うp主の妄想による、息抜きサブストーリー   作:天元突破クローズエボルハザード

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ハジメ
SAO(ソードアートオンライン)という名の、デスゲームと化した仮想世界≪アインクラッド≫にて、ハジメ・キリト・アスナの3人は、74層のボス部屋攻略に挑む。
途中、クラインと2年ぶりに再会したり、軍の奴等と衝突したりと、色々あったものの、最終的にはキリトの二刀流スキル"スターバースト・ストリーム"でボスを撃破、窮地を脱することに成功したのだった。」
クライン
「はぁ……彼女ほしいぜ……。」
ハジメ
「……クラインさん、ここ愚痴吐きの為の飲み屋じゃないんですけど?」
クライン
「うるへ~、おめぇだって元の世界じゃあ散々モテてたってキリの字から聞いてんだぞ!」
ハジメ
「むしろ搾り取られそうな恐怖しかなかったんですが?ただでさえ、キリトがあんな感じだったし。」
クライン
「そりゃおめぇ……アスナちゃんが肉食だっただけだろ。」
ハジメ
(そんなデリカシーのない発言するから、持てないのでは?)
クライン
「今何か失礼なこと思わなかったか?」
ハジメ
「?さぁ、どうなる双剣17!」
クライン
「誤魔化すなよぉ!」


双剣17:愛を誓うLovers~長の剣技・王の裁き~

キリトがグリームアイズを倒し、75層が解放され騒ぎになっている頃、当の本人は血盟騎士団本部に呼び出されていた。

呼び出したのはヒースクリフ、用件は「アスナ君の一時脱退を認めてほしくば、私と立ち会い、勝利することだ」とのこと。

そして、会議室の重そうな金属扉が開かれ、アスナに連れられたキリトが入室してくる。

机の前までくると、アスナは軽く一礼し、キリトもそれに倣い頭を下げる。

 

アスナ「お別れの挨拶に来ました。」

開口一番そう言われ、幹部たちは目を見開き、ヒースクリフは苦笑、俺は頷いた。

ヒースクリフ「そう結論を急がなくてもいいだろう。彼と話させてくれないか?」

そう言い、ヒースクリフはアスナからキリトへ視線を替える。

 

ヒースクリフ「こうして話すのはいつ以来だったかな、キリト君。」

キリト「67層の攻略会議で少し話したから、一月ぶりくらいかな?」

肩をすくめ、ぶっきらぼうに答えるキリトの態度に周りの幹部たちが、ぴくりと眉を動かす。

 

ヒースクリフ「あれは辛い戦いだったな。我々のギルドも危うく死者を出すところだった。

トップギルドなどといくら言われようとも、戦力は常にギリギリだよ。

――なのに君は、我がギルドの貴重なトッププレイヤーを引き抜こうとしているわけだ。」

キリト「貴重なら、護衛の人選にも気を使ったほうがいいぜ?」

ハジメ「それには同感だが、もうちょい言い方に気をつけろ。ここには血の気の多いバカもいるんだ。」

そう言いつつ、血相を変えて立ち上がろうとする幹部を押さえつける。

 

ヒースクリフ「クラディールは自宅で謹慎させている。迷惑をかけてしまったことは謝罪しよう。

だが、我々としても副団長を引き抜かれて、はいそうですかという訳にはいかない。キリト君――」

ヒースクリフは一度言葉を飲むと、その目をギラリと輝かせて、言う。

 

ヒースクリフ「欲しければ、剣で――《二刀流》で奪い給え。

私と戦い、勝てばアスナ君を連れていくがいい。だが、負けたら君が血盟騎士団に入るんだ。」

いや、お前システムアシストで絶対勝つだろ……。どう考えても負けイベじゃねぇか。

 

アスナ「団長、わたしは別にギルドを辞めたいと言っているわけではありません。

ただ、少し離れて、色々考えてみたいんです。」

その後もアスナは色々と言い募ろうとするが、それをキリトが制し、前に進み出ると、言った。

キリト「いいぜ、剣で語れと言うなら受けて立つよ。デュエルで決着をつけようぜ!」

……ドンマイ、キリト。これでお前も社畜の仲間入りだ!

