ブルアカ転生withハードモード(旧題:僕思うんですよ、キヴォトスに必要なのは装甲戦力じゃ無いかって。)   作:焼け野原主任

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どうも、焼け野原主任です。

今回はちょっとだけR-17.9、あと人によってはちょっと苦しい描写が含まれます。

では、どうぞ…。


第十三話、ヘルメット団からのビデオメッセージ

「「「「「「「「…」」」」」」」」

 

「(逃げたい)」

 

 こんにちは皆様、私はアビドス高等学校一年生、十六夜ノノミと申します。

 今、私は鬼すら逃げ出しそうな地獄みたいな殺気が充満している対策委員会の室内にいます。

 

「シ…シロコちゃん?」

 

「黙ってて」

 

「あ、あの…、比良坂先輩?」

 

「ごめんね、アレを見るとちょっとどうにもならなくなりそう」

 

「じょ、乗員さんたちは…」

 

「ちょ〜っと許せないっすね〜?」

「はい、もちろんです」

「縊り殺してやりましょうか。あんな物を送った連中を」

 

 はい、その地獄のような殺気の只中、おそらくその原因は今テーブルに置かれたホシノ先輩のスマホ、そのモモトークに送られた一本のビデオメッセージだと思います。

 私はそのビデオメッセージを見てなかったんですけど…、なんかマズイ内容だったりしたのでしょうか…? 

 先輩のスマホを手に取り、それを再生しようとしますが…。

 

「ノノミちゃん、ちょっとそれ流すならこの部屋の外にしてくれるかな?」

 

「…はい」

 

 キレ気味なホシノ先輩に止められました。

 喋り方はいつもと一緒なのに、声色が落ち着いていて珍しく怒ってるのが丸わかりです…。

 

 とりあえず、私は外に出てそのビデオメッセージを見ることにしました。

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 ゲヘナ学園風紀委員長室。

 

副委員長兼委員長代理、空崎ヒナは激怒した

必ずやあの邪智暴虐なるヘルメット団を殲滅せねばならぬとケツイした。

ヒナには恋愛はわからぬ、だが、悪には人一倍敏感であった。

 

 ヘイローに黒と紫が混じり、莫大な殺気と覇気を放つヒナの姿と、その小さな化け物に萎縮するアコとイオリの姿があった。

 

「い、委員長代理…?」

 

「何かしら?」

 

「ヒィ!!」

 

私が返答するとアコが怯える、だがそんな事はどうでもいい、私は先生を奪われるのを阻止するのみ。

 

そうだ、私は先生が好きだ、大好きだ、大大大好きだ。

 

それなのに、彼奴等は私から先生を奪うと言う。許さない、許さない、許さない。

 

殺してやる、殺してやるぞヘルメット団。

 

「風紀委員長命令、風紀委員会の総力を挙げてヘルメット団を壊滅させて。いいね?」

 

「は! はい! (逆らったら殺される!!)」

 

「Yes! I am! (死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!)」

 

すごい勢いでアコとイオリが風紀委員室から退出し、バタムと大きな音を立ててドアを閉めた。

 

優秀な部下を持ち、嬉しい限り。だが、忌まわしきあのビデオもう一度見る。

 

 ◇◇◇少女視聴中…◇◇◇

 

もう一度一通り見終わった後の私の胸の中にあったのはただ一つの感情

 

「殺す」

 

 

ゲヘナ学園風紀委員会、参戦!! 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 トリニティ総合学園、正義実現委員会委員長室。

 

 体全体が余す所無く爆裂している私、一年生の羽川ハスミと。

 その私の目の前にいる大きな羽に猫背、そして目をギロギロと光らせる委員長の剣先ツルギ先輩。

 

「…先生が?」

 

「はい、誘拐されたそうです」

 

「キヒヒヒっ…そいつらの名前は?」

 

「…まぁそれよりもこちらをどうぞ」

 

 アビドスから送られた一つのビデオメッセージを委員長に見せる。

 ビデオが流れる途中、先輩は突如無表情になったかと思うと、頭の上のヘイローが赤黒く発光し始め、ビデオが終わる頃には顔に青筋が浮き出ていました。

 

「…行くぞ、ハスミ」

 

「…了解です、先輩」

 

