呪術収集   作:黑米田んぼ

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こんにちはアニメでダークギャザリングを見てコミック全部買って妄想が炸裂して他にもあるのに呪術×ギャザリングを書きました二つの作品のエピソードを入り混じった話なのであらすじのように様々な矛盾や違和感を持たれるかもしれませんが気にしないでいただけると幸いです。


第1話 神の花嫁

「―――――ここで良いよな」

 ある日の昼下がり虎杖悠仁は指定された場所に勉強道具を入れたカバンを持って来ていた。

 

「確か、もう一人の子が指定した場所なんだよな」

 虎杖はある事情で家庭教師を頼み授業を受けることになった。その家庭教師と一緒に授業する人を虎杖は探していた。

 

「えっと、君が虎杖悠仁君?」

 声をかけられ虎杖は振り向く。

 

「―――――ッ!!」

 振り向いた先には虎杖よりも年上の青年だ。だが虎杖にとって気になるのは青年の見た目ではない。

 

(何だよ。あの手!?)

 虎杖が感じ取った嫌な気配、膨大な呪力の発生場所は声をかけてきた青年の皮手袋で覆われた右腕だ。

 

「あ!…もしかして君霊感とかあったりする?」

 強張った表情を見せる虎杖に青年はちょっと距離を取るように声をかけて来た。

 

「あ…すみません!!俺一応そういったの感じ取れて」

 丁寧に答えてくれたからこそ虎杖も誠意で返そうとする。

 

「あはは、昔霊障にかかっちゃって害は無いから気にしないでね」

 そう言い青年。幻燈河螢多朗は気にしないでと答える。

 

「ウス、じゃあ改めまして!虎杖悠仁です!好みのタイプはジェニファー・ローレンスです!!」

 なら良いかと考えて虎杖は自己紹介する。

 

「え、ええっと幻燈河螢多朗です。……よろしくね」

 陰キャな螢多朗には陽キャな虎杖の事が若干引いていた。

 

「えっと、もう一人いるんすよね」

 今回の授業は二人と言われてた為に虎杖は螢多朗に聞く。

 

「うん、もう一人は女の子だけど大丈夫?」

 

「大丈夫っス」

 親指を立ててサムズアップする虎杖、すると。

 

「あっ!もしかして先生ともう一人の子!?ごめ~~ん!!遅くなっちゃった!!」

 可愛らしい声がして声の先には金髪の可愛らしいギャルがこちらにやって来る。

 

「お待たせ―――――」

 近づいてきたギャル、神代愛依は偶然足を滑らせ虎杖を巻き込みながら盛大にこける。

 

「うわぁ!?」

 

「痛ったい・・・ああ!!頭にガムついているごめんね!!~~」

 

「へ?…うわマジかよ最悪だ!!」

 こけたことで道路についたガムが虎杖の頭についてしまった事を愛依が謝罪する。

 

………さて、呪術師虎杖悠仁が何でこのような状態になっているのか。話は数日前にさかのぼる。

 

 

 

 

 

「伊地知さん来ました!!」

 虎杖は呪術高等の管理下のあるセーブハウスで補助監督である伊地知潔高の元にやって来た。

 

「虎杖君もう大丈夫ですか?」

 伊地知はついこの間の特級呪霊真人が引き起こした事件の事を気にしていた。

 

「ウッス、もう心配ないッス!!」 

 短い間だったとはいえ友達だった吉野順平との死を受け止め終えた虎杖の心は完全に回復しきっていた。

 

「そうですか。では、次の任務を頼んでも構いませんですね」

 伊地知は一枚の写真を虎杖に見せる。 

 

「今度の任務はこの写真に写っている少女の身元調査をしてもらいます」

 写真には十代さえ行ってない幼い紫髪の童女が写っていた。

 

「あれ、目が」

 写真を見た虎杖は写真に写っている幼女の童女の一つの瞳が重なり髑髏のように見えた。

 

「寶月夜宵、9歳。特徴的な目はいわゆる重瞳と言う奴ですね。資料にもそう書いてあります」

 

「この子を探すんですか?」

 

