバいどころの話じゃないわ!
ああ…思い出しただけでも‥‥」
そのヒナって名前どっかで聞いたようなするんだよな‥‥思い出せない‥‥
風紀委員会はまだまだやる気だが、こちらは疲弊気味かつ便利屋がパニック状態。戦況は良くないか‥‥
『風紀委員、攻撃を‥‥』
攻撃を指示しようとしたアコに通信が入る。
『アコ、今どこにいるの?』
『ひ、ヒナ委員長!?」
『アコ?』
『私は今、ゲヘナ近郊の市内辺りです!パトロールの方を少々‥‥』
アコは明らかに動揺しているし、思いっきり虚偽申告してるしで2アウトだぞ。
これが行政官の姿か‥‥?上司に嘘ついちゃダメでしょうが。
『他の学園の自治区で風紀委員会のメンバーを独断で運用するほどのパトロールって何かしら?』
怒気を含んだ声が鮮明に聞こえる。
通信で照らされたホログラムの隣にまるっきり同じ姿が並ぶ。
圧倒的毛量を靡かせる白髪。
捻じれた4本角と4対の羽。
他の風紀委員メンバーと同じく左腕に下げている腕章。
けれど纏うオーラがまるで違う。先ほどのメンバーよりも肌で感じる程の風格。
頭身は小さいけれどそんなことはさしたる問題ではない。
”絶対的強者。”
それが一気にあたしに伝わった。
「い、委員長!?一体いつから!?」
「‥‥アコ、この状況について説明してもらう。納得がいくように」
ゲヘナ学園風紀委員会委員長 空崎ヒナ。
キヴォトスでも最強と名高い人物があたしたちの前にいた。
余談
サバキの現役時代では、先代ゲヘナの風紀委員会と何回か交戦しているぞ!
(ゲヘナとトリニティが犬猿の仲であるという名目上)
ただしプライベートではたまに飲みに行くほどの仲ではあった。