パワパフガールズE   作:ラルク・シェル

8 / 13
第8話 Mの迷宮/囚われた教師

突然、メイズによって学校が大迷路になってしまい。おまけにキーンが囚われられてしまった。

 

「おいおい、なんだよこの状況!?」

「私達、閉じ込められちゃったの?」

「キーン先生大丈夫なの!!」

「ちょっと、みんな落ち着いて!」

 

慌てる生徒にももこ達はなんとか落ち着かせようとする。だが、その時1人の赤く染めた男子生徒が机を蹴飛ばす。

 

「たく、ガタガタうるせぇな」

「あの人って確か…」

「ヤンキーの沙羅芽くん」

「ああ…そうだな」

 

この少年は沙羅芽茂夫(さらめしげお)。ヤンキーで噂されていて、喧嘩はかなり強い様子。

 

「要するに、迷路を突破すればいいんだろ?簡単じゃねぇか」

「いやいや…そんなこと言って大丈夫かよ?」

「俺はこう見えても、迷路ゲームで何回も勝ち続けてきたんだ」

「そんなこと言っても…」

「とにかくテメェらは、ここで待ってろ!!」

 

などと言って教室を飛び出して迷路に挑戦。

 

「あんなヤンキーが目立つなんて許さないわよ!私も行ってやる!そしてこんな迷路を突破してやるわ!」

「私達もお供します!」

「姫子様に付いていきます!」

 

さらに姫子と華代と文佳も一緒に教室を出た。

 

「行っちゃったけど…」

「本当に大丈夫かしら?」

「さぁ…」

「「「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」

 

すると掃除用具入れから姫子達3人が水と一緒に飛び出してきた。

 

「ちょっと、大丈夫?!」

「大丈夫じゃありませんわよ!こんなずぶ濡れで…」

「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

ももこが駆け寄ってずぶ濡れになった姫子達に声をかけると、今度は天井から茂夫が落ちてきた。

 

「うぐぐぐ…あが!」

 

起き上がろうとするけど、茂夫の頭上に金タライが落っこちて頭にヒット。そのまま呆気なく気絶。

 

「あらら、どうしましょう?」

 

気絶した茂夫を見ながらどうするのかと全員に聞く。

 

「もちろんね決まってますわよ…再チャレンジ!!」

「「待ってください、姫子様!」」

 

そう言って再びチャレンジする姫子で慌てて華代と文佳が追いかける。

 

「…たしかに待ってるのもあれだし」

「僕たちも行こう!」

 

こうしてクラスのほとんどが外に出て、今教室に残っているのはももことみやことかおるとまだ目が覚めない茂夫だけ。

 

「で、どうする?」

「どうするって…変身も出来ないし。迷子になる可能性も…」

「…そうですわ!」

 

するとみやこは何かを思いついて、自分のカバンを開けると毛糸玉3個を取り出した。

 

「みやこ、この毛糸玉って?」

「最近、編み物に凝ってましたね。こうして糸を繰っていけば」

「なるほど!あとは、糸を伝っていけばいいんだな!」

「はいですわ!」

 

さっそくみやこは毛糸の先端を窓に結んで3人は行こうとした。

 

「ところで、茂夫くんはどうするの?」

「……また目が覚めませんし」

「このままにしとくか」

 

茂夫をほったらかしにして迷路に入る。だけど、この様子をメイズが見逃がさなかった。

 

「考えたな…たしかに、良い迷路攻略法だが…そう簡単に行くかな」

 

などと不気味にな笑いながらも、未だに目が覚めないキーンに目をむく。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、研究所では元祐達3人は悩んでいた。

犯人のメイズの活動時間が分かったけど、どういう行動範囲で動くのか分からなかった。

 

「う~~~ん、やっぱり犯人はどういう風に動くか分からない…」

「たしかに、それが問題だ…」

「それが分かれば何とかなるんですが…」

 

とにかく悩む3人だが、ピーチは何かに気づく。

 

「ワンワン!ちょっといいワン!」

「どうしたのピーチ?」

「事件が起きた場所に線を引いてみたワン!」

「「「線を?」」」

 