「ええ、この少女はここ二年ほど各地の心霊スポットに出没しています」

 伊地知が夜宵の事を話出す。

 

「彼女が現れた心霊スポットの多くは等級はまちまちですが怨霊タイプの呪霊が出没していたり封印されている場所が多く。そこにいた呪霊のほとんどが行方不明になっています」

 書かれていたレポートの内容を語る伊地知。

 

「怨霊?死んだ霊ってこと?」

 

「そうです。通常、死んだ人間は自身の肉体、あるいは死んだ場所にとどまりそこに霊体は留まります。通常であれば49日で留まる力がなくなりこの世を去ります。しかし、成仏したくない霊は他者の霊を取り込んだり留まるための呪力を蓄えられる場所に向かいます。そうして成仏せず暴れまわる霊を怨霊と言います」

 

「へ~…じゃあ、術師はどうなるの?」

 なら呪術師が死んだらどうなるんだと疑問を覚えた虎杖。

 

「当然ですが術師は他の霊よりも長くとどまります。むしろ死後、自らを呪って呪霊に変貌してしまう者もいます。そのため術師は呪力を断つために呪いの籠ったもの即ち呪力で殺す事が原則されています」

 伊地知が怨霊タイプの呪霊の話を終え本題に戻る。

 

「では、話を戻しますが彼女が現れた場所にいた呪霊の多くがいなくなるのは彼女によって祓われたかもしくは封印され持ち攫われてた可能性があります」

 

「呪霊って持って帰って何に使うんだよ」

 

「色々とあります。陽動に使われたり縛りを結び自らの式神に使ったり様々な使い方が出来ます」

 

「呪霊って伏黒みたいに式神にできるのかよ」

 呪霊を式神にできる事を驚く虎杖。

 

「ええ、もっとも、呪霊に主従の縛りをさせるのは大変なので基本そう言った使い方はあまりしませんが」

 そう締めくくる伊地知。そして本題に移行する。

 

「呪霊を狩る事はそこまで問題ではありません。しかし、問題はそう言った呪霊をどう使うつもりなのかです。彼女の集めた四級から一級クラスまでの呪霊は有に400は軽く超えます。彼女は2年前呪霊による交通事故で両親と共に巻き込まれただ一人生き残りました。恐らく事故の影響で彼女は呪力と術式が覚醒し活動していると思います。ですが明かに手慣れているため背後に呪詛師が関わっているのではないかと思い調査を依頼します」

 

「分かりました。任せて下さいよ伊地知さん!!」

 

「ありがとうございます。若い子が道を踏み外さないためにもお願いします。その上で虎杖君、彼女に接触するために先ずはこちらの人物と会ってもらいます」

 伊地知は新しい写真を見せる。

 

「彼は幻燈河螢多朗。数日前から彼女と共に心霊スポットに足を運んでいるのが分かっています。二人の関係は家庭教師らしいですが呪詛師との関係を持っているかもしれません。そのため先ずは彼から探ってください」

 

 

 

 

(……って話で来たんだけどなぁ)

 そして現在虎杖達三人はファミレスで勉強をしていた。

 

(この人呪われているんだよな気になって集中出来ねぇ)

 勉強をする虎杖と愛依。勉強のモチベーション向上の為に螢多朗と問題を解けたら螢多朗の食べ物を貰うゲームをしているが虎杖には螢多朗の手の呪いが気になって集中できなかった。

 

「虎杖君出来た?」

 シャーペン片手に問題集の前でうずくまっている虎杖に螢多朗が話しかける。

 

「あ、できました」

 問題集を出す虎杖。

 

「……うん、これは首を長くする。これは鵜吞みにするだね」

 

「ちくしょう!!」

 間違いし続けた虎杖は小さな声で周りに迷惑かけない程度に叫び頭を抱える。

 

「幸せだな~~」

 仲良く撃沈した二人を尻目にドーナツを食べ終えた螢多朗。

 

「あーもう、こうなったらヤケ食いだ!!」

 そう言って店員を呼び寄せる愛依。ちなみに虎杖は愛依と同じ席でで窓際である。

 

