ただポムニちゃんが狂っていくところを眺めていたいオリ主のお話 作:ポムニちゃん大好き俱楽部
モチベがなかなか上がらず、今日までずるずる引きずってしまいました。
そしてタグ増やしました。
それでは今回の話もお楽しみください
もうどれくらい経ったかわからないが、今日も今日とて冒険に出る。
が、もう冒険に出すぎて、回ってないところがないため退屈の日々を過ごしていた。
最近ではなんの前振りもなくバブルを割ったりして刺激を体に与えているが、それも既に飽きてきた。
ケインにもそのことを言ったが、「アップデートが来るまではしばらくはこのままだ。それまではたくさん冒険をしよう!」と言われてしまい八方塞がりとなってしまった。
そんな気分では冒険に出ようとも思えないため、今は部屋で様々な種類の時計を分解しては直している。
「はぁ、こんなことならほかのメンバーと仲良くなっておけばよかったか」
俺はいまだにケインとバブル以外のメンバーからは警戒されており、特にジャックスとラガタからの警戒が強い。
いたずら好きのジャックスとしっかり者のラガタが普段以上に警戒しているせいか、ほかのメンバーもなかなか警戒を外してくれないのが現状だ。
あ、ちなみにキンガーだけは警戒していない。
まぁなぜって言われれば精神がぶっ壊れちゃったからとしか言えないんだけどね。
それでも話し相手がいるというだけで精神が癒されるというものだ。
まぁ、たいていが虫の話だったりするが……。
というわけで、この世界であまりにも肩身の狭い俺は部屋に篭りっきりというわけだ。
なお、あの日からずっと削る音は止むことはない。
原因は言わずもがな、である。
そしてこれが続くということは、まだ完全にバグりきってはないということだ。
これが指すことというのは、ポムニちゃんが来るのはもう少し先ということ。
「あああぁぁぁぁ……、暇すぎる」
俺は床に分解途中の時計を投げ捨てて、ベッドに身を投げる。
しばらくベッドの上でジタバタとした後、しょうがないと思いながら起き上がり、部屋から出て歩き始める。
目的地は"始まりの場所"だ。
しばらく歩いていると、目的の場所についた。
そこから、いつぞやに聞いた軽快な音楽が聞こえてくる。
もうあれからどれくらい経ったか、この世界は昼と夜の間が曖昧だからわからなくなってしまったけれで、この音楽だけは何回聴いたか覚えている。
「違う違う、そこはそうじゃなくて――」
何やら言い争いをしているようだが、おそらくオープニングを撮っているのだろう。
確か少し前にケインがそんなことを言ってた記憶がある。
俺はこそこそと舞台の幕の裏に移動し、みんなの様子を眺める。
ケインは忙しそうに全員に指示を出している。
みんなはその指示にげんなりしているが、なんとかやっている感じだろうか。
めんどくさそうだけど、それでもみんな楽しそうだ。
いや、楽しいと思わなければ闇に呑まれちゃうのかな?
まぁ、そこは俺には関係ないか。
それにしても……。
楽しそうだなぁ。
俺もあの輪の中に入りてぇ。
絶対退屈しないじゃん、ポムニちゃんが来るまで暇つぶしできそうだ。
だけどもう、時すでに遅し。
俺はみんなの警戒対象だし、ケインからも正直どう思われているかわからない。
あ、ジャックスがラガタの足を引っかけて、ラガタが転んで、ズーブルがラガタに引っかかって
あーあー、喧嘩が始まったよ。
俺はそんな統一感のかけらもない彼らを見て、酷く羨ましいと思ってしまった。
「っ!?何を勘違いしているんだ俺は!?俺はただポムニちゃんが来て、ポムニちゃんが狂ってくる過程を楽しめればいいんだ。そうだよ、俺の目的はポムニちゃんだ。ほかの有象無象はただのおまけで、メインはポムニちゃんなんだ!…………よし、落ち着いた」
俺は自分に言い聞かせるように、ない耳を塞いで騒ぎ立てる。
その結果、俺は精神を落ち着かせることができた。
だが、俺がいる場所は、オープニングの練習しているメンバーの目と鼻の先の場所。
こんなに大きな声を出してしまえば……
「おっ。クロッカーがいるじゃないか!」
一番に俺の存在に気付いたのはバブル。
バブルの声で皆が幕の裏を見やり、俺がいるところを見る。
「や、やぁ……みんな。元気にしてたかい?」
はっきり言おう。めちゃくちゃ気まずい。
