パワパフガールズE   作:ラルク・シェル

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前回、ある人物の苗字を変えました。よく探して見つけてみてください。


第13話 追跡するN/追われる3人

依頼でグレーバンクという会社にやって来た元祐達。だが、その裏でもめ事が起たが彼らの知る事がなく会社を出た。でもかおるがニードルドーパントに襲われたけど、エレメントが阻止。

そして大草公園では

 

「かおる…そのメモリってなに?」

「いつから入ってたのですの?」

 

かおるが取り出したメモリについて問い詰める2人。

 

「えっと…じつは」

 

ここでかおるが忘れていたことを思い出す。トイレに行った後、社長室に入ると根田がいなくて代わりにこれが落ちていた。不思議そうに拾うと、ちょうど物置から根田が現れたので驚いてポケットに入れて、そのまま忘れてしまった。

 

「それって、アナタうっかり盗んだって事!?」

「…そうなる」

「そうなるって、泥棒よ!?」

 

うっかりとはいえ泥棒をしたかおるを2人が叱る。

 

「たしかにな…ゴメン」

「私達じゃなくて、早く返しに行かないと!」

「だよな…」

 

仕方なく返しに行く3人。それから元祐は逃げたニードルを探す。

 

「本当に見失ったか?もっとも使用者が分からないし…目的も」

 

などとメモリの使用者が分からないけど、とにかく探すしかなかった。しかしこの様子をシティーの少女が手下4人と隠れている。

 

「まっ、せっかくだから手助けするかな。遊びたいし」

『MANTIS』

 

腰にガイアドライバーを装着すると、メモリをトライバーに装填してマンティスドーパントに変身。それから手下もメモリを出して

 

『MASQUERADE』

『CENTIPEDE』

 

それぞれマスカレイドドーパントとセンチピードドーパントに変身するとさっそく。

 

「ん?うわっ!?」

 

マンティスが元祐に襲い掛かる。両腕の鎌で斬りつけるけど、慌てて避けた。

 

「またドーパント!ん?」

 

するとマンティスの腰にあるガイアドライバーを目にする。

 

「ど…ドライバー?なんでドーパントが!?」

 

今まで元祐はメモリを直接注入して変身するドーパントと戦ってきたので、ドライバーを使うドーパントを初めて見たから驚く。

 

「それは私が特別な存在だからよ♪」

「特別だと?」

 

自慢するマンティスの前にマスカレイドとセンチピード4体も出てくる。

 

「…なるほど、アンタは幹部って事か。変身!」

『ELEMENT』

 

そのままエレメントに変身すると、襲い掛かるマスカレイドとセンチピードの攻撃をかわして殴り返す。とにかく何とか蹴散らしていくが、マンティスの刃が容赦なく斬りかかっていく。

 

「おっと!」

『Fire』

 

なので慌ててファイヤーフォームになってエレソードで斬りつける。しかしマンティスは軽くかわして、今度は華麗な足技で攻撃。

 

「ぐわっ!強い…!」

「当然でしょ!」

 

再び何回も両腕の鎌を振って斬りかかり、エレメントも避けたりエレソードで防いだりするけど、後ろで4体の戦闘員ドーパントが襲い掛かった。

 

「卑怯な!」

『Ground』

 

そこでグランドフォームになって、エレアックスを豪快に振ってマスカレイドとセンチピードを一気に4体斬りつける。これが効いたのか4体は爆発して消滅。

 

「へ~~~本当に強いんだね?」

 

これを見たマンティスは呑気にエレメントに興味を持って呟く。

だが、仲間がやられてもその態度が気に入らないエレメントは

 

「お前、仲間が倒されてなんとも思わないのか!」

「別に~~~部下はこういう為に使うものよ!」

 

はっきり言いながら右腕の鎌からエネルギーの斬撃を放って攻撃。これにはすぐにエリアックスで防ぐが、マンティスの姿はいなくなったる

 

「消えた…」

 

とりあえず変身を解く元祐。

 

「…つまり奴はドーパントを操る幹部って事か」

 

ここで敵幹部と出くわしたと確信する元祐だった。

一方、ももこ達はメモリを返しに行こうと会社に向かって行く。

 

「あ~あ…俺って最近、うっかり屋になって来たな」

「まぁまぁ…早いとこ行って素直に謝って返そう」

「そうですわ。きっと許してもらえますわよ」

 

呑気に話をしながら歩いていく3人。だけど、近くで停めてあった車が動き出す。それも3人の後を追っているのが分かり、ももこはすぐに気が付く。

 

