うp主の妄想による、息抜きサブストーリー 作:天元突破クローズエボルハザード
「
シリカは自分の相棒を蘇生させるために、ハジメとキリトはその手伝いをするために、47層のダンジョンに挑むのであった。
そして、彼女を狙うオレンジギルドの影もまた、闇に潜んでいた……。」
シリカ
「皆さん、初めまして!先ほどご紹介預かりました、シリカです!」
キリト
「おぉ、次はシリカと一緒か!よろしくな。」
シリカ
「はいっ!よろしくお願いします、キリトさん!」
キリト
「おう!」
ハジメ
「……キリト、シスコンに加えて
キリト
「何でさ!?」
ハジメ「……案外これ、楽でいいな。」
寝ている途中で寝袋ごと壁にもたれかかっていた俺は、アラームよりも早く目が覚めた。
やはり日課の筋トレのおかげだろうか。そんなことを思いながら、今日も朝早くからノルマをこなす。
シリカ「ん、う~ん……。」
帰ってきて、カーテンを開けると、窓から日光がシリカに降り注ぐ。
そのまぶしさからすぐにシリカも起きてくる。
ハジメ「おはよう、シリカちゃん。」
シリカ「ふぇ?お、おはようございます……ハジメさ……ん!?」
途中で変な声になった。どうやら昨晩ここで寝落ちしてしまった事実に気付いたようだ。
見る見るうちに顔が真っ赤に染まる。
そして辺りをキョロキョロ見回し、未だ夢の世界にいるキリトを見つけ、俺の方を見て沈んだ表情になる。
シリカ「あの、すみません。ハジメさんのベット占領しちゃって……」
ハジメ「大丈夫だ、サバイバルには慣れっこだし。」
さしもの茅場も、状態異常の中に《筋肉痛》や《病気》といったものを加えることができなかったようだ。
……流石にそんなのあったら嫌だけどさ。
そんなわけで、この世界ではいくら剣を振るっても熟練度こそ上がれ、筋力値が上昇することはない。
まぁ、それでも俺は日課の筋トレは欠かさないけどな!
ハジメ「……とりあえず、キリト起こすか。」
俺がそう言うと、早速シリカはキリトの肩のあたりを指でつつきながら呼びかけた。
シリカ「キリトさん、朝ですよ!」
……なんだろう、見た感じ幼妻っぽいな?当の本人は無自覚天然たらしだけどな。
尚、他人事じゃないと思ったのは内緒である。と、漸くキリトが起きたようだ。
キリト「あ……おはよう。シリカ。」
シリカ「おはようございます。キリトさん。」
ハジメ「うし、全員起きたし、まずは下で腹ごしらえだ。」
1階に降り、今日のダンジョン挑戦に向けてしっかりと朝食を食べてから表に出る。
隣の道具屋で諸々の道具を揃えてから、ゲート広場に向かった。
幸い、シリカを勧誘しようとするプレイヤーにも、性悪おばさんにも出くわすことなくゲートに到着し、俺達は47層《フローリア》に飛んだ。
シリカ「うわあ……。」
思わずといった感じにシリカが歓声を上げる。
47層のゲート広場は、無数の花々で溢れかえっていて、女の子は結構好きそうな感じだ。
シリカ「すごい……。」
キリト「この層は通称《フラワーガーデン》って呼ばれてて、街だけじゃなくてフロア全体が花だらけなんだ。
時間があったら、北の端にある《巨大花の森》にも行けるんだけどな」
シリカ「それはまたのお楽しみにします。」
それきり、シリカは花に夢中だ。やっぱり女の子なんだなぁ……と感じつつ、ふと周りを見てみる。
花の間の小道を歩く人影は、ほとんどが男女の2人連れだ。……香織がいたら、一緒に歩けたのかな?
