幻影旅団はヒーロー(夢)を見ない。   作:規律式足

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 オリ設定ですが、回原旋君がヒーロー科から落ちてます。理由は容姿に似ている人物がいることとキャラ的に会話に特徴が無さそうだからです(円場君とかと違いだせそうに無いので)。



第三話 雄英高校生活。

 

 僕がテレビ中継されてる雄英高校入学式の新入生代表挨拶を爆発音と叫び声で台無しにされた時に、実は自分以外の仲間達がホームに全員集結していた事実を帰宅した後に知らされて、仲間ハズレにされた気分になってなんかちょっと寂しくなった。

 

 翌日、雄英高校2日目。

 

「やあやあおはよう、リンク。昨日は残念だったねけど気を落とすことはないよ君の辛さは皆理解しているからねえ!!」

 

 僕は再び物間寧人君に絡まれていた。

 彼は昨日の件で僕が落ち込んでいると思ったのか、独特のテンションながら元気つけようとしてくれているみたいだ。

 

「ん」

 

「あ、これくれるの?」

 

 それは彼だけではなく他の子達もらしい、一言だけ呟いた黒髪の女の子は僕に見たことのないお菓子を渡してくれた。

 

「これは都昆布だねえ、中々渋いチョイスじゃないか。ちなみに彼女は小大 唯。新入生の中で上位に入る美少女だよ」

 

 教師であるプロヒーローは調べたけど生徒はまだだから物間君の説明は助かるな。

 小大さんに渡された四角い箱。

 お菓子か、あまり食べたことないな。

 うん、なんか酸っぱい味だコレ。

 食べると目がキュッとなる。

 

「反応が良い、かわいい」

 

「クラス内でもちっこいからねえ彼。さらに何気ない反応が子供みたいだ。なのにお邪魔ギミックを破壊したパワー、実に興味深いよ。あとスマホで写真とるのは本人の許可とりなよ君達ィー!!」

 

「「「「つい」」」」

 

「愛でる、育てる、飼う」

 

「どうしちゃったの唯っ?!」

 

「身長なら吹出の方が小さいだろ」

 

「いや僕は頭部でドギャンと損してるだけだから」

 

「ボク達のような動物タイプじゃない異形タイプはかわいい系でも無いからねえ」

 

「凡戸と吹出はなあ」

 

 なんかシズク(天敵)みたいな気配がチラホラするような。

 

「しかし、なんだったんだ新入生代表挨拶をさえぎった爆発音と叫び声?あの後も外から聞こえる大騒ぎで入学式が台無しじゃねえか」

 

「式に参加してなかったA組の仕業だよね」

 

「先生方はアチャーって反応だったノコ」

 

「なんかうらめしい反応ね」

 

「あー、なんかあの爆発音と声に覚えあるわ」

 

「言われてみれば実技試験にいたな、なんかイガ栗みてえな頭のヤツだろ。死ねやら殺すやら吠えてやたらと強いの」

 

 そんな人がいたのか。

 聞いてる限りでもヒーロー志望とは思えないなあ。悪事に手を染めてるヒーローでも、外面だけは取り繕って聖人面するものなのに。

 

「フフフ、僕の調べによるとソイツの名は爆豪勝己。君達も知っているだろうヘドロ事件の被害者さ!!」

 

「「「ああ」」」

 

「あったなそんな事件」

 

「「「???」」」

 

 どうやら有名らしいその事件を知っている子達が思い出すような反応をする中で、僕を含めた三人は首を傾げる。日本に来てから情報収集はしていたけどその事件については知らなかったのだ。

 

「留学生組とリンクは知らないよね?

 ちょっと前にあった事件で、ヘドロみたいなヴィランが中学生の体を乗っ取って暴れまわったの」

 

 知らない僕達のために拳藤さんがその事件について説明しだしてくれた。

 しかしそのヴィランはヘドロの体が個性なのか、他者の体を乗っ取るのが個性なのか判断に困るね。

 

「結局オールマイトが解決したけど、乗っ取られた中学生の個性が強力で周囲の被害が大きいのと、たくさんのヒーロー達が現場に居て何もできなかったことで有名になったの」

 

「個性による得手不得手はあるでしょうが、何もできないとはそれでもプロかと疑いますぞ」

 

「対処できるヒーロー来るまで現場維持するだけのヒーローって増えてるらしい」

 

「オールマイトはなんでも解決するのにな」

 

 事件が有名になった一因に不満そうな反応をするクラスメイト達。他のヒーローが来るまで待つって、その間は被害者は苦しんでるってことだからね。

 やっぱりこの国は余裕がある、と僕は思う。

 そんな状況でも待てるなんて。他の国なら人死がでているのに。

 

「ま、でも事件に遭遇しといてヒーローを目指すのは凄いよな」

 

「ショックデヒキニートニナル子モイマース」

 

「ヒキニートはちょっと違くない?」

 

「まだ日本語に慣れてないんだろ」

 

 ヒーローに憧れていても実際に事件に遭遇したら諦めてしまう人もいる。

 きっとその爆豪某君はメンタルが強いのだろうね、まあ言動から関わりたくはないけど。

 

「やあおはよう、我が生徒達よ!!今日からガンガン授業があるから気を引き締めていけ」

 

「「「おはようございますっ!!

 ブラキン先生っ!!」」」

 

「二日目にしてあだ名っ?!まあ良いが」

 

 ノリが良いクラスメイト達と先生のやり取り。軽く話したけど良い子達ばかり人生初の学園生活は楽しくなりそうだね。

 オールフォーワンが暗躍してるなら内通者ぐらいはいるだろうと想定はできる。だからそのうち調べる必要はあるけど、焦らずにじっくりとやるか。

 団長は三年を目処にと言っていたし、ヒーロー資格自体はとっておいて損はないしね。

 




 
 補足説明。

 リンクの個性『魂の絆』について。
 実は発動時に右目に使用している能力の持ち主である幻影旅団員の団員ナンバーが表示されている。なので団員同士での訓練時に見えにくい能力が発動していてもモロバレだったためあっさり対処されていた。本人がその事に気づいたのはかなり遅かったため、未だに笑い話のネタにされる。

 幻影旅団団長・団員ナンバー0
 クロロ ルシルフルについて。
 リンクにとっては誰よりも尊敬している存在でその命令と指示には絶対に従う。
 悪党と生きると決めたから生涯それをやりきると決めた人。復讐心は無論あるが、自分以上に思っているヒソカがいたため諌める側に。
 リンクの雄英高校入学は情報収集よりも学生生活を送って欲しいという思いからきている。なお現在はシズクに自分も入学したいと迫られているが団長命令で却下している。
 パクノダとの関係は正式に恋人ではないパートナーのようなもの。やるべきことが彼には多過ぎるのだ。
 
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