(旧)世代最強ウマ娘のお悩み相談室(たまに懺悔室)   作:揚げ物・鉄火

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あえてサブタイを付けるなら『トレセン学園の洗礼を受ける』ですかね。
初っ端からヤベー奴をぶつけてみました。

それとあとがきにファムさんのプロフィール(?)を書いてみました。

あと、シンプルに遅れて申し訳ありません。
忙しかったんや…


第二話 お悩み相談数1・懺悔数0 アストンマーチャン(?)

トレセン学園にカウンセラーとして赴任してから3日。

与えられた空き教室に本革製のソファ*1を対面するように配置し、間に樫の木のテーブルを置く。*2

 

壁に戸棚や本棚を設置し家具等を配置。

小さな棚の上に花瓶を置いてひとまず完成。

 

作業用の机は、テーブルと同じく樫の木製の特注品を選択、椅子はウマ娘学的に考えられた長時間座っても疲れない椅子を選択。

急な頼みに対する迷惑料扱いされるので、これも全部URAの金で買った。

 

テーブルの上にパソコンを始めに印鑑・万年筆・ボールペン・ファイル等の仕事に使用する道具を置いて最後に自分と旦那(元トレーナー)が写った写真立てを立てて準備完了。

 

 

すでに理事長が各トレーナー及び、ウマ娘に『お悩み相談室』について報せているはずだ。

後は誰かお悩み相談に来るまでの間、理事長に言われた仕事をすれば取り敢えずの給金は貰える。

 

ちなみに私が任されたのは、レースの出走届を受けて該当するレース場に出走登録を行ったり、グラウンド・プール・トレーニングルーム等のトレセン内設備の使用申請や使用予約を受けてスケジュール表を見ながら承認するか否を決める作業。

単純に見えるが私がミスれば同じ場所でトレーニングが被ったり器具がの使用が出来なくなったり最悪、出走取消になる可能性もある。

新人に任せる仕事では無いが事務系の資格を持ってるし給料も良いので特に文句はない。

 

 

「…これをここに登録して、ここをこうすれば。…うっし!午前の仕事終わり!」

出勤してからひたすらタイピングして固まった関節を伸ばし、目を軽く揉んでコリをほぐす。

 

ちょうどいい時間なのでお弁当でも食べながら紅茶を飲もうと思いつき、電気ポットに水を入れて沸騰するのを待つ間に茶葉をティーポットに入れてお茶の準備を進める。

 

 

コンコンッ

 

「ん?どうぞー」

沸騰したお湯をティーポットに入れているとドアがノックされる。

たづな先輩や理事長が来る予定は聞いていない。

その二人でなければ教員だろうか?しかし既に授業終了のチャイムが鳴り昼休み時間になっているので生徒の誰かかもしれない。

いずれにしろこの部屋に来たと言う事は、お悩み相談が目的だろう。ならば記念すべきお悩み相談室利用者一号を出迎えないといけないだろう。

 

ガチャッ!

「え…!?」

そこまで考えた所でドアが開かれ、顔を覗かせたソレに驚愕する。

 

 

「……」

「……誰?」

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」

「しゃべった!?」

ドアから顔を覗かせたのは、テーマパーク等でよく目にする着ぐるみ。

大体はテーマパーク内のキャラを模した着ぐるみだが、コイツ(・・・)は違う。

 

ウェーブの掛かったショートの茶髪。

赤い勝負服。頭に乗った王冠。

ゆるい瞳。

そしてさっきの「アストマーチャンヲヨロシクネ!」を含めて考えればおのずと答えは導かれる。

 

「アストンマーチャンのトレーナーさんですか?」(賢さSS)

「ッ……!!」

「……」プルプルプルプル…

私の言葉にアストンマーチャンのトレーナーさん(と勝手に推測)が一瞬固まったかと思ったらプルプル震え出した。

正直怖い。

 

「……」

「え?なに?人形?ぱかプチ?」

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」

「え?あ、はい…」

何処からか取り出したアストンマーチャンのぱかプチを差し出され思わず受け取る。

結構可愛い…と思ったのは秘密だ。

 

 

 

そんなこんなで受け取ったアストンマーチャンのぱかプチを机に置いてからマートレ(面倒なので略した)をソファーに座らせ紅茶を入れて対面に座る。

テーブルに茶菓子と角砂糖を用意し自分の紅茶を入れてからこの『お悩み相談室』の説明を始めた。

 

「えーと、一応『お悩み相談室』と『懺悔室』を併用しているので何か人に言いにくい事があったら遠慮なく言って下さい。秘密はちゃんと守りますし、防音もしっかりしているので誰かに聞かれる心配はありませんよ?」

「……アストンマーチャンヲヨロシクネ!」

「ふむ…あなたの担当バであるアストンマーチャンをみんなの記憶に残したい、その為に日々活動しているがミノ…じゃなかった、たづなさんに認めて貰えない、と」(賢さSS)