そんなことを思っていると、もう充分に堪能したのか、シリカがやけに元気よく言ってきた。
シリカ「さ……さあ、フィールドに行きましょう!」
キリト「う、うん。」
ハジメ「お、おう。」
ちょっと驚いて、2人して思いっきりどもってしまった。
ゲート広場を出て、メインストリートに出てもそこは同じように花で埋め尽くされていた。
物珍しさにまたキョロキョロとしていると、ふと、シリカが口を開いた。
シリカ「あの……キリトさん。妹さんのこと、聞いていいですか……?」
キリト「ど、どうしたんだ急に?」
シリカ「あたしに似てる、って言ったじゃないですか。それで気になっちゃって……。」
キリトも最初は渋っていたが、シリカちゃんの真剣な目に当てられてはどうしようもなく、やがて、ぽつりぽつりと話し始めた。
因みに、俺にはホルンカの村出発の際に話してくれた。
キリト「妹って言ったけど、ほんとは従妹なんだ。
事情があって、生まれた時から一緒に育ったから、向こうは知らないはずなんだ。でも、そのせいかな……
どうしても俺のほうから距離を作っちゃってさ。家で顔を合わせるのすら避けてた。」
かすかな嘆息……ん?従妹ってことは……いや、まさかな。
キリト「……それに、祖父が厳しくてね。
俺と妹は、俺が8歳の時に強制的に近所の剣道場に通わされたんだけど、俺はどうしても馴染めなくて2年で辞めちゃったんだ。
祖父にはそりゃあ怒られて、殴られて……。
そしたら妹が、大泣きしながら、自分が2人分頑張るから叩かないで、って俺を庇ってくれてな。
俺はそれからコンピューターにどっぷりだったんだけど、妹は本当に剣道に打ち込んで、ちょっと前には全国でいいとこまで行くようになった。
だから、俺はずっと妹に引け目を感じてた。
本当はあいつにもやりたいことがあったんじゃないか、俺を恨んでるんじゃないかって。
そう思うと、余計に避けちゃって……そのまま、ここにきてしまったんだ。」
そこでキリトは言葉を止めると、そっとシリカの顔を見下ろした。
キリト「だから、君を助けたくなったのは、俺の勝手な自己満足なのかもしれない。
妹への罪滅ぼしをしてる気になってるのかもしれないな。ごめん……。」
シリカ「……妹さん、キリトさんを恨んでなんかいなかったと思います。
何でも、好きじゃないのに頑張れることなんかありませんよ。きっと、剣道、ほんとに好きなんですよ。」
一生懸命に言葉を紡ぐシリカに、キリトの顔は思わず緩む。
俺?その話を聞いた時は、残念だけど良いアドバイスが思い浮かばなかったよ。
キリト「君には慰められてばかりだな。……そうかな……。そうだといいな。」
そんなこんなで、俺達は思い出の丘に通じる街の南門にまで歩いてきていた。
ハジメ「さて……いよいよ思い出の丘だ。準備はいいかい、シリカちゃん?」
シリカ「はい。」
表情を引き締め、シリカは頷いた。それを見たキリトは、安心させるようにニッと笑い、言った。
キリト「じゃあ、行こう!」
シリカ「はい!」
意気揚々と足を踏み出すシリカ。は、ここからが本当の地獄であった。
シリカ「ぎゃ、ぎゃあああああ!?なにこれ――!?き、気持ちワル―――――!!」
早速POPしたモンスター相手に大苦戦だ。
まあ確かに、花が好きであろうシリカには厳しい相手かもしれない。
POPしたモンスターはいわば《歩く花》だ。
その見た目は醜悪そのもので、目についたら即燃やすかぶった切るの二択だった。
シリカ「や、やあああ!!来ないで―――――!?」
ここまでなるほどのものか?最早ほとんど目をつぶって手にした短剣を振り回すだけだ。
それを見かねたのか、キリトが呆れたような声で言った。
キリト「だ、だいじょうぶだって。そいつ凄く弱いから。
花の下の、ちょっと白っぽくなってるとこを狙えば簡単に……」
シリカ「だ、だって、気持ち悪いんですううう――!」
キリト「そいつで気持ち悪がってたら、この先に進んだら大変だぞー。
食虫植物みたいなのや、触手が山ほど生えたやつまで……」
シリカ「キエ―――――!!」
……キリト、お前には人の心とかないんか?って拙い!
