うp主の妄想による、息抜きサブストーリー 作:天元突破クローズエボルハザード
「
茅場の正体を暴いたものの、キリト以外は麻痺状態に陥り、ハジメは100層ボスの部屋へと飛ばされてしまった……。」
ヒースクリフ
「この時ばかりは誰もが絶望していた状況だったね。
途中で真のラスボスが明かされる、というのもありかもしれないな。」
キリト
「茅場……そんな呑気なことを言っていられるのも今のうちだぞ!俺が絶対、皆を救ってみせる!」
ヒースクリフ
「ほぅ、面白い。ならば見せてあげよう、ラスボスとしての私の真の力を!」
ハジメ
「ちょっとまった!この物語の主人公は俺だ!それに俺にはまだ、グルル~でズパーンなギュリリリリ!が残っているんだからな!」
キリト
「いや、擬音ばっかでさっぱりわかんねぇよ!」
ハジメ
「以前のラストで変身した姿は、一言じゃどうしても語り切れないものだからな。
それじゃ、双剣21で見せてやるか!」
【キリトサイド】
キリト「ハジメー!」
アスナ「ハジメ君!」
ユイ「王様!」
そんな……いくら目の前の男の代役とはいえ、たった一人だけでラスボスを相手になんて……
それにドライバーもない状態なのに、なんで……ハジメは……!?
ヒースクリフ「キリト君、君には今この場で私と一対一で戦うチャンスをあげよう。
無論、不死属性は解除する。
わたしに勝てばゲームはクリアされ、全プレイヤーがこの世界からログアウトできる。……どうかな?」
正体を明かされても尚、余裕の笑みを崩さない茅場。その問いに、俺の中で何かがキレた。
アスナ「ダメよ!キリト君!相手はキリト君もハジメ君も勝てなかった相手なんだよ!いくらなんでも……!」
ユイ「そうです!パパ、今は引きましょう!」
そんな俺に、アスナとユイが制止の声をかける。でも、ごめんな。
こればっかりはどうしても譲れないんだ。
キリト「わかってる……それでも、俺は……!」
俺は手を強く握りこみ、茅場を睨んで言った。
キリト「茅場のせいで、4,000人が死んだ。それをあいつは傍から眺めてたんだ。
俺たちが苦しんで、もがく様も……ずっと……俺たちの傍で……許せるわけがないだろ……!!」
それに、それに……!
キリト「それに……俺の親友を……俺の大事な仲間を……よくも……!絶対に許さねぇ!!!」
そうだ、ハジメにはいつも助けられてきたんだ。アイツのおかげで、窮地を脱することができた。
それだけじゃない、ユイのことも救ってくれた。アスナとの仲も取り持ってくれた。
アイツには返しても返しきれない恩がある。だからこそ……茅場を倒して、ハジメを助けに行く!
キリト「茅場、その勝負受けて立つ!」
アスナ「キリト君!」
ユイ「パパ!」
言ってしまった、でも不思議と後悔はなかった。それを聞いたアスナとユイが悲痛な声音で叫ぶ。でも……
キリト「ごめんな。ここで逃げるわけには……いかないんだ……。
アスナやユイ、それにハジメや皆の為にも……。」
これが最後のチャンスになるかもしれないんだ。だから絶対に引けない一戦だ。
だから俺は、膝を突いてアスナを抱え起こし、無理矢理な笑みを浮かべながら言った。
その笑みに、アスナは微笑みで返す。が、こらえきれずにこぼれた涙が頬を伝う。
アスナ「死ぬつもりじゃ……ないんだよね……?」
キリト「ああ……。必ず勝つ。勝ってこの世界を終わらせる。」
アスナ「……分かったわ。キリト君…信じてるよ…!」
ユイ「パパ……頑張って……!」
キリト「あぁ、行ってくるよ。」
それを最後に、アスナの身体を床に丁寧に横たえると。俺は立ち上がって二刀の愛剣を抜き、茅場の方へ歩き出した。
クライン「キリト!やめろ……っ!!」
エギル「キリト――ッ!!」
後ろからクラインとエギルの声が聞こえてきた。
二人も必死に体を起こそうともがくが、やはり体は起こせないようだ。ホント、人が好過ぎだな……。
そんな二人の顔を見やり、まずはエギルに声を掛けた。
キリト「エギル。今まで、剣士クラスのサポート、サンキューな。
知ってたぜ、お前が店の儲けのほとんどを低層や中層プレイヤーの育成につぎ込んでたこと。
最近も、ハジメが提案した元ラフコフの末端にも仕事の手伝いを回していたらしいな。
ハジメも感謝しきれないって言ってたぜ。」
エギル「……キリト、お前……っ!!」
目を見開くエギルに微笑みかけてから、クラインの方を向いた。
キリト「クライン。…………あの時……はじまりの街で、お前を……置いていって、悪かった。
ずっと……後悔してた。」
擦れた声で、後悔の念を伝える。
すると、クラインは涙を流しながら、身を起こさんともがき、喉が張り裂けんばかりに絶叫する。
クライン「ばッ……てめえ!キリト!今謝るんじゃねえよ、馬鹿野郎!!許さねえぞ!
