相棒はマーシャドー『リメイク』   作:入魂ロフス

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カナメ(27歳)


四天王カナメ

〜テーブルシティ〜

 

 ある日、街の中をスーツを決めた筋骨隆々な青年がスマホロトム片手に歩き回っていた。

 

[今日の天気は快晴!ここパルデア地方ではピクニック日和ロト!]

「スマホロトムってのは随分ハイテクだなあ…お、この門か…?」

 

 テーブルシティの西の端、照明もなにもないトンネルを歩いて出た先にあったのは、ポケモンリーグ・パルデア支部。

 

 彼が何故パルデアリーグを訪ねる事になったかというと………。

 

 

 

〜ハッコウシティ・パルデア中央病院〜

 

 ナンジャモの配信に出演した直後、病院で応急処置をしてもらって出てきたところ…目がショボショボになったナンジャモの横で海藻みたいな髪型の女性が待ち構えていた。

 

「あ、カナメ氏…腕は大丈夫だった…?」

「ナンジャモさんのテンションよりは無事ですよ」

「良かったね…」

 

 とりあえずナンジャモのテンションをイジってみたものの、反応が薄い。

 病院に行く前のテンションと違いすぎて困惑するカナメ。

 

「マジでテンションヤバくないですか?あと隣の方は?」

「私の上司です…」

「え」

 

 ナンジャモの上司って事は…リーグ関係者!?

 

「フフフ…申し遅れました。私はオモダカ、パルデアリーグでチャンピオンを務めています。今回はうちのナンジャモがご迷惑をおかけしました。」

「あ、いえいえこちらこそ…ナンジャモさんの配信いつも見させて貰ってます…」

「ありがたい…」

「それでは本題を…」

 

 いきなり仕事の雰囲気になった事に少し警戒するカナメだったが、オモダカは表情を変えずに話を続ける。

 

「今回の配信、お見事でした。動画内では格闘家としての実力が話題になっていましたが…我々リーグ関係者からすればあなたのポケモンのレベルの高さは無視できません。」

「………」

「ヒェッ……」

 

 両者の間に緊張感が走る…!怯えるナンジャモ。

 

「我々から提案があります。カナメさんの強さ…是非引き入れたい。

 パルデアリーグに所属する気がお有りでしたら…一週間後、此処へいらしてください。これを。」

「これは…?」

「スマホロトムで読み込めば位置情報が表示されます。」

「スマホロトム?は持ってないんですけど…」

「「…………」」

 

 両者の間に気まずい空気が走る…!

 

「……ナンジャモさん。」

「は、はいっ!」

「カナメさんにスマホロトムを購入してあげて下さい。これは経費で落ちます。」

「了解です!」

「それでは。」

 

 スタスタと去っていくオモダカを見送るカナメとナンジャモ。

 カナメがナンジャモに語りかけた。

 

「あの人…独特な感じですね」

「…それな」

 

 ナンジャモに買ってもらったスマホロトムはカナメにめちゃくちゃ懐いた。

 

 

 

 

 

 

〜パルデアリーグ・屋上バトルコート〜

 

 この日、四天王全員がリーグの屋上に呼び出された。

 

「挑戦者も来やんのになんで屋上に集められたんやろ?ポピーちゃんなんか聞いとる?」

「わたしも知らないですの!」

「小生も何も聞いていませんな。」

「私もです…重要な営業中なのに突然呼び出されました…。」

「あんたらには聞いとらんねん!」

 

 チリのツッコミにしょんぼりするハッサクと無反応のアオキ。

 

ウィーン……

「トップのお出ましや……お?」

「むきむきですの!」

 

 エレベーターから出てきたオモダカ、その後ろから現れた大柄な男性にチリが疑問符を浮かべる。

 

「オモダカさん…この人達は…?」

「彼らはうちの四天王です。」

「え?」

 

 そんなの聞いてないぞと驚くカナメを無視して話が進む。

 

「オモダカちゃん!きょうはなんであつめられたんですの?」

「良いでしょう。カナメさん、私はあなたを新たな四天王にしようと思っています。」

「「「!?」」」

「トップ、四天王から降りるなら私でお願いします」

「元よりそのつもりですよアオキ。」

「!?」

「よかったですね!アオキさん!」

 

 普段は聞き入れられない要請を即諾されて動揺するアオキを祝福するポピー。

 

「それではカナメさん、本気のチームは連れてきましたね。」

「はい…でも良いんですか?アオキさん?が居るのに…」

「彼はジムリーダーとの兼任です。」

「アッ……ソウデスカ」

 