キリトの余計な一言のせいで、おおよそ女の子のものと思えぬ叫び声をあげるシリカ。
無茶苦茶にソードスキルを繰り出すが、当たるわけはない。
技後硬直を狙ってモンスターの2本の蔦がシリカの足に狙いをつけるのが見えたので、即座にモンスターを退治するのだった。
ハジメ「シリカちゃん、取り敢えず落ち着いて行こう。それと、キリトは後で説教な?」
キリト「あ、えっと……はい。」
シリカ「はっ、はい!ひっひっふ―!」
ハジメ「ラマーズしなくていいから。今は"プネウマの花"だけ考えて進もう。」
全く……こんな調子で大丈夫かね?
その後も5回ほど戦闘を行ったが、シリカも次第に見慣れたのか、快調に進んでいった。
途中でウツボカズラとイソギンチャクを混ぜたようなモンスターに襲われた時は、軽くヒヤッとしたが……
……まあ、そんなこんなで俺達はなにかあった場合にのみ動き、基本はシリカのアシストに専念した。
このゲーム、パーティを組んだ場合はダメージ量に比例して経験値が分配されるので、恐らくシリカのレベルは相当上がるだろうという配慮だ。
赤レンガの一本道をひたすら進み川を越えると、ようやく目的の場所が見えてきた。
キリト「あれが《思い出の丘》だ。」
ハジメ「まっすぐな一本道だが……敵が多そうだな。」
キリト「ああ、量が相当らしい。気を引き締めていこう。」
シリカ「はい!」
結構急な上り坂をぐるぐると進んでいくと、キリトの言う通り急にエンカウントする回数が増えた。
だが、大概の敵はシリカが連続技を放てば倒せるので、俺達は数が多い時に処理する程度で済んでいる。
やがて、高く茂った木立の連なりをくぐると――そこが丘の頂上だった。
シリカ「うわあ……!」
シリカは数歩駆け寄ると、歓声を上げた。
空中に浮かぶ花畑、木立の中にぽっかりと開いた空間の中に綺麗な花が咲き誇っている。
キリト「とうとう着いたな。」
背後にいたキリトも、剣を鞘に収めながら言った。
シリカ「ここに……その、花が……?」
キリト「ああ、あそこにある岩のてっぺんに……」
シリカはキリトの言葉が終わるのを待つことなく駆け出して行った。
余程使い魔に愛着があったのだろう。あっという間に天辺まで行ってしまった。
俺達も慌てて追いかけ、なんとか追いついたその時だった。
シリカが悲嘆にくれた表情を浮かべていた。
シリカ「ない……ないよ、キリトさん!ハジメさん!」
すぐに駆け寄り、恐る恐るくぼんだ岩の上を覗き込む。
しかし、そこには何もなかった。
岩の中には短い草が生えているだけで、花らしきものはまるで見当たらない。
ハジメ「どういうこった……?」
キリト「そんなはずは……。いや、ほら、見てごらん。」
キリトに促され、僕たちは再び岩の上に視線を戻した。
シリカ「あ……。」
草の間から、1本の芽がまるで早回しのフィルムのように高く、太く成長していき、やがてその先端がほころんで――
しゃらん、と音を鳴らしてつぼみが開いた。
俺達はしばらく身動きもせずに、それを見つめていた。
7枚の細い花弁からふわり、と星のように光がこぼれては宙に溶けていく。
シリカが「これに触れていいのか?」とまるで同意を求めるような視線を、こちらに送ってきた。
なので、顔を見合わせ、やがてゆっくり頷いた。シリカは頷き返すと、そっと右手を伸ばした。
途端、それは氷のように砕け散り、シリカの手の中に納まった。