 


 

アスナ「もうバカバカ!!何であんなことを言いだすのよ!」

キリト「悪かった!悪かったって!」

はいはい、バカップルバカップル。仲がいいのはいいことだが……あまり見せびらかさないように。

 

アスナ「キリト君、分かってる?団長の強さ、最前線だったハジメ君でも勝てなかったんだよ?」

ハジメ「まぁ、あの時は俺も本気で戦ってはいなかったしな。それ抜きでも厳しいぞ。」

キリト「あぁ…何せ、あいつのHPがイエローゾーンにまで陥ったことは殆ど無いんだろ?ハジメもだけど。」

ハジメ「そりゃあ応急用アイテムも持ち合わせていますから。」

そんな他愛もない会話をしつつ、俺達は控室にて対ヒースクリフを検討し始める。

 

ハジメ「そもそも、あの人はスキル以外でも色々と謎のある人だ。その辺も考慮しておいた方がいい。

取り敢えず、実際に戦った俺から言えることは一つ。クリティカルだけは貰うな。以上。」

キリト「適当だなぁ……まぁ、役立ててみるよ。」

いや、俺よりもアスナの心配を聞いてやれよ。

 

アスナ「いい?危険だと思ったらすぐにリザインするのよ。

この間みたいな真似したら絶対に許さないんだからね!」

キリト「わかってるよ……でも、簡単に負けることは無いさ。」

キリト、そのセリフはフラグ……いや、格調高く言うと、伏線だ。

 

そこでデュエル開始のアナウンスが聞こえてきたので、作戦会議は終了した。

キリトはウインドウを操作し、ダークリパルサーを左手用に装備させると、覚悟を決めた表情でゆっくりと歩み始めた。

さて、どうなることやら……。

 


 

今回の舞台は、つい先日解放されたばかりの75層主街区。

古代ローマ風の造りで、街の中央にはコロッセオっぽい闘技場がある。

《コリニア》と名の付くこの街は、昨日解放されたばかりというのに、既に活気に満ち溢れており、多くの剣士や商人プレイヤーが通りを往来している。

 

「火吹きコーン、今日は特別に10コル!安いよ、10コル!」

「黒エールも冷えてるよ!そこのお兄さんどうだい?」

そして、前回同様ダイゼンさんや商人プレイヤー達の策略により、いつもに増して観衆が多い。

コロシアム入り口付近やその周辺の道路では商人プレイヤーたちの怪しげな露店で溢れかえっている。

更にそこに並ぶ見物人という様もあり、現実における年末カウントダウンみたくなっている。

 

キリト「……ど、どういうことだってばよ……?」

ハジメ「いや、俺の時もこんな感じだったし、分かるだろ。」

そう言いつつもポップコーン擬きを頬張る俺。アスナにレシピを教えてもらった塩をかければ……

うん、旨い!そしてそんな熱気と歓声に包まれる中、キリトとヒースクリフは入場門から歩み続ける。

やがて、ある程度の間合いまで近づくと歩みをやめ、配置についた。

 

ヒースクリフ「すまなかったな、キリト君。こんなことになっているとは知らなかった。」

キリト「ギャラは貰いますよ。」

ヒースクリフ「いや、この決闘が終わった後は君は我らの団員だ、任務扱いにさせてもらおう。」

二人で短い会話を交わした後、距離を置き、武器を召喚して構える。

 

そして互いにウインドウを操作し、すぐさま虚空にデュエル開始のアナウンスが表示され、60秒のカウントが始まる。

そして両者ともに愛用の得物を構え、静寂が広がる中、遂にカウントが0になった。

瞬間、【DUEL!】の文字が閃き、それと同時に二人ともに動き出した。

 

キリトは挨拶代わりと言わんばかりに、突撃系スキル"ダブルサーキュラー"でヒースクリフに迫った。

しかし、コンマ1秒差で放たれた双剣は、ヒースクリフの剣と盾に阻まれる。

まだ本番でもないというのに、たったこれだけでも見物客達にとっては興奮ものだったようだ。

歓声がより増し、隣のアスナの声すら聞こえないほどだ。二人の激しい攻防は未だ続く。

 

