うp主の妄想による、息抜きサブストーリー 作:天元突破クローズエボルハザード
「最高最善の魔王を目指す少年、南雲ハジメは……なんと、一人で異世界に来てしまった!
それも仮想世界、デスゲームの舞台にだ!なんてこった!その上、ゲームマスターはサイコパスときた。
この事態を解決すべく、俺は最初に出会った少年、キリトと共に、次の村へと向かうのであった!」
キリト
「なぁ……この長い下りって、どうしてもやらなきゃダメか?」
ハジメ
「これがウチの売りらしい。
正直、長ったらしいものより、シンプルに"どうぞ!"だけでいいんじゃないかと思う。」
キリト
「いや、それだけじゃ流石に……例えば、俺等がやった"そーどあーとおふらいん"みたいな感じで……。」
ハジメ
「これといったニュースがないんだよなぁ……それにこの作品、まだ始まったばかりだし。」
キリト
「グッ……それを言っちゃあおしまいだけどさ……。」
ハジメ
「あ、そろそろ時間だから、キリト締めちゃって。」
キリト
「俺が!?え、え~っと……双剣2、それではどうぞ!」
ハジメ「もうレベル5か~。やりこんでただけあるよね。」
キリト「そんな俺よりもレベルが2つ上のハジメに言われてもな……。」
そんな会話をしながら、俺とキリトはホルンカの村を歩いていた。
さて、ここまでなにがあったのかというと……
俺はどうやらあまりにも早く着きすぎてしまったようで、村に来た当初はキリトの姿が見えなかったのだ。
折角なので、近場で狩りをしまくって時間を潰し、レベルが7くらいになったところで戻ると、漸くキリトと合流できたので、現在に至る。
ハジメ「それで……結局武器はどうするんだ?全部、防御や解毒に回しちゃったみたいだが……。」
キリト「あぁ、ちょうどこの先でクエストがあるんだ。そこで手に入れる。」
ハジメ「成程、はじめてのおつかいみたいなもんか。」
さて、ちゃちゃッとクリアして、カムフラージュ用装備を整えますか。
クエストの内容としては、村の女性の娘の重病を治す為に、西の森にいる捕食生物の胚珠で作った薬が必要になる、とのことだった。
それをクリアすれば、3層の迷宮区まで使える≪アニール・ブレード≫が貰えるらしい。
そういえば、キリトが娘のNPCを見て何か思い出していたのか、ボーッとしていたので聞いてみた。
キリト「……妹に、似ていたんだ。」
ハジメ「!」
俺も妹を持つ身としては、共感できるものがあった。だが、いつまでも感傷に浸っている場合ではない。
直ぐに、「そうか……。」とキリトに返し、身を引き締めた。すると、ターゲットが早速現れた。
キリト「早速お出ましか、≪りトルネペント≫。」
ハジメ「見た目ウツボカズラのバケモンだな。」
キリト「あぁ、でもハズレだ。"花つき"じゃないしな。」
そう、このモンスター、花がないと胚珠がゲットできない上に、花つきがレアという面倒くさい仕様らしい。
……茅場は武器を手に入れ為だけのクエストに、なぜここまで無駄なクリア条件を付けたのだろうか。
益々奴の考えが分からなくなってきた。と、その時。
キリト・ハジメ「「!?」」
突如、草むらから人影が飛び出したかと思えば、あっという間にウツボカズラ擬きを倒してしまった。
???「……コイツも"花つき"じゃなかったか。」
"花つき"……コイツもクエストを受けに来たのか。すると、向こうが漸くこちらに気づいた。
???「……!君たちは……ここは始めたての新米が来れる場所じゃない。君達……元ベータテスターでしょ?」
ハジメ「あ、俺は唯ついてきただけだから。後、ベータテストもやってないパンピーだ。」
???「えっ?……あ、あぁ、そうか。ところで……やっているね、〈森の秘薬〉クエスト。」
キリト「あぁ、そっちもな。」
因みに後から聞いた話だが、このクエストは片手剣使いにとっての必須クエストらしい。
報酬の剣は、どうやらこの先の3層、つまり序盤までは使える武器のようだ。
尤も、見た目はイマイチ、とはキリト談。
???「……折角だから、協力してクエストやらないか?」
キリト「え……?でも、一人用クエストだったと思うけど。」
ハジメ「まぁ、いいじゃねぇか。三人の方がキル数稼ぎの効率もよさそうだし。」
それに……向こうもこっちを利用する腹積もりのようだしな。とはいえ、流石に固まっての行動は無謀か。
ハジメ「……よし、じゃあ俺、こっからソロでやってみるよ。そっちの人、相棒をよろしく!」
キリト「えっ?あっ、オイ!」
キリトの制止も待たずに、俺は颯爽と森の中へと突っ込んでいった。
さて、十分に距離を取っておいて……っと。ここで裏技使っちゃおっと。
???「アハハ……不思議な人だったね?」
キリト「ハァ……アイツ、豪胆すぎるんだよなぁ……。」
アイツ、南雲ハジメは色々とぶっ飛んでいた。
最初に出会ったときは、同い年にしては礼儀正しそうな青年に見えた。
だが、街を出た後の印象が、それとはかけ離れていた。
普通、村まで移動するには結構な距離を短スパンで移動する上、モンスターとの戦闘も予定内に抑えなければいけない。
それにも関わらず、ハジメは何故か持っていたバイクで敵を蹴散らし、あっという間に俺よりも先についてしまっていた。
まぁ、俺にも予備のバイクをくれたのはちょっと嬉しかったが……
俺だってバイクに乗ってみたい年頃なんだよ!