カフモの一件から、お互いに距離を置いていた俺たちが急に顔を合わせるというのは、なかなか心臓に悪い。
「……」
「……」
俺たちの間に会話が生まれない。
かなり嫌な空気が流れだしたその時、俺ではない誰かの鶴の一声が上がった。
「ね、ねぇ、クロッカー……?いま私たち、オープニングを撮ってるんだけど、一緒にやらないかしら?」
ラガタだ。
恐る恐る、といった感じで俺に近づいてきた彼女は、まっすぐ俺の顔を見て、そんな提案をしてくる。
「おいおい、勘弁してくれよ。こんな危険な奴と一緒にいるとか、気が滅入っちまう……ぐぇ!?」
ラガタの言葉に真っ先に反対意見を出したのはジャックス。
だが、ジャックスの言葉を遮ったのは、以外にもズーブルだった。
「黙ってて、ジャックス。私もラガタに賛成。たとえどんな奴だろうと、ここでは数少ない仲間なんだ。多ければ多いほどいい」
ズーブルの思わぬ援護射撃に、ケイン、バブルを除いた全員が驚いている。
「……何?私はただ、できるだけ仲間がいた方がいいなって思っただけ。その言葉になんの裏もないから」
自分に集まる視線をむず痒く感じたのか、言い訳じみた言葉を吐き捨てるズーブルだが、その言葉ではなんの言い訳にもなっていない。
むしろ逆だ。
「てことでクロッカー。一緒にオープニングを撮りましょ?」
ズーブルの言葉に、笑みを深くしたラガタは、俺の手を握り、舞台の方へ連れて行こうとする。
「待てって。まだほかのメンバーからのゴーサインが出てな「わ、私も、大丈夫!」「わたしはその少年と虫を捕りに行きたい!」……」
ジャックスは未だに反抗し続けるが、ガングル、そしてキンガ―の言葉を聞いて、黙り込んでしまう。
「それで?ジャックス。どうするの?」
「…………はぁ、まったく。ここでボクが反対し続けても、溝が深くなるだけ。それなら今回はみんなに流されるのが正解なのかな?」
ラガタの含みのある笑顔に詰め寄られたジャックスは、呆れたように笑ってゴーサインを出す。
「――よし、今度こそ、一緒にオープニングを撮りましょ?クロッカー」
「……なんで俺にかまうんだ?俺は、みんなから見れば危険人物、よくて不審者だ。それなのに、なぜ」
俺にはわからなかった。
俺は自分の欲望にだけしたがって、ここまでやってきた。
カフモが俺というきっかけでバグの事前段階に入ったのは、想定外ではあったが、俺としては都合がよかったし、これによってポムニちゃんが予定よりも早くこの世界に来てくれるなら、万々歳だとも思っていた。
改めて自分のことを客観視すると、かなりひどい奴だな、俺。
いやだからって直すつもりはないけど。
「なぜって……。何回も言ってるけど、一人より何人も仲間がいた方が精神的に余裕が生まれるの。だからあなたをこっち側に引き込もうとしてるの。わかった?」
「……わけがわからない。……わけがわからない、が、まぁ、そこまで言うならノッてやる。……ここまで来て俺自身がバグってサヨナラ世界なんてやっちまったら退場しようにもしきれねぇしな」
「何か言ったかしら?」
「いんや、何も?それより、さっさと行こう。新しいオープニングを撮らなくちゃ」
俺はみんなの間をくぐり抜けて、舞台の方へ歩いていく。
調子のいい奴、なんて言葉が聞こえるが、俺はあえてそれを無視して、スタスタと歩く。
大丈夫だ。
俺はこいつらを今でもポムニちゃんのただのおまけとしか考えてないし、何の情も浮かんでいない。
それにこの新しいオープニングを撮り終わって少し経てば、ようやく俺はスタート地点に立てるといっても過言ではない。
あっはは!
待っててね、俺のかわいいかわいい、愛して愛して愛してやまないポムニちゃん!
正直書き始めたのが久々すぎてどんな感じにしたのか全く覚えてませんが、これからも頑張っていきます。
てか前回(約二か月前)に本編入るって言ってたのにめっちゃ前日譚みたいなこと書いてるじゃん……。
遅れた上に詐欺ってしまって、本当に申し訳ない。
次の話こそ本編に入れると思うので、ゆっくり待っててください。
ということで今話もご愛読ありがとうございました。
次の話でまたお会いしましょう!
クイニーのバグる直前までのお話はいる?
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クイニーだけじゃなくてほかのキャラも!