お前のことだよ、相棒(空崎ヒナ)!!   作:バージ

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エンター誤爆で間違って投稿しちゃった!!!……まあ大体できてたし、このままいきます。

本作ヒナは寂しがり屋で甘えたがりです。


操夜「なんだこの可愛い生物!!!?」

 

 

俺の名前は遠星操夜。肩書は表はゲヘナ風紀委員長、裏は"地鎮祭"最高幹部の一人。

のんびり楽しくがモットー。ゆったりのんびりした物言いも、割とこのモットーを意識した結果だったりする。

頑張り屋さんが好きで、だから頑張ってる人や報われない人を助けたい。それが俺の生き甲斐。

色々な立場、性格の人と友達になって、そんな彼らと密会をするのが俺の趣味。陰でこそこそ密会するのはロマンがあるから、男の子である以上は好きなのも自然なこと。あと頑張り屋さん探しも兼ねてる。

歌と踊りには一家言あったりするけど、口には出さないし、誰かに教えたりもしない。代わりに戦闘という踊りを踊ったり、心の句ならぬ心の歌を口ずさんだりする。

サブ趣味のガラス細工作りは、友達に喜んでもらえるのと、彼らに形あるものを残せるのがうれしくてやっている。神秘を操る修行にもなるというメリットもあるけど。

 

 

そんな俺の相棒である空崎ヒナは、かなりのめんどくさがり屋であるのだが、それ以上に人一倍強い責任感の持ち主だ。

めんどくさいと内心思っていながらも、辛い状況でも頑張ることができて、自分の役割を果たそうとする。そして幸か不幸か、ヒナは大きな責任を背負ったとしても、それを背負っていられるだけの力を持っている。

だから俺は当時確信した。いずれヒナは、その強さで持って、大きな責任を背負うような立場に立っているだろうことを。そしてその強い責任感がゆえに、限界まで面倒な重荷を背負い続けるのだろう。自分自身がつぶれてしまうその時まで。

そんなかヒナはしかも周囲に好かれるようなたちではなく、むしろ恐れられるような性質の持ち主だ。友人と言えるような存在すらほとんど存在しない。孤独なヒナは、そのくせ周りからは力を求められる…その強さがゆえに。

 

そう、彼女はまさにどうしようもなく頑張れてしまう人で、そして報われない未来が待ち受けていた。ヒナこそは、俺が助けたい、幸せにしたいと願う存在だったのだ。

俺は、決意した。必ずヒナの助けになる。

とはいえ、多くは望まない。俺一人の力ですべてをまるっと解決できるとは限らないし、だからある程度の幸せを与えられたならそれでいい。のんびり楽しくが、俺のモットーだからだ。

 

そしてヒナと初めて出会って数日とたったころには、俺は気づいていた。驚愕の事実だった。ヒナはあんな性質の人間でありながら、寂しがり屋で甘えたがりだったのだ。

 

 

 

 

 

??????????????????????????????????

 

 

 

 

 

なんだこの可愛い生物!!!?この事実に行き着いた瞬間俺どころかアケヤまで悩殺されてたぞ!!!!

……いや、俺のシリアスな感情吹っ飛んだわ。

 

俺がヒナと出会ったのも、偶然ではなく自然なことだった。

一年生の頃に好き勝手やりすぎた俺は万魔殿に目をつけられ、政治的なあれこれの結果、後方に送られた。まあ成果を上げたのと同じくらいいろいろやってたからな。

お忍びで他校に入り浸ってたし、好き勝手やってた。こっちはほぼほぼ完ぺきに隠してたけど、地鎮祭とかいう秘密結社の最高幹部でもあるから、真実を知ってる身からすると残当なんだよな。

でまあ、そんな扱いづらい相手に触れたくない情報部が差し出したのが、同じく扱いづらい身空のヒナだったわけだ。……生贄にささげられた結果、むしろ状況が改善するのどっかでみたことあるな?

