呪術収集   作:黑米田んぼ

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お久しぶりです。また筆が止まってしまって遅くなりました。やっぱホラーに圧倒的な抵抗手段は不要だなって思ってしまうよ。




しかし最新話の虎杖成り代わり殺しに特攻していないか?果たして虎杖は成り代わりと戦う事があるのだろか今の所成り代わりは五条に虐殺される未来しか見えないんだよな。


第21話 受胎告知の家

「…そんで、まだ迎えは来ないの?」

「もうちょっとしたら来るんじゃない…おっ、来た来た」

 夜宵から電話を受けて待っていた虎杖と釘崎。

 

「…お待たせ」

「おっ、来たな詠子さんこの間は大丈夫っすか?」

「あ、うん、大丈夫だよ。これから勉強して補助監督になろうかなって」

「あー、良いっすねぇ」

 旧Fトンネルで危機的状況に陥った事を思い出し心配になった虎杖に問題無いという詠子。

 

「…おい、虎杖。どういうことだ?」

 そんな三人の会話を尻目に釘崎の視線は詠子の車に注がれていた。

 

「え?…ああ、そうか。そうだよな。前も言ったけど夜宵って母ちゃんを助けるために呪霊集めているんだよ」

「だからってなんだこの呪力量!!明らかに私がであったどの呪霊の呪力量を越えているぞ!!それも3つ!どうなっているんだよこのガキ!!」

「あー、そうだよな……」

「ゆ、悠仁君!?や、やっぱりあ、危ないんだ…私達、こ、殺されたりしないよね」

「………まぁ、五条先生が何とかすると思うんで俺らはちゃんとこいつらを管理しないと」

「…分かっている卒業生たちが危険なのは私が一番理解している」

 

「…大丈夫なんだよな」

「ま、まぁ、この封印が解かれなければこいつら出てこないから…あ、そういえば夜宵!家を買うとか卒業生を引っ越しとか言っていたけどどういう事なんだ!?」

 そもそも何故自分達を呼んだのか虎杖は夜宵に問う。

 

「ああ、それはね。私からの提案なんだ」

 そう言って夜宵の代わりに詠子が二人に卒業生はこれまでの封印とSトンネルの髪縄で他所に影響を及ぼす事は無いと判断し卒業生を一か所に集めて管理しその上で卒業生達を隠れ蓑にして危険な呪物などをも管理しようと詠子が提案したのを教えた。

 

「…虎杖。この二人頭大丈夫か?」

「大丈夫だって。一応こうしておけば大丈夫なのは確かだし」

…お前な。と呆れた目で虎杖を見る釘崎それを尻目に虎杖は車に乗り込む。

 

「それでさ夜宵、結局こいつらを何処に安置するんだ?」

「うん、それはね…」

 後部席に座る二人にタブレットを渡して説明する。

 

「前も言っていたけど霊は霊脈のようなエネルギーを回復できる。だから卒業生の影響が漏れ出ても良いような市街地から離れた場所、富士山から関東屈指のパワースポット三峯神社を経て皇居に流れる龍脈。その流れの上にある場所、埼玉県所沢市狭山湖の近く。尚且つ人の少ない場所―――――そして、一番気に入っているは値段だ」

 まるでどこぞの映画のような言葉にどういう意味だと二人は視線をこれから向かう家の資料を見ていると…

 

「やっっっっす!!?どんだけヤバい家なんだよワンコインなんて済まないぞ100円って最近の自販機でも最低が110円の自販機が多いってのに!?」

 そこに書かれていたのはまさかの100円諸々含めても明らかに100万などになるだろうにこの安さ。誰もが飛びつくだろう。―――――しかし。

 

「…オイクソガキ、私らに力仕事じゃなくて」

「―――――無論、呪術師として力を振るってもらう」

 その家には事故物件と書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

「…虎杖お前行けよ」

「だよな…流石に釘崎達を前に行かすのはちょっと…」

 夜宵達の目の前にある一軒の家。田舎のおばあちゃん家とかを思わせる古い二階建て民家。古いがこれが100円?とはだれも思わないだろう。

 

…だが、この家にはとんでもない曰くがあるのだ。

 この家を借りていた親子が大量殺人と心中自殺を行い。そして死んだ親子の家に突入した女性警官が突然お腹が膨らみ妊娠し10日で頭が以上にデカい赤子を出産し腹を突き破られて女性警官と赤子は死亡したとの事。

 

 これをもってこの家には大量殺人を行った親子が生まれ変わろうと妊娠の呪いをかけてくる『受胎告知の家』と呼ばれるようになったのだった。

 

「何んんッッ~~で!これ呪術師が調べないんだよ!!明らかにヤベーだろ!!」

「私が知るか!!ってかこんな家に私らが入る家じゃないんだよ。オラ、行けよ虎杖!!」

「やだよ!?こんな家に行きたくねぇ!!」

「に、にぎやかだね…」

「うん、にぎやか」

 そう言って夜宵達が近寄ると。・・・ガラガラ 玄関が一人でに開いた。

 

「おっ、自動ドア…じゃ、無いよな」

 一同が入るか悩んでいた瞬間。近くにいたのだろう浮遊霊が家に入り家の主であろう死んだ親子が歓迎していた。

 

「…虎杖」

「ああ…」

 呪力を漲らせ悪霊を成仏させようとする二人に。

 

「…待って、出方を見たい」

 夜宵が制止した。

 

「何でだよ呪霊かも知れないんだしさっさと払うに限るわよ」

「否定はしない―――けれど受胎告知の呪いと呼ばれる呪いがどのように発動するかそれを考慮すれば出方を見てからでも遅くは無い」

 夜宵がそう答え釘崎はまぁ、そうするかと様子を見るようにした。

 