シリカ「これで……ピナを生き返らせられるんですね……。」
キリト「ああ、心アイテムに、花の雫を振りかければいい。
でも、ここには強いモンスターが多いから、街に帰ってからにしよう。」
シリカ「はい!」
シリカは、はじけるような笑顔で頷くと、花をメインウインドウに収納した。
さて、そろそろ俺達も
その後の帰り道では、ほとんどモンスターに出くわすことなく、順調に麓までたどり着いた。
あとは街道を1時間ほど歩くだけ、そう思い橋を渡ろうとした、その時だ。
のこのことやってきた敵が、索敵網に引っかかった。
キリトも同じだったようで、シリカを制止すると、いつもより低く張った声を発した。
キリト「――そこで待ち伏せてる奴、出てこいよ。」
シリカ「え…………!?」
シリカは気付いていなかったようで、驚いた声を上げた。
それに呼応するかのように、木の葉が動いたかと思うと、プレイヤーを示すカーソルが表示された。
現れたのは――大方の予想通り、この前の性悪ババアだった。
シリカ「ろ……ロザリアさん……!?なんでこんなところに……!?」
ロザリア「アタシの隠蔽ハイディングを見破るなんて、なかなか高い索敵スキルね、剣士サン。
侮ってたかしら?」
そこでようやく性悪女はシリカに目を移す。
ロザリア「その様子だと、首尾よく《プネウマの花》をゲットできたみたいね。おめでと、シリカちゃん。
じゃ、さっそくその花を渡してちょうだい。」
シリカ「……!?な……何を言ってるの……!?」
その時、今まで2人の会話を見守っていたキリトが進み出て、口を開いた。
キリト「そうは行かないな、ロザリアさん。いや――
犯罪者オレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーさん、と言ったほうがいいかな?」
性悪女の眉がピクリと跳ね上がり、唇から笑みが消えた。
シリカ「え……でも……だって……ロザリアさんは、グリーン……」
ハジメ「オレンジギルドっつっても、全員がオレンジってわけじゃねぇんだ。
グリーンのメンバーが適当な獲物を見繕い、パーティに誘い込んで、待ち伏せポイントまで誘導するって手口とかもあるからな。
昨夜の盗み聞きをしていた奴も、そこの阿婆擦れの仲間だろう。」
シリカ「そ……そんな……。」
ふむ……相手は20程度か。まぁ、俺とキリトでなら、難なく捌き切れる数だな。
そう思っていると、シリカが愕然としたように、声を上げた。
シリカ「じゃ……じゃあ、この2週間、一緒のパーティにいたのは……。」
その声に、阿婆擦れは再び毒々しい笑みを浮かべ、言った。
ロザリア「そうよォ。
あのパーティの戦力を評価すんのと同時に、冒険でたっぷりお金が貯まって、おいしくなるのを待ってたの。
本当なら今日にもヤッちゃう予定だったんだけど――」
シリカの顔を見つめながら、ちろりと舌で唇を舐めた。
ロザリア「一番楽しみな獲物だったあんたが抜けちゃうから、どうしようかと思ってたら、なんかレアアイテム取りに行くって言うじゃない。
《プネウマの花》って今が旬だから、とってもいい相場なのよね。
やっぱり情報収集は大事なのよねえー。」
そこで言葉を切ると、こちらに視線を向けて肩をすくめた。
ロザリア「でもそこの剣士サンたち、そこまで解ってながらノコノコその子に付き合うなんて、馬鹿?