キリト「かほぉっ!?」

すると、隙をついたヒースクリフが、シールドバッシュをキリトの腹部に命中させる。

しかし、キリトも負けじと"ヴォーパル・ストライク"を放つ。

が、やはりシステム補助の影響か、これも防がれてしまった。

 

しかし、そこからは両者怒涛の攻めを見せていた。

互いに全力を込めた剣を交え、時に躱し、弾き、打ち合い、周囲にはソードスキルの光が様々な色を持って二人を照らしている。

打ち合いの衝撃も強く、更に歓声が上がる。

 

キリトは二刀ということを鑑みても驚異的な速度で剣を振り続ける。

それはステータスによる補正のレベルを超えた、限界を超えた速度というべきだろうか。

対しヒースクリフもその優れた技巧を駆使し、的確にキリトの攻撃を捌く。

 

そして時間の経過とともに剣戟の応酬が白熱していき、双方HPバーがどんどん減少していく。

そうして、遂に5割が見えてきたころ試合が動いた。

ごくわずかだが、ヒースクリフの攻撃のテンポが遅れ始めた。5割で焦ったのか?

駆け引きがなってないなぁ……。無論、その隙を見逃すキリトではない。

 

キリト「らぁあああああっ!!!」

来た、キリトの最強必殺"スターバースト・ストリーム"!

アシストもあり、爆発的に上がった速度をもって、その剣閃がヒースクリフを飲み込まんとする。

 

ヒースクリフ「ぬおっ……!!」

ヒースクリフは辛うじてその十字盾で防ぐが、右から左から、上から下からと浴びせられる、素早く鋭い上に、一撃一撃が重い攻撃では、流石の無敗団長でも振り回されるようだ。

そして、15連撃目の左手の剣でヒースクリフの盾を左に弾く。

 

キリト「うおおおおっ!!!」

そして、遂にヒースクリフの防御の体制がキリトの剣撃の素早さについていけなくなったのか、とうとう防御が崩れた。

そして、キリトの剣が確かにヒースクリフを捉えた……はずだった。

 

ハジメ「!」

オーバーアシストなのか、ヒースクリフの速さが異常に増した。俺以外は認識できていないようだ。

突如、左に振られたはずの盾が一瞬の間に右へ移動し、キリトが放った最後の一撃を弾き返した。

 

キリト「な――!?」

大技をガードされたキリトは技後硬直に襲われ、ヒースクリフは得物でカウンターを食らわせた。

それによって、デュエルは終了した。やれやれ、大人げないねぇ……。

嵐のような歓声に包まれる中、ヒースクリフはさっと踵を返すと、控室の方に消えていった。

 

アスナ「お疲れ様、キリト君。」

アスナが戻ってきたキリトに労いの言葉をかけ、寄り添う。ん?キリトの奴、何か腑に落ちない顔だな?

……まさか、あの一瞬で気づいたんじゃないだろうな?だとすれば……面白くなってきた。

そう思いながらも、俺は二人の時間の邪魔にならないよう、その場を後にした。

 


 

ハジメ「……まぁ、言わんとしたいことはわかる。俺も我慢して着ているから。」

キリト「あぁ…お互い大変だな……。」

キリトはそう溜息を吐き、ベッドに横たわる。

あの後、キリトは約束通り血盟騎士団に入団、そして本人の要望で地味な制服を用意させた。

まぁ、赤と白でどうやって地味なデザインを出せというんだ、と言いたかったが。

 

アスナ「あ、着てみたのね、うん!似合ってる似合ってる!」

ハジメ「それじゃ、俺はこれで。お二人さん、ごゆっくり。」

アスナが入ってきたので、二人の時間にさせようと、俺は部屋を後にした。

 


 

そして、デュエルから3日後。

俺同様、2日間設けられた準備期間も過ぎ、正式に血盟騎士団への入団を果たしたキリト。

尚、既に副団長が2人だったことと、周りのキリトへの印象等の理由があり、副団長としての入団はならなかったが、副団長2人による強権発動により、本来なら5人1組によるパーティーで攻略に向かうところを3人パーティーで攻略に向かえるようにしたので、やること自体は今までと変わらない。

 

まぁ、ノーチラスだったか?

