パワパフガールズE   作:ラルク・シェル

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第10話 スリとB/2つの依頼

四藤探偵事務所。

昨日、スリにドーパントと大変な目に合った元祐はスマホでユートニウムと話をしていた。

 

「なるほど…バクテリアか」

『ああ、この映像を見る限り相手は微生物…バクテリアのドーパントに違いない』

 

じつはももこ達がベルトコンパクトで昨日の戦闘シーンを映して、そこからユートニウムとケンが相手がバクテリアだと判断。

 

「つまり…分離したのも、いきなり生ごみが爆発したのも」

『そう、バクテリアの能力で発酵させて爆発させたに違いない』

「…もしその気があれば、殺人バクテリアをばら撒く可能性も高いな」

 

今回のドーパントにかなり警戒する。

 

『それにしても災難だったね。スリにあって』

「全く、財布は公園のゴミ箱に捨ててあってさぁ、ご丁寧に中身を取られて」

『あはははは、じゃあがんばってください』

 

苦笑いしながらも電話を切るユートニウム。だが、ちょうどそこにドアが開く。

 

「すみません…」

 

入って来たのはちょっとおとなしそうな雰囲気の青年。

 

「あの…俺に何か?」

「じつは、依頼を頼みたいのですが」

「依頼?」

 

とりあえず青年をソファーに座て話を聞く。

 

「名前は、油村之朗(ゆむらゆきろう)。職業は銀行員ね」

「はい」

「それで依頼内容は?」

 

依頼人の油村之朗にどんな理由で来たのかを聞いてみる。

 

「じつは、なくしものがあったのです」

「なくしもの?」

「それは仕事に必要なミニタブレットでして、それがないと大変なんです!」

 

油村はタブレットをなくしたと言う。

 

「なるほどね…それで、警察には?」

「警察はちょっと、事情がありまして…」

「ふ~~~ん。ひょっとして、なにかヤバいのとか?」

「そんなものでは!?」

 

なぜか警察には届け出を出していないことから、ちょっと疑う元祐。

 

「まぁ、依頼されたからには引き受けるけど…こっちも別な仕事が入っているから、遅くなるかもしれないぞ」

「分かりました。それでもなるべく早くお願いします」

 

頭を下げた油村はそう言って事務所を出た。それと同時に、ももこ達とはすれ違うが気にせずに歩いていく。

 

「こんにちわ。さっきの人は?」

「依頼者。さてと、行くか?」

 

すると元祐は出かける準備を始める。

 

「行くって?」

「病院」

 

それから元祐とももこ達は花屋で花束を買って、病院に到着して廊下を歩く。

 

「いきなり病院だなんて、お体が悪いのですか?」

「違う違う。もう1人の依頼人の妹さんが入院しているんだ」

 

話しながら病室の前に到着して中に入った。

病室には長髪の美人な女性と、ベッドで横になっている少し似た顔立ちの女性。

 

「四藤さん」

「どうも」

 

元祐は彼女に軽くお辞儀をする。

 

「元祐さん、この人は?」

「彼女は斎藤桐代(さいとうきりよ)さん。さっき言ってた依頼人で、ベッドで寝てるのは彼女の妹の把子さんだ」

 

ももこ達に依頼人とその妹の斎藤桐代と斎藤把子(さいとうわこ)を紹介した。

 

「初めまして、斎藤桐代です」

「「「はい、こんにちわ」」」

「それで、彼女の容体は?」

 

3人も頭を下げて挨拶をすると、元祐は把子の様子を聞いてみる。

 

「もう怪我は大したことはないけど、未だに意識不明で…」

「そうか…じゃあ、調査の方を進めますのでこれを」

 

そう言って斎藤に花束を渡して元祐達は部屋を出て病院を後にした。歩く中、ももこは元祐に質問。

 

「それで、あの人は何の依頼を?」

「…じつはな。彼女は被害にあったんだ」

「被害って?」

「結婚詐欺」

「「「結婚詐欺?」」」

 

元祐が言うには、斎藤には付き合っていた男性がいた。それもネット系ベンチャー企業のCEOで誠実で優しく、あっという間に結婚の約束も出来た。

だけど、彼の経営していた会社が不渡りを起こして危機的状況になると、斎藤に少しだけ助けてという理由で資金の工面をお願い。彼女も助けたいと言うことで結婚資金や家のお金を彼に渡す。しかしその結果、彼はそのまま行方を眩ませた姿を消して、後になってその会社は始めから存在しないと知る。

 

「酷い!酷すぎる!」

「本当ですわ!女心を弄んで!」

 

もちろんのようにももことみやこは怒り出す。

 

「んで、警察には?」

「こういう場合は、警察に言ってもな。後、逮捕してもお金は戻らない可能性が低い」

「たく…なんで理不尽なんだ!」

 

警察に言ってもすぐに逮捕できるか分からないし、お金も戻って来るかもわからないと聞いて怒るかおる。

 

