リアス・グレモリーとその眷族達にアザゼルが冥界に行くことになったが、主人公勢に積極的に関わるつもりがない俺は、アザゼルから「一緒に冥界行かねぇか」と誘われても断りを入れておき、自由に過ごす。
襲いかかってきたヴァーリをボッコボコにしてみたり、カテレアさんの身体にマッサージを施して疲労やストレスを解消させてみたり、オーフィスと一緒に出かけてみたりしてみたが、感情表現が豊かになったオーフィスは、喜怒哀楽がわかりやすくなった。
俺と一緒に家を出たオーフィスは、とても嬉しそうにしていたので、喜んでいたのは間違いない。
今日は以前オーフィスとした約束を守る為に、オーフィスと一緒にラーメンを食べにいくところだ。
隠れた名店といったラーメン店の店内に入ると、空いている席にオーフィスと並んで座る。
それぞれラーメンを頼んで食べていくと、何回もラーメンをおかわりしていたオーフィスも食べ終わり、会計を済ませてから自宅に戻る途中、道端で禍の団の英雄派に襲撃されることになった。
人払いや認識阻害の術に、結界まで使われて俺だけが呼び込まれた空間で、英雄派の幹部らしき存在が突撃してきた瞬間、相手が反応できない速度で拳を叩き込んで腹部に大穴を開通させておく。
仕事中なら依頼主の指示に従って、情報を吐かせる為に生かしておくこともあるが、プライベートで襲いかかってきた相手に容赦をする必要はない。
俺が腹部に大穴を開通させた相手はヘラクレスを名乗っていたが、ヘラクレスにしては弱すぎるような気がした。
ヘラクレスの魂を受け継いでいたと言われても、神話でヘラクレスは神になっていたので、魂を受け継いでいること自体がおかしいと思う。
自称ヘラクレスということだったのかもしれないが、もう英雄派のヘラクレスを名乗った相手は死んでいるから確認のしようがないな。
自称の疑いがあるヘラクレスが死体になると「よくもヘラクレスさんを!」と言いながら襲いかかってくる神器使い達は、英雄派に所属しているらしい。
そんな英雄派達を容赦なく全て始末すると、術や結界を維持していた者が死んだ影響で、人払いと認識阻害の術だけではなく結界も解除されそうになった。
流石にこれだけの人間の死体が人目につくと問題があるので、俺が人払いと認識阻害の術に結界を使っておき、その間に死体の処理を行う。
悪魔の駒で復活させられることがないように完全に死体を消滅させていき、残らず全ての処理が終わったところで、術と結界を解除すると俺のことを探していたオーフィスが飛びついてくる。
俺の匂いを嗅いで「仁じゃない血の匂いがする」と言ったオーフィスは「匂いを落とす為に我と一緒にお風呂に入るべき」と言ってきた。
自宅に戻ってからオーフィスと一緒に風呂に入ってみると、手の届きにくい背中をオーフィスが洗ってくれて助かったが、流石に前は自分で洗えるので断っておく。
「自然な流れで仁のあれを手で刺激して戦闘体勢に変えるという我の計画が」とか言っていたオーフィスは、そんなことを計画していたみたいだ。
流石に手で刺激までされたら反応して戦闘体勢になってしまうので、それは阻止しておかなければいけない。
「関係を進めるには強引さも必要と聞いた。我、実践」と言いながら俺の下半身の一部を目指して伸ばされたオーフィスの手。
オーフィスの手を掴んで止めて、風呂場ではやめなさい、と注意。
しばらく風呂場でオーフィスと、そんな攻防を繰り広げてから、湯冷めする前に風呂場を出ると身体を拭いて衣服を着用。
自分の部屋に戻った俺についてきたオーフィスは「我にマッサージをしてほしい」と言うと、俺のベッドに横になる。
たまにオーフィスにもマッサージをしているが、無限の龍神にもゴッドハンドのマッサージなら効果があるらしい。
マッサージを受けて気持ち良さそうにしていたオーフィスは、眠そうな顔をしていたな。
眠いなら寝てもいいぞ、と俺が言うと「我、仁と一緒に寝る」と言い出したオーフィス。
いいぞ、一緒に寝よう、と了承してオーフィスの隣に横になった俺に寄り添ってきたオーフィスは、とても幸せそうな顔をしていた。
翌日、家族やオーフィスと一緒に朝食を食べていると「仁兄さんは、いつオーフィスさんと結婚するんですか?」と聞いてきた朱乃。
資金面は問題ないが、今のところは結婚するつもりはないぞ、と俺が正直に答えると「あんまり待たせるのはどうかと思いますよ」と言った朱乃は、オーフィスが家族となることに抵抗はないようだ。
もし結婚したなら姫島オーフィスという名前になるのか、なんてことを俺が考えていると「我は、いつでもばっちこい」と言いながらオーフィスは親指をぐっと立てる。
本当にオーフィスは感情表現が豊かになったな、と思った俺の顔には思わず笑みが浮かんでいた。
グレートレッドを倒し、静寂を手に入れることだけを望んでいた時と比べたら、オーフィスは今を楽しんでいるような気がするな。
最初に出会った時と比べたら、良い顔をするようになったオーフィスに起こった変化は、きっと悪い変化ではない。
それはそれとして気になることがあったので、オーフィスの相手を朱乃と母さんに任せて、父と内緒話をしてみる。
「こうして仁だけと話すのは久しぶりになるな」と湯飲みを片手に父親の顔をしていた父に、堕天使ハーフと無限の龍神は子どもを作れるのかを聞いてみた。
俺の疑問を聞いて、お茶を噴き出してむせた父は「そ、そこまで考えていたのか仁は」と言うと、深く息を吐いて「子の成長は早いものだな」と遠い目をしていたが、真剣に考えてくれているようだ。
「単なる堕天使のハーフなら、無限の龍神とは力に差があり過ぎて子を作ることはできんだろうが、仁には高い神性もあり、無限の龍神よりも仁は強い。子を作ることも不可能ではない筈だ」
そんな父の言葉が正しければ、俺とオーフィスの子どもが生まれる可能性もゼロではないのだろう。
今生の両親である2人に、孫の顔を見せることができるかもしれないのは悪いことではない。
「種族が違う相手であろうと、想いが通じれば愛し合うことはできる。堕天使バラキエルとしてではなく、姫島仁の父親として言おう。相手が誰であろうと、お前が好きな相手と幸せになれるなら、父さんは嬉しい」
人である母さんと結ばれた堕天使の父は、そう言った。
俺の幸せを考えてくれた父に俺は、愛し合うにしても母さんとのSMプレイはほどほどにな、ひんひん言ってる父の声がいまだに部屋まで聞こえてくるぞ、と伝えておく。
「くっ、思わぬところで父の威厳が!」と言う父は、子にプレイ内容を知られてしまっていることに若干興奮しているみたいだ。
やっぱMだわ、この父。
主人公とオーフィスが異世界旅行に行くなら、どの異世界が良いですか?
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