???「あぁ、それと別にパーティーは組まなくていいよ。」
キリト「……え?」
意外な提案だった。俺には元々パーティーを組む資格なんてないと思っていたからだ。
ハジメも、俺が後ろめたさを感じているのを分かっているからか、その話題には触れてはこなかった。
???「"花つき"はノーマルを狩るほど出現率は上がるだろ。
誘ったのはこっちだし、最初のキーアイテムは譲るよ。
まぁ、俺の分が出るまで付き合ってもらうけどね。でも、ソロよりはずっと効率はいいはずさ。」
成程、共闘ということか……。それなら、受けてもいいか。
キリト「……分かった。よろしく頼む。」
???「あぁ、こちらこそ。俺はコペル。」
キリト「俺はキリト。よろしくな、コペル。」
本当なら、直ぐにハジメも誘っておけばよかったかな……。いや、でも大丈夫か。
――この時、最初から直ぐにパーティーを組んでおけばよかったと後悔することになることを、俺は知らなかった。
ハジメ「ハッハッハー!初手でいきなりゲットしちゃった上に、連続で3つもドロップしたZE☆」
エナジーアイテム"ラッキー""挑発"を使っておいてよかった~。よっしゃラッキー!
奴等、ツタと溶解液だけが攻撃手段だったからな。こっちには銃火器があるし。
それに、"実付き"の奴を倒せば、あっという間に他の奴もやってくるので、上から狙撃しまくれば入れ食い状態だ。
序に、爆撃までかませば、後にはドロップの胚珠しか残らない、という寸法さ!
さぁ、どんどん燃やすZOY!環境破壊は気持ちいいZOY!……よそう、また夢になる。
なんて、小ボケを挟んでいたその時。
ハジメ「!(なんだ?急に風が……キリトに何かあったのか?)」
ふと、何か嫌な予感がしたので、その方向へとライドストライカーを飛ばした。
すると、なんとキリトがウツボカズラ擬き共に囲まれているではないか!
ハジメ「ッ!キリトォォォ!」
俺は咄嗟に叫び、アクセルを全開にして突っ込んだ。
そして後輪でウツボカズラ擬き共に体当たりし、序にジカンギレードで銃撃し、奴らを後退させた。
キリト「…ハジ…メ?」
キリトの目は、どこか弱弱しそうだった。まるで、何かに絶望してしまったみたいに。
このままでは、今後も生き残れるかどうか心配だ。躊躇している時間はなさそうだ……!
咄嗟にエナジーアイテム"回復"を付与し、発破をかけた。
ハジメ「何ぼさっとしてんだよ!早く立て!このままじゃお前、死ぬぞ!
妹さんにもう一度会いに行くんじゃねぇのかよ!」
キリト「ッ!」
その言葉に突き動かされたのか、キリトの目に力強い光が宿ってきた。
キリト「そうだ…決めたんだ。」
そう言ってキリトは剣をとり、即座に立ち上がって敵のツタを切り裂いた。
キリト「この世界で生きて、生きて帰るんだ!!」
漸く立ち直ったか……シスコンの気があることにはツッコまないでおく。だってシリアスだもの。
ハジメ「へっ、ならやることは一つだな!」
キリト「あぁ!行くぞ、ハジメ!」
ハジメ「応!」
ハジメ・キリト「「うぉおおおおお!!!!!」」
そして俺達は、次々に群がってくるモンスターの群れへと突っ込んでいった。数分後……
ハジメ「ハァッ……ハァッ……わりに……あわねぇなぁ……。」
キリト「ゼェッ……ゼェッ……全く……だな……。」
やっとモンスター共を全滅させ、安全を確保できたこともあってか、両者膝をついて木に寄りかかっていた。
ハジメ「ハァッ……てか、キリト。さっき一緒にいた奴はどうしたよ?
