月の少年と再演のプレリュード   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はリサちゃんの☆2エピソードを書いてみました。
少しオリジナル要素が入ってます。
楽しんでもらえると嬉しいです。

それではどうぞ。


第3話 気になる人達

「うーん……うーん……」

「……リサちゃん、さっきからロビーから出たり入ったり……なんだか落ち着かないみたいだなー……」

 

CiRCLEのロビーにて。受付をしていた月島(つきしま)まりなが現在進行形で落ち着かない様子のリサを心配そうに見る。

 

「うーん……うーん……(ああ~、もうどうしよー!)」

 

リサが落ち着かない理由、それは燐子の事である。

 

「(燐子が心配で様子を見に来たはいいけど、やっぱりお節介過ぎるよね?)」

 

スタジオまで行きたいが、燐子に見つかった場合……かなり気まずい。かといって強引に入るのも違う気がするからだ。

 

「「はあ~」」

 

そして誰かと一緒に溜息を吐くリサ。

 

「……って、あこ!? いつの間に!?」

「り、リサ姉!? どうしてここに!?」

 

その正体はあこだった。お互いに何故この場に?といった表情になる。

 

「あ、あはは~。実は燐子の事が気になっちゃってさ……」

「リサ姉も? 実はあこもなんだ。でも、迷惑かなーって思っちゃって」

「アタシもアタシも! 心配だけど、世話焼き過ぎも良くないだろうしさー」

 

どうやら、リサとあこもお互いに燐子の事が心配で同じ事を思っていたようだった。

 

「うん。いい感じの距離感って、結構難しいよね」

「だね~。かといって、いつまでもここに居るわけにもいかないし……って、あれ?」

 

うんうんと頷きながら、あこと話していた時、リサが何かに気付く。

 

「あそこに居るの……紗夜じゃない?」

「……」

 

紗夜が居たのだ。しかしどうも様子がおかしい。

 

「ほんとだ! 受付に近づいたり、また入り口に戻ったり……紗夜さん、なんか迷ってるみたい」

 

あこの言う通り、紗夜は受付に近づいては離れたり等、まるで迷子な感じだ。現に受付に居るまりなも心配そうな表情をしている。

 

「うん。見た感じ紗夜も、アタシ達と同じみたいだね……って、ヤバ。紗夜と目合っちゃった」

「……! い、今井さん!? それに宇田川さんも……いつからそこに?」

 

そして紗夜もリサと目が合った事に気づき、こちらに近づいて来た。

 

「うーん、ちょっと前から? そういう紗夜はどーしたの?」

「わ、私は……自主練習の為に来ただけで……偶々……本当に偶然、来ただけですから!」

 

自主練習という言葉をやけに強調する紗夜。

 

「「ぷっ……あははははっ!」」

「ど、どうして笑うんですか!?」

 

それを聞いて、思わず笑ってしまうリサとあこ。そして何故、自分は笑われなきゃならないんだという表情をする紗夜。

 

「ごめんごめん! でもなんかホッとしちゃってさ。ちょっと考え過ぎちゃってたのかもね、アタシ達!」

 

何はともあれ、燐子のとこ行こっか!とリサが紗夜とあこに言った時……

 

「すみませ~ん、すみませ~ん」

 

聞き覚えのある可愛らしい声。3人が振り向く。

 

「タイミングが悪いのか、受付の方が居ませんね~。かといって、無断でスタジオに入る訳にはいきませんし……」

「あの人って、ゆうりんの……」

「ええ、悠里さんの……」

「クラス担任の先生……だっけ?」

 

そこに居たのは、なんと悠里のクラス担任の桃だった。何やら困っている様子だ……

 

「あ、あのー……」

「あ! 水無月ちゃんのお友達ちゃん! 一昨日ぶりですね。ここのスタッフさんですか?」

 

リサが桃に声を掛けると、桃は3人の顔を憶えていたのかリサ達を『お友達ちゃん』と言った。どうやら彼女は自分達をCiRCLEのスタッフと勘違いしているようだ。

 

「あー、えっと……ここのライブハウスを利用しているんです。悠里から何か聞いてません?」

「そういえば()()()()()()()()()()の娘さんがバンドやってると言ってましたね。()()()()()の娘さん……えっと、双子のお姉ちゃんがギター、()()()()()の娘さんがキーボード、()()()()()()の娘さん……妹ちゃんがドラムですよね?」

「「「えっ?」」」

 

桃の言葉に、3人は驚く。自己紹介もしてないのに、バンドの担当を当てられたのだ……いや、そんな事より……

 

「あのー、アタシと友希那……えっともう1人の子のお母さんが教え子だって、悠里から聞いたんですけど……本当なんですか?」

 

疑ってる訳じゃないが、自分と友希那の母が桃の教え子だったという事を悠里から聞いてたので、その事についてリサが訊く。

 

「はい、本当ですよ。先生は教え子達の事はみーんな憶えているのです! 今井ちゃんと湊ちゃんのアレやらソレやらも知っているのです~!」

「その……私の双子の妹もご存知なんですか?」

「はい、氷川ちゃんのいいとこどりを分身して、それぞれに特化した感じでした~! 妹ちゃんの方は何かの撮影の時に見かけたのです!」

「おねーちゃんの事も知ってるんですか?」

「宇田川ちゃんの場合は、完全に雰囲気なのです!」

 

ドヤ顔でリサ達の質問に答える桃。

 

「すみませ~ん、お待たせしましたー」

 

その時、まりなが受付に戻って来た。

 

「あら、月島ちゃん」

「あれ? ()()()?」

「「「えっ!?」」」

 

その言葉を聞いた3人は驚きの声を上げてしまう。何せ、まりなが桃の事を悠里と同じ『先生』と呼んだのだから。

 

「まりなさんのお知り合いなんですか?」

「うん、私が高校生の時のクラス担任の先生。よく相談とかしてもらってたんだ」

「主に月島ちゃんの恋愛事とかが多かったですけどね~♪」

「そ、そそそ、そういう事は掘り返さなくてもいいじゃないですか~!?」

「あ、月島ちゃんの彼氏も先生の教え子で、月島ちゃんと同じクラスメイトなんですよ~♪」

「わあああ!? なんでリサちゃん達が居る前で言っちゃうんですか~!?」

「別にいいじゃないですか~♪ この前もカフェでカップルメニューを頼んでたじゃないですか♪」

「も、桃先生……み、見てたんですか!?」

「あそこのカフェは先生も息抜きに利用しますからね。2人を見かけたのは偶然なのです!」

 

顔が真っ赤になってるまりなをからかう桃。明らかに楽しんでいる。

 

「「「(((まりなさん……彼氏いたんだ(ですね)……)))」」」

 

まりなが桃の教え子という事実という事にも驚く3人だが、それよりも『まりなに彼氏がいる』という事実の方が驚きなのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

※そして新たに判明した、桃についてです。

・まりなは桃の教え子。

・桃曰く、まりなには彼氏がおり、その彼氏も桃の教え子で、よく彼女から恋愛事の相談を受けていたらしい。
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