今や、例の《歌チャン》の旦那になった彼も、ついて行きたそうだったが、やんわり断っておいた。

だって、俺達が行く場所、大体が多くのプレイヤーにとっての死地だもん。

そんなとこに旦那送り込んで死なせたら、奥さん悲しむし。俺だっていやだし。

そんなわけで、今日は迷宮区のどこをどう攻略するかを話していたのだが……。

 

ハジメ・キリト「「訓練……?」」

俺とキリトが同時に訊き返す。

そう、攻撃部隊(フォワード)の副隊長である斧戦士のゴトフリーが、そんな予想外のことを言いだしたのだ。

 

ゴトフリー「そうだ。

私含む3人でパーティーを組み、ここ55層の迷宮区を突破して56層主街区まで到達してもらう。」

アスナ「ちょっとゴトフリー!キリト君はわたし達が……!」

アスナさんはそう食ってかかるが、ゴトフリーとやらは副団長相手にも堂々たる態度で言い返す。

 

ゴトフリー「副団長と言っても規律をないがしろにして戴いては困りますな。

実際の攻略時のパーティーについてはまあ了承しましょう。

ただ、一度はフォワードの指揮を預かるこの私に実力を見せてもらわねば。

たとえユニークスキル使いと言っても、使えるかどうかはまた別。」

 

……はぁ、他プレイヤー補助の為の時間づくりが完全に裏目に出たか。

まぁ、ほぼ俺とライダー達で蹴散らして行ったし、こんな組織を一人で引っ張ってきたアスナの手腕に感服したくらいだ。

そんなわけで、こいつに指揮権を譲ったんだった。

 

アスナ「あ、あんたなんか問題にならないくらいキリト君は強いわよ!」

半ば逆切れ気味のアスナを2人で制してから、キリトは言った。

キリト「見たいというなら見せるさ。ただ、今更こんな低層の迷宮で時間をつぶすのはごめんだな。

一気に突破するけど構わないだろう?」

そんなキリトの挑発的かつフラグめいた言い様に、ゴトフリーは表情を歪めるが、30分後に街の西門に集合、と言い残すとのっしのっしと去っていった。

 

アスナ「なぁに、あれ!!」

ご立腹の様子のアスナ、傍らの鉄柱を蹴飛ばしながら言う。

あの筋肉ゴリラ、キリトに嫉妬して余計なことを……。おかげで麗しの副団長様がご立腹じゃないか。

 

ハジメ「まぁ落ち着け、これで黙らせればいいだけの話だ。」

キリト「そうそう、どうせこの層の迷宮区くらいならすぐに帰ってこれるさ。

だから、ここで待っててくれ。」

そう言い残して、キリトは本部を出た。

ハジメ「そう言えば、3人って誰と行くんだろ?」

ふと気になったので、マップ追跡を使ってキリトを追う。すると、

 

ハジメ「ハァ!?なんであのロン毛がいるんだ!?アイツ、謹慎中だろ!?」

アスナ「えぇ!?」

先日の騒ぎ以来、期限なしでの自宅謹慎を命じていたはずだが、何故キリトと同じパーティーのメンバーに加わっているんだ!?

……いや、考えている暇はないか。

 

ハジメ「アスナちゃん、今からでもキリトの所に行こう。何か嫌な予感がする。」

アスナ「……そうね、一刻も早く行きましょう!」

とはいえ、いきなり転移では現場を押さえることはできない。なので、少々回り道をする。

先ずは人目を避け、開けた場所に出た。

 

ハジメ「タイムマジーン!」

そこからタイムマジーンを呼び出し、55層上空から現場を押さえることにした。

初めてのタイムマジーンに、アスナは驚愕していた。

その後フルスピードで飛ばしたので、絶叫していたが。

そして上空にて距離をとりながら、尾行をつづけた。それから1時間後。

漸く一行が休憩に入ったのか、立ち止まった。その時。

 

ハジメ「!」

ロン毛以外が地面に倒れ伏した。原因はポーション……麻痺か。

ハジメ「アスナちゃん!」

アスナ「行きましょう!!」

そしてロン毛のプレイヤー反応がグリーンからオレンジに変わった瞬間、俺達は急降下した。

 