まさかとは思うが……とっくにくたばっちまった、ってオチはないよな?」
キリト「……。」
オイオイ、無言ってことはマジなのかよ……。それはそれで、後味悪ぃなオイ……。
キリト「最初は、上手くいってたんだ……。」
そこからキリトは話してくれた。どうやら、さっきのプレイヤーの狙いはMPK、つまりモンスターでキリトを殺そうとしていたらしい。
全く持って、不愉快な話だ。直感に任せてかっ飛ばしておいて、正解だった。
ハジメ「まぁ、取り敢えずこの胚珠を渡せば、クエストはクリアだ。
奴へのお礼参りはまた今度にしよう。」
キリト「……そうだな。」
既にボロボロの状態のキリトを支えながら、森を抜けようとしたその時だった。
ハジメ「!あれは……。」
キリト「……あぁ、コペルのだろう。」
そこには、衝撃の跡があった盾と一振りの剣、そして胚珠が置いてあった。
後からキリトが教えてくれたが、コペルが身を隠すときに使ったスキル〈隠蔽〉は、視覚以外の感覚がある敵、目玉がない敵には効果が薄いらしい。
あのモンスターたちも、目玉がなかったからな。アイツはそれを知らなかったのだろう。
尤も、俺には他人を陥れようとした天罰にも思えるが。
キリト「あのとき……正直に話してくれたら……教えてあげられたのに……。」
ハジメ「……逝っちまった奴のことで今悩んでも、仕方がないだろ。それよりも、早く森を抜けよう。
あらかた掃討したとはいえ、まだ生き残りがいるかもしれねぇ。」
キリト「……そうだな。でもその前に少しだけ、時間をもらえるか?」
なんとなくキリトのやろうとしていることを察した俺は、仕方がなさげに頷いた。
キリトは、コペルとやらが持っていた武器を木に立てかけ、その前に胚珠を置いた。
キリト「……お疲れ。」
労いの言葉をかけ、キリトはこちらに向かってきた。……律儀なやっちゃなー。
とはいえ、キリトは疲労困憊なので、ライドガトライカー二人乗りで森を抜けた。
その後、胚珠をあげた分だけ剣を報酬として貰った。
すると、薬を飲んだNPCの少女が、こちらを向いてこう言った。
アガサ「ありがとう、お兄ちゃん。」
キリト「あ……。」
ハジメ「……。」
どうやら、妹さんとの思い出は相当深いもののようだ。
それを思い出したのか、キリトはその場で泣き崩れてしまった。NPCの娘にも心配されるほどだ。
俺はその場を背に、そっと去ることにした。
そして、そのまま家の前でスタンバること数分、漸くキリトが出てきた。
キリト「……悪ィ、恥ずかしいとこ見せちまったな。」
ハジメ「別に構わないよ。誰だって家族には会いたいものさ。
だからこそ、先へ進んでササッとクリアしちまおう。」
キリト「…あぁ、そうだな。」
そう言って俺達は、村を後にするのであった。さて、この辺りでいいか。
ハジメ「そういえばさ……キリトにだけ話してもいいかな、って思う秘密があるんだ。」
キリト「?何だ?」
俺は道中で迷っていた末に、俺自身の本当の経緯を打ち明けることにした。
さっきのMPKのように、騙すような真似はしたくないし。
ま、誰にでも打ち明けていいわけでもない秘密なんだがな……。
キリト「……ちょっと待ってくれ。じゃあお前は、元々別世界から来たってことか?」
ハジメ「あぁ、その通りだ。本来転移する世界とは別世界に飛ばされちまったみたいだ。」
キリト「みたいだって……なんでそんなに楽観的なんだよ。」
ハジメ「どっちにしろ元凶ぶちのめせば帰れるって、相場が決まってんだよ。
そう思えば、ちったぁ寂しさも紛れるさ。」
キリト「前向きなのか、脳筋なのか……でも、なんでそんなこと話してくれたんだよ?
隠し通す道もあっただろ?」
そんなの……決まってんだろ。
ハジメ「キリトになら、信じて打ち明けてもいい。なんか、そんな気がしたからさ。」
俺に答えに一瞬、ポカンとしていたキリトだったが、直ぐに溜息を吐いて言った。
キリト「……何だよ、それ。意味わかんねぇ……。」
でも……、とキリトは更に続けた。
キリト「……ありがとな。」
ハジメ「おう。それじゃ、先を急ぎますか!」
そう言って笑い合った俺達は、それぞれのライドストライカーに飛び乗り、先へと進むのであった。
後、キリトに貸した方は、このゲーム終了時まで貸してあげることにした。さぁ、ぶっちぎるぜ!
その頃、第一層/はじまりの町にて……一人の少女が、ベッドに寝そべって呟いていた。
???「2022年、11月18日……私はここで、死ぬんだわ……。」
悲嘆にくれる少女、彼女とハジメ達の邂逅の時は、刻一刻と近づいていのであった。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
今回はRe:アインクラッドから抜粋させていただきました。
何故ハジメさんが3本も入手したかというと、一本は自分用で、残り二本は今後の展開の為に必要な分だからです。
さて、次回はやっとメインヒロインが登場いたします!是非、お楽しみに!
次回予告
ハジメ
「俺とキリトは、とある迷宮にて、一人の少女、アスナと出会う。
アスナは、現実での柵への葛藤と、死への恐怖の狭間にて、悩みながらも進みだす。
そんな中、運命の初フロアボスレイドが開催される。
俺、キリト、そしてアスナの三人が出した答えとは。
次回 ソードアートオンラインfeatジオウ
双剣3:流星の赤ずきん~自分らしくあること~」
この先の物語は、何がいいですか?
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