「じゃあ、妹さんは?」

「交通事故でさ、しかも財布がなくなっていて…たぶん誰かに財布を盗られて追いかけようとしたときに」

「そんな…斎藤さん、かわいそう」

 

結婚詐欺にあって、さらに妹の把子が財布を盗られた上に交通事故にあって意識不明の重体になって同情するももこ達。

 

「とにかく、俺の依頼は彼女を騙した奴を突き止めることだ。とりあえず警察署に行ってみるけど、どうする?」

「「「もちろん行く!!」」」

 

こうして一行は東京CITY東警察署に行ってみた。到着して中に入ると

 

「ん?あっ、お前!?」

「四藤さん」

「どうも、石谷さんに関沢」

 

ちょうどそこに石谷と関沢がいたので挨拶。

 

「この人達は?」

「捜査一課で協力者の石谷刑事と関沢刑事」

「誰が協力者だ!誰が!」

「えっと、彼女達は?」

 

ももこ達に紹介すると石谷は怒鳴りながらツッコんで、今度は関沢が彼女達の事を尋ねた。

 

「えっと、俺の助手かな」

「誰が助手よ」

「どっちかっていうと、見張り役ですわね」

「そうそう、これの」

 

などと言って否定しながらも、かおるは溜まった家賃の書類を出して元祐に見せる。

 

「あ…それよりも、ちょっと話が」

「おお、お前ら」

 

さらに全又が元祐達の所に行く。

 

「全又さん」

「ぜっ、全又刑事!」

 

いきなり石谷達2人は全又の登場でちょっと驚く。

 

「え?知り会い?」

「まぁな。部署は違うが、三課のベテラン刑事で俺の先輩だ」

 

一応、石谷と全又は知り合いということが判明。

 

「そういえば、昨日モンスターと出くわしたんですよね?」

「全くだ…なんか流川を追いかけていたみたいだったけど…」

 

すると元祐は全又の台詞を聞いて、たしかにバクテリアは流川を追いかけていることに気付く。

 

「ところで、四藤さん達は?」

「あっ、じつはちょっと結婚詐欺の事で聞きたいんだけど」

 

ここで関沢からの質問で、本題に思い出しながら捜査二課に案内してくれと頼む。だけど、しばらくして4人は警察署を出た。

 

「結局、具体的に教えてくれなかったね…」

「仕方ないよな。いくら何でも、探偵にホイホイ教えてもらえるわけないし」

 

前に起きている赤詐欺について聞こうとしたが、いくら依頼でもあんまり教えてくれなくてガッカリする一同。

 

「仕方ない…地道に行くか」

 

そして彼がが到着したのは

 

「ちょっと、ここってホストクラブ!」

「そうだよ」

 

それはホストクラブで、さっそく元祐が扉を開けて中に入る。

 

「お客様、当店は営業時間外って、四藤さん!」

 

オーナーらしき男がまだ時間じゃないと説明しながらやって来ると、相手が元祐だと知って驚く。

 

「よう」

「んて、うちになにか?」

「もちろん、仕事の情報提供」

 

とりあえず元祐達は席に座ると、休憩中だった従業員がお茶やジュースを持ってきてくれた。

 

「お嬢様方、ジュースですよ」

「はい!ちょっとドキドキするね!」

「ええ、そうですね」

「俺はちょっとなぁ…」

 

ホストに接客されてもらってドキドキするももことみやこだけど、かおるはちょっと居心地が悪かった。だが、元祐はタバコを吸いながら調査をする。

 

「という訳でだ。もし客で詐欺とかそんな話は知らないか?」

「う~~~そうですね…」

「仕事柄、客と色々と愚痴を聞いたりもするけど…」

 

ホスト達はお互いに顔を見合わせながら、何かを思い出そうとするとその1人が

 

「そういえば、お客の友達が詐欺にあったって言ってたな?」

「本当か!」

「ああ、詳しくは聞かなかったけど…その友達は恋人が借金で困っているから、少しお金を肩代わりしたけどそれっきりいなくなったって」

「んじゃあ、そいつの名前と職業は聞いたか?」

「名前までは全然…あっ、なんか画家なんて言ってたな」

 

1人のホストが言うには、店に来たお客の友達が結婚の約束していた恋人に騙されてお金を持ち逃げされたとの事。でもさすがに名前までは聞いてなかったらしい。

 

「そうか…とりあえず情報ありがとう」

 

そう言ってタバコを吸い終わって灰皿に入れると立ち上がる。

 

「じゃあ、3人共行くぞ」

「は~~~い、楽しかったです!」

「それは良かったお嬢さん方。またお昼で良ければ来てくださいね」

 

ももこがホスト達に言うと、彼らも笑顔で返事を返して彼らは店を出た。

一方、全又はデパートに来ていた。しかもなぜか女装で

 

[今日こそ捕まえてやるぞ]

 

なんでも今日、デパートは感謝デーの日でお客がいっぱい。流川が仕事をするのにちょうどいい日らしい。

とにかく食料品売り場やおもちゃ売り場に洋服売れ場を見回すと、多い客の中で流川を発見。そして流川は洋服を選んでいる女性をターゲットにした。

 

[俺には分かるぞ…お前がどのタイミングでやるか!]