「ねぇ、あの車?私達を付いて来てるけど?」

「え?たしかにそうですけど…偶然じゃあ?」

「いや!私には分かる…絶対に私達を狙っている!」

 

ももこの予感が的中して、車は3人に向かって突っ込んでくる。

 

「「「うわっ!?」」」

 

驚いて避ける3人。だけど、車は確実に3人を狙って再び走る。マズイと思って慌てて逃げたが車は追いかける。

 

「おいおい、マジでやべぇぞ!」

「ここは変身した方が!」

「ダメよ!そんな事したらバレちゃうよ!」

 

ここはやっぱりパワパフガールズに変身して、空を飛んで逃げた方がいいとみやこが提案。だけど、それだとバレる可能性が高いと却下。ちなみに車を運転しているのは

 

「逃がさんぞ!」

 

根田本人でとにかく追いかける。

 

「じゃあ、どうすれば…ん!?」

 

その時、狭い細路地を発見。

 

「あそこ逃げよう!」

「そうだね!」

「お洋服が汚れちゃいます…」

「言ってる場合か!」

 

とにかく3人は慌てて細路地に逃げ込んだ。

 

「く…アイツらめ!」

 

根田は車じゃ入れず悔しがるがすぐにカーナビで位置を確認。すぐに細路地の先を見つけたので車を動かし先回りする。

 

「小娘ども…早く出てこい!」

 

ここから出てくるのを待っていたが出てくる様子がない。

 

「…だったら、兵糧攻めだ!」

 

とにかく待つしかないと感じで、銃を構えたりする。しかし彼女達が出てこないのは

 

「ふ~間一髪」

「そうでしたね」

「とりあえず、早く離れよう」

 

路地に入ったところでガールズに変身し空から逃げた。

ちょうど、元祐が走っている。

 

「やみくもに探しても…仕方ないんだけど…ん?」

 

停まっている車を発見したので、気になったから近づいて窓を叩く。

 

「あの…そんなところで停めてなにをって、社長さん!?」

「アンタは探偵!?」

 

まさかここで再び出会ってお互いに驚く。

 

「えっと…ここでなにをして?」

 

戸惑いながらも何をしていたのか尋ねてみる。けど、彼の仲間を追っているなんて言えない根田は

 

「じつは…君達が出た後に、脅迫状の相手らしき奴も会社に出たところを見かけてな」

「えっ!それって本当!?」

 

とっさにウソをつくが元祐は信じた。

 

「ああ、私もすぐに追いかけたけど、見失ってこの通り」

「そうでしたか…ですが、無理しないように。襲われるかもしれないし」

「分かったよ」

 

そう言って元祐はこの場を離れようとしたが、根田は電話をかけ始める。

 

「私だ、ヒナ。かなりマズいぞ」

「ん?」

 

でも元祐は根田の会話を聞き逃さなかったがすぐに去る。

それから夕方になって、ガールズ達はグレーバングの近くに着いて変身を解く。

 

「さてと、早く置いて逃げよう」

「「うん」」

 

3人はこっそりと会社に潜入して、こっそりとエレベーターに乗って社長室に到着。

 

「失礼します…」

 

扉をちょっと開けて、誰もいないことを確認して入ってディスクにメモリを置く。

 

「良し、それじゃあ逃げよう!」

 

さっそく逃げようとしたけど

 

「ちょっと待った!」

「「え?」」

 

いきなりももこが2人をストップさせた。

 

「ねぇ、このメモリの中って気にならない?」

「えっと、確かに気になりますけど…」

「見るのはちょっとなぁ?」

 

メモリの中を見てみたいと言うももこに2人はちょっと引く。うっかりとは言って、勝手に持って行ったものを見るのは当然ダメだから。

 

「でもさぁ、もしもここに脅迫状の原因が入っているかもしれないよ!だったら確認して調べるのも探偵でしょ!」

 

最早完全に探偵気分になったももこ。だけど、さっきの追いかけて来た車とも関係あると思うみやことかおるは、仕方なくももこの提案に乗る。

すぐにディスクにあるパソコンの電源を付けてメモリを接続。入っているデータを開いた。

 

「あっ!なにかの映像みたいね」

「一体どんなのでしょう?」

「まさか…不倫とかのじゃ?」

 

とにかく気になったので開いた途端。

 

『あのゲームの設定や、キャラクターを全部そのまま使っているじゃないか!お前は俺の漫画からマスハンを盗んだんだ!』

 

あの根田と刑辺のやり取りの映像が流れた。

 

