VRキヴォトス   作:クジンシー

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VRキヴォトス?

"取り敢えず一段落かな"

 

 

机の上は相変わらず書類の山になっているが、目先の物を片付けて一息入れる。

 

 

ピロリロ

 

 

"うん?メール、知らないアドレスからだ。"

 

 

(ウイルスは勿論知らないアドレス等もミレニアムのセキュリティに弾かれる筈なのだが、、、)

 

 

(取り敢えず読んでみよう)

 

 

[ シャーレの先生殿

 

拝啓 盛夏の候 先生の益々の活躍のこととお喜び申し 上げます。

 

本日は先生の為に特別な試作品をお送り致しました。

 

是非とも体験し、感想をお聞かせ願い申し上げます。

敬具]

 

 

配達員「シャーレの先生へお届け物です!」

 

 

メールを読み終わるや否や宅配便が届いた。

 

 

(試作品って書いてあったけど、、、)

 

 

小さな小包を開けると1枚のディスクと被るタイプの暗視スコープ、それもかなり小型の物が入っていた。

取り敢えずディスクを再生してみよう。

 

 

『どうもシャーレの先生。いや、ここは`初めまして`と挨拶するべきですか?』

 

 

(仮面のせいで顔が見えないけど聞き覚えのある声だ)

 

 

『本日送らせて頂いたのは VRキヴォトス という物です。簡単に説明しますと[被るだけでキヴォトスの空間で好き勝手出来る]というシロモノです。』

 

 

(VRキヴォトス?)

 

 

『勿論先生にデメリット等は御座いません、日頃シたいと思っている事やぶつけてみたい欲望を仮想空間にて発散して頂こうと思いまして。』

 

 

(なるほど、面白そうだ)

 

 

『因みにこのディスクは見終わった後爆発させようと思いましたが、そんな事しては生徒の皆さんが黙っていないと思いまして、、、データ削除のみとさせて頂きましたのであしからず。』

 

 

"怪しいけど取り敢えず使ってみよう"

 

 

被ってみると何の操作をせずとも起動した。

 

 

『ご使用ありがとうございます先生、視界はどうでしょう?問題なければゴーグル右手のボタンを押してください。』

 

 

(ゴーグルを付ける前と変わらないクリアな視界だ、どうやってこの映像を写しているのだろう、、、と思いながらボタンを押す)

 

 

『ありがとうございます、では実際に何が出来るかを説明させて頂きましょうか。画面右上辺りに小さく生徒の顔が写ってると思われます。その生徒が近くに居るという事です。早速中へ入ってくるみたいですね、後は先生のご自由に。』

 

 

右上辺りにユウカの顔が浮かんでいる。

 

 

ユウカ「こんにちは、先生。この間お話した書類を持ってきました。お手すきの際に、、」

 

 

"ユウカいつもありがとう"

 

 

そう言いながら肩を抱き唇を重ねる。

 

 

ユウカ「!?!?!?」

 

 

ユウカ「せ、先生、い、一体何を!?」

 

 

"何って感謝の気持ちを込めた挨拶だけど"

 

 

ユウカ「こんないかがわしい感謝の気持ち知りません!!!そ、それに感謝の気持ちって、他の生徒にもしたりするんですか!?」

 

 

"ユウカが初めてだよ"

 

 

ユウカ「そ、それはご、ご馳走様でした?」

 

 

"お粗末様でした。"

 

 

ユウカ「と、とにかくもうこんなおふざけはやめてくださいね!!!」(心臓に悪いから…)

 

 

"別にふざけてる訳じゃないけど"

 

 

慌てて壁に寄り掛かるユウカに詰め寄り覆い被さるように再度唇を重ねた

 

 

ユウカ「~~~~~~~!?」

 

 

"ユウカはこういう事、キライ?"

 

 

ユウカ「それは、その、嫌というわけじゃありませんが。突然過ぎて計算が追い付かないと言うか…」ごにょごにょ

 

 

"こういう事に計算とか要らないんじゃないかな"

 

 

ユウカ「それはそうですが!もっとこう、ムードとか、、、あるじゃないですか!!」

 

 

"私とユウカが2人きりならもうムードは出来てるかなって"

 

 

ユウカ「先生ってそういう!!!はぁ…なんかもう疲れました。今日は他の仕事も残っているので帰ります、元々書類を届けに来ただけですし。」

 

 

"もう帰っちゃうの?"