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」(´;ω;`)

「ふむふむ、みんなの記憶に残るように銅像を建てているがたづなさんに怒られて撤去されている…」

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」(# ゚Д゚)

「正門前には、ブリッジコンプ先輩や私*3の銅像の他にもテイエムオペラオーの銅像も置かれているのに、なんでアストンマーチャンの銅像はダメなんだ…って、え?テイエムオペラオーさんの銅像が勝手に設置されている!?」

「アストマーチャンヲヨロシクネ!」

「『テイエムオペラオーの銅像の件は今関係無い』って…話を振ったの貴方でしょう?」

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」

「『とにかく厳重抗議する!こうなったら『ファン感謝祭』の『担当トレーナー対抗レース』でこのまま走ってやる!』…?」

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」

「いや、私に抗議されても困るのだが…えーと、とにかく銅像建設の件は認められません。オペラオーさんの銅像の事も理事長に撤去するように伝えておきます。それとみんなの記憶に担当を残したいのであればG1で勝ったりメディア展開するのが良いと思うぞ?」

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」

「ああ、少なくとも私はそうやって有名になったぞ?取材やメディアが鬱陶しくて2年近く旦那の実家に引き籠るハメになったがが…」

「まあ、有名になりたいなら検討してみるといい。荒療治に近い強引な手段だが効果覿面(てきめん)だ」

「アストマーチャンヲヨロシクネ…!」

「うん、オススメはしないが有効な手段の一つとして検討してみると良い。その後の責任はと取らないけどね?」

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」

「『それは元々期待してない。あの子とずっと一緒に居ると決めた時から覚悟は出来ている』…中々かっこいいじゃないか」

「アストンマーチャンヲヨロシクネ!」

「はい。では、これにてお悩み相談は終了と言う事でよろしいですか?」

「……」コクッ!

「それは良かった。では、また何かお悩みがあればいつでも来てくださいね?またのご利用お待ちしております」

「アストンマーチャンヲ…………ありがとう」

お悩み相談が終わりマートレが退出する直前に感謝の言葉を述べた。

 

 

「……」

一人目のお悩み相談は、成功と言って良いだろう。

それにしてもだ…

 

一人目からとんでもなくキャラが濃いのが来た。

理事長に色んなトレーナーが居るから気をしっかり持つように言われたが、流石にあれは予想外だった。

 

「思わず口調も昔に戻ったし…」

トレセン卒業以降、気を付けて来た口調が思わず元に戻ってしまう程の衝撃。

まだ一人目なのに気力がゴッソリ削られた。

 

「さっさとお昼食べて午後の仕事を済ませよう。そしてトレ吸いならぬ旦那吸いをしよう。たしか現在も誰かの担当トレーナーらしいけど…まあ、どうせ私の所に帰って来るし別にいいか。『担当を勘違いさせないように気を付けて』ってに伝えて置いたけど…大丈夫かな?」

そんな事を考えながら冷めた紅茶に口を着ける。

 

「うん、おいしい。今度またメジロのあの子(後輩)に茶葉を貰いに行こ」

この時の私は知らなかった。

 

このあと暴走したマートレがアストンマーチャンに春シニア三冠・秋シニア三冠を取らせて、国民的人気を獲得するなんて…

そしてインタビューで全国放送のカメラの前であろう事か私の名前を出すなんて…

ましてや噂を聞きつけたウマ娘達やトレーナー達に毎日のように相談事を受ける事になるなんて…

 

この時の私はまだ知らない。

*1
URAの金で購入

*2
激昂したウマ娘が暴れた場合を想定して壊れにくい素材を選択

*3
ファントムエンペラー




ファントムエンペラー(Phantom Emperor)
   cv.(悠木碧)




誕生日・・・・・・2月20日
身長・・・・・・・168㎝
体重・・・・・・・微増(幸せ太り)
スリーサイズ・・・B.83・W.62・H.72




URA上層部の指示でトレセン学園のカウンセラーを務める事になったトレセン学園の卒業生。駿川たづなより1つ年下。
学生時代は、それなりにやんちゃしていたが初めての敗北を経験してから落ち着いた。
トレセン学園史に残る程の問題児だったが毎日のように来るお悩み相談に加えて時折起こる問題の解決に日々奔走してる。
現役時代の成績は、天賦の才と類まれ無き努力が身を結び『26戦(27戦).20勝(21勝)』と優秀な成績のまま引退した。
それでも憧れの先輩に勝てず、怪我で引退され再戦も出来ずに終わったので今でも勝利を認めずにいる。
(尚、1ヶ月に1レースだけであれば今でも全盛期の実力を発揮出来る)



なお、負けたレースは例のブリッジコンプちゃんに4回、憧れの先輩に2回(3回)です。
(旧)世代最強でしたが、この二人には今でも敵いません。
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