「え?これって…」

 

もちろんこの映像に3人は驚きながらも見続ける。

 

『だからなんだ?いまさら言っても遅いぞ』

『遅くはないさ!すでに証拠をそろえたからな!マスコミにぶちまけるし、裁判も用意している!覚悟してるんだぞ!』

『く…そうは行くか!』

 

すると後ろから刑辺の首をフェイスロックするかのように押さえ絞めた。

 

『ぐ…このっ!』

『おわっ!?』

 

けれども、力技で無理やり抜けると根田は後ろに倒れた。

 

『学生の時から変わっていないな!自分じゃ何も出来ないから、他人をとにかく利用して勝ち目がないと不意打ち!』

 

今度は根田を上からのしかかって押さえつけて、大学時代からの悪態を本人に向かって言う付ける刑辺。

 

『お前にぶち壊してたまるか!この会社を大きまするために、どんだけ苦労してたのかを!』

『なにが苦労だ!知ってんだからな!この会社を作って経営をしてるのは、お前じゃなくて!』

 

必死で抵抗しながらも銃を抜いた根田と強く押さえつける刑辺の争いに3人は息をのんでただ見ていた。そしてついに

 

『ぐわぁぁぁぁぁぁ!!?』

「「「ひっ!?」」」

 

これにはつい3人はちょっと声を上げた。だが、次の場面では

 

『お前…卑怯だぞ』

 

倒れる刑辺の後ろにはニードルドーパントの姿。しかし根田は重そうに刑辺の死体をどかして

 

『助かったぞヒナ…いや、倫子』

「「「ああ!?」」」

 

ニードルが変身を解いて花江の姿に戻って3人は驚いた瞬間。

 

「見てしまったようね」

 

声がしたので後ろを振り向くと花江が立っていた。

 

「えっと…受付のお姉さんが、ドーパント?」

「そうよ。お嬢ちゃん達」

 

花江が拳銃を取り出して3人に向けると、ちょうどそこに根田も現れた。

 

「君達、まさかうちに戻って来るとは」

「しゃ…社長さん!」

「この様子じゃあ、メモリを見たようだな?」

 

同じく根田も拳銃を出した。

 

「見たからには、生かして返すわけにはいかないな」

 

3人を睨みながら近づこうとする根田だが

 

「ええ、そしてアンタも」

「なっ!?」

 

しかしなぜか花江は根田の背中に銃を構える。そして

 

「うわっ!?」

「んぐ!」

 

根田とももこ達をとなりの物置に移動させる。もちろん縛られていた探偵もいきなりの事で驚く。

 

「どういうつもりだ倫子!俺達、これから結婚する予定な筈だ!」

「えっ!結婚するの?」

 

声を上げる根田だけど、ももこは2人が結婚すると言う言葉に驚く。

 

「それで改めて、この会社を完全に自分の物にする気でしょ?」

「う……」

 

すると探偵は口のテープを何とかはがして喋り出した。

 

「待って!俺に何かあればマスターデータが!」

「心配ないわ。それもすでに」

 

そう言って花江は別のメモリを見せる。

 

「なっ!それをどこで!?」

 

驚く探偵に話し続ける花江。

 

「私はそいつのようにマヌケじゃなくてね。アンタがコソコソして調べているのに気づいたのよ…それでこれを預かっていたアンタのお友達に、金とちょっと色気をやったら渡してくれたわ」

 

じつは花江が探偵の存在に気付き、昨日のうちに探偵の仲間を誘惑とかしてメモリを回収した。当然、今知って探偵は驚くと同時に脅迫のネタがなくなって顔を青くする。

でもここでももこは手を上げて質問。

 

「あの…さっきの映像から見て話からすれば、グレーバンクを作ったのってもしかして?」

「ええ、このゲーム会社を作って経営をしているのは私。ついでに脅迫状もね」

 

自分が脅迫状の犯人で、しかもグレーバンクを作ったと宣言する花江。

 

「元々私がグレーバンクを立ち上げた。けど、女だと周りから舐められるからと言うコイツの口車に乗せられて…それでアナタが社長で私が受付係をさせられた。私は受付しながら裏で運営とかをしてるのに、アンタはふんぞり返って記者会見やインタビューをするだけ」

 

本来、グレーバンクを作ったのは花江で根田はその仲間の1人。しかしゲーム会社社長が女だと、甘く見られたり信用は出来ない可能性があると言う根田に言われてしまい。そこで根田を影武者社長で、自分は受付をしながら会社運営をした。