 パルデアリーグの人手不足は思っていたより遥かに深刻らしい。

 

「なんや?チリちゃん達は見とれってか?」

「わたしはたのしみですの!」

「小生も新人四天王の本気には興味がありますぞ!」

「私は四天王ではないので帰ります」

「アオキも見ていなさい。」

「………はい」

 

 帰ろうとするアオキをバッサリ切り捨てるオモダカ。

 

「それではカナメさん。私も全力です、力を示してください。」

「了解です!」

 

「行きなさい!キラフロル!」

「行くぞ!ミミッキュ!」

 

 

「トップ!こんなのどっから見つけたんや!?」

「本気のトップに勝つなんてすごいですの〜!」

「なんてレベルの高いバトル!小生!感動しました!うぼぉぉぉい!おいおいおい!」

「文句はありませんね」

「これからよろしくお願いしますね。カナメさん、給料は弾みますよ。」

「よろしくお願いしまぁス!」

 

 

 

 

〜チャンプルシティ・宝食堂〜

 

 ネモの誘いで始めたジムチャレンジの内、脱落者が最も出ると言われるチャンプルジムを突破したハルトは、ジム戦終わりの腹ごしらえとしてジムリーダーのアオキにお昼を奢ってもらう事になった。

 

「うわぁ…アオキさんたくさん食べますね…」

「もぐ…もぐ…逆に君はそれだけで良いんですか」

 

 大皿に山盛りのおにぎりを美味しそうに食べるアオキに対して焼きおにぎりが熱くてまだ食べられないハルト。

 アオキは奢りなのに食べなくて良いのかと心底不思議そうに聞いた。

 

「いやあ…チャンプルタウンに着いた時に屋台で食べたのでそこまでお腹減ってなくて…」

「そうですか………zzz」

「アオキさん…?大丈夫ですか!?」

 

 ハルトは話の途中で気絶したように眠りだすアオキにガチで焦って全力で肩を揺らした。

 

「ハッ……いえ…どっと疲れが…」

「えー…ちゃんと休んで下さいね!」

「ハルト君、大人には休みたくても休めない時が有るんですよ」

「へえー…大変ですね」

 

 ハルトは大人の世界を少し知れた気がした。

 

「それにしても…最近は有望な若者が多いですね…」

「……?」

 

 

 

 

〜パルデアリーグ・四天王戦〜

 

 全てのジムチャレンジを突破し、チャンピオンクラスに挑戦するハルト。

 面接試験を突破したハルトは、じめんタイプ使いのチリとはがねタイプ使いのポピーを撃破。

 3人目の四天王に挑もうとしていた……。

 

「実はなハルトくん次の3人目の四天王、こないだまでアオキさんやってん」

「ええ!?」

「おどろいてますの〜!」

 

 突然パルデアリーグの内部事情を暴露されて驚くハルト。

 

「そんでな?こないだ新しい奴が四天王になったんやけど、ハルトくんが初めての挑戦者でめちゃくちゃ張り切っとるから堪忍したってや」

「わかりました!」

 

 話が終わるのを待っていたであろうタイミングで扉が開き、向こう側から黒髪にオレンジのメッシュの入った上裸の偉丈夫が……気付いたら目の前にいた。

 

「うわぁっ!?」

「あちゃー……」

「すごいですの〜!どうやったんですの〜!?」

 

 周りにドン引きされているのを無視して偉丈夫が喋りだす。

 

「3人目の四天王はこのカナメ!刮目せよ!俺たちの剥き出しの肉体を!」

 

[四天王 の カナメ が 勝負をしかけてきた!]

 

「行け!ルチャブル!」

「行けっ!キョジオーン!」

 

 

「タイカイデンテラスタル!ぼうふう!」

「エルッ……!?」

 

[ハルトは賞金として12508円手に入れた!]

 

「やったあ!!」

 

「よう頑張った!」

「すごいですの〜!」

「流石だね!四天王はあと1人!頑張れよ!」

 

 

「カナメさん、そこに座りなさい。」

「スイマセンでしたァ!!」

「まだ何も言ってません。」

「すわったしゅんかんが見えなかったですの〜!」

「ホンマどんな身体能力しとんねん……」




 四天王カナメのパーティは
・ルチャブルLv.59
・ドクロッグLv.59
・キノガッサLv.59
・ルカリオLv.59
・エルレイドLv.60《かくとうテラス》
 かくとうタイプの3人目の四天王。
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