ちゃんと向こうでメシのひとつでもおごってからじゃねえと、絶対許さねえからな!!」
キリト「……分かった、向こう側でな。」
そんなクラインの叫びを受け止めると、天井を向き、頂上で今も戦っているであろう相棒に向けて言った。
キリト「ハジメ……今、助けに言ってやるからな…!」
そう言うと最後に、アスナとユイの顔を見つめ、茅場の方へ振り返り、口を開いた。
……またアイツに怒られちまうかもしれないな……。
キリト「悪いが、一つだけ頼みがある。」
ヒースクリフ「何かな?」
キリト「簡単に負けるつもりはないが……もし俺が死んだら――暫くでいい。
アスナとユイが自殺できない様に計らってほしい。」
アスナ「キリト君!!!」
ユイ「パパ!!!」
二人が絶叫する。それでも、せめて二人にだけは生きてもらいたいんだ……。
そして茅場は、俺の願いに意外気に眉を顰めるが、すぐに頷き了承した。
ヒースクリフ「よかろう。二人にはセルムブルグから出られないように設定する。」
アスナ「キリト君、だめだよーっ!!そんなの、そんなのないよ――っ!!」
ユイ「イヤです!パパ!死なないで!」
涙交じりに絶叫する二人の声。でもごめん、もう後には引けないんだ。
そう心の中で二人に謝罪しながら、俺は得物を構える。
そして、茅場が左手でウインドウを操作すれば、HPが俺と同量のレッドゾーンギリギリにまで調整された。
強攻撃がクリーンヒットすれば一撃でHP全損となる量だ。
次いで、茅場の不死属性の解除が行われた。
奴の頭上に【changed into mortal object】というシステムメッセージが表示されたのがその証左だろう。
そして十字盾に収めていた長剣を抜くと、ゆらりと構えた。
たとえ相打ちになろうとも……コイツだけは今ここで……
キリト「殺す……っ!!」
そう鋭く漏らし、俺は床を蹴った。一気に懐に飛び込み、右手の剣を横薙ぎに繰り出す。
それを茅場は左手の盾で受け止めると、右手の剣で即座に反撃する。
俺はそれを左手の剣で受け、渾身の力で弾く。
そこで互いに一度距離を取り、また一気に距離を詰めると超高速での剣戟を開始した。
キリト「うおおおおおお!!」
攻防は続く。――が、状況は芳しくない。
さっきから全力の速度と力で攻撃しているが、茅場は先程から余裕の笑みを崩していない。
キリト「くそぉっ……!」
ただでさえ、残り6000人の命がかかっているというプレッシャーに押しつぶされそうになっている焦りに、茅場の鋭い反撃も相まってか、このままじゃジリ貧だ。
アイツと最初に戦った時以上に、厳しい戦いだ。
キリト「くっ!!おおおおおおっ!!!」
それでも俺は止まるわけにはいかない、だから全力でエリュシデータとダークリパルサーを振るい続けた。
どんなに弾かれ、反撃を受けようとも。
ヒースクリフ「ッ!」
キリト「!ここだ!!!」
茅場が一瞬、隙を見せたのを見た俺は、最大級二刀流スキル《ジ・イクリプス》を発動させた――
それこそが茅場の狙いだとも気づかずに。
ヒースクリフ「ふっ…!」
茅場がまんまとはめたと言わんばかりの顔で笑みを浮かべたのを見て、俺は内心でしまったと気づいた。
相手はこのゲームを作った男だ。当然、全てのソードスキルも把握しているはずだ。
確かに《ジ・イクリプス》は最強と言っていい必殺のソードスキルだ。しかし、その分硬直時間も長い。
それに、茅場には《神聖剣》もある。防御は当然のごとく、硬い。
そんな相手に《ジ・イクリプス》を放てばことごとく攻撃を防がれ、動けなくなったところを切られてしまう。
分かっていたはずだ、それでも焦りが先走ってしまった。そしてそれを、茅場は待っていたのだ。
自身が規定した通りに放たれるソードスキルの猛打を、盾で受け止める茅場。
しかし、もう止まることはできなかった。そして更に悪いことは続いた。
キリト「ッ!」
最後の27連撃目の左突きを難なく十字盾の中心で受け止められてしまったと同時に、左手に握られていた《ダークリパルサー》が硬質の悲鳴を上げて砕け散った。
クソッ……もうここまでなのか……!
