今回で最終回になります。
それではどうぞ。
そして後日。CiRCLEの外にあるカフェテリアにて。
「おめでとーーー!! りんりん!!」
「あ、ありがとう、あこちゃん……」
「結果発表を聞いた時は驚いたよ。まさか金賞を取っちゃうなんてねー」
そう。燐子からコンクールの結果を聞かされた。なんと金賞を取ったのだ。
「確か、今回のコンクールで貰える賞の中で一番上の賞だったわね」
「た、偶々です……偶々あの時……いい演奏ができただけで……」
紗夜の言葉に今回のは、偶々だと言う燐子。
「謙遜する必要はないわ。もっと胸を張りなさい」
「…僕が言うのもなんだけど、実力のない人間には偶々でもあんな演奏はできないと思うよ」
「あはは、友希那と悠里の言う通りだよ」
友希那と悠里の言葉にリサが、あんなに人がたくさん居たのに、あんな演奏しちゃうんだから凄いよねと付け足しながら答える。
「りんりん、苦手克服できたんだね!」
「どうなのかな……? 自分じゃあんまりそう思えないけど……」
しかし燐子は、自分ではあまりそう思えないと答える。
「…燐子ちゃん的に、あんまり実感がないって事?」
「う、うん。楽しく演奏できたのは確かなんだけど……」
「…実際に燐子ちゃん、楽しそうに演奏してたもんね」
演奏の際、本人は気づいてないと思うが、楽しそうな表情をしながら演奏してたのを悠里も見てたので、またそれとは違う事なのか?と思った。
「でも、すごく緊張したし……ステージにいる間、ずっと怖かったんだ……だから、苦手を克服できたって感じがしなくて……」
「そんなものよ」
「友希那さん……」
その疑問に答えたのは友希那だった。
「緊張して、怖くて……でも楽しく演奏もできたんでしょう?」
「は、はい……!」
「何かを乗り越えるというのは、そのことに恐れを感じなくなる事だけじゃないわ」
恐怖に直面しても、やり通す強さを身につける……それも『乗り越える』という事だと思うと燐子に言う友希那。
「あなたはしっかり乗り越えたと思うわ」
「ありがとうございます……そう言ってもらえると……少しだけ……自信を持つ事ができそうです……」
「もっと自信を持ってもいいと思うけどな~! もっとドーンって!」
燐子の言葉にもっと自信を持ってもいいと思うけどなとあこが言う。
「白金さんには白金さんのペースがあるのよ」
「そうそう。燐子ちゃんには燐子ちゃんのペースがあるもんだよ」
紗夜と悠里がそこは人それぞれのペースがあると答える。
「ふふ、でも1人でステージに立った燐子、かっこよかったな~! これからも、たくさんの人の前に立つような事、どんどんやってみたら?」
「い、いえ……今回は克服したいと思っていた事なので……挑戦しましたけど……自分からはそうしたいとは……思わないので……ごめんなさい」
「あはは、それもそっか」
提案してみたリサが言うのもなんだが、燐子の性格上、それもそうだよねと思わざるを得なかった。
「あら、挑戦してみればいいじゃない?」
「友希那さん……?」
すると意外にも友希那が挑戦してみれば?と言ったのだ。
「燐子は自分を変えたいと思っているんでしょう? それなら、自分で線を引かない事よ」
自分にはできないと思う事ほど挑戦してみればいいわと燐子に話す友希那。
「きっと新しい自分が見つかる筈よ」
「そう……ですね……いつか、自分に胸を張れるように……これからも、頑張りたいと思います……」
いつの日か、自分にも胸を張れるように、挑戦を頑張りたいなと思う燐子なのであった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで出来たのも、読者の皆様のお陰です。
気が向いたら、また何か息抜きに書くかもしれません。
それではまたいつかどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。