 

 

ユウカ「そんな顔しても駄目です、ただでさえミレニアムは問題ばかり起きてるんですから。」

 

 

ユウカ「ただ…」

 

 

"ただ?"

 

 

ユウカ「次の機会があれば、その、」

 

 

ユウカ「いえ!やはりなんでもありません!失礼しました!!!」

 

 

"行っちゃった、、、"

 

 

『如何ですか?先生。生徒の反応は。多分思ったものとは違う反応があったと思われます、それもそのはず。なにせ仮想空間なのですから。』

 

 

(確かに、殴られたりするかなって思ったけど)

 

 

『リアルな反応を追求したので生徒らしさは出しますが、先生へ手を出したりしないと思われます。

多分(小声)』

 

 

(最後のセリフは聞き取れなかったけど、まるで本物のユウカに触れてるみたいだった。)

 

 

『これで説明は終わりです。』

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

 

ユウカ「せ、先生がわた、私にきききキスをするなんて」

 

 

ユウカは近くの路地裏で悶えていた

 

 

ユウカ「しかも、か、壁際に追い詰めてまた、また、~~~~!!!」

 

 

(心臓がドキドキして、こんな激しい感情因数分解なんてとても出来ない…もし次迫られたら私、わたしは…)

 

 

ユウカ「先生…」

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

説明が終わり数分が経った頃、右上辺りにチヒロの顔が浮かんできた

 

 

チヒロ「先生、抜き打ちでセキュリティチェックに来たよ。」

 

 

"どうぞ"

 

 

チヒロ「入口は今回も問題なし、PCのパスワードは…問題なし、先生エントランスの鍵は?」

 

 

"ここにあるよ"

 

 

胸ポケットから取り出す

 

 

チヒロ「…ま、先生が誘拐されたらエントランスどころの騒ぎじゃないから良しとするかな。合格。」

 

 

チヒロ「最初から考えればかなり良くなったと思うよ、先生。」

 

 

"ありがとう、ご褒美とかあるのかな?"

 

 

チヒロ「子供じゃないんだから、出来て当たり前の事でしょ?」

 

 

チヒロ「とは言っても意識的に変えてくれたのは嬉しいかな、私に出来ることならいいよ。」

 

 

"本当?じゃあ"

 

 

チヒロ「うん。」

 

 

"胸を揉ませて?"

 

 

チヒロ「…?聞き間違えかな、もう一度お願い。」

 

 

呆れつつ圧のある声で再度要求を促される

 

 

"胸を揉ませて欲しい。"

 

 

はっきりと言い切った

 

 

チヒロ「はぁ~~~~~…」

 

 

チヒロ「先生、疲れてるんなら仮眠室で休んだ方がいいよ。なんなら子守唄を歌ってあげる。」

 

 

"それはそれで魅力的な提案だけど、やっぱり胸を揉みたいな"

 

 

チヒロ「生徒にそんな事言って大丈夫?いや、今先生の頭が大丈夫じゃないか。何徹目?」

 

 

"昨日は6時間ぐらい寝たかな。"

 

 

チヒロ「正気でこれならちょっと付き合いきれないかな、またセキュリティチェックでね。」

 

 

"待って"

 

 

チヒロ「なんですか?」

 

 

"お願い"

 

 

チヒロ「なぜ私なんですか?お願いだから聞いてくれるかも、とか思ってるんですか?」

 

 

"違う、チヒロだからお願いした。"

 

 

チヒロ「揉ませてくれる軽い女と?」

 

 

"そんな事はない、チヒロが魅力的だから。"

 

 

チヒロ「大きいからそれだけ魅力的だと、」

 

 

"大きさは関係ないよ。"

 

 

チヒロ「…他のみんなにも同じこと言ってるんでしょ。」

 

 

"チヒロが初めてだよ。"

 

 

チヒロ「………はぁ、分かりました。少しだけですよ。」

 

 

"チヒロ、ありがとう"

 

 

チヒロ「お礼はいいから、早くして。」

 

 

お言葉に甘えて胸に手を伸ばした。

触れると柔らかいが、揉むとその弾力に跳ね返されそうになる

 

 

チヒロ「ん…っ」

 

 

