パワパフガールズE   作:ラルク・シェル

6 / 13
第6話 Sの暴走/獣の正体

工事現場に現れたスクラップドーパントに、ガールズは元祐が来るまで相手することになる。だけど、その現場に元祐がツインハードで向かう。

 

「たく…博士が電話で教えてくれたが、なんで先にガールズに伝えるんだ?」

 

本来ならドーパントは自分が専門なのに、ガールズが言っていることにちょっと文句を言う。それでも、とにかくツインハードを走らせると目の前に男が1人飛び出した。なので慌てて急ブレーキ。

 

「おいおい!アンタ、危ないだろ?!」

 

怒鳴る元祐だが、いつの間にか数人の男達の囲まれた。これは普通じゃないと気づいた元祐はツインハードから降りて構えると、男達はポケットからガイアメモリを取り出す。

 

『CENTIPEDE』

 

音声を出すと同時に、全員首筋にメモリを指すとセンチピードドーパントに変身して襲い掛かる。

 

「まさか…コイツらが、この街にガイアメモリを!」

 

センチピードの攻撃をかわしたり反撃しながら、元祐はすぐにネオロストドライバーを装着。

 

『ELEMENT』

「変身!」

『ELEMENT』

 

そのままエレメントに変身してセンチピードの集団と戦う。センチピードが集団攻撃をしてくるが、それでもエレメントは軽くかわしたりしてパンチで攻撃。だが、途中からセンチピード達の両手から牙みたいな刃が生えてくると、そこから毒を出して完全に殺しにかかろうとしていた。

 

「おっと…こっちは急いでいるんだよ」

 

そこでエレメントはベルトの右腰にあるスロットにコールドギジメモリを装填してスイッチを押す。

 

『COLD!マキシマムドライブ!』

 

さらにドライバーのマキシマムも発動。

 

『ELEMENT!マキシマムドライブ!』

 

その時、エレメントの体から冷気がこもった風が発生して、危険を感じたセンチピード達は逃げようとした。しかし逃げる暇もなく、センチピード達は全員氷漬けままエレメントの必殺キック、ウィングコールドロップが決まり。センチピードは全員爆発。だが、変身者は消滅していた。

 

「…秘密保持って奴か?気に入らねぇな!」

 

自分の命を平気で犠牲にするやり方に嫌悪感を感じるエレメント。しかし今はガールズが先なので、すぐにツインハードに乗って向かう。

だが、鳥型のロボットがこの様子を見ているのに気づかず。

 

 

 

 

 

一方その頃、豪華そうなルームには7人の男女が過ごしていた。ここは東京CITYにガイアメモリをばらまく組織、シティーのアジト。そしてモニターには、あの鳥型ロボットが見た映像が流れている。

 

「流石は、エレメント。ツインマキシマムを使いこなしている!」

「当然さ…私が開発した新世代のドライバーだからな♪」

 

この映像を見て興奮するジャケットの男と、自分が作ったと自慢する白衣の男。

 

「あらあら、随分と楽しんでるわね?」

「相当期待してるのよ」

「ホントホント」

 

この2人の光景を眺めているのは、黒いパンツスーツな女性とセーラー服の少女とラフな格好の青年。

 

「まぁ、俺たちの目的が達成するなら」

「なんでも良いんだけどさ」

 

呑気に言うのは、紺で縞柄のスーツな男と派手なバンドマン風の格好の男。

するとモニターがガールズとスクラップの戦いの様子が映し出されていた。

 

「それよりも、今ガールズが戦っているドーパントって?」

「ああ、昨日セールス担当してた牟呂が1つ無くしたらしくてよ。たぶん、あれはそれだな」

 

じつは昨日、男にメモリを売ろうとしていた牟呂がうっかり落としたものだと気づく。すると白衣の男が、スクラップの映像を真剣に見る。

 

「きっとそのメモリが故障したんだろう…そして近くにいたのに無理やり挿入して暴走したんだ」

「なるほどね…なんか妙なオーラが出ていると思ったのよ」

 

なんとセーラーの少女はスクラップからオーラが出ていると語る。

しかしここでリーダー各のジャケット男は立ち上がると

 

