「パートナー探しは順調ですか?ユリス」
私に与えられた専用の訓練室でいつもの訓練を行っている最中、ここ最近で飽きるほどに聞いた台詞が耳に入る。
「クローディアか。わざわざ私のところに足を運んでくるとは、生徒会長というのも存外暇らしい」
「そんなことありません。特に最近は
星武祭。統合企業財体が主催する学生同士の武闘大会。三年を一つの区切りとして開催される三種類の大会のどれか一つにでも優勝したならば、統合企業財体により願いが叶えられる。
「だろうな」
肩に掛けたタオルで額に浮かんだ汗を拭い、近くに置いていた水筒を傾ける。
「それにしても、相変わらず精が出ていますね」
クローディアは訓練室の内部に視線を向けると、どこか呆れを孕んだ声音でそう言った。
その視線の先には幾重にも積み重なった訓練用の機械人形が乱雑していた。十や二十では足りないそれらには、全て焼かれたような跡と斬撃痕が残っている。
全て私が煌武武装で切り裂いたか、
「こんな木偶の坊を何体壊したところで、あまり意味などない。少し汗を流すのに丁度いいだけだ」
「ふふっ、これが日課に過ぎないのですね。流石は我が星導館が誇る《
「パートナーのことなら、何度も言うが心配するな。期日までには間に合わせるさ」
私の隣に腰掛けたクローディアに私はそう言う。
「………そうですか。貴女がそう言うなら、今日は急かすのを止めておきます。ですが時間はあまりないんですよ?」
「あぁ、分かっている。ーーーもう直だ」
青い運動服から星導館の制服に着替えた私は、クローディアをそこに残して寮へと足を進めた。
夜。星導館の女子寮にある《
「ようやくだ」
机の上に飾った写真立てを指先で撫でる。そこには幼い頃の私と、その時の私と同い年である子供が数人写っている。
「やっと始められる」
間もなく星武祭、鳳凰星武祭が始まるということは………つまり
彼が居なければならない。私が願いを叶えるならば、その隣に居るのはどうしたって彼でなければならない。
「だから早く来い、お前の役割を果たせーーー