チヒロから甘い声が漏れてくるせいで私の手つきも激しくなる

 

 

チヒロ「先っ生、がっつきすぎ…!」

 

 

"ごめんチヒロ、止まれそうにないかも。"

 

 

チヒロ「あっ…んぅう…ッ!!」

 

 

チヒロ「だ!駄目っ!先生、これ以上はもう…」

 

 

チヒロに突き飛ばされ至福の時間は終わりを告げてしまう

 

 

"ごめん、つい。"

 

 

チヒロ「そんなに良かったの?」

 

 

"夢中になるほど"

 

 

チヒロ「でも少しだけって言ったよね?」

 

 

"チヒロの声でスイッチ入っちゃって"

 

 

チヒロ「全く…」

 

 

チヒロ「私はもう帰るけど、あんな事他の生徒に言わない方がいいと思うよ。」

 

 

"お願い、聞いてくれてありがとう。"

 

 

チヒロ「私に出来ることなら、なんて言った私にも問題はあったからね。次からは気を付けるよ。」

 

 

そう言うとチヒロは帰って行った

 

 

(まさかチヒロの胸を揉めるとは。ユウカの時もそうだったけど触れた感覚まで再現出来るなんて、、、今時のVRは凄いなあ)

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

チヒロ「先生に胸を揉まれるなんて…いくら2人きりだからってやっていい事と悪い事が」ぶつぶつ

 

 

チヒロ「でもこういう事は好意のある相手にしかしないだろうし、先生は私の事を???」

 

 

チヒロ「先生と生徒という間柄だしまだ早いと思うけど。時が来たら隠し撮りしたコレを使って…」

 

 

チヒロ「ううん、そんな卑怯な手は使わない。先生は正攻法で手に入れる。」

 

 

チヒロ「また誘われた時は・・・どうしよう…」

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

チヒロが去った後すぐ右上にミドリの顔が浮かんできた

 

 

ミドリ「先生!今お時間大丈夫でしょうか?」

 

 

封筒を持ったミドリが息を切らせて入って来た

 

 

"大丈夫?"

 

 

ミドリ「はい、私は大丈夫です」ハァハァ

 

 

"一旦深呼吸をしよう"

 

 

ミドリ(スゥーーー、ハァーーー)

 

 

ミドリ「もう大丈夫です。」

 

 

"じゃあ早口言葉を言ってみよう"

 

 

ミドリ「?」

 

 

"この暑さの中走ってきたんでしょ?ちょっとした検査みたいなものだよ。"

 

 

ミドリ「なるほど、受けてたちます。」

 

 

"生麦生米生卵。"

 

 

ミドリ「生麦生米生卵。」

 

 

"隣の客は良く柿食う客だ。"

 

 

ミドリ「隣の客は良く柿食う客だ。」

 

 

"早口言葉は大丈夫そうだね。"

 

 

ミドリ「当たり前です。」

 

 

"次は熱中症ってゆっくり言ってみて。"

 

 

ミドリ「ゆっくり?」

 

 

"そう"

 

 

ミドリ「・・・」

 

 

ミドリ「先生、ちょっと屈んで貰えますか?」

 

 

"分かった"

 

 

ミドリの目線まで屈む

 

 

ミドリ「んっ、、、」

 

 

突然ミドリがキスをしてきた

 

 

"ミドリ!?"

 

 

ミドリ「そんな事しなくてもチュウぐらいならいつでもしてあげます、胸だってあまり自信はありませんが…」

 

 

そう言うとミドリは先生の頭を胸元に抱え込む

 

 

ミドリ「私だって我慢してるんです、それに先生が望むならそれ以上の事だって…」

 

 

"ミドリ、ちょっと苦し、、、"

 

 

ミドリ「ご、ごめんなさい。でも先生が悪いんですよ?」

 

 

"ごめん、それよりそれ以上の事って?"

 

 

ミドリ「な、なんでもありません!それでは失礼します!!」

 

 

ミドリは手に持っていた封筒を落として行った

 

 

[新作ゲームのご案内

ゲーム部で開発中のゲーム、その体験版が出来上がりました。

テストプレイも兼ねて先生をご招待致します。

時間が出来次第ご連絡の程よろしくお願い致します。]

 

 

"明日にでも行ってみようかな。"

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

ミドリ「うー、何であんな事言っちゃったんだろ。」

 

 

ミドリ「でも先生が悪いんです、全然気付いてくれないし。もっと女の子の気持ちを理解して欲しいです。」プンスコ

 

 

ミドリ「…先生の唇、柔らかかったな。」

 

 

ミドリ「でも次会う時どんな顔すればいいんだろう。」

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

(これ任意の生徒は呼び出せないのだろうか?)