キリト「…っごめん…アスナ、ユイ……!せめて二人だけでも、生きてくれ……!」
ヒースクリフ「さらばだ――残念だよ、キリト君。」
俺の後悔の言葉の後に、茅場は技後硬直で動けない俺にそう言った。
そして、ソードスキルを発動させ、右手の長剣を高々と掲げ、その刀身にクリムゾンの光を纏わせた。
しかしその時だった。
アスナ「ダメェェェ!」
キリト「!?アスナ!?」
ヒースクリフ「!」
何と突然、アスナが飛び出してきたのだ――俺の前に。
ユイ「ママ!ダメェ!」
ユイもそれに気づいたのか止めようと叫ぶ。しかし、無情にも茅場の剣がアスナに振り下ろされ――
――でもそれは、俺がいなかった世界の未来だ。――
ヒースクリフ「何ッ!?」
『!?』
ヒースクリフがアスナに向けて振り下ろした剣――それは空を切っていた。
それだけではない、飛び出してきて斬られた筈のアスナも、庇われたキリトもその場からいなくなっていた。
エギル「一体、何がどうなっているんだ……!?」
クライン「キリトォ!アスナさぁん!どうなっちまったんだぁ!?」
ヒースクリフ以外のプレイヤーは、先程まで戦っていた筈の仲間の名を叫ぶ。
しかし、返事は帰ってこない。
ヒースクリフ「これは一体……!」
茅場も当初は困惑していたが、脳裏にあることが思い浮かび、ウィンドウを起動させた。
そしてある場所を確認すれば、その原因は確かにあった。
ヒースクリフ「まさか、君が
そう呟いて茅場は、この現象を引き起こしたものの名を口にした。
ヒースクリフ「いいだろう、君の全力を見せてもらおうか――ハジメ君。」
一方その頃、頂上の紅玉宮にて。
キリト「あでっ!?」
アスナ「痛ッ!?」
キリトとアスナの二人は、突然転移させられたかと思えば、何者かに頭部に激しい一撃をくらわされた。
???「このおバカ!二人して何やってんだ!」
キリト「!お前は……!」
アスナ「うそ、でしょ……!?」
ユイ「あ……あ……!」
二人もユイも、その正体に驚いていた。その正体は……!