それとも本当に体でたらしこまれちゃったの?」
阿婆擦れの汚ねぇ言葉に、シリカは顔を真っ赤にして動き出そうとした。
が、それを俺が制止し、キリトはあくまで冷静に言い返す。
キリト「いいや、どっちでもないよ。――俺もあんたを捜してたのさ、ロザリアさん。」
ロザリア「――どういうことかしら?」
キリト「あんた、10日前に、38層で《シルバーフラグス》っていうギルドを襲ったな。
メンバー4人が殺されて、リーダーだけが脱出した。」
ロザリア「……ああ、あの貧乏な連中ね。」
阿婆擦れは眉一筋も動かすこともなく、何の気もなしに頷いた。
キリト「リーダだった男はな、毎日朝から晩まで、最前線のゲート広場で泣きながら仇討ちをしてくれる奴を捜していたよ。」
それに対し、キリトはその声に研がれた剣のような冷気を纏わせ、言った。
キリト「でもその男は、依頼を受けた俺に向かって、あんたらを殺してくれとは言わなかった。
黒鉄宮の牢獄に入れてくれと、そう言ったよ。――あんたに奴の気持ちが解るか?」
ロザリア「解んないわよ。」
ハジメ「キリト、こういった間抜け共には、普通の道理なぞ通じんよ。
他人の痛みがわからん馬鹿に、一々説教解くほど、俺達は聖人君子じゃあるめぇしよぉ……
さっさとぶっ飛ばしちまう方が早くねぇか?」
俺がそういうと、阿婆擦れはその目に凶暴そうな光を帯びさせる。
ロザリア「で、あんたら、その死に損ないの言うこと真に受けて、アタシらを探してたわけだ。
ヒマな人らだねー。ま、あんたらの撒いた餌にまんまと釣られちゃったのは認めるけど……
でもさぁ、たった3人でどうにかなるとでも思ってんの……?」
そう言って、阿婆擦れは嗜虐的な笑みを浮かべると、右手で素早く2度宙を仰いだ。
それを合図に、橋の両岸から先ほど索敵スキルで発見した通り、オレンジカーソルのプレイヤーが20人ばかり出てきた。
出てきたプレイヤーは、みな一様に盗賊のような恰好をしており、全身に銀のアクセサリやサブ装備をじゃらじゃらとぶら下げている。
チンピラにしては、何ともまぁお粗末な……。
キリト「完全に囲まれちまったな……。」
シリカ「に、人数が多すぎます、脱出しないと……!」
ハジメ「全員蹴散らしちまえばいいって言ったろ?俺達、最強だし。」
キリト「ああ。
でも、俺が逃げろって言ったときは、さっき渡した結晶を使ってどこの街でもいいから逃げるんだ。」
ハジメ「まぁ、その可能性はありだな。さて、行きますか!キリト、半分は任せた!」
キリト「ああ!」
俺は阿婆擦れがいる方へ、キリトはその対岸へ向かう。
シリカ「キリトさん……!ハジメさん……!」
シリカの声が辺りに響いた途端――。
チンピラ1「キリト……?ハジメ……?」
不意に賊の1人が反応した。それに呼応するように賊の連中が騒ぎだした。
チンピラ1「その恰好……盾なし片手剣に黒のコート、《黒の剣士》!?
それに、あのベルトは……《仮面魔王》!?」
連中は急激に顔を青くして、数歩後ずさった。てか、俺そんな呼ばれ方してんだ。
チンピラ2「や、やべぇ、ロザリアさん。こいつら……こ、攻略組だ……!」
1人の言葉に反応してか、連中の顔が一気に強張った。
それは阿婆擦れも同様で、たっぷり数秒は口をぽかんと開けてから、我に返ったように甲高い声で叫んだ。
ロザリア「こ、攻略組がこんなとこをウロウロしてるわけないじゃない!」
その声に勢いづいたように、先頭に立つ斧使いも叫んだ。
チンピラ3「そ、そうだ!攻略組なら、すげぇ金とかアイテムとか持ってんぜ!オイシイ獲物じゃねえかよ!」
口々に同意の言葉を喚きながら、賊たちは一斉に抜刀した。
ハジメ「ハッ、ならかかってくるといい。尤も……無理だがな!」
『ジオウ!』『グランドジオウ!』
道中で身に着けていたドライバーに、ウォッチをセットし、変身ポーズをとる。
『(アークル)(オルタリング)アドベント!COMPLETE!ターンアップ!(音角)CHANGE BEETLE!
ソードフォーム!ウェイクアップ!カメンライド!サイクロン!ジョーカー!タカ・トラ・バッタ!3・2・1!
シャバドゥビタッチヘンシーン!ソイヤッ!ドライブ!カイガン!レベルアップ!ベストマッチ!