ハジメ「キリトー!!!」

突然の空からの強襲者に、ロン毛やゴリラは驚き、キリトは来てくれたと言わんばかりの笑みを浮かべる。

そしてタイムマジーンをロボットモードにし、ロン毛をぶっ飛ばした。

手加減したので、まだ死んではいないだろう。

 

アスナ「キリト君!」

キリト「アスナ……悪い。心配かけちまって……。」

取り敢えず、キリトはアスナに任せてっと。ゴリラは……後で記憶消すか、物理的に。

どうせ後で回復させるし。

 

ハジメ「もう貴様に、騎士を名乗る資格はない。」

クラディール「な、何故2人がここに……。

い、いや、これは訓練、そう、訓練でちょっと事故が『ズパンッ!』……へ?」

何かほざいていたが聞く耳すら惜しいので、遠慮なく片腕をぶった切った。

 

クラディール「ひっ、ヒギャァアアア!?腕がッ、腕がぁぁぁ!?!?!?」

チッ、叫び声は一層に喧しいな。そう思いながら、俺は逢魔を奴の喉元に突きつける。

クラディール「うわぁぁ!!やめてくれ!わ、解った!!わかったよ!!俺が!俺が悪かった!

も、もうギルドは辞める!あんたらの前にも二度と現れねぇよ!!だから見逃してくれ!!し、死にたくねぇ!!」

……は?

 

ハジメ「お前、何か勘違いしていないか?」

クラディール「へっ?」

この際なので、躊躇なく現実を突きつける。そう、冷徹かつ傍若無人な漆黒魔王モードで。

 

ハジメ「誰がいつ、発言していいって言った?誰がいつ、許してやるって言った?

そもそも、なぜ貴様は自分が助かると思っているのだ?えぇ?

身勝手な嫉妬で隊列を乱し、副団長への異常な執着から来る粘着行為、負けを認めず相手の殺害を試み、挙句の果てには騙し討ちだと?」

突きつける角度を変えつつ、より一層圧を強めて続ける。

 

ハジメ「ふざけるなよ……ふざけるな!貴様は騎士道を何だと思っている!その大層な剣や鎧は飾りか!?

もう貴様に罪を問う時間すら惜しいわ!よって、副団長権限でここに言い渡す!判決、死刑!」

そう言ってベルトを装着、ウォッチをクイックセットし、変身する。

 

ハジメ「変身!」

『グランドタイム!祝え!仮面ライダーグランドジオウ!』

クラディール「ッ!この、クソやろおおおおおっ!!!」

やけくそになったのか、こちらへナイフを突きつけようと向かってくる。

が、直ぐにへし折り、首を掴んで持ち上げる。

 

『ビルド!』

 

そしてレリーフから呼び出したのは、黒一色のボディに、赤と青の複眼の戦士。

 

Uncontrol Switch! Black Hazard!ヤベーイ!

 

仮面ライダービルド・ラビットタンクハザードフォームだ。

 

ハジメ「それが貴様の答えか……なら、望み通り、敗者に相応しいエンディングを見せてやる。

殺れ、ハザード。」

そう言ってロン毛を空中高く放り投げる。そして、私の命令を聞いたハザードビルドは、処刑を開始した。

 

ビリリィッ!Max Hazard On!

 

先ずは高く飛び上がりながら、トリガーのスイッチを押し、リミッターの解除ボタンを起動した。

 

ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!

 

そしてロン毛を空中でつかみ、ドライバーのレバーを回すと、強化剤が一気に体中に巡り、その危険性をさらに高めた。

 

Ready Go!

Overflow!ヤベーイ!ズオォォォ!!!

そして、オーバーフローモードへと移行、溢れ出した大量の強化剤がハザードビルドの体を包み、どす黒いオーラが周りを包んだ。

 

クラディール「ガアァァァァァ!?!?!?

ロン毛は苦しそうに悲鳴を上げる。

そして、奴の体に電流が全身に回ったことを確認したハザードビルドは、奴を地面へと叩き付ける。

しかし、これで終わりではない。ハザードビルドは容赦なく次の段階に移行する。

 

ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!

