卒論、卒研とインフルのせいでマトモに更新出来ませんでした。卒研卒論はまだまだ時間かかるので毎週投稿出来ないと思いますが、2月中旬から再開していきます。
私情で遅れてしまうことお詫び申し上げます。
麦わらの一味はドラム王国改め、サクラ王国より出航してアラバスタを目指し大海原を航海していた。そしてその冬島のサクラ王国で仲間を一人増やしていた。ルフィが熱く勧誘していた医者のトニートニー・チョッパーというヒトヒトの実を食べたトナカイ。
現在は次の島に向けての航海中、穏やかな海を眺めつつ、先日変なオカマ(実はバロックワークスのエージェントだった)を拾い上げて騒いでいたことを思い出す。
原作であればチョッパーはウソップと常に一緒に行動し、海賊の手解きを受けていたのだが、現在チョッパーはイオリの胡座の上にちょこんと座り、何も無い水平線を眺めていた。と言っても、イオリとチョッパーは釣りの真っ最中で、なぜ釣りをしているのかというと、つい先日ルフィが船内の食べ物を食べ尽くし、
まさかイオリも全てを食べるとは思ってなかったため、身体を雲の倉庫にした状態で爆睡をしていた。
そして、イオリとルフィは罰として釣りで次の島までの食料を確保することになったのだが、そこでチョッパーが一緒に釣りをしてみたいとのことで現在に至る。なぜチョッパーがイオリの胡座の上に座っているかは単純に居心地が良いのだ。同じヒトヒトの実を食べたからなのか分からないが、ルフィ・イオリ・チョッパーは何故か一緒に居ることが多い。自由奔放なルフィは船首でぐうたらしているため、船中の殆どはイオリと共に過ごしているチョッパー。
仲良くなるのも必然だろう。
仲間のために調理しているサンジ。
鍛錬と警備と昼寝をしているゾロ 。
航海日記や海図作成、帳簿作り、読書などしているナミ。
先のイオリの狙撃技術に酷く劣等感を覚えたウソップは新兵器開発の為にここ最近は部屋に篭もりっぱなし。
必然的にイオリの元に一緒に居るのが当たり前になってしまったチョッパーはイオリから海賊の流儀や男としての立ち回り、同じ動物系の悪魔の実の能力者として多くのことを学んでいた。
「なぁなぁイオリはなんでこの船に乗ることにしたんだ?」
「唐突になんだチョッパー」
「だってルフィよりもイオリの方が強いってルフィが言ってたから。どうしてかなって」
「まぁたしかに俺は他の奴らと違って明確に仲間になるきっかけはないな。故郷を助けて貰った訳でも必要な役職故に勧誘された訳じゃない。偶然街で出会って軽く勧誘されたから軽く了承した感じだ」
「えぇっ!?そんな簡単にっ?!」
イオリは東の海でのことを思い出す。つい最近の出来事ではあったが、麦わらの一味として船に乗るメンバーの多くは故郷を救われている。ゾロとサンジは話は違うだろうが、それでもルフィから勧誘され船に乗る理由があった。
ゾロは海軍に捕まってた所を助けてもらう代わりに(脅し半分)。
ナミは航海士として勧誘され、故郷を救われた。
ウソップは村を海賊の侵略から守ってもらい、結果的に船に乗った。
サンジはコックとして勧誘され、首領・クリークからバラティエを守り船に乗った。
チョッパーは医者として勧誘され、外の世界に出たい心を動かされた。
イオリはオレンジの町で海賊にノリで誘われたから乗っているだけ。特に仲間になる理由など無かった。ただの海賊になる位なら一人で海を彷徨い時が来るまで待ち続けていた。
「別に同じ船に乗る理由は特になかったんだが、懐かしかったんだろうな…」
「懐かしい?」
「古い友の姿を重ねていた。あぁ…俺はこの男を探してたのかって。この先ルフィがどう航海を続けていくのかは知らねぇが、来るべき時迄はこの船に乗っておこうと思ってな」
「それは仲間なのか?」
虚空を見つめるイオリの心を見透かしているかのように純粋な瞳に問い掛けられる。それはただの相乗りなのでは無いのか、と。チョッパー自身に問い詰める意思は無かったが、怪物としてでは無く仲間として受け入れてくれたこの一味に居座る豪傑に獣としての本能的な嗅覚が警鐘を鳴らしていた。
「仲間さ。ただ俺がこの船を降りるとしても海賊として仁義は通す。皆それぞれの夢がある。その夢を追い掛ける為にこの船に乗ってるんだ。俺の存在が今後彼らの夢を妨げることになれば自ら船を降りるさ。チョッパー、夢はあるか?」