 

全又が睨んでいることに気付かずに流川はタイミングを見て女性のバックに手を伸ばして財布を触れた。

 

「今だ!流川は逮捕だ!」

 

スッた瞬間を見逃さずに全又が逮捕しようした。けど

 

「きゃああああああ!変態!?」

「え?…えっ!?」

 

客の一人が全又の姿を見て叫んだ。しかもちょうど警備員2人が、この騒ぎを聞いて駆けつけると全又を捕まえた。

 

「お前何をしている!」

「ちょっ、ちょっと待って!?」

「こんな格好して、まさか覗きか?」

「ちょっと来てください!」

「だから、違うって!」

 

誤解だと言うが警備員も他の客も全然信じてくれない。

 

「あの、すみません」

「ん?」

 

でも流川は警備の人に声をかける。

 

「この人、警察で張り込んでいたんですよ」

「え?警察?」

「そうだ!俺は警察だ!」

 

流川が警備員に彼が警察だと教えると、すぐに全又も警察手帳を出して証明。それから誤解が解いても結局デパートの店長や警備員に叱られてしまい、2人は外のベンチに座る。

 

「旦那。アンタもしつこいね~そんな恰好までして」

「うるさーーーい!!」

 

女装してまで自分を追う全又に呆れる流川に怒鳴りつける。

 

「というかお前、昨日怪物に追われていたけど何があったんだ?」

「さぁ…俺にもわからないよ」

 

昨日のバクテリアに追われていたことを尋ねるが、本人も分からないと宣言。

 

「たく…散々だったぜ」

 

ブツブツ愚痴る全又は帰り出す。

 

「あれ?俺の逮捕は?」

「分かってるだろ。現行犯じゃなきゃ無理だって!」

「そうでした♪」

 

勝ち誇った顔で言う流川に全又は本当に悔しそうに変える。そして流川は街の中を歩いていくけど、途中で公園の林に入り込む。

 

「んで、結局これどうしよう…」

 

取り出したのは昨日誰かからスッたタブレット。中身はパスワードがあるので見れないし、売るにも売れなくて困る。

 

「てか…あの時、こっそりと旦那の懐に入れけばよかったかな~」

 

などと考えているとぺちゃべちゃと気持ちの悪い足音がした。

 

「ん?なんの音…」

「見つけた!」

「うわあぁぁぁぁぁっ!?」

 

そこには昨日出くわしたバクテリアドーパントがいた。

 

「アンタのせいで…アンタのせいで…!!」

「ちょっ、ちょっと!俺アンタになにか悪いことをした?!」

「問答無用!」

「ひぃ!」

 

自分が何をしたのか分からないと言うけども、とにかくバクテリアは右手を剣のようにして襲い掛かった。しかしその時。

 

「危ない!」

 

エレメント・ファイヤーフォームが現れて、エレソードで流川を守る。

 

「お前は!?」

「え?アンタは!」

「早く逃げろ!」

 

エレメントに驚く流川だけど、逃げるようにと言われたので素早く逃げる。

 

「お前…どうしてここに!?」

「たまたま近くにいて、あんな声がしたからな」

「…邪魔するな!」

 

邪魔をした怒りでエレメントに襲い掛かるバクテリア。両腕の細菌を固めた剣を振り回すが、エレメントもエレソードで防いだりする。

 

「お前の弱点は…火!」

「ぐわぁぁぁぁ!」

 

エレソードの火力を上げて斬りつけると、バクテリアが強いダメージを受けた。それから何度も斬りつけて攻撃をする。

 

「これで終わりだ!」

『ELEMENT・Fire!マキシマムドライブ!』

「はぁっ!」

 

そしてファイヤースラッシュを発動したが、バクテリアは体をアメーバのように分解してかわした。

 

「なに!?」

 

さらに近くの車に寄生すると走らせてエレメントを直撃。

 

「ぐおっ!?」

 

ふっ飛んでしまうエレメントを確認して、バクテリアはそのまま逃げた。

 

「逃げられた…」

「ちょっと、大丈夫!?」

 

立ち上がるエレメントに隠れてたももこ達は駆け寄る。

 

「ああ、だけど…奴はやっぱり流川を狙っていたな?」

 

ちょっとフラフラになりながらも変身を解除して、バクテリアは流川を狙っていたと確信。

 

「ひょっとして、アイツに財布とか盗られたからか?」

「う~~~ん、そうなのかな…あれ?」

 

すると元祐はタブレットが落ちていることに気付く。




ひさしぶりに投稿しました。じつは今回の話は、W本編のバイラスの話とブラック・ジャックからある話を組み合わせたものです。
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