キリト・アスナ「「ハジメ(君)!!」」
ユイ「王様!!」
ハジメ「全く……俺は心配無用だって言ったのに。何だいその驚き様は。」
そう、我らがハジメさんであった。
キリト「お前、何で……!?」
アスナ「ラスボスは?一体何がどうなったの?」
ハジメ「二人とも、そんなに慌てなくてもいいから。取り敢えず、ホレ。」
そう言ってハジメは、2人にポーションを飲ませる。そしてあることに気づいた。
ハジメ「!キリト、ダークリパルサーは……。」
キリト「……あぁ、俺がヘマやらかしちまってな…。」
残念そうに呟くキリト。キリトにとっては短い間ではあったが、大事な愛剣の片割れだったのだ。
それ相応に愛着もあっただけに、失ったダメージはでかい。尤も、アスナとユイには負けるが。
ハジメ「しょうがないなぁ……。」
そう言ってハジメは指を鳴らした。
すると、いつの間にかキリトの手には折れたはずのダークリパルサーが握られていた。
キリト・アスナ「「!?」」
二人が驚く中、ユイがストレージからキリトのパラメーターを見て、気づいたことを言った。
ユイ「これ、フロアボス戦前の時のパラメーター、ですよね?」
ハジメ「うん、茅場に奇襲かける前に保険でセーブしといた。
因みに、パーティー組んだ時も非常時の為に大体やってる。」
そう言ってハジメが取り出したのは、エナジーアイテム"セーブ"。
元々はハイパームテキの力の一種だが、魔王様にはこれくらい造作でもないのだ。
そんな満足げに胸を張るハジメに、一早く我に返ったアスナは尋ねた。
アスナ「それで、ハジメ君。ラスボスはどうなったの?」
ハジメ「うん?後ろ見ればわかるけど、倒したよ?」
そう言ってハジメが後ろを指さした方を見ると、そこの壁には大きなクレーターがあった。
その奥には、ラスボスが使っていたであろう武器の残骸が転がっていた。
キリト・アスナ「「……。」」
ユイ「凄いです、王様!どうやって倒したんですか!?」
ハジメ「クロスカウンターで一発K.O.してやったよ。ま、俺にかかりゃこんなもんよ!」
キリトとアスナはあまりの衝撃の出来事に呆然としており、ユイは素直に憧れの眼差しをハジメに向け、そのハジメ本人も誇らしげに腕を叩く。
そして一拍した後、二人の絶叫が響き渡ったことは言うまでもなかった。
ハジメ「いや~、すまんすまん。こうでもしないと、茅場の目を欺けなかったんだよ。
全力出したら、茅場に排除されかねない位のチートスキルだし、必死に隠蔽していたんだ。」
キリト「そう言えばそう言うスキルだったな……。」
アスナ「完全に忘れていたわ……。」
だって俺、魔王だし。ラスボス候補だし。これくらいは当然だろう。
ハジメ「まぁ、クリア後にラスボスが仲間になったような感じだと思ってくれていいさ。
ここからは手加減なしの全力で行けるから、大船に乗ったつもりでいてくれ!」
アスナ「いや、ラスボスって仲間になるの!?」
キリト「寧ろここまで頼もしいラスボスがいるゲームがあったら見てみたいな……。」
と、そんな会話をしていたその時。
ヒースクリフ「本当に驚いたものだ。」
キリト・アスナ「「!」」
そこへ茅場が転移してきた。二人は直ぐに剣を構え、ユイちゃんを後ろにやる。
ハジメ「遅かったな、他の奴等でも虐殺しに行ってたのか?」
ヒースクリフ「まさか、そんな野暮なことはするわけないだろう?
少し、システムログを閲覧していただけさ。」
閲覧ねぇ……まぁ、その程度は許してやるさ。
ハジメ「それで?俺をシステム操作でどうにかすることはできたのか?」
ヒースクリフ「……そう聞いてくる辺り、やはり犯人は君だったか。」
ハジメ「フッ、Exactly!!!そのとおりでございます。」
キリト「一々ネタを挟むな。」
だってこのセリフ、色々使い勝手がいいし。
ハジメ「まぁ、正確には未来を断定しただけなんだがな。俺にシステムの干渉が効かなくなるってね。」
キリト「いや、そっちの方がヤバいだろ!」
アスナ「ハジメ君って本当は人間じゃないのかもしれないわね……。」
なんてことを言うのでしょうか、この子は。少なくともまだ人間は止めてはいない……多分。
ヒースクリフ「やはり君の力は計り知れないな……。
だが、君の様なイレギュラーな存在はこのデスゲーム開始日からずっと勘付いていた。
プログラミングした覚えのないエクストラスキルが作動していたからな……。」
ハジメ「当然だ、これは俺が継承した……全てのライダーの力だ。
お前程度に計り知れるほど、安くはないんだよ。」
そう言って俺と茅場は向き合う。向こうは剣を構え、こちらはドライバーを出現させる。
ヒースクリフ「私とて、開発の領域外である君の力を把握するために、捜索はしていたさ。
他のプレイヤーや団員達にも情報提供を募ってはいたが……まさか2年もかかるとは思っていなかったよ。
そうまでして、その力を隠し通すつもりだったのかい?」
ハジメ「目には目を、チートにはチートだろ?そもそも、システム操作しているお前が言うな。
システムで封じにかかるなら、そのシステムごと封じてしまえばいい。
それこそが、王にのみ許される暴論だ。」
互いに一切目をそらさず、睨み合う。ラスボス同士のオーラがぶつかり、周囲の柱に罅が入る。
ハジメ「とはいえ、騙し合いはもうここらで終わりにしようか。
俺もそろそろ、本気で貴様を潰さなくてはならなくなったからな……!」
そう言って私は、ドライバーの両端に触れ、言霊を発した。
ハジメ「変身!!!」
ゴォーン!!!