「ちょっ、迷惑だから」

 宥めようとする螢多朗そんな中呼ばれた店員が三人の前で水の入ったコップ入りのトレーと共にやって来るが。

 

「冷た!!」

 店員が転倒しコップの水は愛依の顔にコップの中に入っていた氷の一つが何故か虎杖の服に入った。

 

「愛依ちゃん君もしかして近くに霊に憑りつかれていたりしない?」

 その光景を見て螢多朗は自身の霊媒体質で感じていた愛依のそばに居た霊について聞いた。

 

「もしかしてせんせ霊感あるの!?」

 螢多朗の手を握り愛依は自身の過去を語り始める。

 

 愛依は自身が不幸体質でありそのせいで兄を亡くし落ち込みかけていた。だが、愛依はそのままでは死んだ兄が安心して成仏出来ないと考え安心させる為に家庭教師を頼んだらしい。

 

「良かったら助けになる人を紹介するよ」

 愛依の話を聞いて螢多朗は助けになればと思い自分の教え子であり悪霊集めをしている夜宵を紹介する事にした。

 

「先生!俺も行っても良いかな!?」

 もしかしたら伊地知が言っていた呪詛師かも知れないと思った虎杖は同行を求めた。

 

 その結果。

 

「紹介するよ僕の最初の生徒の寶月夜宵ちゃん。霊関係に頼りになる子だよ」

 虎杖悠仁は本命の少女、寶月夜宵に接触した。

 

「あの…先生…その、あの人形…」

 一見すると目が少し変わっている以外何処にでもいる可愛らしい童女なのだろう。しかし、夜宵の持っている鶏のぬいぐるみに囚われている呪霊の気配に虎杖は気づいていた。

 

「え、もしかして幽霊いるの?止めてよゆーじ!」

 幽霊がいると知って怯える愛依。

 

「ごめんね。オイタしないから気にしないで」

(気にするわーーー!!)

 諭す夜宵だが虎杖は気が気でない。

 

「大丈夫、それよりも話を纏めるとお兄さんが安心して成仏してもらいたいから憑りつかれている霊を取り除きたいってことで良い?」

 

「そーっ!そーっ!話分かっているじゃーん!」

 

「手短に出来るけど一つ聞いて良い?」

 夜宵は虎杖に視線を向ける。

 

「ねぇ、悠仁。悠仁は霊の気配をどのように感じている?」

 霊を感じる虎杖に夜宵はどう霊を見ているのか聞いてきた。

 

「え?俺はどちらかと言うと…こう、…殺気?…なんていうかなぁその人形にさお前を呪ってやるーぅって気配をするから」

 

「……そうなんだ、なら良い。早く愛依の問題を解決しよう」

 そういい夜宵は降霊術であっさりと霊を捕獲した。

 

「調子どう?」

 

「え?解決したの!?」

 

「そうみたい」

 

「なんじゃないのか?何か呪力っぽいの感じるし」

 

「そーなんだ!ありがとう。ようじょせんぱいっ!!」

 問題があっさりと解消したからか愛依は夜宵の手を掴みようじょせんぱいと夜宵をほめちぎる。

 

「とりあえず暫く経過見て問題無いなら今日はもう帰っても良いよ」

 そう夜宵は愛依に言う。

 

「あっ、ごめん俺ちょっとトイレに行きたいんだけど…」

 

「トイレならあっち」

 虎杖は夜宵の言われたトイレの場所に行った。

 

「……ここか」

 トイレに行った振りをして虎杖は家中に散らばっていた残穢をたどり夜宵の部屋にやって来た。

 

「………ちょっと見るだけにしよう」

 時間かけたら怪しまれると考えチラ見する虎杖。

 

「―――――――ッッ!!」

 口元を手で押さえ鼻で深呼吸を複数回して心を落ち着かせる。

 

(何だよあれ……)

 夜宵の部屋の中には先ほど見た呪霊が封印されていたぬいぐるみが沢山入っており、虎杖にとっては異常でしかなかった。

 

「―――――悠仁どうしたの?」

 夜宵の声が虎杖の背中から聞こえた。

 

「うわぁぁぁっ!!?」

 びっくりし虎杖は思わず尻もちをついてしまった。

 