暗に目的から遠ざかるのであれば船から降りることもあると告げる。
「俺だって夢くらいあるさ!なんでも治せる医者になりたい!」
「いい夢じゃねえか。ならもっと強くならねぇとな」
ガシガシと撫でられたことでチョッパーは少し呻き声を上げていたが、どこか照れた表情を浮かべていた。その様子を部屋から出てきたナミは憂い気な顔で眺めていたが、頭を横に振って悪い気持ちを払拭する。
「イオリ!島は見えた?」
「海図はもういいのか」
「えぇ、お陰様で。それでアラバスタにはどれくらいかしら」
「あと1時間もすれば見えてくる。チョッパーはサンジとウソップに補充しなきゃいけない物資の確認をさせておけ」
「進路はこのままで大丈夫そうね。ありがとう、イオリ」
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アラバスタ王国近海にグランドライン前半の海に浮かぶ船はファンシーな見た目でありながらも大きさは巨人が難なく乗ることが出来そうなほど巨大海賊船。海賊旗は特徴的な唇とピンクのふわふわな髪を模したジョリーロジャー。海賊四皇“ビッグマム”シャーロット・リンリンの船だ。
その船に乗るのは“ビッグマム”の誇る大幹部“スイート4将星”シャーロット・カタクリ。ビッグマム海賊団ではNo.2の実力を持つ“新世界”屈指の強者。そんな彼が幹部数人を率いて前半の海にいるのは2つの用事によるものである。
「カタクリ様!」
「到着は明日の昼過ぎ、場所はナノハナか」
「は、はい!」
カタクリは持ち前の見聞色の覇気によって少し先の未来のチェス兵からの報告を読み取る。チェス兵が報告も終わり直ぐに部屋から立ち去るとカタクリは机に積まれている大きなドーナツを頬張る。至福のおやつ時間を過ごしながらも彼はここに来るに至った経緯を思い出す。
「カタクリ、お前には頼みたいことがある。お前にはこのお茶会の招待状をイオリに届けろ」
「ママ。何処にいるか分からないイオリを探せって言うのか」
「ハ〜ハハハ、ママママ!!これを見ろ」
ビッグマムから手渡された新聞にはデカデカ一面に載っけられたイオリの手配書と見出し。“
「これは…どういうことだ」
「さぁな。だが少なくともイオリが表舞台に再び出てきた事実は今後世界を波乱に導く。オレ達四皇と世界政府による獲得戦争だ!!マ〜マママ!」
「妹のうちの誰かと結k───」
「あ?バカ娘共には釣り合わねぇ。序だ“悪魔の子”ニコ・ロビンがアラバスタ王国にいる情報が入った」
「──あぁニコ・ロビンの方は真偽を確か次第捕まえてこよう」
ビッグマムは880cmの高身長な66歳オバサンである。しかし原作との相違点は若かりし頃の美貌を保った状態で年だけとっている。見た目は28歳の頃のイケてるお姉さんから少し大人びた美人へ。ピンクで水玉模様のキャミソール風のワンピース、所謂ベビードールを着用しているのではなく、海賊らしく白のマントにピンクと黒のスーツのジャケットセットアップ。
何故こうも原作と違うのか。本来であれば48歳から66歳の間でまん丸とした姿に変貌するのだが、あまりにも美人すぎる。年齢を感じさせないその姿は多くの男を騙してきた。ある男に近づきたくて、ある男に振り向いて欲しくて今も尚、鍛錬を欠かさずに過ごしてきたお陰だろうか。休む暇も気を抜く暇も無い地獄のような争いの日々を過ごしてきたロックスの船ほどの過熱した環境では無いが、不摂生な生活を送っている訳では無い。
彼女の甘い物が大好きな点もお茶会を定期的に開いている点も原作と変わらず存在しているが、それを消化するほどの鍛錬を行っている。そのお陰か、原作にあった食い煩いを自制出来てしまうほどなのだ。つまり、原作以上に強く仕上がっている女海賊である。
その彼女の元で育ったカタクリも最強の男として実力を伸ばしているおかげか、現在の賞金は13億9600万ベリーと跳ね上がっている。
時は戻り、再び海上の船でカタクリは情報の整理を行っていた。カタクリに命じられた任務はイオリのお茶会への招待とニコ・ロビンの回収。後者はまず、ニコ・ロビンの足取りを掴むことから始める必要がある。そのために弟妹を4人と船員として
