お待たせしましたが、消えた文章は元に戻りませんでした _| ̄|○
7割方書き直したのでUPします。
消えたものと比べると話しのスジが大幅に明後日の方向に逸脱してゆくような・・・。
1998年7月7日、七夕のこの日、超大型台風が沖縄・九州地方を襲った。
そして台風と共に師団規模のBETAが大陸からやってきたのだった。
大型台風の直撃により、海軍兵力の洋上展開は一切間に合わず、日本海を横断したBETAは北九州沿岸に上陸してしまった。
長崎・佐賀方面を蹂躙するかに見えたBETAだが、迎え撃った帝国本土防衛線・通称
しかし、この大嵐はまだ終わらない。
7月9日、北九州沿岸部に上陸したBETAとは別に遅れて中国地方日本海沿岸部に散発上陸したBETA群は、本土防衛軍を挟撃する事になった。
これにより本土防衛軍西部方面部隊が壊滅に追い込まれ、じわじわと九州・四国・中国地方がBETAに制圧されるに至る。
この時防衛軍の動きが鈍かったのは、山陰地方・九州中部に上陸したBETAが退避中の住民と大陸難民に
更に大型台風の直撃により避難船の接岸はほぼ不可能な状況にいたり、逃げ遅れたその犠牲者はおよそ3600万人(日本人口の30%)にも上った。
在日米軍は、長崎・熊本・山口・広島に戦術核ないし
7月12日、BETAはついに姫路の第一次帝都防衛線に到達、激しい戦闘が行われていたのだった。
「
『
「チッ、それでか……道理でさっきから前線が静かだと思ったんだ」
『隊長、どういうことでしょう。BETAの代わりに逃げ遅れていた避難民が続々と到着していますが……』
「兎に角急いで安全な後方へ送るしかあるまい、ここには食料も安心して眠れる場所も無い。CP、聴いていたか? 今のうちに避難民を後送したい、護衛を寄越してくれ!」
『CP了解。しかし、直ぐに出したくても此方にも余剰戦力は無い。……誰が迎えに行っても文句を言うな』
「それはどういう事だ?」
『言葉の通りだ、以上!』
「隊長、さっきの間は何だったんでしょう、誰が来るんですかね?」
「俺が知るかよ!」
この時避難民の護衛についたのは、48機の瑞鶴。
青の瑞鶴を筆頭にした新設されたばかりの
後の第16大隊である。
この時、防衛ラインから外れることが叶わない本土防衛軍の代わりに、まだ自由に動ける斯衛軍に避難民護衛の白羽の矢が立ったのである。
青い瑞鶴のコックピットで呟くのは、
「ちょっと前線の様子を覗きに来たが、これは厳しい戦いに成りそうだね……」
『何を弱気なことを仰っているのですか。我々が居る限り帝国は……』
赤い瑞鶴のパイロットが噛み付いたが……。
「そう
『『『『『了解!』』』』』
しかし、この膠着状態は誰しもの予想に反してこの後1月近く続いたのだった。
その理由は、2つ存在した。
1つは、九州方面部隊は孤立しつつもまだ絶望的な戦闘を継続していた事。
そしてもう一つは……。
50体の物言わぬ鎧武者の存在だった。
彼等は、
片手で振り回される
巧妙なステルスで機械の目を全て欺き、BETAを誘引しては雷光と共に纏めてノックアウトに追い込むのだ。
そしてBETAの大小に関わらず、
何故か人の目にはその姿がハッキリと見えており、その姿は時代劇に出てきそうな立派な鎧武者の姿をしていた。
そんな見かけの者達がBETAを翻弄している様子が後に避難民の口から語られるのだった。
それまでBETAに仲間の命を刈り取らる様子を見せつけられた避難民達は、逃げる方向も分からずにBETAに追い立てられていた。
鎧武者は、邪魔なBETAを殴り飛ばしては指をさすのだ。
向こうに逃げろと、そこに一言の言葉は無い。
何も言わずに腕だけを上げ、逃げる方向を指差すのみだった。
◆
ここに一人、有り得ない思考に落ちいっている人物が存在した。
これまでの世界の経緯を確認しながら自分の持つ記憶(虚憶)との相違点に不信感を持って居た人物である。
日本は、オルタネイティヴ第四計画の招致決定に伴い、多くの帝国軍施設を国連軍に開放していた。
そしてここ帝国陸軍白陵基地もその一つである。
オルタネイティヴ第四計画の総責任者である
この特殊任務部隊、兎に角損耗が激しいのが頭痛の種である。
そんなおり聞こえて来たのは、BETAの日本上陸であった。
とうとう来たか!
詳細な情報収集を始めたところで、目にした情報に微妙に記憶との相違が存在したのである。
1998年7月7日の台風とともにBETAが北九州に上陸。
先鋒を撃破するも9日に遅れて上陸したBETAによって本土防衛軍西部方面部隊が壊滅。
ここまでは記憶通りよね……。
12日には第一次防衛線の姫路に到達したBETAは、半日でこれを瓦解させ13日には神戸の第ニ防衛戦に到達……っていうのが前の記憶だ。
ところが7月15日現在、姫路の第一防衛線は健在。
帝国軍は、壊滅した本土防衛軍西部方面部隊の再編を開始している。
「どういう事かしら、彼の地ではいったい何が起きているというの?」
彼女の独り言に応えるものは居なかった。