 部屋から出る委員長の背中につくボサボサの羽が飛べそうな程肥大化し、赤く染っていく。

 

「(あ〜あ、ガチギレですね。委員長)」

 

 まぁ、私だって怒りますよ。あんなの見せられたらね。

 

「「ヘルメット団…潰す」」

 

トリニティ総合学園、正義実現委員会! 参戦!! 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 ミレニアムサイエンススクール、セミナー。

 

 セミナーの副会長である私、調月リオは悩んでいた、あのスマホに齧り付く目の前の二人、生塩ノアと早瀬ユウカにコミュニケーションが取れずにいたから。

 

「「…」」

 

「…二人ともどうしt「黙ってて」え、ええ…」

 

 先ほどからこんな調子、声を掛けてもこうやってすごい覇気で押し返されてしまう。

 ……一体何があったのかしら? 

 

 ふと、二人がスマホを置くと私の方に向いてきた。

 

「「リオ先輩、C&Cに出撃要請を」」

 

「理ゆ「「いいから」」…分かったわ」

 

 覇気に負け、私は許可を出す。それを聞いた二人がツカツカと出て行こうとするけど、私はそれを引き止めた。

 

「「何でしょうか?」」

 

 二人が首だけでぐらりと向いた、殺気と怒気を孕んだ眼が怖い。

 

「ちょっと待ってちょうだい、一体の考えがあるのかしら?」

 

 そう聞くと二人はビッとさっきまで見ていたスマホの方を指差して。

 

「「あれを見ればわかりますよ」」

 

 とだけ言ってツカツカと退出していった。

 

「…何があったのかしら…」

 

 私はチラリと指差したスマホの方を見る、スマホのロックは掛かっておらず、モモトークが開きっぱになっている。

 

「…アレを見ればわかると言っていたわね…、何かしら?」

 

 そのモモトークには、アビドス高校からのタイムラインに一つのビデオメッセージが送られていた。

 

「…? これかしら…」

 

 ◇◇◇少女視聴中…◇◇◇

 

「なるほど、出撃を許可してよかったわ」

 

ミレニアムサイエンススクール、セミナー! 参戦!! 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 場所は戻り、アビドス高等学校の廊下。

 

 殺気の充満する対策委員会室から逃げた私、十六夜ノノミは少し震える指でそのビデオメッセージの再生ボタンを押し、その一部始終を見る。

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 時は戻り、三時間前

 

 

「う…」

 

「あ、先生起きた〜」

 

「二十分、長い事気絶してたね?」

 

 フラッシュバンから目覚めた僕はまだ少しチリチリする視界で周りを見ると、ヘルメット団の服を着た金髪ショートでギャルみたいな喋り方の団員と、黒髪ポニーテールの同じくギャルっぽい風体をした団員が目の前にいた。

 

「おまっ…!?」

 

 動こうとするが、また椅子に座らされ縛られていて動けない。

 …まさかの振り出しどころか-1まで戻った!? 

 

「逃げようとしても無駄だよ? センセ♡」

 

「…約束と、違うんじゃないのかな?」

 

「約束? ああ、アレのこと? こっちは先生を拘束しちゃいけないなんてルールはなかったけど?」

 

 ああ、そう言うことかちくしょう。

 細かいルールがない、要するに何でもありと言うわけなのか。

 

「んじゃさ、あれ撮る?」

 

 …撮るって何を? 

 

「え、まだ時間じゃないからよくね?」

 

「まぁまぁいーじゃん!」

 

「うーん…、まぁ、いっか、どうせこの場所はわからないだろうし」

 

「なら〜!」

 

 パチン、と金髪が指を鳴らす。

 すると周りが一気に明るくなり、僕はその眩しさに少し目を細めた。

 そして、その僕は向いている方向、そこには一つのビデオカメラがあった。

 …あの、これってまさか…。

 

「「いえ〜い、アビドスのみんな〜、みってる〜?」」

 

 金髪がカメラの方に向いて、黒髪と一緒にやってはならんアカンコールをしてしまう。

 

「そういえばさぁ〜、先生ってウチのPPSh-43、奪っちゃったよね〜」

 

 スタスタとこちらに近寄り、僕の頬に手を置きながら僕の後ろへと回る。

 金髪が後に回ると、ムニィ、と柔らかい胸が後頭部に擦り付けられ、変な声が出てしまう。

 

「うぇっ…!?」

 

「ふーん、顔赤くしちゃって。かーわい♡」

 

 金髪が赤くなった僕を揶揄い、悪戯が好きそうな笑顔を浮かべて僕を見下げる。

 

「じゃあぁ〜、私らも先生の何か、もらっちゃってもいいよね〜」

 

「…へ?」

 

 僕の何かを奪う?? 