『祝福の刻!』
鐘の音が最後の戦の合図を鳴らす。そして、我が身を森羅万象が包み、王の鎧を形成し始めた。
『最高!』(より良く!)ガチャッ!ガキンッ!
『最善!』(より強く!)ゴキッ!ゴキンッ!
『最大!』(より相応しく!)シュルルルル!シュパンッ!
『最強王!!!』(仮面ライダー!)パァァァ!ガチーン!
『≪オーマジオウ!!!≫』ドガァァァァァン!!!
キリト「これが……!」
アスナ「ハジメ君の……!」
ユイ「本当の姿……!」
おや、3人にも初公開だったな。どうだ、カッコいいだろう?
ヒースクリフ「!……想像を遥かに越えきたな……!これが君の本気ということか……!」
ハジメ「当然だ、私は――最高最善の、魔王だからな。」
解放された力に体を震わせる茅場にそう言い放ち、私は虚空よりサイキョージカンギレードを召喚した。
ハジメ「どうする?ハンデでもくれてやろうか?例えばそうだな……
両手を使わないでおいてやる、というのはどうかな?」
ヒースクリフ「ッ!舐められたものだな。後悔はしないでくれよ!!」
そう言って茅場が切りかかってくるが……この形態ではもはやお遊びに近いレベルの遅さだ。
ハジメ「遅い。」
キリト「なっ!?」
アスナ「えっ!?」
ヒースクリフ「ッ!?」
一瞬で背後に回り、背中に弱めの蹴りを入れる。すると、一瞬で茅場は吹っ飛び、壁に激突した。
ヒースクリフ「ガハッ……!ハァ……!ハァ……!」
ハジメ「おや、どうした?この程度か?折角手加減したというに……これでは拍子抜けもいいところだな。」
そう言って茅場を見下ろす。だが何だろうな?この……妙にしっくりこない空気は……。
キリト「……マジでハジメが味方でよかったかもしれないな……。」
アスナ「ええ、あれじゃあどっちがラスボスなのかわからないわね……。」
ユイ「王様すごーい!私もあれくらいに「「「それだけは止めなさい。」」」?」
流石にユイちゃんがこのレベルになったら、
その点は3人の気持ちがシンクロした瞬間だった。
ヒースクリフ「これで、手加減か……魔王を名乗るだけはあるな……!」
ハジメ「おや、まだ息があったか。そのまま死んだふりでもしていればよかったものを。」
一方の茅場は既にHPがレッドゾーンに入っており、息も絶え絶えだ。先程までの余裕がまるで嘘の様だ。
とはいえ、このまま終わらせてしまうのは流石に面白くない。なので……
ハジメ「仕方がないな……キリト、アスナ、まだいけるか?」
キリト「いけるって……お前……。」
アスナ「ハジメ君一人で終わりそうなんだけど……?」
分かっていないなぁ……こういうのは、ノリのいい方が勝つんだよ!