Ready Go!

 

再びレバーを回し、ロン毛へと右足を突き刺した。

 

Hazard Finish!

 

クラディール「──────ッッッ!!?!?」

その一撃は、既に少なくなっていたロン毛のHPを、あっという間に容赦なく削り切った。

すると奴は、そして呪いをかけるかの様な声色で言った。

 

クラディール「この…人殺し野郎が…!」

ハジメ「好きに言え。これが俺の、王としての覚悟だ。」

そう言って、事前に呼び出したトリガーマグナムで、奴の脳天を撃ち抜いた。

そして、奴を構成するポリゴンデータから始まる意識といった全存在を無数の硝子片に変えた。

 

ハジメ「さてっと……。」

次は、こっちだな。そう思って、筋肉ゴリラの元へと向かう。

ゴトフリー「おっ、お待ちを!私はクラディールの件には関わっては……!」

ハジメ「いや、ちょっと忘れてもらうだけだから。」

そう言って俺は、エナジーアイテム"睡眠"で筋肉ゴリラを眠らせ、その間に記憶を消しておいた。

 

ハジメ「ふぅ……これでもう一安心だな。」

そう思って周りを見た。キリトは解毒したてなのか、アスナに肩を貸してもらっていた。

まぁ、何とか帰還は出来そうだな。

キリト「ハジメ……。」

?何故そんな悲しそうな顔をする?別にオレンジになった訳でもないというのに……。

 

ハジメ「取り敢えず、ここを出よう。今回の件の報告はやっとくし、責任も取るからさ。

それよりも……アスナ、この奥手な相棒を、よろしく頼んだぜ。」

アスナ「!」

まぁ、とっくに周囲からはバレバレだったけどな!

 

ハジメ「それじゃお二人さん、俺はこれで。

あ、後、新婚生活満喫したいなら、退団届けも出しとくよー。」

そう言って俺は、筋肉ゴリラを担いでその場を後にするのだった。

 

そして、遠目にその成り行きを見ることにした。アスナはキリトに寄り添い、泣いていた。

必死に謝っているように見える。責任感強いしな……でも今回の件は、俺が責任を取るつもりだ。

それでも、必死に想いを伝えて、それを受けたキリトは、彼女と顔を近づけ、キスを交わした。

どうやらアスナの想いは届いたらしい。

ただ一つ残念なのは、あそこから激しいキスにならないことだった。何でって?

新婚を弄るためのネタに仕えるからに決まってんだろ!末永く幸せにってな!悪いか!?下世話で!

 

キリト「俺の命は君のものだ、アスナ。だから、君の為に使う。最後の一瞬まで一緒にいよう。」

アスナ「…私も……私も絶対、君を守るよ。これから永遠に守り続けるから……だから……!」

キリト「君は……何があろうと帰して見せる。あの世界に。アスナ……今日は、今夜は、一緒にいたい。」

アスナ「!……うん!」///

 

あー、コーヒーが甘いなぁ!地獄耳も困ったもんだ!クサいセリフがドンドン聞こえまくってくるぜー!

余談だがその夜、「一緒にいたい」=「寝室で一緒に寝たい」という、言葉の足らなさのせいで、誤解を招いたキリトがアスナに制裁されたらしい。

仲がいいことで何よりだが。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

今回もキリアス回でした!因みに次回からもキリアス展開がちょくちょく出てきますので、お楽しみに!
ハジメさんはハジメさんでハザードアンストッパブルでした。だが私は誤らない。
さて、次回からはとうとうあの子が登場します!キリアスの新婚生活報告もこうご期待を!


次回予告

ハジメ
「血盟騎士団を一時脱退し、晴れて夫婦となったキリトとアスナ。そしてそれを見守るハジメであった。
ある日、キリトはアスナを驚かせるべく、幽霊が出るという噂の森へと出向く。
そこで出会った謎の少女、ユイとの出会いが、この先の未来を加速させることとは知らずに……
平穏の陽だまりを襲う大いなる危機、そして一つの依頼が物語をさらに加速させる!

次回 ソードアートオンラインfeatジオウ
双剣18"湖畔の森のMystery Girl~円満夫婦・団欒家族~"」
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