だけど、いつの間にか根田にグレーバンクを乗っ取られる形になり。そのことを訴えても周りが信じてもらえず。おまけに盗作とはいえ、マスハンが大好評になったので根田はカリスマ社長と呼ばれるようになって、完全に花江が影のような立場になった。

 

「要するに…お前は会社とゲームのネタを盗んだって事か!」

「うぐ…」

 

かおるからそう言われて何も言えない根田だった。

 

「んで、これを手に入れた本当の理由も…今まで良いように使ってきたアンタに復讐するためよ」

 

ニードルのドーパントメモリを取り出して見せる花江。元々は邪魔者を抹殺する為にドーパントになったと言ってたが、真の目的は根田に復讐をと暴露する。

 

「さぁ、これでおしまいよ…まずは私の会社を奪ったアンタを」

「ひっ!?」

 

花江は拳銃を根田に向けて今にも撃とうとした。次の瞬間。

 

「おらっ!」

「なっ!?」

 

元祐が名刺を投げて花江の手に当たり、驚いて拳銃を放すと後ろから押さえつける。

 

「四藤さん!」

「よう、大丈夫か?」

 

ここで元祐が登場して驚く。

 

「探偵!お前、なぜ?」

「もちろん、アンタらの悪事を暴くためだよ。ねぇ、レディ…おっと、ヒナさん」

「なっ!?」

 

おまけに元祐は花江にヒナと言った。

 

「なんで、アンタが…?」

「社長さんが車の中で電話しているの聞いたんだ。はの次がひだからたぶん、ヒナってアンタのコードネームだろ?」

 

ちゃんと聞き逃していなく、ヒナというのが根田が万が一の為にと使う花江の別の名前だと推理。しかし油断している隙に、花江は強く元祐の足を

 

「ふん!」

「痛っ!?」

 

踏んで元祐は思わず手を放した。そけからすぐにニードルメモリを構えて

 

『NEEDLE』

 

右太ももに差し込んでニードルドーパントに変身と同時に両手の針を発射。

 

「おっと!」

 

慌てて避けるがニードルは逃げだした。

 

「俺は追いかけるから、3人はコイツらを!」

 

そう言って追いかける元祐。すると3人は逃げ出そうとする根田に目を向けて

 

「「「ちょっと!」」」

 

声をかけられてビクッとする根田。

 

「悪いけど、逃がすわけにはいかないからね」

「…くっ」

 

ロープを持ったももこに言われて根田は悔しそうに座り込む。

それから元祐は外へと逃げるニードルを追いかけながら

 

「変身!」

『ELEMENT Aqua』

 

エレメント・アクアフォームに変身してエレガンを発射。水弾がニードルの背中に直撃して倒れたが、すぐに立ち上がって全身の針を乱射して攻撃。

 

「ヤバッ!?ぐはっ!」

 

これに驚きながらも3本も喰らいながらも慌てて壁に隠れると、隙を見て撃ち返して反撃をする。

 

「さぁ、次はどう出る?」

 

隠れながらお互いに撃ち合ってエレメントがニードルに向けて言う。

 

「それじゃあ、特大のを受けて貰いましょうか!」

 

するとニードルは口のトゲを束のまま発射すると壁を貫通して粉々に破壊。しかしエレメントの姿はない。

 

「あれ?奴はどこに?!」

 

慌てながらも辺りをキョロキョロしてエレメントを探す。

 

「こっちさ!」

 

すると上からエリアックスを持ったグランドフォームのエレメントが、大きく振りながら出てきてニードルを斬りつけて攻撃。

 

「さぁ、降参してメモリを捨てろ!」

「そう簡単には、いかない!」

 

だが、またトゲを発射すると影に突き刺さって

 

「あれ!足が!?」

 

足が動かなくなってしまう。これがニードルの能力で、トゲで相手の影を刺して動けなくさせてしまう。

 

「ふふふ、動けなくなったらこっちの勝ちよ!」

 

勝ち誇りながら両手を特大のトゲを出して止めを刺そうとした。しかし手は動けるので、サンダーメモリを出し。

 

『THUNDER』

 

ネオロストドライバーに差し込むと体から電気を出して発光した。

 

「うわっ!なに!?」

 

これには目がくらむニードルで、さらに体から出た光が影の位置をトゲの刺さった方から変えたので動けるようになり。素早くエリアックスにメモリを入れ。

 

『ELEMENT・Ground!マキシマムマムドライブ!』

「とりゃ!」

「え…がはっ!?」

 