 金髪がそう言うと正面に回ってきて僕の頬を抑え…。

 

 ちゅ、と僕の唇にキスをした。

 

「〜〜〜!?」

 

 それだけじゃ無い、キスをされて直ぐ僕の口の中へ金髪の舌が侵入し、にゅるにゅると動き回る。甘ったるい支配感に一瞬頭が真っ白になりそうになるが、直ぐに何とか正気を復活させた。

 

「あ! ちょっと!」

 

「うひひ、早いもん勝ちだよ〜」

 

 怒る黒髪に勝ち誇った笑顔を向ける金髪…だけど、やってる事はただの逆レに過ぎない。

 …ああ、こんな形でファーストキスを迎える事になるとは思わなかった。

 少しの絶望に打ちひしがれガックリと項垂れる。

 

「あっれ〜? もしかして先生の初めて、私がもらっちゃったのかな〜?」

 

「んあっ…!」

 

 ニヤニヤと金髪が笑い、僕の脇腹に指を沿わせる。

 またしても変な声が出てしまい、これ以上は不味いと目の前の金髪を睨む。

 

「そんなに睨まないでくださいよ〜センセ〜」

 

「もし、ここで私らのモノになるって言ってくれるんだったらぁ〜、これからもっといいコト、シたげるよ?」

 

 金髪はヘラヘラと悪びれも無く笑い、少ししゃがんでズボンへと少しだけ手を伸ばす。

 だけど、こっちはこんな形でも『先生』、生徒を預かる立場としては、答える事ができない。

 

「…信じるべき生徒がいるから、その生徒達を裏切る事はできない」

 

「つまり、こっちのモノになる気はないって事?」

 

 後ろにいる黒髪がそう聞く。

 

「そう、誰か彼女らを信じる大人がいなければ、彼女らは前に進めない」

 

「…でも、センセは子供でしょ?」

 

「だけど、『先生』だ」

 

「はぁ〜〜〜…」

 

 そこまで僕が言うと、でかいため息を吐いて金髪は離れた。

 

「クッサ、そんなこと言えるなんて生意気だね」

 

「気が変わった、これは一発どっちが上かわからせないとかなぁ〜?」

 

 金髪が目つきを変え、僕のズボンのチャックに手をかける。

 …あ、これまずいですわ。

 

「アハっ、いいカオしてんじゃ〜ん。やっぱ、子供がそう簡単に生意気言っちゃダーメ♡」

 

 ジャッ! と勢いよく金髪は僕のスボンのチャックを降ろし、その下を拝もうとするが…。

 

「うっわ、すっごいテント張ってんじゃん。子供の癖に〜生意気だぞ〜?」

 

 

 …ごめん、ヒナちゃん、どうやらここで僕はバッドエンドな様だ…。

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 パキリ

 

「…あ」

 

 それを見ていた時、先輩のスマホの画面に少しのヒビが入った。どうやら私は怒りの余り先輩のスマホの液晶を割ってしまったらしい。

 割れた画面から目を離し、私は一つ決意する。

 

「…さて、ヘルメット団の皆さんにお仕置きの時間ですよ〜☆」

 

 笑顔を浮かべ、るんるん気分で武器庫へと向かった。




お読みいただきありがとうございます。

先生のファーストキスを奪ってしまったヘルメット団!
ブチギレ度120%の生徒達!
そしてまたしても巻き込まれる先生!

◇なぜにヒナちゃんが委員長代理?
今回描写の都合で省かれましたが風紀委員会の前委員長がストレスで辞任したので副委員長のヒナちゃんが繰り上げで委員長代理になりました。


次回!大蹂躙スマッシュブラザーズ!デュエルスタンバイ!

R-18版(バッドエンドルート)も書いたほうがいい?

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