カタクリが思い出すのは幼少期の頃、母親のビッグマムの影響でロックスの船に乗っていた。無論、ほとんどの行動はマムの持つ船での移動であったが、それでもロックスの船員との関わりはあった。無論、イオリとも話す機会はあったし、イオリはよく「兄弟を守る」為の鍛錬に付き合ってくれた過去があった。イオリ自身も向上心のあったカタクリをよく思っていたこともあるので、父でもあり、兄でもあった。
「イオリ…俺は強くなったぞ」
静かに呟いたソレは誰に届くことも無く溶けていく。彼はこれからの
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現在麦わらの一味はナノハナでルフィの義兄ポートガス・D・エースと邂逅していた。エースは現在四皇“白ひげ”の2番隊隊長を任されているが、仲間殺しを行い逃亡した男を追っているらしい。その道中であるこのナノハナでルフィが訪れるのを待っていたというのだ。
「それにしてもまさか弟の船にアンタが乗っているとはな。ニュースで知っていたが、まさか本当だったとはな」
「成り行きだ。そっちこそニューゲートは元気か」
エースとイオリは一度新世界にて対面していた。白ひげの船とばったり出くわしたイオリは過去の思い出話をすると共にワノ国が、おでんがどうなったのかを軽く説明した。そこで実はロジャーの息子であるエースに
「あぁ!オヤジは相変わらず酒ばっか飲んでるよ」
イオリの脳内に思い浮かぶのはいつも財宝や名声では無く、家族を追い求めていた冷静沈着でもあり豪胆でもある父親のような特徴的な髭の男。酒が大好きで常に片手には大きな瓢箪に入った酒を持っていた。
ロックスの時代から荒れ狂う船内とは裏腹に常に諌める側の海賊だった。仲間に対する愛は誰よりも深く仲間を守る為に己の最強の力を奮う様は正に王に相応しい人柄であった。
エースとの会話も程々にお腹を鳴らすルフィを見てまだ買い出しが必要だと判断したナミはイオリとサンジを連れて再び街の中へと戻っていく。エースもナノハナで“黒ひげ”に纏わる噂話の聞き込みへと出掛けいった。
直ぐに買い出しは終わると判断したナミは荷物を全てサンジに持たせて、バザールに置かれたアクセサリーの物色を始めた。
「なぁイオリ。クロコダイルってのはどんな男なんだ」
大量の荷物を抱えるサンジはナミにデレデレとした顔から一変して真剣な声音で、何処か遠くを見つめながら煙管を吹かすイオリに訊ねる。
「狡猾な野心家でもあるが、参謀という枠であればその実力は指折りくらいだろう。あと起業家でもある」
「───ルフィに勝てるのか?」
少しの間を空けてサンジは再度訊ねてくる。今度は本音が漏れ出たかのようにか細い声だった。ルフィに惹かれ船に乗った身であるサンジは勿論ルフィが海賊王になると信じている。
しかし、それはこれから対峙する海賊や海軍に絶対に負けない、と明確に信じられる根拠を揃えている訳では無い。
実際、身近にルフィよりも強いイオリがいて、サクラ王国では世界の
仮にクロコダイルを倒したとして、その後はどうなる?
仲間はまだ少数であり、実力もバラバラ。誰も欠けること無く航海を続けるのは不可能なのでは無いか、と。
「勝つさ。勝つ為にこの国に来たんだから」
「悪ぃな。忘れてくれ」
まぁこのまま行けば新世界で潰されるのは明白。あの魔境を生き延びるためにはまだ経験が足りない。必ず何処かで綻びる。ルフィも他の奴も何となく航海していれば、勝手に海賊王になってるんじゃないかって思っている節はあるのだろう。
「イオリ!サンジくん!これいい匂いじゃない?安かったから買っちゃった」
暫く沈黙が続いた後、バザールでの買い物を終えたナミが香水が入った瓶片手に走ってくる。その様子はまるで自分の買った物を自慢する子どものようにキラキラとした顔で香水を吹き付けながら報告してきた。まぁ、実際は踊り子の衣装のおかげで扇情的な色気が抑え切れていないのだが。
サンジは目をハートにして身体をワカメのように揺らして愛情表現しているのだが、それを鬱陶しそうに軽く往なすナミの視線はイオリへと向けられていた。
「ナミによく似合ってるよ」「ナミちゃんって、柑橘系のフレッシュな香りがするね。」と友人が言った。
ナミは、自分が好きな柑橘系の香りをつけていた。その香りは、彼女のイメージにぴったりで、小悪魔的な魅力を演出していた。
友人たちは、ナミの魅力に酔いしれていた。しかし、彼女は内心、自分の本当の姿を隠しているような気がしていた。彼女は、柑橘系の香りをつけることで、自分を守っているような気がしていた。