「…とりあえず、我々の計画達成の為に記念写真でも撮ろうか?」

「「「記念…」」」

「「「写真…」」」

 

ここで記念写真を提案するが、当然のようにいきなりの事で全員は戸惑う。

 

「…まぁ、せっかくだし。撮るか?」

「そうね…いい思い出になるし」

「どうせだったら、ドーパントとして撮ろうぜ♪」

「あっ、いいアイディアだな」

 

でも6人はジャケットの提案に賛成して、さっそく腰にガイアドライバーを装着。

 

『DIMENSION』

『CROCODILE』

『MANTIS』

『POISON』

『SCOOP』

『WARS』

『BONE』

 

7人がガイアメモリをドライバーに装填してドーパントに変身。

異次元の記憶のディメンションドーパント。ワニの記憶のクロコダイルドーパント。カマキリの記憶のマンティスドーパント。猛毒の記憶のポイズンドーパント。報道の記憶のスクープドーパント。戦争の記憶のウォーズドーパント。骨格の記憶のボーンドーパント。

そのまま7体のドーパントは写真撮影をした。

 

 

 

 

 

 

 

それから、ガールズとスクラップの戦いは、かなり激戦となっていた。

 

「シャーティング・ベリータルト!」

「バルーン・ホッパー!」

「スゥング・ソニック!」

 

3人の合体攻撃でスクラップの右腕を破壊した。

 

「やったー!攻撃が効いた!」

「ん?おいあれ!?」

 

喜ぶブロッサムだけど、バターカップは指をさして気付く。なんとスクラップの破壊した右腕の付け根から、油圧ショベルのアームが生えてきて振りかかった。

 

「もしかして、あれってさっき食べていた?」

「アイツ、食べた機械をあんな風にできるの!?」

 

驚くガールズ達だが、今度は口から様々な形の金属パーツを吐き飛ばしてきた。慌ててかわすガールズ達だが

 

「「「きゃっ!?」」」

 

かわし切れずにパーツがガールズ達の体に装着、そのまま拘束されて3人は動けなくなった。そしてスクラップは左腕からドリルやノコギリを生やして近づこうとする。

 

「ちょっと!この状況はめちゃくちゃまずいんじゃあ?!」

「そんなの誰が見たって当然ですわよ!?」

「クソーーー全然外れねぇ!!」

 

これには冷や汗をかくガールズは、なんとかパーツを壊そうともがくが全然壊れずにスクラップが来る。そしてスクラップの口からよだれを垂らしているので、ますます恐怖を感じたその時。

 

「お待たせ!!」

 

そこにようやくエレメントがツインハードとともに現れて、スクラップを思いっきりひきいた。

 

「元祐さん!待ってたよ!」

「悪い悪い」

 

とりあえず謝って3人の拘束しているパーツを破壊して助ける。だが、起き上がったスクラップは背中から、さまざまなパーツを生やし。

 

「■■■■■■■■!!」

 

言葉とは感じない声で叫びだす。

 

「なんか…とっても怒ってますわよ…」

「あれで倒せるのか?!」

 

かなり厄介になってきたと心配になって問いかけるバブルスとバターカップ。

 

「分かってる!こういう時にクールになるのが、ハードボイルド!」

『Aqua』

 

すぐにアクアフォームになると、右腰のスロットにサンダーギジメモリを。

 

『THUNDER!マキシマムドライブ!』

 

そしてエレガンにエレメントメモリを装填。

 

『ELEMENT・Aqua!マキシマムドライブ!』

 

そのまま全身から電気を発したエレメントは、スクラップに向けてエレガンを構えて電気が籠った水弾のツインマキシマム・アクアサンダーバーストを撃った。それがスクラップの中心を貫くと倒れて爆発。

 

「これで、終「さてと…誰が変身してたのかな?」

「って、ちょっとは最後まで喋らせろ!」

 

最後の決め台詞を言おうとしたけど、ブロッサムが変身者は誰かと向かったのでエレメントはツッコむ。とにかくスクラップが倒れた所に行くと、そこには青くパイプをくわえシルクハットを被ったのと、緑色でサングラスとポンチョを被ったのと、ピンク色で花飾りがついた帽子を被ったスライムみたいな生命体3匹。