言われるがままにペンで印をつけた事件現場に線を入れてみる。するとちょうど、現場がある場所を中心に囲んでいるのが分かった。その場所は

 

「これは?!」

「ここって、東京シティ学園!」

 

それはももこ達が通って、今まさに迷路と化した東京シティ学園。

 

「事件が起きた場所から学園までの距離が、歩いたり自転車や車を使っても数分とかからない!」

「なるほど…そして5時か7時の時に起きるも、授業を受けたり部活をしているからか」

「じゃあ、犯人は学校関係者ということに?」

 

ようやく犯人が学園の関係者だと判明する元祐は、外に出ようとした。

 

「四藤さん、どこに?」

「決まってんだろ…東京シティ学園だ!」

 

そのまま外に出てツインハードに乗って向かう。

さらに元祐が向かっている頃、ももこ達は迷路を進んでいた。もちろんみやこは毛糸を繰るらせながら。

 

「一体、どこまで続くんだろう?」

「第一ゴールはどこかも分からないしな」

「一応、迷わないようにしているのですが…」

 

ちょっと不安になる3人。

 

「だけど、どんな罠があるか気を付けないと」

「そんな事分かってるから!」

 

ももこがそう言った矢先にカチッと音がしたので、恐る恐る下を見ると明らかに罠のスイッチ見たいのを踏んでいた。

 

「ももこ!!」

「ゴメンなさい!!」

「それよりも気を付けて!?」

 

怒鳴るかおるに謝るももこだが、辺りを警戒するみやこ。

すると3人の真上に粘液みたいのが振りかかった。

 

「なんだこりゃ!?」

「これって、まさか体が溶ける液体?もしくは服だけ溶かしてエロい展開にする液体!?」

 

粘液に驚くかおるになにか変な妄想をするももこ。

 

「いえ…これ、普通のローション見たいですわ?」

「え?ローションって…」

「もしかして、化粧水のローション?」

「ええ、そのローションですわ」

 

結局、ももこ達3人はヌルヌルのローションまみれになりながら進む。ちなみに姫子達やほかの生徒達も、道に迷ったり罠に引っかかって元の教室に戻されたりとてんやわんや。それからももこ達も落とし穴に引っかかりそうになったり、触手に捕らわれたりして散々な目に合いながらも進んで行く。

 

「一体どこまで行くの…」

「それが分かれば苦労はしません…」

「そもそも本当にゴールがあるのが不安だぜ」

 

けれども、しばらく歩くと体育館への扉を見つけると、そこには【ゴール】の文字。

 

「もしかして…」

「あれが…」

「ゴールか!!」

 

3人は喜んで扉の前に立つ。

 

「苦労したかいがあったね♪」

「だけど、あのドーパントがいるかもしれませんわ!」

「たしかにな。気を引き締めないと!」

「それは百も承知!」

 

さっそく扉を開けた3人。しかしキーンもメイズの姿もなく、代わりに看板には【第二部に】の文字が書かれてた。

 

「「「続くんかい!?」」」

 

これには3人が同じ言い方でツッコんだ。まさか次の迷路に続くのだから当然の反応で、さらにテレビが出来るとメイズが映った。

 

『あははははは!誰もこれで終了とは言っていない。新ステージはちゃんとあるのさ♪』

「なによそれ!?」

「とりあえず、一度戻って…あれ!?」

 

一度戻ろうと毛糸を掴むみやこだが

 

「どうしたんだ、みやこ?」

「毛糸が…無くなってます!」

「「えっ!?」」

 

なんとここまで繰るらせて来た毛糸が消えてなくなっていた。

 

『当然さ!新ステージに進むのだから、リセットしなければな!』

「汚い!」

『なんとでも言いなさい。ではがんばって♪』

 

そう言って映像を切るメイズは、未だに目が覚めないキーンに近づく。

 

「どうせ、誰もいないし見てないんだ。アナタの唇を私が!」

 

そう言って一度、変身解除するとキーンを抱き寄せてキスしようとしたその時。

 

「よいしょ!!」

「おわっ!?」

 

突然、大きな音と一緒に壁が破壊されたので驚くメイズの使用者。後ろを振り向くと、グラウンドフォームのエレメント。

 