ハジメ「茅場、回復するなら今の内だぞ?こっちは折角待ってやっているというのに……。」
ヒースクリフ「……本当に予想外なことだらけだ。
まさか、勇者と魔王を同時に相手することになるとはな……。」
ハジメ「決まってんだろ、狂った神様ぶちのめすのは……いつだって、勇者と魔王なんだからな!」
そう言ってサイキョージカンギレードの切っ先を向ける。
ヒースクリフ「……ならば望み通り、全力で行かせてもらおう。ラスボスらしく……第2形態でな!!!」
そう言うと、茅場はその姿は大きく変貌させていった。
先ず、体がさっきのラスボスのようにデカくなった。
そして、腕が6つに増え、それぞれに違うタイプの武器が装備されていた。
しかも頭部は大きな牙に4本の角、7つのギョロギョロ動く眼に加えて、大蛇のように動く髪の毛と、正にラスボスっぽい見た目になった。
ハジメ「……本当に第2形態あったのか。」
キリト「いや、言ってる場合じゃないだろ!?」
アスナ「そこは今すぐ止めるべきでしょ!?」
ハジメ「変身途中の攻撃はルール違反だし……」
アスナ「知らないわよそんなルール!?」
ハジメ「でも、俺が両手使えば瞬殺できるレベルだし……そこまで脅威じゃあないよ。」
キリト「お前単体ならな!?俺とアスナはどうしろと!?」
やれやれ、あっちもこっちも手のかかる奴等だ。
ハジメ「そんなピンチの状況の中、新しい呪文を開発した私だよ。」
キリト「は?」
アスナ「へ?」
ヒースクリフ「何!?」
ユイ「呪文、ですか?」
何処ぞのゴルドマッシュホクロみたく言ってみた。呪文名は……まぁ、これでいいか。
ハジメ「……今名付けた、"ムテキルト"。」
そう言って俺は、二人に手をかざした。すると、二人の体を金色の光が包みこんだ。
アスナ「ねぇ、ハジメ君。なんか聞き覚えのあるBGMが「気のせいだ。」えぇ……?」
キリト「あ、これマ「はいキリトくぅん!お口チャァァァック!」お、おぅ……。」
決してスーパーなスターや敵無しキャンディなどではない。
ハジメ「これで大丈夫だろ。さて二人とも、Are you ready?」
キリト「ダメって言っても連れて行くんだろ?お前のことだ、直ぐにわかるさ。」
アスナ「そうだね、ハジメ君の無茶は今に始まったことじゃないし。」
二人とも好き放題いいおって……てかアスナ、ブーメランって知っているか?
ヒースクリフ「どうやら覚悟はいいようだね。ならこちらも行かせてもらおう。」
そう言うと茅場は、先程以上の覇気を放出しだした。
ヒースクリフ「よくぞここまでたどり着いたな、愚かな人間どもよ!その強さ認めてや「そういうのいいから。」……ぬぅ。」
長ったらしい前口上が出そうだったので、遠慮なくぶった切った。
てかそれで拗ねるなよ……ガキかアンタは。
ハジメ「それじゃ、最後の決戦と行きますか!」
キリト「あぁ、ここでケリをつけるぞ!」
アスナ「えぇ、絶対に勝って生き残りましょう!」
ユイ「パパ!ママ!王様!頑張ってください!」
ユイの声援を受け、俺達は口元に笑みを浮かべた。
ハジメ「行くぞぉぉぉ!!!」
そして俺の叫び声と共に、3人でヒースクリフへと向かっていった。そして、最後の開戦のゴングが鳴った。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
ハジメさんとオーディナルスケールのボス戦描写は、最終決戦を描くのに余力を使ってしまったのでカットしました。
というか、自分映画未視聴なので攻撃パターンがさっぱりなんですよね。
だから全て私の責任だ……だが私は謝らない。
そしてハジメさんが圧倒的チートな件。
もし続きを描くとしたら、この先の敵サイドの奴ら全員ワンパン出来そうなんですよねぇ……。
展開としては
●須郷ーー途中で合流、リーファの気持ちと正体に気づいてキリトにお説教→雑魚掃討→小物一蹴
●デスガンーーガンゲイル本戦途中にて、何故か巻き込まれる→普通に参加者もろともぶっ飛ばす。
●クィネラーー何故かキリト達よりも先に最上階に転移→全員はっ倒す→システム干渉
●ガブリエル――部下を全員血祭り→キリトと共に終止符を打つ。
以上ですかね?うp主的にはクィネラは仲間に出来たらいいなと思っております。
オリジナル呪文に関しましては、名前は「バイキルト」+「ムテキ」で効果の解説は次回です。
個人的に欲しいメレブの呪文は"ポリコズン"です。美肌効果が期待できそうなので。
さて、次回ついに最終決戦!ハジメさんたちの運命や如何に!?お楽しみに!
次回予告
ハジメ
「ついに始まった最終決戦。ハジメ達は、己の持てる全力をもって茅場に挑む!
対する茅場も、己の限界以上の力で挑戦者を迎え撃つ!ぶつかり合う強者たちの頂上決戦!
果たして、最後に勝つのはどちらか!?そして、この世界の運命はどこへ向かうのか!?
天空城での冒険譚、ここに終幕!目撃せよ、勇者たちの戦いを!
次回 ソードアートオンラインfeatジオウ
双剣22"天空に捧ぐAdventure!~何時かの明日、青空の下で~"」