ライダータイム!』
シリカ「えっ!?何ですかこれ!?」
キリト「気にするな、シリカ。俺もつい最近、ようやく慣れたから。」
?そんなに驚くことかね?まぁいい、いつもの奴、行きますか!
ハジメ「変身!」
『グランドタイム!祝え!仮面ライダーグランドジオウ!』
もうフルバージョンはやったので、今回は短縮版だ。そして勿論、ライダー達を召喚する。
『ビルド!』『エグゼイド!』『鎧武!』『ドライブ!』『ウィザード!』『オーズ!』
ビルド・ラビットラビットフォーム
エグゼイド・マキシマムゲーマーlv99
鎧武・カチドキアームズ
ドライブ・タイプテクニック・ジャスティスハンター
ウィザード・インフィニティースタイル
オーズ・サゴーゾコンボ
ハジメ「鎧武とビルドはシリカちゃんの護衛をお願い。
俺とエグゼイド、オーズで片っ端から無力化していくから、ドライブとウィザードは拘束お願いね。」
俺がそう指示を出すと、ライダー達は頷き、配置についた。
チンピラ4「な、なんだあそりゃあ!」
チンピラ5「こけおどしのつもりか!」
如何にも雑魚キャラにお似合いのフラグを立てながら突っ込んでくる賊共。が、所詮は唯の下級戦士。
最高最善の魔王に敵う訳なかろう。
ハジメ「マキシマム、サゴーゾ。」
エグゼイド、オーズ「「!」」コクッ
二人は頷くと、地面を勢いよく叩きつけ、その衝撃で敵を全員空中に吹っ飛ばした。
チンピラ『グワーッ!?』
そうして打ちあがった敵をウィザードが《バインド》で拘束しては、ドライブの"ジャスティスケージ"へとぶん投げ入れて行った。
そしてトドメは勿論、マキシマムのリプログラミングだ。
避けようにも、手加減ありの一撃で、HPは全員レッドゾーン一歩手前に加え、スタン状態だ。
『マキシマムガシャット!キメワザ!』
『MAXIMUM MIGHTY CRITICAL FINISH!』
音声と共に、エグゼイドがエネルギー弾を発射する。
チンピラ6「ギャアッ……って、あれ?HPが減ってない……。」
チンピラ7「やっぱこけおどしじゃねーか……って、重ッ!?」
ハジメ「そりゃあお前らのレベル、全員1だしな。重量過多でまともに動けんだろう。
大体、奪った装備が枷になった時点で、因果応報だろう。」
そうバッサリ切り捨てると、全員をケージごとコリドーにぶん投げ入れた。
ハジメ「キリトー終わったよー。」
キリト「こっちもだ。全員黒鉄宮に送った。」
対して時間もかからなかった。やっぱ俺達、最強だな!
