「ほう、マンションで男性が刺されたのか。」
と、南は言った。
「うん、今日私の家に刑事が来たのよ。」
「それで、何か言われなかったか。」
「それは聞かれたよ。」
「という事は、被害者は刺された後に亡くなったと。」
「ええ。」
早速、歩夢は事件の謎を解いてみる事にした。
「ここが、現場ね。」
「うん。」
「という事は、誰かが部屋に入ってきて、男か女かわからなかったけど、そこでもみあいになって財布で刺して、被害者はナイフで刺された後に、悲鳴を上げた後に死亡したと。」
「その通りだよ。」
「それで、被害者の身元は。」
「ああ、名前は登別 文矢さん26歳だ。」
「死因は、ナイフによる出血死だ。」
「問題は、犯人は男か女のどちらかになりますね。」
「ええ。」
早速、歩夢は事件の事で聞き込みを行った。
「事件ね、そう言えばトランクを持った女性が出ていくところを見たけどね。」
「えっ、トランクを持った女。」
「あのー、何時頃かわかりますか。」
「ああ、そうね、事件前日の朝の7時頃だったかな。」
「ほう、なるほどね。」
「バックを持った女ね。」
と、歩夢は言った。
「この女が犯人なのかな?。」
「ええ、可能性があるかもね。」
早速、南は高杉班長に報告した。
「えっ、バックを持った女。」
「はい、歩夢のマンションで女が出ていくところを目撃していたって。」
「ほう、なるほどね。」
「という事は、その女が犯人の可能性があるんだね。」
「ええ。」
彼女は名古屋から新幹線に乗って東京へ帰郷した時の事だった。
「あっ、あなたは。」
「すいません、鉄道公安隊の南です。」
「何か用でしょうか。」
と、女は言った。
「実は事件の事で聞きたいんですが。」
「ええ。」
「この殺害された登別 文矢さんの事で聞きたいのですが。」
「えっ、彼が死んだんですか。」
「はい。」
「まぁ。」
「失礼ですが、あなたは事件当日は何処へ行っていたんですか。」
「はい、私は列車に乗ってひとり旅へ行っていたんです。」
「ほう、なるほどね。」
「ええ、行く時は上野から夜行に乗り、帰りは特急に乗り名古屋で新幹線に乗り継いで東京へ帰りました。」
「ほう、そうですか。」
「はい。」
「つまり、あなたは事件当日に北陸へ行っていたんですね。」
「はい。」
早速、南は高杉班長に報告した。
「そうか、その女は事件当日に北陸へ行っていたのか。」
「はい、過去を断ち切るために北陸へひとり旅へ行ったんだそうだ。」
「なるほどね、北陸か。」
「そう言えば、「ひとり旅なら北陸路」っという文句がありますからね。」
「それもそうだな。」
この女が、事件の犯人なのか?