ただポムニちゃんが狂っていくところを眺めていたいオリ主のお話   作:ポムニちゃん大好き俱楽部

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これの次の話でポムニちゃんを出したいけど、たぶん無理だ。

このままだとタイトル詐欺になってしまう…;;


2話

 ケイン。

 

 原作での立ち位置としては、最も黒幕に近い存在。

 

 だが、今それを言ったところで何にもならない、最悪の場合バグってしまう可能性があるため、黙っておくのが吉か。

 

「あなたは?」

 

「私はケイン!このアメイジング・デジタル・サーカスの舞台監督をしているんだ!こっちはバブル」

 

「よろしく時計頭!」

 

「あ、あぁ…よろしく、です」

 

 彼は帽子の中からシャボン玉に口と目がついた生き物──バブルを取り出す。

 

「ケイン、彼にここのことを説明してあげたらどう?」

 

 俺がバブルを突っついたり、はじいたりして遊んでいると、ズーブルが口を出してくる。

 

 どうやら、ここ、サーカスグラウンドの説明が来るみたいだ。

 

 あれの移動方法は結構酔いやすいと記憶してるし、……なんとか耐えよう。

 

「そうだねズーブル!まずは新人にサーカスグラウンドを説明したい」

 

 そう言うとケインは、俺のところまで下りてきて腕をつかむ。

 

「さぁ行くぞ!」

 

 その言葉とともに、浮遊感を全身に感じ、目に入る景色が間延びされた感じになっていく。

 そのまま俺はテントの外へと運び出される。

 

「ここはTHE TENT(テント)だ!」

 

「ここは生活の場でありながら、いろんなアクティビティもあるぞ!アクティビティには~──」

 

「あぁ、()()()()()()()()()()から、説明不要です。それよりも、THE VOID(虚無空間)について説明してださい」

 

「虚無空間は……」

 

 そこで俺はその場にキャラクターがいないことを確認し、ケインに対し虚無空間に説明を乞う。

 

 虚無空間。

 

 それは、デジタルサーカスがある空間と現実世界の空間の狭間にある、文字通り何もない空間のこと。

 

 だが俺はあそこに()()()()と考えている。

 

 原作でも、ポムニちゃんが虚無空間に放り出されたところ、すぐに連れ戻しに来たことから、あの空間は何者かによって何かが隠されている。

 もしくは、誰かが隠れていると踏んでいる。

 

 まぁあくまでそう思っているだけで、本当は何もない、なんてこともあるが、物は試しというやつだ。

 

 と、俺はさっきから黙りっぱなしのケインが気になり、ケインの目を覗き込む。

 

 そこには、目がエラー画面のまま固まっているケインの姿が…。

 

 あ、あー、予想外の言葉にエラー吐いちゃったのかな?(すっとぼけ)

 

 って、そんなことやってる場合じゃない。早くケインを元に戻さないと!

 

「じょ、冗談だよ!冗談!普通に説明をお願いしてもいいかな!」

 

「──っ!ボールプール、ミニゴルフなんかがある」

 

 あぶねー、なんとか誤魔化すことに成功。

 

 どうかケインがエラーごと俺の質問内容を頭から吐いていてくれ、頼むっ!

 

「さぁ次の場所へ移動するぞ!」

 

 俺の内心なんてお構いなしなケインは、俺の腕を掴んで次の場所へと移動する。

 

「ここはTHE GROUND(グラウンド)だ!」

 

 次の場所はテントから少し離れた広場のようなところだ。

 

「デジタルプールで泳げるし、デジタルカーニバルでは乗り物に乗ったりすることができるぞ!」

 

 と、謎にでかい手で結構遠い位置にある湖と遊園地を指さしながらノリノリで話していく。

 

「夜でも昼でも大丈夫!全て君次第、選び放題だ!」

 

 最後に俺を指さしてどや顔(口?)を向けてきたので、適当にあしらっておく。

 

「それで?これで全部なのか?」

 

「まだまだ!最後はTHE VOID(虚無空間)を紹介しよう!……と思ったのだが、君は事前に知っていたようだし、それははぶこう」

 

 Noooooooooooooo!!!

 

 さすがはAIだ。

 しっかり俺の言葉を学んでいやがる。

 しっかり忘れておけよこん畜生!!

 

「はは、OKOK」

 

 だが表には出さない。

 ここで計画をおじゃんにされるよりかは遥かにマシだからな。

 

「だが決して虚無空間に行ってはいけない。私の幾百もの目の監視下から離れることになるからね!」

 

 おーおー、堂々としてるな、監視AI(ケイン)

 

 少し計画からずれてしまい、焦ったがきっと何とかなるだろ。

 

 どうせ計画が崩れても、原作通りポムニちゃんを狂ってるところを見れれば満足だしな!