 

 

そう思いある生徒を呼ぶ事にした

 

 

"ワカモ、居る?"

 

 

ワカモ「はい、このワカモ何時でもお傍に。」

 

 

右上に顔アイコンは出ていなかったがワカモはどこからとも無く現れた

 

 

ワカモ「あなた様が私をお呼びくださった…それだけでこのワカモ、喜びで体が火照ってしまいます♡」

 

 

"急に呼んじゃったけど、今って大丈夫?"

 

 

ワカモ「はい、あなた様がお呼びなら私にとってその他の事など些事に過ぎません。」

 

 

"じゃあ早速なんだけど"

 

 

ワカモ「なんなりとお申し付けくださいませ♡」

 

 

"後ろ向いててもらえる?"

 

 

ワカモ「は、はい、こうで宜しいので、ひゃう!?」

 

 

腰に抱きつき尻尾に顔を埋める

 

 

ワカモ「せ、先生一体何を!?」

 

 

"1度やってみたかったんだよね" スウゥゥゥゥゥ

 

 

ワカモ「ひゃっ!そ、そんな所吸っては、フッ…!んんぅ…」

 

 

身をくねらせるワカモを尻目に吸い続ける先生

 

 

"暖かくて気持ちいい、それに凄く良い匂い。" スウゥゥゥゥゥ

 

 

ワカモ「あなた様が私を求めてくださるのは嬉しいですが、んっ…これはちょっと…あふんっ!恥ずかしいです///」

 

 

それからしばらくの間ワカモ吸いを楽しんだ

 

 

"ありがとうワカモ。"

 

 

ワカモ「ハァ…ハァ…ご満足頂けて何よりです。」

 

 

"そう言えば以前した約束覚えてる?"

 

 

ワカモ「どの約束でしょう。あなた様が私と婚約なさった事?それとも新婚旅行はホバークラフトで南国の島に行く事でしょうか。」

 

 

"それはまだしてないね。私がした約束、それを私が破ったら…の時の事。"

 

 

ワカモ「その事でしたか、それなら今ここで果たします?耳元で何千、何万回と…」

 

 

"キスっていうのは愛の印であり、また他の意味を持つとも言われている。"

 

 

ワカモ「突然何を?」

 

 

"鼻、喉、首、背中、腰、太もも、脛、足の甲、足の裏、足の指先へ私がキスする。ってのはどうかな?"

 

 

ワカモ「えっ?」

 

 

"要は私とワカモの間に何があっても揺らがない絆の証が欲しい、という事だよね?"

 

 

ワカモ「それは、そうですが。流石にやり過ぎではないかと、、、」

 

 

"大丈夫、するのは私だから。"

 

 

ワカモ「あなた様!?とても嬉しいですが、私まだ心の準備が出来ておりませんので!!」

 

 

ワカモは凄い勢いで去っていった

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

ワカモ「先生がこれ程までに私を愛してくださるなんて…」

 

 

ワカモ「その事実だけで果ててしまいそうです♡」

 

 

ワカモ「本日は急過ぎて逃げてしまいましたが、次の機会があればこのワカモ、あなた様の事を全て受け入れますわ。」

 

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

 

 

(一通り体験してみたけど凄いなあ、試作品とは言ってたけどこのレベルで試作なら完成品はどんな感じになるんだろう。)

 

 

こうして何も知らない先生はゴーグルを外し残った仕事に取り掛かるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『先生の性癖が垣間見える結果になりましたねぇ、あのゴーグルは見ての通り暗視スコープを改造したもの。ゲームの画面なんて映せたものではありません。

単純に先生は[実際に会っている生徒に対して行動を起こした]だけなんですが。勿論ゴーグルには迷彩の仕掛けも搭載しておりますよ?あんなもの付けた先生に対して生徒が不信感をいだかないわけがありませんから。明日からが楽しみですねぇ。』

 

 

 

 

 

To Be Continued…

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