駒王町で三勢力の和平会談が行われることになるようで、コカビエルを倒した俺も和平会談に呼ばれたが、一応アザゼルの護衛という役割で報酬も約束されたので、和平会談に参加することにした。
和平会談が行われる駒王学園にアザゼルやヴァーリと一緒に向かい、到着した一室に入るとサーゼクス・ルシファーにセラフォルー・レヴィアタンの魔王2名と、天界の天使であるミカエルという現在の三勢力でトップを務めている面々が既に集まっていたようだ。
堕天使陣営が1番最後だったことについてミカエルから小言を言われていたアザゼルが嫌そうにしていると、主人公勢が室内に入ってきて、とても緊張している姿を見せていたな。
三勢力の和平会談が始まると、それぞれの勢力は軽く腹の探りあいもしていたが、話が二天龍を宿したヴァーリと兵藤一誠に移り、和平に賛成かどうかの意見をアザゼルが聞くことになる。
ヴァーリと兵藤一誠の答えは、どちらも和平に肯定的であり、それで話が終わるかと思っていたら「お前は、どうなんだ?仁」とアザゼルから話しかけられることになった。
白龍皇のヴァーリよりも強く、衰えていなかったコカビエルを片腕だけを使って圧倒した俺は三勢力の中でも注目されているようで、全員の視線が俺に集中していたが、とりあえず三勢力和平に肯定的なことを言っておくと、悪魔陣営と天使陣営からの警戒は少し薄れたと思う。
それからしばらくして禍の団による襲撃があったが、現れた敵を倒した塔城白音の活躍でギャスパー・ヴラディの神器を悪用されることはなかったらしい。
今回最初に現れた相手は、はぐれ魔法使い達と魔獣創造で作られたモンスターが混合した集団であり、旧魔王派の悪魔は来ていないみたいだ。
現在ではシャルバ・ベルゼブブだけしかいない旧魔王派が襲撃に参加することが無かったのは、王の駒を入手できなかったからであるのは間違いない。
オーフィスの蛇のように力を高める手段が無ければ、現在の魔王に勝てないことを理解している旧魔王派は、今回動くつもりはないのだろう。
独自の情報網によると、現在の禍の団の勢力図としては英雄派が1番大きな派閥となっているようであり、1番戦力が集まっているのも英雄派であるようだ。
今回の襲撃に英雄派が戦力を提供しているのは確実だが、今のところは英雄派の幹部の姿はない。
現れた魔法使い達とモンスターの集団をヴァーリは容易く蹴散らしていて、モンスターの方は殺していた。
襲撃してきた禍の団も戦える数が減っていき、戦いに終わりが近付いてきた頃、現れた英雄派の幹部。
龍を宿したヴァーリには相性が悪い龍殺しの魔剣であるグラムを構えたジークフリートを見たアザゼルが「ヴァーリと代わってやれ仁」と言ってきた。
そんな訳でヴァーリと交代でジークフリードの相手をする前に、木場佑斗に聖魔剣を1本作ってもらい、剣を使ってジークフリートと勝負してみる。
ドラクエ7の上級職であるゴッドハンドの影響で剣も使えるようになっていたので、たまには剣を使ってみるのも悪くはない。
とはいえ身体能力に差が有りすぎて、ジークフリートの魔剣を余裕で避けられる俺は、一方的に攻撃を行うことが可能で、寧ろ聖魔剣を壊さないように加減する必要まであった。
明らかに本気ではない俺に苛立っていたジークフリートは禁手を発動し、6本に増えた腕全てに魔剣を持った状態で連続攻撃をしてきたが、それら全ては俺に当たることはなく、ジークフリートの身体だけに傷が増えていく。
ギガスラッシュやアルテマソードを放てば殺してしまうのは間違いないので、聖魔剣で斬るだけにしておいたが、情報を吐かせる為に生かしておくようにアザゼルから頼まれていなければ手間をかける必要もないんだが、と思わなくもない。
容赦なくジークフリートを斬り刻み、息はあるが動けない状態にまで追い込んでおくと、恐らくはゲオルクの神滅具な神器の絶霧による転移で回収されていったジークフリート。
ベルセルクのゴッド・ハンドの空間操作能力を使えば、絶霧にも対抗できたかもしれないが敵に手の内を教える必要もないだろう。
ジークフリートとの戦いも終わり、もしヴァーリが裏切るならこのタイミングだろうかと思っていたが、ヴァーリは裏切ることもなく堕天使陣営に所属したままだったな。
禍の団による襲撃を完全に撃退して和平会談が終わった後、今代の二天龍を宿した者の実力を見てみたいと思う面々により、ヴァーリと兵藤一誠が戦うことになったが、今のヴァーリの相手になるような実力を兵藤一誠は持っていなかった。
禁手化を使うまでもなく、更には神器すらも使っていないヴァーリに圧倒された兵藤一誠に、ヴァーリは「ドラゴンは嫌でも戦いを引き寄せる。もっと強くならなければ、守りたいものも守れんぞ」と忠告していたな。
やはり原作よりも強くなっているヴァーリに兵藤一誠は勝てなかったようで、ヴァーリは兵藤一誠をライバルだと思ってはいないようだ。
そんなことがあったが、和平会談が終了したことでアザゼルの護衛という仕事も終わり、これでようやく帰れると俺が考えていると「戦うぞ、仁!」と言い出したヴァーリ。
今代の白龍皇と俺の戦いに興味を持っている様子だった三勢力のトップ達は、ヴァーリを止めることはない。
とりあえず俺はヴァーリに近付いて、手早くヴァーリに拳を叩き込んで気絶させ、はい、俺の勝ち、終了、と言っておく。
「おいおい、そりゃねぇだろ」と言うアザゼルに、護衛の仕事は終わったんだからプライベートの喧嘩をどう終わらせようが俺の勝手だろう、と言った俺は、さっさと自宅に帰宅した。
帰ってきた自宅の自分の部屋に向かうと、俺のベッドにオーフィスが入り込んでいて、すやすやと眠っている姿が見える。
オーフィスの部屋も自宅にはちゃんとあるんだが、俺の部屋にオーフィスが入り込んでいることは結構多いので、珍しいことではない。
俺の部屋で俺が帰ってくるのを待っている間に眠くなってしまったのかもしれないな。
気持ち良さそうに眠っているオーフィスを起こすのも悪いから、俺は居間のソファーで眠るとしよう。
そう決めて居間のソファーに横になり、眠っていた俺が目を覚ますと、俺の身体の上にオーフィスが乗っかって寝ていた。
寝言で「仁、あったかい」と言っていたオーフィスは、とても幸せそうな顔をしている。
まあ、今日は仕事も無いので、もう少し寝ていても良い筈だ。
たまには2度寝でもしてみるとするかな。
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