 一同が家に歩を進め素足で歩くのは危険と判断した夜宵が靴である事を進めたために特に足に関わるトラブルは無かった。

「…水?」

 台所についた一同の前に置いてあったのは一杯の水まるで客を出迎えるかのようであるが…

 

「ッ!?…舐めた真似をしてくれるじゃないか…」

 突然釘崎がコップを明後日の方向に放り投げた。

 

「釘崎?どうした…詠子さん!?」

 釘崎の奇行に驚く虎杖だが直ぐに詠子が放心状態なのに気づき慌てて駆け寄る。

 

「どうやら私と運転手に用があるらしいね」

 催眠を突破された事に随分とご立腹なご様子で頭を異常な速度でかき虎杖達とそんなに年も離れていないだろう幼い少女の顔はまるで干し柿のように歪んでいた。

 

「…夜宵。やるぞ」

 どうやら相手は生前の犯行の再現をしているようだ。先に家に入った幽霊を父親の霊が引きずり何処かへ連れて行く事を見て手段はもう大方把握した。と判断して虎杖達はこの家の霊を祓うと判断した。

 

「…その前にあの霊がどうなるのか見てからにしよう取り残しは何かあったら怖い」

 そう言って夜宵もまた虎杖の判断を認めた。

 

「…ここまで来たか」

 親子の霊を追いかけた一同の前に親子の霊はクスリで眠らせた浮遊霊を家に隠していた井戸に放り込み火を落とした。

 

『ギャァァァァァァァァ!!!!』

 悲鳴を上げ霊体を燃やされる痛みに悶える浮遊霊は霊魂となって井戸から浮かんできたところで。

 

「―――――おい釘崎」

「…ああ、ヤバいのが居るな」

 浮遊霊の霊魂を巨大な水子の呪霊が捕食したのだ。溢れる呪力を見て目の前にいる親子の霊が目的は兎も角あの水子の呪霊を育てるのは誰がどう見ても解る事だろう。基本的に霊が見えない詠子でさえ見える程の呪霊が外に出たらどんな事になるか分かったものでは無いのだから。

 

「…上に向かおうか。このままここに居たらかぶりつかれるかもしれない。捕まえるか祓うか如何にかして対処しよう」

 

「…詠子さんと夜宵は車に戻っておいてくださいよ。最悪伊地知さんに電話して応援を呼んでください」

 上に潜んでいる水子の呪霊を祓うために虎杖は二階に進もうとした。

 

「えっ、あ、危ないよ!?私達と一緒に逃げた方が良いと思うけど」

「ヤバかったら逃げるから大丈夫っすよ」

「…私も行く。興味がある」

「え?夜宵ちゃんも行くの?…じゃあ私も……」

「いやいや、詠子さんは危険でしょうが夜宵も詠子さんが危ないから車に戻ってくれよ。…釘崎行くぞ!」

「あーはいはい。私もさっさとこんな辛気臭い家に居たくないしね」

 そう言い二人は二階へと上がっていった。

 

 

 

「…あれだな」

「だな」

 二階に上がった虎杖と釘崎の目の前には頭蓋骨に穴が空いている骸骨が座禅を組んでいる祭壇が置かれおどろおどろしい呪力を垂れ流している。

『…』

 そして、その祭壇から先ほどの巨大な水子の呪霊が現れた。

 

「…背中は任せてやるからさっさと祓って来い」

「おう」

 釘崎に言われて虎杖が前に出る。

 

『―――――!!』

 虎杖を食べようと水子の呪霊は巨大な頭の口を広げて襲い掛かって来るが―――――

 

『―――――!!?』

 呪霊の視界は一瞬でひっくり返し横倒れる。なんてことは無い。見えない詠子などは兎も角虎杖達は呪術師水子の呪霊の等級は高くても精々2級、体術なら一級クラスの虎杖を相手に出来るほどのスペックは持っていないのだ。

 

「――――――」

 かくしてあっという間に水子の呪霊は瞬く間に虎杖に祓われてしまった。

 

 

 

 

「…そんなに厄介な手合いじゃなかったな」

 祓われた水子の呪霊の後を見ながら釘崎は暇そうに呟いた。

「だな、一回夜宵達と合流しようその後に伊地知さんに諸々報告しておこう」

 そう言いながら車にいるはずの夜宵達の所に向かって行ったが。

 

「………詠子さん…それって…」

「―――悠仁、…そっちは倒せた?」

「…ま、まぁ、祓えたが……ってことは」

「…別れたあの後、私達の方にあの霊が襲ってきた。何とか逃げて倒せたけど…あの霊は1体だけじゃなかった。…そして、逃げる途中あの親子の目的も分かった」

 一同の視線は詠子のお腹へと注がれる…そこには。

 

 

 

『―――――ママぁ…産んでぇ…』

 悍ましい水子の呪霊の顔が浮き上がっていた。

 

「あの親子はこの霊を出産させること…このままじゃあ詠子は腹を突き破って死ぬ」

 

 

 

 

 

『今度こそ天使様。私達を―――――救ってください』




個人的な話ですが今月の頭に母方の祖父が亡くなりました。父方の祖父も随分と前に亡くしましたがやはり居なくなると寂しさがありますが辛くはありませんね…良くしてもらいましたし思う事はあります。身内が亡くなる度にお話しにおいてキャラクターの死亡はどのような気持ちになるのだろうかと思います。死はとても難しく考える事になるなと思いそして、その思いを踏みにじる人の心の無い者達も。
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