そのままグラウンドブラウティングが決まって、花江はその場で倒れてメモリもブレイク破壊。

 

「はい、これで終わりだな」

 

最後は決め台詞を吐くと、ちょうどそこにパトカーがサイレンを鳴らして走って来たので、変身解除してその場から立ち去った。

こうして花江は殺人容疑で根田も殺人未遂で逮捕。ついでに探偵の杉浦もゆすり・脅迫で逮捕されて連行。その様子を見る元祐達。

 

「まさか…脅迫状からこんな大事件になるなんてね」

「ビックリです」

「まぁな…だけど」

 

すると元祐はかおるを睨む。

 

「な…なんだよ」

「かおる、うっかりとはいえお前は泥棒したんだぞ!反省しろ!」

「うん…分かったよ」

 

元祐に叱られてこれにはかおるはしょんぼりと反省してしまう。

それから根田は東京CITY東警察署の留置場に入れられた。しかし何かにおびえて、警戒をしてるのが分かる。

 

「……大丈夫だ。さすがにここに来るわけがない。ちゃんとあの事は」

「あの事ってなんかしら?」

「え?うわっ!?」

 

怯えながら独り言を呟いてい時に後ろから声がしたので、振り向くとそこにシティー幹部のスクープドーパントが立っていた。

 

「い…いつの間に!?」

「私達はある程度なら、色んなところに現れる。分かっているでしょ?」

 

近づいて来るスクープに腰を抜かした根田は怯えながら後ろに下がる。

 

「ま…待って!?」

「悪いけど、もうアンタは終わりよ!」

 

命乞いをする根田だが、気にせずスクープのレンズが光った。しばらくすると石谷と関沢が廊下を走って留置場に到着して

 

「おい、本当か!?」

「本当ですよ!ほら!」

 

見回っていた警備員が根田の入れられていた部屋を見せると、そこはものけの殻。これには石谷と関沢は驚いて何も言えない。

一方、シティーアジトに戻って来たスクープは、変身を解除すると根田の写った写真を取り出す。

 

「あらあら、結局こうなっちゃったのね」

 

ここにマンティス変身者の少女が後ろから現れて呆れる。

 

「せっかくちょっとだけど、手を貸したのに…私もマスハンを遊んでたし」

「そうよね…あれ、メモリ適合者を探すために、ユーザーデータが自動的にこっちに流すようにしてたからもったいない」

 

じつはマスハンには、登録されたユーザーのデータがシティーの方に流れるようにプログラムが組み込まれてた。登録者がマスハンをプレイしながら、ドーパントメモリに適合した人物を調べたりしていた。

 

「別に構わない。あくまでも実験として利用しただけだからな」

 

ここに白衣男が現れて、もうグレーバンクには利用価値はないと言う。

 

「次からは、もっと効率のいい方法を研究するからな。それまで頼んだぞ」

 

そう言って部屋から消えた。

 

「はいはい、色んな奴を利用して来た男は最後は利用されて終ね」

 

スクープの女性は皮肉を言いながらライターで根田の写真に火をつけて燃やした。

 

 

 

 

別の日。元祐は今回の事件の記憶を付けた。

 

[こうして脅迫状事件が終わった…かに思われたが、なぜか事件の元凶の根田社長が突然失踪した]

 

じつは昨日、石谷と関沢がやって来て根田が留置場から姿を消した事を元祐に話した。とりあえず何かわかったら伝えると約束。

 

[まさに不可解な事だ…しかしももこもかなりショックだったな]

 

元祐はももこが落ち込んでることに心配になる。まさかマスハンが盗作だったうえに、今回の事でグレーバンクは倒産確実だと言われたので仕方がない。

どうすれば元気になってくれるのか考えているその時。

 

「元祐さん!」

「ん!?」

 

なぜか元気満々なももこが入って来たので驚く。

 

「ももこ?なんだそのテンションの高さは…」

「じつはね、もうすぐ新しいゲームが出るんだよ!」

 

どうやら新作のネットゲームが配信されるので楽しみな様子。

 

「しかも…製作したのが元モンラド開発者だから、きっと大ヒット間違いなしだよ!」

 

とにかく早く配信してプレイしたいと言う気持ちでいっぱいで、元祐はちょっと引きながらも元気になってよかったと安心。




今回の事件は終了しましたが、謎のガイアメモリ組織・シティーの企みはまだ終わりません。それで初めての幹部との戦闘をしたエレメントでした。
もうすぐ今年も終わりますけど、来年も楽しみにしてください。
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