「お前は!?」

「アンタか、メイズの正体は?面倒だから俺なりに迷路を攻略したぜ」

 

学園に到着した元祐は入ろうとしたが、万が一の事を考えて入る前にエレメントに変身。そのあとはエレアックスで壁を破壊してのショートカットしてきた。さらに破壊したおかげで迷路が解けて廊下は元に戻ると、メイズの潜伏していたのは放送室。そこにももこ達が駆け込んだ。

 

「元祐さん!」

「あっ、よくここだと分かったな?」

「そりゃ、あんな大きな音がしたら分かりますわよ」

「んでもって、ドーパントは?」

「アイツだ」

 

エレメントが指をさした先の相手は

 

「「「明我先生?!」」」

 

なんとメイズの正体は明我だった。

 

「先生が……ドーパントだったの!」

「くっ!」

『MAZE』

 

慌てて明我はメイズに変身してキーンを抱き抱えて逃げ出した。

 

「おっと、逃がすかよ!」

 

エレメントもエレアックスを構えながら追いかけると、メイズは昨日のようにレンガを投げて攻撃するがエレアックスを振って防ぐ。

 

「たく、本当に逃げ足は速い!だったら、その足を止めてやる!」

『COLD』

 

ネオロストドライバーからエレメントメモリを抜いて、コールドギジメモリを差し込むと足元から冷気を出してメイズの足を氷漬けにする。

 

「げっ!足が…?!」

「これで、終わりだ!」

 

そのままエレアックスにエレメントメモリを装填。

 

『ELEMENT・Ground!マキシマムマムドライブ!』

「はっ!」

「ぐわぁぁぁぁぁ!!」

 

エレアックスが大きな岩が固まったみたいな状態で振るったグラウンドブラウティングが決まり。メイズが爆発してキーンは飛ばされたが、すぐにエレメントがウィンドフォームでお姫様抱っこでキャッチ。そしてキーンは少し目が覚める。

 

「う…う~~~ん…」

「目が覚めたか?」

「アナタは…」

「俺は、仮面ライダーエレメントだ。美しいレディ」

「エレ…メント……」

 

名前を聞くと再び目を閉じた。そしてももこ達がやってくる。

 

「キーン先生は!」

「大丈夫、また気絶しただけだ」

「そうなんですか…良かった」

 

一安心するみやこだが、かおるは違う。

 

「…だけど、お前が壊した壁はどうすんだ?」

「あっ…」

 

そうエレメントが壊した壁がまだそのままだった。これは全然考えてなくて、変身を解いた元祐はマズイと冷や汗を出す。

 

「えっと…犯人を逃げないようにしておいてね。じゃあ!」

「あっ、コラ逃げるな!ハーフボイルド!」

 

逃げる元祐に怒鳴りつけるももこ。だけど、とりあえずメモリブレイクで伸びている明我を動けないように縛り。しばらくして警察が来ると、明我をパトカーに乗せて連れて行った。

 

「どうやら、キーン先生にデートを断られたショックで…んで、あんなことをしたらしいな」

「あの完璧人間の明我先生が、人生初めてで最大の挫折を味わったからね」

 

自信家の明我にとってキーンにデートを断られたことが、人生最大の挫折だったらしい。だから、ガイアメモリでメイズになって迷路の中、彼女を迷路から救って好意を持たせようというとんでもない作戦を考えた。そして能力練習の為に建物内部迷子事件を起こす。

 

「でも、キーン先生。デート断って正解だったですね。あんな奴が恋人だったらって、あれ?」

 

そう話をするももこだけど、キーンは顔を赤くしてボーっとなる。

 

「キーン先生?」

「ああ…エレメントさん、またどこかで会えないのかしら?」

「「「えっ!?」」」

 

なんとキーンはエレメントに恋をした。

 

「おいおい、まさかキーン先生…」

「恋しちゃったみたいですね。でも…」

「相手が相手だからね…」

 

まさかの恋の相手で3人はどうしようかと呆れてしまうのだった。




今回でメイズ事件が解決しましたが、キーン先生に恋が生まれました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。