 

「ふひひ…」

 

 俺は原作のいろんな表情をしているポムニちゃんを思い浮かべていると、またもや頭上から声が聞こえてきた。

 

「あら、ケイン。今日は新人さんと一緒なのかしら」

 

 空に浮かんでいる月がケインを認識し、話しかけてきたのだ。

 

「っ!?月がはしゃぎ出す前にここを離れよう!」

 

 月。

 

 原作のほうだと、姿と名前以外すべて謎に包まれている存在だ。

 

 そしてケインに嫌われている。

 

 それがなぜなのかはわからないが、いくつか想像はしている。

 

 EXIT(出口)を知っているのか、この世界そのものがどういうものかを知っているのか、シンプルにケインが忌み嫌っているのか。

 

 どちらにせよ、味方か敵かもわかっていない状態で話すわけにもいかないので、俺はケインの強引な引きに抵抗しない。

 

 

 おおお!!

 

 今までも強引だったのに、それ以上のGを感じる…、うっ、吐きそう。

 

 いつの間にかテント内にいたのか、ケインは俺から手を放し、俺は地面に四つん這いになる。

 

「これがデジタルサーカスのすべてだ!楽しんでもらえたかな?」

 

「うぅ…、あぁ、なかなか退屈しなさそうで安心したよ」

 

「それはよかった!じゃあ次に君の名前を決めよう!」

 

 と言うと、上空から原作にも出てきた名前を決める機械が落ちてくる。

 

「名前…、ふぅん。思い出せないな」

 

「いやはや、私でも現実の記憶をここに持ってくることはできなくてね。新しい記憶を渡すことしかできないんだ」

 

「いや、特に問題ないよ。忘れても慌てないということは、それほど大した記憶はなかったということだからね」

 

「なるほど。まぁそんなことは置いておいて、さっそく君の名前を決めよう!」

 

「選択した名前を承認するにあたりその名前に不快にさせる内容を含めてはならないデジタル・サーカス使用許諾契約に違反してはなりません。不快にさせる内容には性的および公序良俗に反する攻撃的な内容、誹謗中傷、暴言ならびに違法な内容や罵倒が含まれます」

 

 と、ケインは言い終わるや否や、勢いよく機械についているレバーを降ろす。

 

 文字がぐるぐると回っていく。

 

 そして少しすると、ピタッと動きを止める。

 

「君の名前はDSBAZ(ディスバズ)だ。どうかな?」

 

「パスで」

 

「それは酷い。じゃあ次だ!」

 

 酷いと言ってからの切り替えの早さ、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

 そしてまたもや回りだす機械。

 

 そして止まる。そこには、

 

CLOCK(クロック)だ!」

 

CLOCKER(クロッカー)ならいいよ」

 

「よしじゃあクロッカー!新しい冒険に出かけよう!新入りのクロッカーのために!」

 

 と、少し前に言った言葉をもう一度言うケイン。

 

「それ五分前に言ったよ」

 

 ケインの言葉にジャックスからのツッコミが入る。

 

 が、ケインはそれを無視し、手に持ったステッキで俺を指す。

 

「よし!冒険は好きかな?」

 

「アクティビティ?不思議?危険?恐怖?痛み?苦難?苦悶は?!エンゼルケーキなんてものも──」

 

 矢継ぎ早に繰り出されるさまざまな単語に俺は若干の頭痛を覚えたが、最後のエンゼルケーキを空中から出した瞬間、バブルが横からやって来て、ケインの手にあったケーキを、その大きな口で一口で食べてしまう。

 

「……」

 

「……っ!?たかるんじゃない!!」

 

 と、怒鳴るケインはそのままバブルの体を破裂させてしまった。

 

 

 

 そういえば原作でもこのシーンがあったが、これはいわゆるテンプレというやつなのだろうか?

 

 …まぁそれを気にするだけ無駄か。

 

 

 

 と、俺は無駄な思考を頭から消し去り、もう一度ケインのほうを見るのだった。




主人公の容姿をいまさらながら説明

顔は鳩時計...時計部分の表面は黒っぽい茶色で、時間になる度に人間でいうところの額から白と水色の鳩を模した小鳥の模型が飛び出してくる。が、時計の針自体は時間を遡っている。

服は執事服...モデルは本場イギリスのもの。黒のフロックコートと、グレーのストライプ入りのパンツを履いている。ジャケットは全体をクラシカルな印象に引き立てる。胸元には白い蝶ネクタイをしており、靴はブーツタイプの靴を履いている。色はもちろん黒。また彼の場合は、手にはシルクの手袋をはめている。



今回も読んでいただきありがとうございます。

さて、今回の話は主にデジタルサーカスについての説明でしたね。

正直まだどのような展開にしていくかは手探り状態ですけど、皆さんが読んでくれているという現実で元気を出して頑張っていきたいと思います!
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