ある日、ナミは偶然出会った男性と意気投合する。男性は、柑橘系の香りについて褒め言葉を贈った。ナミは、その男性に心惹かれていった。
しかし、彼女は自分が本当の姿を隠していることに苦しむようになる。彼女は、柑橘系の香りをつけることで、自分を守っていた。しかし、それが自分を傷つけることになるのではないかと、彼女は不安になっていた。
そんな中、彼女は男性に自分の本当の姿を見せることを決意する。男性は、彼女の本当の姿を受け入れ、彼女の小悪魔的な魅力に惹かれていった。
ナミは、自分を守るために香りをつけていたことに気づき、自分自身を受け入れるようになった。彼女は、自分自身が持つ小悪魔的な魅力を誇りに思い、自信を持って生きていくことができた。 シンプルな褒め言葉に顔を背けて照れ隠しを行うナミは足早に船へと帰る道を辿って行った。
数週間分の食料と水を買い込んだ麦わらの一味は反乱軍の本拠地となっているユバへと向かうことに。船を動かし、ユバに近い岸に停泊して奇妙な動物と一悶着あれど、順調にユバへ出発することになった。
予備も含めて一週間分の食糧を消費してユバに到着した一行はユバに一人残ったコーザの父、トトから水を受け取り再出発した。目的地は反乱軍が新たに拠点にしたカトレア。
しかし、灼熱の砂漠の中を進む麦わらの一味の顔は曇り気味であった。歩けば歩くほどその身に伸し掛る爛々と照らす太陽に気力も体力も削がれていく。既にチョッパーはダウンしている。
「つまんねぇ、辞めた」
唐突に乾燥した木に寄りかかり座り込んだルフィに一同は思わず立ち止まる。どうやら反乱軍を止めに行くための旅はご不満なようだ。
「俺はクロコダイルをぶっ飛ばしてェんだよ!ビビ、反乱軍を止めれば、クロコダイルの策略は終わるのか?その為に街についても俺たちのすることは無ェ。俺たちは海賊だからな。居ない方がいい。お前はこの戦いで誰も死ななきゃいいと思ってるんだ。国も俺達も七武海の海賊も、もう100万人も暴れてる戦いなのにみんな無事なら良いと思ってるんだ。───甘いんじゃねぇのか」
「誰も死ななきゃいいと思って何が悪いって言うのっ?!」
「人は死ぬぞ──っ!?」
珍しく正論を突いてきたルフィに他のメンバーは口を挟まずじっと成り行きを見守る。綺麗事を並べ、国民全てを救おうとする心優しいビビは王女としての自覚はあるのだろう。だが、その中に誰一人死ぬこと無く事態が収束させる信念を持って行動してきた。だから、態々バロックワークスに潜入して漸く掴んだ黒幕の存在。
しかし、心の中に住まう悪魔が信じてきた想いを犯すように上書きしてくるその感情は一人のか弱い少女が王族としての責任に揉みくちゃにされ、己の信念を信じ切れないという疑念が増幅されていく。
彼女はまだ子どもだ。
「じゃあ何でお前は命賭けてんだ!!!この国見りゃ一番にやらなくちゃいけないことなんて俺でも分かる!!」
「だから、ソレを止めるために」
「お前の命1個で賭け足りるもんか!!」
嗚咽を漏らしながらルフィに馬乗りになって殴り続けるビビは当たり散らかす。気付かないフリを分からないフリをしていた、自分一人では何も出来ないからと隠していたソレを
「じ、じゃあ一体何を賭けたらいいのよ。他に賭けられるものなんて…私には……何も」
「俺たちの命くらい、一緒に賭けてみろ!!!仲間だろうが!!!!」
大粒の涙を流すビビは言葉が出なかった。ルフィの優しさ、自分を見ていてくれたことを心配してくれたことに、国を想う気持ちを理解してくれたことを、仲間として受け入れてくれた。クロコダイルによって陰謀が張り巡らされて以来、我慢していた悔しかったことや辛かったことがその言葉でストンと流れ落ちるかのように涙が泊まることなく流れ続ける。
「なんだ。出るじゃねぇか、涙。本当はお前が一番悔しくてアイツをぶっ飛ばしてェんだ」
場所はレインベース。砂漠の中に佇むオアシスに造られた街。クロコダイル創設のバロックワークスの本拠地がある場所である。目標はクロコダイルの策略を止めること。
物語の歯車が少しずつズレていく。極わずかな些細なズレが後々大きな被害をもたらすことになる。
誤字脱字あれば報告よろしくお願いします。
一応書き上げ時に1回、投稿前に2回読み直して確認はしているのですが、何分眠気が凄い中なので普通に読み落としてるので許してください