 

「「「アメーバボーイズ!?」」」

 

ガールズは驚いて叫んだが、それは3匹のアメーバ型モンスターのアメーバボーイズだった。

 

「知ってるのか?」

「うん、モンスターだけど」

「悪いことはしない…というよりは」

「全然うまくいかない連中」

 

エレメントにアメーバボーイズの事を話すと、3匹は目を覚ました。

 

「うう…俺達はどうしたんだヌメ…」

「思い出せないヌル…」

「頭がガンガンするヌメン…」

 

シルクハットもポンチョもレディーも、頭を抱えながら起き上がる。

 

「おい…」

「ん?うわっ!なんだ、お前はヌメ!?」

 

エレメントが顔を近づけて声をかけたので驚くシルクハット。

 

「お前達、これをどこで手に入れたんだ?」

 

それでもエレメントは、ブレイクして壊したスクラップメモリを見せて問い詰める。

 

「これかヌメ。あれは昨日の事だヌメ!」

 

語り出すシルクハットで、回想が始まる。

あれは昨日、銀行強盗が起きた時。慌てて逃げ出す牟呂と客だけど、スクラップメモリを1本落としていた。そこにたまたま、シルクハットが現れる。

 

「ん?なんだヌメ?」

 

不思議に思ったシルクハットは、メモリを拾い上げて持って帰った。

 

「お帰り、シルクハット」

「どうしたヌメン?」

 

ここでポンチョとレディーが何が起きたのか聞いてみた。

 

「じつは、変なものを拾っとヌメ」

 

そう言ってメモリを見せる。

 

「なんだこれはヌル?」

「勝手に持ってきていいヌメン?」

「いや、こういう盗むのも悪党になるためヌメ!」

 

などと強気に言うシルクハットだが、うっかりメモリのボタンを押した。

 

『SCRAP』

「「「え?」」」

 

するとメモリから電気が走ると、煙まで出てきて宙に浮かぶ。

 

「なんか…やばそうヌル!」

「たしかにそんな感じヌルン!」

「逃げるヌメ!」

 

慌てて逃げ出すアメーバボーイズだが、メモリは3匹を磁石のように吸い寄せ始めた。

 

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」

 

そのまま3匹は端子に吸い込まれて、合体してスクラップドーパントになる。

これにて回想終了。

 

「ということだヌメ!」

 

威張るように話したシルクハット。

 

「まさか、モンスターでもドーパントになるなんてね…」

「いや、もしかしたらそのメモリ少し壊れてて正常に動かなかったかもしれないな」

 

この話を聞いてスクラップメモリが落とした瞬間に、壊れて暴走したのかと推理するエレメント。だとしたら、今までの変な行動にも説明がつくと感じる。

 

「とりあえず、アナタ達もある意味被害者かもしれませんね」

 

しかしバブルスはアメーバボーイズもメモリに振り回された被害者だと語った。

 

「たしかに、バブルスの言う通りだぜ」

「まぁ、今日は帰った方がいいんじゃないの?」

「本当ヌメ…疲れたから帰るヌメ」

 

そう言って帰るアメーバボーイズだが

 

「それにしても、もしまたメモリを手に入れたら…俺達は本当の大悪党になれるヌメ!」

「今度はちゃんと手に入れなきゃヌル!」

「アタシ達が悪党になるためにヌルン!」

「「「「いい加減にしろ!!」」」」

「「「うわああああぁぁ!ごめんなさい!!」」」

 

まったく懲りてないので、4人に怒鳴られて慌てて逃げ出すアメーバボーイズ。

 

「全く…もう帰ろう」

「そうだね。まだ授業残ってるし!」

 

エレメントはツインハードで、ガールズ達も空を飛んで帰った。それからさっきのスクラップで、ボロボロの石谷と関沢はこの光景を見て

 

「石谷さん…これ、どう報告すれば?」

「知るか!!」

 

なんとも踏んだり蹴ったりな目にあう警察だった。




スクラップドーパントはアメーバボーイズだと判明しました。もしかしたら、またドーパントになるモンスターが出てくるかもしれませんのでよろしく。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。