 

ヒナに必要なものが何かは分かっている。何せ同世代よりも若い相手……どころか大抵の先輩ですら、ヒナは頼る相手かもしくは恐れる相手であって、守るべき相手ではない。だからヒナには頼れる相手が存在しないのだ。

ヒナに必要なのは二つ。重荷を背負いすぎないようにすることと、甘えられる相手だ。

ちなみに背負わせたうえでヒナが潰れないように支えるというプランは無しだ、何せ俺ののんびり楽しくというモットーに反するから。

 

まず一つ目をクリアするためには、俺の場合は上司として仕事をコントロールしてヒナが背負いすぎないようにするとかしないといけない。超有能なヒナに、それでも仕事を任せすぎてはいけないというのは、普通にかなりの難題だ。しかもここはゲヘナ、事件と問題のメッカ、背負おうと思えばいくらでも荷物は転がっている。

 

二つ目は単純だ。割れ鍋に綴じ蓋といって正しいのか、ふたを開けてみれば甘やかしたい俺と甘えたいヒナで非常に相性がいい。唯一の問題は、ヒナが他人に甘えることのできない不器用な人間であること。俺が一方的に甘やかすだけならできるが、それだけではうまくはいかないだろう。

 

一つ目の問題は何とかなる。俺は風紀委員会内部であればそれなりに顔が利く。ヒナには秘密で、細々とした負担軽減策を実施することは問題なくできる。

二つ目の問題は、アケヤと相談していろいろやった。一番うまくいったのが紀願券。最初は"操夜先輩に甘える券"とかいう冗談みたいな名前だった。これがあったくらいでは甘えられないヒナを、言葉巧みに……口八丁で……もとい母性的なアレで持って背中を押したアケヤはさすがの一言だった。

今ではヒナもずいぶん甘えてくれるようになったし、一年の頃ひたすら仏頂面だったヒナがよく笑うようになったのは、俺のひそかな誇りでもる。

 

 

 

 

これはヒナには言わないことだが、もともと俺は風紀委員長になるつもりはあまりなかった。相棒という間柄で満足していたし、ゲヘナ風紀委員長とか絶対激務だろーって思ってたし。俺はヒナほどめんどくさがりじゃないが、ヒナほどの責任感もないからな。

そんな俺が本気で風紀委員長になる気になったのは、一年の後期にあった事件が原因だ。

 

俺の友達の一人に、"地鎮祭"における部下でもある人がいる。コードネームは"アズリエル"。どっかのバカが地下物語というゲームに感化された結果、名前の類似点だけで安直につけられたコードネームだ。

彼女もまた頑張り屋で、誤解を恐れずに言うなら、報われるかのわからない努力を続ける人だった。"地鎮祭"に俺の部下として参加させたのも、お金の必要な彼女のために、割のいいバイト代わりにするためだ。

フワフワして浮ついた雰囲気の持ち主で、それでいて意外と現実が見えていたりする。頑張る原動力が、実は可愛い後輩のためだったりする、そんな少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなアズリエルが、死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから俺は決めた。決意した。風紀委員長になって、その権限を使えるようになったうえで自分の身動きも束縛されない、そんな構造を作った。万魔殿だろうがなんだろうが、邪魔する奴は邪魔できないようにした。本気で痛めつけるつもりだったが、そろって"説得"だけで済んだのは僥倖だった。

その甲斐もあって、難易度の高い調査もそれなりに捗った。ゲヘナの気風的に、俺のやることにいちいち興味を持つものが少なかったのも助かった。半端な興味で首突っ込んでくるような奴は少なかったし、いてもいなくなった。

 

結果的に必要なことはすべて間に合わせたものの、俺の活動が実を結ぶまでにはいくばくかの時を必要とした。

 

 





今回は操夜先輩の内心の話(マイルド)でした。アンケートの結果そこそこ見たい人がいるようなので、後でストロングの方もやります。
アズリエルとかいう本作のシリアスを一手に背負ってしまったがゆえにおいたわしいことになってる人が出てきます。

ちなみにこれしか出てきてないですけど、アズリエルの正体バレバレだったりしますかね…?
操夜先輩は正直マイナーなので、これだけ直球にやってもモデル/正体は簡単にはバレないでしょうが(バレてますか…?)。
一方アズリエルが誰かについては分かりやすいし今後隠す気ないので…。


ヒナ視点の操夜しか出ていないせいで全然操夜の内心とか設定とか出てこない訳ですが、操夜関係の話は見たいでしょうか?無糖ですし、操夜が起こすことともあまり関係ないし、独自設定が結構あるので書くべきか悩ましく。どうでしょうか?

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