そうして訪れた静寂。小鳥の囀り、小川の潺、草花が風に揺れる音が聞こえてくる。
さっきまで喧騒が嘘のように。そんな中、シリカは複雑な表情をして口を閉ざしたまま立ち尽くしていた。
そんなシリカにキリトは囁くように言った。
キリト「……ごめんな、シリカ。
君を囮にするようなことになっちゃって、俺のこと、言おうと思ったんだけど……
君に怖がられると思って、言えなかった。」
そんなキリトの言葉を、シリカは首を振って必死に否定する。
キリト「街まで、送るよ。」
キリトがそう言って歩き出したので、俺もそれに続こうと歩き出そうとした。
すると後ろからシリカの声が聞こえた。
シリカ「あ――足が動かないんです。」
俺とキリトは顔を見合わせると、少し笑って肩をすくめた。
そのままシリカに手を差し出すと、シリカも少しはにかんでその手を取った。
転移門までの間、折角なのでキリトにおんぶしてもらったシリカの表情には、満足感があふれていた。
そんな兄妹みたいな二人を見ながら、俺は周りの警戒を続けるのであった。
シリカ「2人とも……行っちゃうんですか……?」
キリト「ああ……。5日も前線から離れちゃったからな。すぐに、攻略に戻らないと……。」
ハジメ「俺も、そろそろ攻略前線に戻らねぇと、死に急ぎが増えちまうからな……
まぁ、先を行く者の
シリカ「……そう、ですよね……。」
転移門を抜け、35層まで登り、風見鶏亭に到着するまで、俺達3人は無言だった。
2階に上がり、部屋に着いたところで、シリカが震えた声で聞いてきたので、俺達は答えた。
それを聞いて、明らかに暗くなるシリカの表情。――まぁ、十中八九理由はキリトだろうな。
別についていけなくとも、フレンド登録という道はあるのだが……ロマンにかけるからダメか。
シリカ「…………あ……あたし……。」
シリカもそれは重々承知なのだろう。耐えるように顔を俯かせ、静かに涙を流す。
そんなシリカに俺達は囁くように言った。
キリト「レベルなんてただの数字だよ。この世界での強さはただの幻想に過ぎない。
そんなものよりもっと大事なものがある。だから、次は現実世界で会おう。
そうしたら、また同じように友達になれるよ。」
ハジメ「そーそー!キリトの言う通りさ。それに、フレンド登録すれば、いつでも連絡できるし。
今生の別れってわけじゃあねぇんだ。生きてりゃきっとまた会えるさ!」
それを聞いたシリカは涙を拭うと、そっと目を閉じ、呟いた。
シリカ「はい。きっと――きっと!」
……辛くとも前に進め、恋する乙女よ!(涙目)
キリト「さ、ピナを呼び戻してあげよう。」
キリトが微笑みながら言うと、シリカは頷き、ストレージから《ピナの心》を実体化させる。
次に、先ほど手に入れた《プネウマの花》も呼び出すと、シリカはキリトを見上げた。
キリト「その花の中に溜まっている雫を、羽根に振りかけるんだ。それでピナは生き返る。」
シリカ「解りました……。」
キリトォ……もうちょいさぁ、こう、なんかあるだろ。そんな呆れの視線を、キリトに向ける俺であった。それには目もくれず、ピナと再会できる嬉しさと、キリトと別れる寂しさで、両の眼に涙を浮かべながら、シリカは手に持った花をそっと羽根に向かって傾けたのであった。
――後日、キリトと一緒にフレンド登録(キリトには説教手打ちで手を打って承諾させた)した後で、シリカから相棒のピナとのツーショット写真が送られてきたのは、他プレイヤーへの秘密である。
尚、アスナにはキリトの唐変木っぷりと、シリカちゃんの恋心について盛大にチクっておいた。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
今回もグランドジオウが大活躍!やっぱ魔王様反則過ぎっすわ。
そしてシリカちゃんのパンチラッキースケベを楽しみにしていた方々、申し訳ありません。
流石にここの描写入れたら、ハジメ君が般若さんに怒られかねないので……。
展開は原作とほぼ同じです。キリトの唐変木っぷりも相変わらずですが。
さて、次回からは圏内編が始まります。乞うご期待を!
次回予告
キリト「みんな!デュエルのウィナー表示を探してくれ!!」
圏内殺人発生!?
アスナ「久々に《協力プレイ》と行きましょう!」
最強パーティー、再結成!
ヨルコ「わたしたちのギルドは、消滅したんです。」
過去に隠された真実とは!?
ハジメ「……証明できた。」
次回 ソードアートオンラインfeatジオウ
双剣8"Mの惨劇/完全犯罪?~問題編~"
これで決まりだ!
この先の物語は、何がいいですか?
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SAO編の続き
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推しの子二次創作
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ISギーツクロス
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次はFATEに行ってみようぜ!
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ワンピいこうぜ
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じゅじゅつだいじに
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ブロリーMAD
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ヒロアカがんばれ
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はめつのおうこくなんてなかった…
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超次元GOGO!
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東方珍道中
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ちょび髭の閣下レーン
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勇者ヨシヒコと魔王ハジメ
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うp主め、好きにしろ