エロ同人竿役おじさん達の楽しい異世界転生ライフ 作:竿だけ〜
「チッ、貴重な二回がハズレとは……」
『【双炎】
あぁ、
目が覚めて無意識に最初に出た答えはそれだった。それから股間の違和感。だがそれはどうでも良い。何でまたと思ったのかはその時は分からなかった。ただ、熱そうな炎の槍が俺の身体を貫こうと目の前まで迫っている。死が迫っている事だけは確かだった。
ゆっくり、スローモーションの様に近付いてくる。そんな中俺の脳には、走馬灯の様にこれまでの記憶が蘇っていた。そうだ、確か俺は一度死んだんだ。
思えば、クソみたいな人生だった。毎日毎日同じような事の繰り返しだった。学校も家も不自由は無いけど、つまらない毎日だった。繰り返しクリカエシ。
そんないつもの一日、いつも通り登校していた日だった。不思議な腕時計を見つけたのは。
それを使うと俺の日常は激変した。その時計はどういう理論でそうなったのかは謎だったけど、それで世界の時間が止まった。
その後色々試して見て分かった。腕時計のストップウォッチ機能。これを押せば、世界の時間が止まる。加速ボタンで世界の時間が速くなる。減速ボタンがその逆。
それを試していた時、突然トラックがやってきた。そこは道路じゃなかった。なのに当たり前の様に通り、俺を轢き殺した。
ああ、せっかく手に入れた非日常もこれで終わりだ。こうして時間を止められる時計を手に入れても、すぐ俺は死んだ。どうせ死ぬのなら時間を止めて、Hな事でもすれば良かった。エロ同人みたいに。
再び意識が戻った、事態は何も変わらない。だけど。腕を見れば俺の腕には腕時計が付いていた。前と変わらない事だらけだ。
腕時計のストップウォッチを起動させ、時間を止める。カチッと言う音とともに時間が止まる。
此処から逃げないと殺される。そう思って俺はその場を離れようとして。視界に入ったのは一人のおじさんだった。小太りでタンクトップに短パンに眼鏡とラフな格好をしている。髪はボサボサだ。
……炎の槍女と同じく、止まっている。城っぽい場所だからこの女は王女か?俺は死んだ筈なのに蘇った。と言うよりそのまま此処へ来たって感じだ。恐らくこの人もそうだろう。
「もしかして異世界転生か?」
ラノベで良くある展開だ。もしこれが異世界転生だとしたら、この先独りぼっちで俺は何かをやらなければいけない。
と言うかこの世界で俺は、何をすれば良いんだろう。何をしたいんだ俺は。
そう考えているとふと思った。タイムストップボタンを押しながら触れると、触れた対象が解除される。過去の映像資料や文献で見た事がある。
「人間一人で何かやるのは限度があるよな」
そう思い、おじさんに近づきそっと触れる。
「うおっ!死ぬ!?何だあれ火の槍?やべえなオイ!……ってお?何だこれ」
予想通り、解除された。凄い煩いな。
「おい、アンタ。何をしたんだ?」
時間を止めただけです。
「はぁ?時間を止めただけだ?化け物だな」
確かにそうかもな、化け物だ。
「実は俺、催眠アプリが使えるんだ。バケモンの仲間だな」
そう言って解除後、炎の槍女に催眠を掛けて俺達は死んだ事にし、生死をかけた戦いは幕を閉じた。
「ってかさ、この女。突然俺達に襲って来てそのまんま返すのムカつくな。襲うか」
「襲おうぜおじさん」
取り敢えず、異世界で一皮剥けそうだ。
と思ってズボンを下ろしたら貞操帯が付けられていた。何でだ!