「…ここは私の部屋だよ」

 髑髏のような重眼が虎杖を写す。

 

「あ、ああ、わりぃ。俺迷っちゃって…」

 子供でもバレそうな嘘をつく虎杖。

 

「……そう、てっきり。幼い幼女の部屋に入って使用済みの下着を盗んで『自主規制』する気だったのかと」

「んなわけねぇーーーでしょうがァ!!」

 9歳の子供とは思えない下ネタに虎杖は思わず叫んだ。 

 

 

 

「じゃあ、また憑りつかれたような気がしたら連絡して。また捕まえるから」

 数分後問題無いと判断された愛依と虎杖は螢多朗と共に夜宵の家を後にしようとしていた。

 

「あ、念のため愛依の髪の毛貰うよ」

 そう言い夜宵は愛依の髪の毛を一本抜いた。

 

「……それ人形に入れて釘で打つんじゃないよな」

 仲間の術式を思いだしそう呟いた虎杖。

 

「ええ、嫌なこと言わないでよーっ、そんな危ないのじゃないでしょようじょせんぱい!!」

 

「もちろん。これは安全のための行動。悠仁もやる?」

 

「良いよ俺は」

 

「……そう、分かった。…じゃあね」

 優しく手を振る夜宵。

 

「そういえばさー、ゆーじってどこの学校?」

 帰り道を歩く三人。家に帰るまでの間暇つぶしのために雑談をする。

 

「え、…その、宗教系の学校のだよ」

 

「へー、以外そういうのって結構堅そうだけどゆーじは違うよね」

 

「そんな学校じゃないよ。生徒少ないけどいい奴ばっかりだし。先生も結構面白い人だしな」

 

「そうなんだ色々とあるんだね」

 

「せんせーは何処の学校だったのー?」

 

「え、・・・ちょっと、事情があって高校には通ってないんだよ」

 

「へー、そうだったんだ。あ!ここ私のマンションだからまたねーせんせー、ゆーじ!!」

 そう言って愛依マンションへと入っていった。

 

「またな神代!!……でさ、先生。高校行ってないのはその手のせい?」

 愛依がいなくなったとたん虎杖は螢多朗に手の呪いについて聞いてきた。

 

「ああ、……うん、実は中学の頃幼馴染の子、夜宵ちゃんの従姉で一緒に住んでいる子で霊現象に一緒に巻き込まれて二人でこの呪いに」

 呪われた手を擦りながら螢多朗は自分の身に起こったことを断片的に話す。

 

「そっか。先生も大変なんだな」

 流石に踏み込めないと考えて虎杖はそこから先の事は言えなかった。

 

 

 

「えっと、伊地知さんに連絡をと…」

 今日の事を伊地知に伝えないとと思い携帯を探す虎杖。…しかし。

 

「あれ?どこ行った?」

 虎杖はカバンや上着に探しても携帯が無かった。

 

「先生!!ごめんけどスマホが見当たらないんだよ探してくれない?」

 そして、虎杖は別れた螢多朗に追いついて再び寶月家を訪れた。

 

「ってわけでさ、スマホ消えちゃったんだけど知らない?」

 バツの悪そうな顔で言う虎杖。

 

「―――ねぇ、悠仁。本当に私の家にあると思っていたの?」

 さっきまでいた居間を探していた虎杖に夜宵は言う。

 

「へ?何で?」

 疑問を持つ虎杖に夜宵は虎杖のカバンに手を入れて。

 

「粗探しをして見えなくなっただけだよ。ほら、これ」

 夜宵は虎杖の携帯を見せる。

 

「あれ、おかしいなぁ、ちゃんと見たんだがな。わりぃ、迷惑かけたよ」

 

「いい、お相子」

 

「お相子?」

 

「なっ、何でも無いよ先生…改めてじゃあ」

 

「うんまた次の授業で」

 

「バイバイ」

 

 二人から今度こそ去る虎杖それを尻目に夜宵は自分の携帯を見る。

 

「―――――さて、黒幕は誰なのかな」

 夜宵の携帯の画面には虎杖の携帯の連絡網が写真として写っていた。




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